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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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新型インフルエンザ騒動の怪27=豚インフルエンザ報道を検証する(第20回) NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」【加筆あり】

インフル関連記事
■「新型インフルエンザ騒動の怪26=豚インフルエンザ報道を検証する(第19回) 米政府「タミフルの投与、原則不要」の続報。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
世界の環境ホットニュース[GEN] 731号 09年10月04日
・・・・・・

      豚インフルエンザ報道を検証する(第20回)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

第20回 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」 原田 和明

 9月29日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」では、「新型インフルエンザを食い止める」というスペシャルテーマで、WHOメディカルオフィサー・新藤奈邦子さんが登場しました。興味深いエピソードが満載というかプロパガンダ満載の番組でした。★印の部分が私のコメントです。

 (放送開始から9~10分)
 ナレーション「治療薬としてはタミフルとリレンザの投与。臨床データは
 集まっていなかったが、これまでの経験から有効である可能性はあると
 発表した。」


★ああやっぱり、タミフルリレンザが有効である臨床データはなかったのです。メーカーさえ有効だとは言っておらず、WHOがデータを示さないまま、有効だと言っているだけであることは第2回(GEN712)で紹介しましたが、実際に臨床データがなかったことをWHOが白状したということです。それに、発表された時点で、新型と同じA/H1N1 型は世界中でほぼすべてがタミフル耐性化していました。「これまでの経験」でも、タミフルが有効とは言えなかった状況にありました。この後に続く、ロシアのWHO職員との電話でのやりとりも考えさせられる内容です。

 ナレーション「ロシアは自国のクスリを使いたい。タミフルやリレンザは
 買わないと言っている。」
 進藤「30万の備蓄タミフルはすでにロシアに配布したのですか?」
 WHOロシア担当者「ロシアでは国内で生産している薬がある以上、
 輸入品は使いたくないと言っています。」


★ロシアは明らかにタミフルを拒否しています。WHOの支給も断るということは、タミフルを買えないのではなく、要らないのです。アメリカも不要だと宣言しました。それを日本だけがせっせと高値で買い漁っているというのが、現在の日本の新型インフルエンザ対策の現実です。

 ナレーション
 WHO男性「自国の使用のため、世界での使用のため、どちらにしろ、
 WHOの推奨を望んでいるならば、彼らは我々に臨床データを提出す
 べきです。」


★これには笑ってしまいます。WHOは、タミフルのときは臨床データがないまま有効だと発表したことを認めたばかりです。ロシアに臨床データを求める資格があるのでしょうか?



 WHOロシア担当「ロシアの薬の推奨は検討していないと言うことです
  ね。」
 進藤「残念ながらそうです。」
 ロシア担当「今後もですか?」
 進藤「近い将来はありません。少なくとも2~3年はない。」
 WHOロシア担当「OK、OK。グッバイ。」(電話切れる)


字幕では会話の相手を「WHOロシア担当」と表記していますが、進藤が国立感染症研究所 感染症情報センターからWHOへ出向(Wikipedia)しているように、「WHOロシア担当」者も実はロシア政府からWHOに派遣された医系技官だと思われます。「WHOロシア担当」と表記することで、何か中立の立場の人がたまたまロシアを担当しているだけのような印象をもってしまいそうですが、国連と同じく、国益を背負った政府代表と考えられます。このエピソードは、ロシア政府が(あるのかどうかもわからない)ロシアで開発された抗インフルエンザ薬の推奨依頼という、およそありえない話を持ち出して、タミフルの押し付けを拒否することに成功したのだと見られます。最後に進藤は「ロシアと中国はいつもこういう感じでさあ・・」とぼやいていますが、中国もタミフルを拒否っ〔=「し」?=ハラナ注〕ているということでしょうか?

 13分頃(6月16日 実態把握のための電話会議)
 進藤「抗インフルエンザ薬を使った治療について意見を聞きたいのです
  が?」
 シカゴの医師「患者の98%は病院に到着後48時間以内にタミフルを
  処方されました。ICUに入院した患者はいません。」
 ニューヨークの医師「我々の病院の死亡例は全てタミフルでの治療が
 遅れた症例でした。(★つまり、タミフル投与後に死亡した)初期におけ
 るタミフルの治療は非常に有効だと思います。」
 ニューヨークのスコット医師「タミフルの初期治療を受けた患者が退院
 後、自宅で亡くなるケースもありました。ですからまだ結論を出すことは
 できないと思います。」


