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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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新型インフルエンザ騒動の怪29=豚インフルエンザ報道を検証する(第22回) スペインかぜの正体(1)

インフル関連記事
■「新型インフルエンザ騒動の怪28=豚インフルエンザ報道を検証する(第21回) 「新型」呼称はフェードアウト」の続報。



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世界の環境ホットニュース[GEN] 733号 09年10月25日
・・・・・・

      豚インフルエンザ報道を検証する(第22回)

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第22回 スペインかぜの正体(1)              原田 和明

今回の新型インフルエンザ騒動は、情報操作によって作り上げられたパニックである疑いがあり、重症化、死者続発という事例もタミフルの副作用によって引き起こされた可能性が否定できません。さらに、同じ豚インフルエンザ騒動であった1976年のパニックも、死者は米軍の新兵一人だけでした。今回の豚インフルエンザウイルスは当初から弱毒性と言われており、1976年のウイルスも騒動の顛末から弱毒性だったと推測されます。しかし、そうなると、それらの直系の祖先と考えられているスペインかぜのウイルスでは、なぜパンデミックが起きたのか?という疑問が湧いてきます。浜六郎医師は当時の様々な要因とともに、特効薬として推奨されていた解熱剤・アスピリンがパンデミックに関係があったとの見方を提示しています。



 「スペインかぜ」とは、ウィキペディアから抜粋して引用すると、次の通りです。

  スペインかぜは、記録にある限り、人類が遭遇した最初のインフル
 エンザの大流行(パンデミック)である。感染者は6億人、死者は5000
 万人(諸説あり)に及び、当時の世界人口は約18億人~20億人である
 と推定されているため、全人類の 約3割がスペインかぜに感染した
 ことになる。 日本では当時の人口5500万人に対し39万人が死亡、
 米国でも50万人が死亡した。

 発生源は1918年3月 米国のデトロイトやサウスカロライナ州付近で、
 その後同年6月頃、ブレスト、ボストン、シエラレオネなどで より毒性の
 強い感染爆発が始まった。アメリカ疾病予防管理センター(CDC) に
 よれば、既に1915年にインフルエンザと肺炎による死亡率が米国で
 増加しているが、発生源は依然不明としている。

 流行の経緯としては、第1波は1918年3月に米国デトロイトやサウス
 カロライナ州付近などで最初の流行があり、米軍のヨーロッパ進軍
 とともに大西洋を 渡り、5月-6月にヨーロッパで流行した。第2波は
 1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、病原性がさらに強まり重症な
 合併症を起こし死者が急増した。第3波は1919年春から秋にかけて
 第2波と同じく世界的に流行した(日本ではこの第3波が一番被害が
 大きかった)。通常の流行では 小児と老人で死者が多いのだが、
 スペインかぜでは青年層の死者が多かったことも特徴のひとつである。

 1997年8月にアラスカ州の凍土より発掘された4遺体から肺組織検体
 が採取され、ウイルスゲノムが分離されたことによって漸くスペインかぜ
 の病原体の正体が明らかとなった。スペインかぜの病原体はA型
 インフルエンザウイルス(H1N1亜型)であったことと、鳥インフルエンザ
 ウイルスに由来するものであった可能性が高いことが証明された。
 よってスペインかぜはそれまでヒトに感染しなかった鳥インフルエンザ
 ウイルスが突然変異し、受容体がヒトに感染する形に変化するように
 なったものと考えられている。(引用終わり)

 大方の専門家は、スペインかぜで数千万人が死んだ原因をウイルスの性質によるものと考えているようです。ウィキペディアにも「2007年1月に 科学技術振興機構と東京大学医科学研究所が人工合成したウイルスを用いてサルで実験した結果では、スペイン風邪ウイルスには強い致死性の肺炎と免疫反応の調節に異常を起こす病原性があることを発表している。」などが紹介されています。

 今回の新型インフルエンザ騒動も、4月にメキシコで死者多数 というガセネタ(その後大幅に下方修正された)をはじめ、その後も多くの情報操作に振り回されることになった背景には、このスペインかぜと同型のウイルスであるからパンデミックが心配だという触れ込みが根幹にあります。しかし、浜六郎医師はそれとはまったく異なる見方を示しています。浜六郎「くすりで脳症にならないために」医薬ビジランスセンター2008より以下引用します。

 インフルエンザ怖い病」で必ず引き合いに出されるのが、世界的に大
 流行した1918(大正7)年のスペインかぜです。このときは 世界中で
 多くの死者が出ました。1918年といえば、11月にドイツが降伏し、
 第一次世界大戦がようやく終わった年です。世界中が疲弊していま
 した。衛生状態も栄養状態も今とは違っていました。日本の平均寿命
 は50歳にも達していませんでした。現代は人も物資も地球規模で
 すばやく動く時代ですので、90年前とは別の意味で、感染症全般が
 世界的に流行しやすくはなっているでしょう。しかし、衛生状態を
 はじめとする事情が非常に異なっている現代にそのままあてはまる
 ものではありません。

 スペインかぜのときも、現在の新型インフルエンザ治療(筆者注:この
 場合は鳥インフルエンザのこと)でも、悪さをしているのは実は治療に
 使ったくすりである可能性が非常に高いのです。アスピリンがドイツの
 バイエル社によって開発されたのは1898(明治33)年でした。アスピ
 リンは翌年には錠剤として医療機関で使われ始め、1915年には市販
 薬としても発売されるようになり、インフルエンザの流行にともなって
 盛んに使われるようになっていきました。

