プロフィール

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評
メール:sociologio2007@yahoo.co.jp

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優先順位/存在証明/自己実現/自己満足5

■非営利をよそおった詐欺行為には、20代なかばの青年たちの人生をおおきくくるわせる法科大学院みたいな、国家的な悪質詐欺もあるが、これらは、「法律家というエリートへのパスポートですよ」みたいに、受験者・入学者の経済的利害につけこんでいるから、「欲に目がくらんだ」系の要素が0ではないので、ここではおく。■やはり、非営利的組織をつらぬく「魅力」としては、立身出世みたいな欲得とは別個の次元の社会貢献とか、自分自身の変革とかいった動機がおおきいとおもう。
■その意味で着目したいのは、やはり「自己実現」というマジック・ワード(笑)。■実は、この「自己実現」イメージについては、20年以上もまえに心理学者が「くたばれ「自己実現」!」という痛烈な批判をかいている〔岸田秀『不惑の雑考』所収〕。■初出は1985年の新聞記事らしいが、四半世紀たっても ふるびそうにないので、主要部分(ほとんど大半)を うちこんでおく。岸田先生ごめんなさい。【リンクは、ハラナがかってに追加】

 わたしがかねがねうさんくさいと思っているものの一つに「真の自己」というのがある。この言葉はカウンセリングなどで、誘惑的なコマーシャルのように乱用されている。拙著『幻想の未来』のなかでも述べたことだが、この「真の自己」の思想というのは、要するに、患者が神経症の症状や葛藤に悩んでいるのは「真の自己」を見失い、「偽りの自己」のなかに逃げ込んでいるからであって、「真の自己」を見出し、「自己実現」を達成すれば、すべてはうまくいくという思想である。

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優先順位/存在証明/自己実現/自己満足4

■自分や家族などの いきしににかかわること、とりわけ収入・支出であれば、相当程度「優先順位」は整然としているはずだ。■いや、むかしとはちがって、大衆の大半までもが、うえるという事態におこいまれない現代社会のなかでは、なにをたべるか、なにをきるかなどは、多分に趣味の次元に属しているかもしれない。
赤坂真理『モテたい理由』にならうなら、おおくの女性は、男性からいかに愛されているか(いわゆる「モテ」)を誇示する同性間の競争をいきぬき、おおくの男性は、業界内での地位向上やマニアックな趣味などを誇示する、これまた同性間の競争をいきぬく宿命にあるといえるかもしれない。■これらの同性間競争(ライバル関係)は、それこそ多様に分化しているだろうが、それぞれの空間内部では、それこそ にたりよったりの 金太郎飴状態にあるのだとおもう。それこそ、各空間のなかで、差異化競争がくりひろげられていても、外部の第三者からすれば、「ほとんどおんなじ」状況なのではないか(笑)。■今月初旬にかいた「『本能』の政治性(某ブログから)」のなかで、社会学の基本的視座として「ある社会的属性は、統計学的な想定範囲を相当限定してくれる」を指摘しておいたが、それを援用するなら、ある属性の男女は、かなり にた趣味によって、日常的な衣食住文化を実践しているってこと。■極貧状態で調達できる消費財が極限されているばあいはともかく、ちょっとでもユトリがあれば、そこの個々人・小集団の趣味が反映されるはずだが、それでも、それは社会的に構造化されて、属性ごとに大半が想定範囲におさまってしまうだろう。

■したがって、ここ数日つづけてかいてきた 非営利的な行動にふみだす方向性も、社会的属性が「統計学的な想定範囲を相当限定してくれる」だろうとおもわれる。かなり趣味的にバラけるはずの生活文化が、属性ごとに かなり限定されているんだから、非営利的な他者へのはたらきかけは、一層限定されているだろうとね。

■たとえばアメリカの中産階級の保守的部分なら、教会に熱心にかよい、そこでチャリティやらバザーがあれば、よろこんで集金活動に協力するだろうとか、日本列島上の新宗教の信徒なら、教団上層部からお布施等の指示があれば、熱心に強力するだろうとか。
■そして、すくなくとも、一部の新宗教の教団上層部は、こういった信徒たちの熱心さを充分認識したうえで、集金装置・集票組織として組織を利用している。旧ブログでとりあげたようにね。たとえば、その一部である「宗教者のハマる「おとしあな」(原理運動だけじゃなくて)」や「カルトな組織をみきわめるために」などでかいたとおり、「世俗的な意味で人的・経済的収奪が合理化されているかどうか、それらが血縁など少数の特権的な層に利益が独占されているかどうか」で、それは立証されるだろう。宗教法人とか教団といった外観をとってはいるが、信徒から収奪することが主目的の支配装置なのだってね。