★スコット医師の発言のテロップは上のように出ました。しかし、彼は「タミフルを早期に投与したが、病院で亡くなった。」と発言したように聞こえます。それならば、早期投与が有効とは言えなくなり、「まだ結論は出せない」との発言とテロップよりスムーズにつながります。そこへ、次のナレーションがかぶさります。

 「例外的な症例もあったが、タミフルを初期段階で投与すれば、効果は
 見込めると進藤は考えた。」


★タミフル投与効果の例外は「重症化しなかった」というシカゴか、「病院で亡くなった」というスコット医師の方か?「まだ結論は出せない」というのが妥当な判断だと感じましたが・・。スコット医師の発言は再放送をご覧になった方はご指摘くださるとありがたいです。

 (16分頃 6月20日 自宅にて、電話会議の内容を聞きなおす進藤)
 ナレーション「重症化を防ぐには、抗インフルエンザ薬の早期の投与が
 有効な手立てだと考えられた。進藤は次に発表する治療指針にその
 一文を書き込んだ。新たな治療指針は大きな役割を担う。進藤の肩に
 かかるものは重い。」


★WHOがアメリカCDCの見解(タミフルが原則、不要)とは異なる指針を出した背景には、このような日本人スタッフの積極的関与があったことが証明されました。

 (28分頃 「1月半後、一通のメールが届いた」)
 ナレーション「8月13日、タイ政府から 緊急の要請が飛び込んできた。
 <新型インフルエンザ対策の高度な専門家を必要としています>」


★画面に、メールの文面が映し出されますが、ほとんどにぼかしが入っていて読めるのは「Our other needs is an expert in clinical・・But the person really needs to be a high level・・」の部分だけです。「other needs」というからには何かメインの要請があったはずですが、番組では紹介されませんでした。しかも、この「other needs」自体、この後の シーンで明らかになりますが、進藤のような高級官僚に指導して欲しいとの要請ではなく、現場で働いてくれる医師が足りないと言っている模様です。しかし、そこへ進藤は出かけていきます。

 ナレーション「要請から4日後(8月17日)、進藤は 自ら首都バンコクに
  飛んだ。」
 進藤「今現在、タイでは約百人の死亡者が出ているんですよ。一体
  何かタイで違うことが起こっているか? 異常なことが起こっている
  のか、何かを変えれば死亡者が減るのか、そのあたりを調べようと
  (は)思っているんですけど。」


★「何かを変えれば死亡者が減るのか」という進藤の発言の真意は何だろうと考えてしまいました。私は「タミフルをやめれば死亡者が減るのか?」という本音が思わず出てしまったのかと思いました。調べてみると、タイではタミフルのジェネリック薬製造に成功(2006.8.17 JanJanニュース)、タイ保健省とタイ製薬公団(GPO)は 2005年11月、タミフルの価格高騰を受け、無許可での製造を決定。それをロシュ社も容認した という経緯があります。すでに500万カプセル(50万人分)を製造し、100万カプセル(10万人分)を5日以内に作れる能力がある、要請があれば輸出も可能とのことです。(朝日新聞Globe2009.7.27)このように、タイは日本とともに、タミフルが潤沢に使える珍しい国でした。

 ナレーション「死者が多数出ている理由を突き止め、食い止める手立て
  を見つける。それが進藤たちの任務で・・(中略)進藤は現場の専門
  家とチームを組み、医師や看護師たちにこれまでの経過の聞き取り
  を始めた。」
 進藤「新型インフルエンザに関して医療者への負担はどうでしたか?」
 病院側「とても大変でした。病院中の医師と看護師をかき集めて治療
  にあたりました。


★進藤たちの任務とタイ政府の要請は食い違っていないでしょうか? 進藤の質問も間が抜けているように感じます。


 (30分頃 画面に病院側からの説明のスライドが映し出される。)
         計   PCR検査  PCR陽性   割合
 OPD(外来) 10338   168    75     0.744%
 IPD(入院)  157   139    46     29.33%


★これを見ると外来患者のうち、日本でいう「新型インフルエンザ」に感染している人は1%にも満たない数です。ほとんどは かぜか季節性のインフルエンザということになります。ただ、問題は死亡者の割合が多いということです。

 WHO職員?(男)「集中治療室の重症患者16人のうち、何人が回復
  したのですか?」
 タイ医師「一人も回復しませんでした。」
 WHO職員?「全員亡くなったということですか?」
 タイ医師「Yes」
 
 ナレーション「医師たちが気にしていたのは驚くほど容態が急変すると
  いうことだった。」
 タイ医師「なぜうちの患者の方がメキシコの患者より早く死亡してしまう
  のかわかりませんが、平均して6~7日で死亡しています。」
 ナレーション「世界の平均は入院後2週間。1週間以内というのはきわ
  めて短い。」


★日本ではタミフル投与から数時間で死亡したケースがあり、その他ではタイと同じく数日で亡くなっています。タミフルが自由に使える日本とタイで突然死が多発しているということにならないでしょうか?

