■きょうの参議院予算委員会での
水岡俊一議員の質問でとりあげられた問題を記録しておこう。■先月の『毎日新聞』の記事。
年金問題:年金滞納解消、やっぱり不正 社保事務所、改ざんに証拠資料 ◇93万→11万円、給与減額させ圧縮
滞納した厚生年金保険料を圧縮するため、社会保険事務所が主導して、保険料の算定基準となる標準報酬月額(給与の水準)を少なく改ざんしたことを示す資料を毎日新聞は入手した。また、具体的な手口を東京都内の会社社長が証言。93万円だった給与を11万円にすることで支払う保険料を約230万円安くし、滞納分を相殺していた。社会保険庁はこれまで、こうした不正を否定してきたが「物証」によって裏付けられた形だ。【野倉恵】
◇経営者が実名で証言
こうした社保事務所主導の不正は、保険料の徴収率を維持するために行われ、特に厚生年金は天引きのため「徴収率100%を前提に、事務所間の競争があった」(元職員)とされる。
証言したのは、東京都千代田区の設計コンサルタント会社経営、相馬稔さん(52)。相馬さんの会社は95年、10月分の保険料などを滞納し、麹町社保事務所で一部を分割払いすると伝えると、職員に「一括で払えないなら厚生年金から抜けて」と言われた。社員と相談し、数日後に脱退を伝えると「滞納分は社長の報酬を減額して充てる。書類は作っておく」と説明された。
同11月30日、社保事務所へ行くと、当時月93万円だった自身の報酬を94年7月まで1年4カ月さかのぼり11万円に訂正した「標準報酬決定通知書」が作られていた。この改ざんにより会社が支払う毎月120万円程度だった保険料は約14万円減って、計約230万円圧縮され、滞納分が相殺されたとみられる。
この書類は複写式だが、控えは直接赤ペンで書かれ、筆跡は社長のものとは明らかに違っていた。また、実際の報酬は、当時の税務書類や決算報告では下がっていない。
さらに、社員全員が厚生年金を脱退したことを示す「資格喪失確認通知書」も作られていた。社保事務所からの呼び出しより1日遅く出向いたため、書かれていた日付を自筆で訂正し、押印した。
その後、相馬さんも社員も国民年金に入り、規模を縮小して仕事を続けた。厚生年金の加入義務はあるが、一度も指導はないという。相馬さんは「分割払いして加入し続けたかった。社保庁はこうした不正を認めるべきだ」と話す。現在は別の社保事務所に勤める当時の担当者は「話すことはできない」、東京社会保険事務局は「書類の作成代行はしたことがあったようだが、当時の資料がなく分からない」としている。
毎日新聞 2008年3月16日 東京朝刊
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