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優先順位/存在証明/自己実現/自己満足3

■本すじからは はずれるが、売買を禁ずるなど非営利的な善意による交換というタテマエ(「臓器移植法」)にもとづいている「臓器移植」問題について補足しておく。■池田清彦氏らが指摘するとおり、臓器移植の現実は、実態として経済行為にほかならず、しかも市場原理が健全にははたらきようがないという意味で、実にネジれた領域になるほかない。そういった経済学的なゆがみが、「受給者(レシピエント、recipient)」の心理にも確実にカゲをおとす〔池田清彦『臓器移植 我、せずされず』小学館文庫,2000年→角川ソフィア文庫,2006年〕。■経済学的な整理のまえに、池田氏周辺の見解とかさなる心理学者 渡辺恵子氏の指摘をひいておく。

レシピエントの心理
 レシピエント候補として登録された人は、どこかに脳死の人がでて、その人の臓器が自分にまわってくるのを待つことになる。脳死による臓器移植は、一人の人の死の上に自分の生が成り立つという、レシピエントにとっては大変精神的に負担を感じる構図にならざるを得ない。また、レシピエント候補者に対してドナーの数は圧倒的に少ない情況下では、レシピエントに選ばれることは、幸運と云わざるを得ない。したがって、レシピエントはその贈り物をただ受けることになる。ドナーに対しても、移植医にたいしても感謝あるのみで、たとえあったとしても、あからさまに不満を言うことはできない情況であろう。

複雑な思い
 移植を受けるべく待つ間、早くドナーが現れないかと願っていることに気づき、人の死を待つようで自己嫌悪に陥ったという報告もある。また、臓器を提供されて元気になった後にも、複雑な思いがある。多くのレシピエントは、ドナーは生きていなくて、自分が生きていることに罪悪感をいだいていると云われる。ドナーの自由意志からの臓器提供であっても、レシピエントは常に申し訳ない気持ちが心の深層に存在している。移植を受けて元気になり、感謝の気持ちでいっぱいであると同時に、一人の人が亡くなっているという感情が錯綜し、複雑な心情で毎日を送るレシピエントも多い。レシピエントが死亡したり、拒絶反応のため移植した臓器を失ったということを耳にすれば、ドナーは喪失感を味わうであろうという思いももっている。


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優先順位/存在証明/自己実現/自己満足2

■要するに、政府・自治体のような巨額の資金を運用する組織でさえも、その配分の権限で権力をにぎっているぐらい「不足」しているのが、市場原理にのらない領域。ビル・ゲイツ氏級の大富豪が慈善事業などを多数並行しても、世界中の解消すべき諸問題の大半はかたづかない。■もともと、問題をつくりだし、不安をあおることを商売ネタにしている連中がいるぐらいだから、この絶対的な「不足」状態がなくなるはずがない。

■そうなると、「手弁当でいきましょう」系か、「募金しましょう」系が一般の民間人にとって実現可能な非営利的貢献ということになる。■でもって、ほとんどが「やけいしに ミズ」状態なのだが、「だまって 放っておけるか…」式の人士が、少数ではあるが、かならずあらわれるわけだ。■世界中で展開されるNPOとか募金運動は、こういった土壌のもと大発生してきた。

■でもって、重要なのは、資金も人材も、ものすごくかぎられた「希少財」だという点。大富豪の財団や政府・自治体などの巨額の資金がないだけに、当然、それら以上に「一点主義」になるほかない。■「なにを目的にするのか?」という問題は、「どの課題が優先順位としてたかいか?」「自分たちのもつ資源でなんとかできそうなのは どの課題か?」ということと、きりはなせなくなる。

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優先順位/存在証明/自己実現/自己満足1

グローバリゼーション(ヒト/モノ/コトの大量高速移動)の時代がやってきた。しかし、モノ・情報・資本などは大量高速移動するようになったものの、実際にヒトとその行為が高速移動するのは、全体のうち ごくわずかだ。■ヒトを大量高速輸送させるだけの技術・制度は、しあがったのだが、奴隷労働が法的に禁止された現代、各人の「主体的な選択」(多分に幻想ではあるが)がからむがゆえに、目的地がデタラメということはなく、動機のない移動も基本的にありえない。■ここには、移動コスト(金銭・時間・心身の疲労など)がからんだ心理的コストがまとわりついているとおもわれる。0にはならない移動コスト+心理的コストがあるがゆえに、どんな空間であれ、1000キロをこえるような長距離移動には、それなりの動機・目的があるとかんがえられる。■SFや理論物理学のなかでは、テレポーテーションが可能でも、それを科学技術が実現することはありえまい。■つまり、定年退職後の富裕層でもないかぎり、日常のなかから時間と資金をさいて、仕事と無縁な移動を気ままにするという層はごくごく例外的だということになる。