 WHO職員「何が原因だと考えられますか?」
 タイ医師(気まずい表情で)「そうですねえ・・。診断の遅れが関係して
  いるのかもしれません。」


★ということはタミフルを投与したということでしょう。タイの医師は「診断が難しく、治療開始が遅れる」と訴えています。それに対し、進藤は「初期症状を見逃さず、医師の判断で早期に治療を開始することが重要だ」と説いています。まったく議論がかみ合いません。


 (34分頃 タイ国立シルキット子供病院の隔離病棟へ向かう進藤)
 ナレーション「進藤は重症患者がいる集中治療室を見せて欲しいと申し
  出た。ウイルス性肺炎から 低酸素脳症を併発した少女が眠っていた。
  3週間前までは元気に遊びまわっていたという。」
 タイ女医「7歳になる患者さんです。入院する7日前から熱が出ていまし
  た。」
 ナレーション「地元の医者にかかったが、かぜと診断されて家に帰った
  という。その後急に熱が上がり、再び病院に行ったときには、すでに
  肺炎を起こしていた。治療が数日遅れた間にウイルスは致命的に
  増殖していた。」

 (35分頃 マスクをせず、素手で患者の福の内側に聴診器を当てる
  進藤。防護服どころか白衣も着ていない。普通の格好のまま重症
  患者と接触する?)


 私はこのシーンを見て、進藤は新型インフルエンザは大したことないとわかっていると確信しました。それにしても、自分が感染するリスクとか、自分が感染源になってしまうリスクをちっとも考えていない人なんだなあと思いました。

★番組の最後に、進藤は茂木・住吉のインタビューを受けます。

 茂木「ウイルスの動きを克明に追われてきたわけですが、今新たな動
  きが出ていますか?」
 進藤「最初のウイルスが出始めの頃、このウイルスがさらに変化する
  恐れがあったわけですけれど、ウイルスを注意深くみてみると、生物
  学的には非常に安定していることがわかっています。また病気の人
  たちの症状をみてみても、そんなには変わっていない。(重症化は
  インフルエンザとは関係ない?)」
 茂木「今後、変異する可能性はどのくらいありますか?」
 進藤「どうやら非常に安定してこのまま普通の季節性インフルエンザに
  なっていく傾向をみせているんじゃないかと思っています。」


★これが結論です。「普通の季節性インフルエンザを『新型』だと騒ぎ立てただけであることをWHOのメディカルオフィサーが認めたということだと認識しました。

 この番組の再放送はNHK総合で、10月5日(月) 深夜午前0:45~午前1:35(火曜日午前)にあります。

--------------------------------------------
■やはり WHOの あやしいうごきは、世界的な問題をひきおこしているし、ロシアやタイでおきていることと、比較すると、日本のうごきは、非常にあやしい。専門家といっても、全然信用ならないことが よくわかる。臨床データがないのに、特効薬であるかのように、喧伝する「専門家」集団。■まともに、検証記事をかこうとしない、大メディア。「ハイパー独裁」以外のなんだろう。


●http://ja.wikipedia.org/wiki/進藤奈邦子(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E8%97%A4%E5%A5%88%E9%82%A6%E5%AD%90
“WHO 医師・進藤奈邦子(2006年2月28日放送) | NHK プロフェッショナル”
茂木 健一郎 , NHK「プロフェッショナル」制作班(編)『プロフェッショナル 仕事の流儀〈3〉』日本放送出版協会 (2006/06)


●「新型(豚)インフルエンザの通説を斬る(1)
●「新型(豚)インフルエンザの通説を斬る(2)
●「新型(豚)インフルエンザの通説を斬る(3)致死率の計算方法
●「新型(豚)インフルエンザの通説を斬る(4)スペイン風邪、致死率2%の事情
●「新型(豚)インフルエンザの通説を斬る(5):理屈が通るか?
●「新型(豚)インフルエンザの通説を斬る(6):予防接種のリスク
   ↑ データ満載のブログ記事。
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