 しかし、その後 80年あまりを経て、アスピリンは 死亡率の高い小児の
 脳症「ライ症候群」の原因薬剤として確立することになった。スペイン
 かぜの特徴は、時期によっては若者の死亡率が非常に高かったこと
 です。インフルエンザは軍隊で大流行しました。アスピリンで解熱し
 ながら、従軍させられていたことは想像に難くない。データから推測
 すると、当時死亡した人の90%前後がアスピリンのせいで死んだと
 考えられるほどなのです。(引用終わり)

 現在の新型インフルエンザ騒動では、日本でも治療薬タミフルが症状を治癒するどころか却って、重症化の原因になっている可能性が指摘されましたが、スペインかぜでも同様に解熱剤アスピリンがパンデミックの隠れた主役の一つだったというのです。

 スペインかぜのパンデミックが起きた1918年は調べてみると、第一次世界大戦の真っ最中だったというばかりではなく、異常気象や食糧の暴騰など様々な要因があることがわかりました。その上、特効薬の副作用が重なり、いわゆるスペインかぜのパンデミックが起きたという説には無視できないものを感じます。

 インフルエンザなどの感染症に罹った際に、アスピリンを服用すると、重症化する可能性が認識されたのは、スペインかぜのパンデミックから半世紀も過ぎた後でした。その発端は、1963年にオーストラリアの病理学者・ライが発表した原因不明の脳症に関する研究でした。このときの発表では、インフルエンザなどの軽い感染症に罹ってから3日後までには、大した重症には見えないのに、その後、突然嘔吐、意識障害、昏睡に陥り、肝障害を起こし、けいれんをともなったり、呼吸が速く、激しくなったりして、21人中17人が受診から平均27時間で死亡したとされています。解剖では、脳が腫れ、肝臓に脂肪が溜まったような像が認められました。その発表の後、世界各地で類似の事例が報告されるようになったのです。(浜六郎「くすりで脳症にならないために」医療ビジランスセンター2008)

 これが解熱剤・アスピリンの副作用によるものと考えられるようになるのは、1970年代後半から1980年代にかけてのことです。1970年代前半の動物実験の結果をもとに、アメリカで精力的な疫学調査が行なわれ、1980(昭和55)年に発表された疫学調査で、それまで安全とされていた解熱剤アスピリンがライ症候群の原因と考えられるようになったのです。

 アメリカではその後何度も確認のための疫学調査が実施されましたが、毎回、ライ症候群とアスピリン投与の間に強い相関が現れました。そして、1985年以降、小児にアスピリンを使わないようにしたところ、ライ症候群は激減しました。

 これを受けて、日本の厚生省も1998年12月に、風邪薬や解熱鎮痛剤のうち、アスピリン成分を配合した薬を15歳未満の子供に使用することを禁止し、類似成分の薬についても使用を制限するよう、医薬品安全性情報を出しています。

重症化のメカミズムは次のように説明されています。

「高熱になると、体はしんどいが、ウイルスや細菌は もっとしんどい。
 高熱になるだけで、ウイルスや細菌は死んでしまいます。くすりで熱を
 下げると、体は楽になりますが、ウイルスや細菌も楽になって活発に
 なり、増殖します。さらに、アスピリンなどの強力な解熱剤は単に熱を
 下げるだけでなく、体を感染から守っている免疫機能や炎症反応
 (これが感染防御機能や、破壊された組織を修復する機能をもって
 いる)を抑えつける役割も果たしています。
そのため、ウイルスや細菌を局所で押し留めることができず、体の
 奥深くまで浸入することを許してしまうのです。すると、それをやっつ
 けるために、体からは免疫反応や炎症反応をコントロールするサイト
 カインと呼ばれる物質が大量に放出されます。すると、多く出すぎた
 サイトカインが、ウイルスや細菌だけでなく、人の体の組織そのものも
 壊すように働き、重症化させてしまう結果になる」

というわけです。(浜六郎「くすりで脳症にならないために」医療ビジランスセンター2008)

 ウィキペディア「スペインかぜ」によれば、「通常の流行では小児と老人で死者が多いのだが、スペインかぜでは青年層の死者が多かった点に関し、2005年5月に Michael Osterholm はウイルスによって引き起こされるサイトカイン・ストームが原因であるという仮説を提唱したが、これに反対する説もある。」とあり、老若男女、貧富の差を越えて蔓延したスペインかぜの原因を、多く出すぎたサイトカイン(サイトカインストーム)に求める考え方は浜医師だけのものではないようです。

 すると、スペインかぜのパンデミックとは、「貧困層の一部は栄養不良で、富裕層の一部の人達は解熱剤アスピリンで命を落とした」とも言え、その視点で当時の状況を見直すと、これまでウイルスだけでは説明できなかった当時の情況が理解できるのではないかと思われます。次回は、当時のアスピリンの使用状況やパンデミックの様子について検証していきます。

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■おそらく 関係者の相当部分は、構図にきづいているはずである。そして、事実をいいだせいのだろう。しかし、それは無自覚な共犯関係であり、いや「未必の故意」という次元での組織犯罪というべきだろう。
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タグ : 真理省 1984年 ハイパー独裁 安全

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