■モノや資金は たしかに大量高速移動しているが、これとて 市場原理の わく内がほとんどだ。要するに、カネもうけになると判断される空間にしか、モノ・資金は大量移動していかない。購買力がちいさい集団しかくらしていない空間には、モノ・資金は少量低速移動しかしないだろう。■第三世界の貧困国や日本列島の過疎地をみればよい。

■この ごくあたりまえの構造を再確認したのは、カネもうけとは一線を画したヒトの行為や資金が、特定の空間に移動していくとしたら、どういったばあいかを整理してかんがえるためだ。

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加齢による時間の加速化をくいとめる意味

■覇気あふれるビジネスマンの時間論。

「歳をとる毎に1年が加速度的に早くなる」2つの理由と対策

 2007年が終わったと思ったら、早くも1月の後半に突入である。

 「年取ると1年が短くなる」なんてことを中年のおじさんが言っているのを、若い頃に聞いたことが何度かあったが、気がつくと自分がその年になっているのである。

 あっという間に娘も社会人になり、結婚して私の孫が出来、会社をリタイヤして、「リアルな大人のセカンドライフ」が始まってしまうのだろう。

 さて、なぜ年をとるに連れて1年が早くなるのだろう。 一般に下の二つが言われいてる。

<年齢分母理論>

 10歳の1年: 1年/10年 = 10.0(%)

 40歳の1年: 1年/40年 =  2.5(%)

 つまり、10歳のときより20歳の時の1年の速度は2倍、10歳のときより40歳の時は4倍の速さで進むことになるのだ。

 この理論だと、どんなに充実した生活を送ろうが、どんな努力をしようが、年が経つに連れて加速度的にはやくことになる。 なんとも恐ろしい論理ではないか。

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優勝劣敗原則のカラクリ

■『赤の女王とお茶を』の1年ほどまえの記事を転載。


競争について子供に教えるべき3つのこと
マルクスにさよならをいう前ににインスパイアされて。

結論からいうと、3つとは

1. 世界は競争に満ちている

2. 決められたルールで競争するのは既に負けである

3. 競争すべき相手を誤るのもまた負けである


です。

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『本能』の政治性(某ブログから)

■『ascension』という哲学的なブログから転載。■旧ブログで何度かとりあげた、ましこ・ひでのり『たたかいの社会学』(三元社)の記述をめぐっての記事。


『本能』の政治性
ましこ・ひでのり氏「たたかいの社会学」から、御文章を引用させて戴く。
その後、私自身の論考を行う。
もちろん、それは私自身の拙い解釈に過ぎない。
ましこ氏御自身の御説は、同書をお読みになって、吟味されたい。




「(男性中心社会の)シナリオを共有化し、役割イメージにそって演じている主体は、主たる受益層としての男性だけではない。
むしろ、主婦層へと流入しようとする少女たちにこのシナリオが注入されてきたのでなければ、現状が説明つかない。
職業より結婚を選ぶ女性たちが、あまりにも多いからである。
家事/性欲充足の私事化戦略(「外部化せずに、安上がりにすませたい」)という男性中心的なシナリオと、『オトコに集金業務をまかせて、生活を確保したい』という女性の戦略=シナリオは、共存関係というより、共犯関係にあるといってよい」

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「美鳩会」の資料押収 防衛省幹部夫人の親睦団体 地検(朝日)

■旧ブログだったら、防衛省がらみなので、問題なく「軍事」に分類していただろう記事(笑)。■しかし、ここでは、人間の業というほかない事象なので、別分類に。

「美鳩会」の資料押収 防衛省幹部夫人の親睦団体 地検
2007年12月03日17時26分

 前防衛事務次官の守屋武昌容疑者(63)と妻の幸子(さちこ)容疑者(56)=いずれも収賄容疑で逮捕=による汚職事件に絡み、東京地検特捜部が防衛省幹部夫人の親睦(しんぼく)組織「美鳩(みはと)会」の資料を同省から押収していたことが、関係者の話で分かった。幸子容疑者はこの組織の運営を取り仕切っていたとされる。特捜部は、贈賄側の軍需専門商社「山田洋行」元専務・宮崎元伸容疑者(69)による守屋夫妻への接待の全体像を解明するには、同会についての捜査も不可欠と判断しているとみられる。

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