プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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技術革新がもたらす2種類の「高齢化」

■「日記」にかいたことを 再編集してかく。


■「敬老の日」をふくんだ「老人週間」(9/15-21)は、実際には偽善的なイメージ装置にほかならず、老後の不安によって 消費をこわがる高齢者層のサイフのヒモをゆるめようという魂胆しかないような市場意識が背後にかくれている。あるいは、医療費・福祉費などリスク要因としか位置づけない、いいかえれば「用済み」年齢層として ヤッカイ視している現実をカムフラージュするための演出としての「敬老モード」なわけだ。■したがって、紙面のトーンも、高齢化社会の進行という社会問題をかんがえる日・週間であることが、再確認されるような記事がめだつことになる。■これほど、あからさまな やっかいものあつかいされて、なぜ高齢者はおこらないのだろう。

健保連赤字3000億円、現役世代の負担重く
健保連赤字3000億円、現役世代の負担重く(2009年9月21日14時55分 読売新聞)

高齢者人口の推移
65歳以上 過去最多2898万人 女性は4人に1人
2009年9月21日 「東京新聞」朝刊

65歳以上男女の割合の推移
高齢者:女性の4人に1人65歳以上 男性は5人に1人
:毎日新聞 2009年9月20日 17時28分(最終更新 9月20日 23時25分)

■市場心理が、生産しないかわりに大量消費してほしいとねがう高齢者の一部=富裕層の位置づけだって、ふざけたはなしだ。死後のこされた遺産は、遺族か行政がひきつぐわけで、貯蓄は早晩消費にまわる。「きまえよく つかってくれ」は、「はやく しんでくれ」と、連続性をもつのだ。
■そして、こういった侮辱的な位置づけは、つぎのような、かりに原作者がなくなっても「“サザエ方式”で存続」という、分業・複製システムの必然的な産物でもある。

■マンガ「クレヨンしんちゃん」の作者がなくなったとの報道につづいて、「クレヨンしんちゃん:“サザエ方式”で存続か」(毎日)という記事が配信された。■「ドラえもん」などもそうだが、アニメのばあい「制作会社が脚本などを制作」することが大半をしめるのが実態で、「原作者が亡くなっても放送を続けることは可能だ」そうだ。■これは、「ゴルゴ13」を共同制作する「さいとう・プロダクション」みたいなチーム分業体制ができたことや、近年のディジタル化をまじえた さまざまな複製技術などによって、当然できあがった現実だろう(さいとう・たかを氏=1936~=は、ご存命だが…)。
■もはや、キャラだちした歴史的ブランドは、「創始者」が原作・原案をつくる必要さえない。「創始者」が つくっても不自然ではない方向性さえスタッフに共有化されているなら、ひとり ないし ふたりの原作者さえ不要なのだ。■その意味では、「創始者」が原作・原案をつくる必要さえない「キャラだちブランド」は、もはやミームと化した文化財にほかならず、社会の共有物なのである。かろうじて、版権・制作権などが占有されていて、コミケのようなパロディ系二次作品でないかぎり、パクりとして著作権違反になるリスクがあるというだけだ。
■政財界だの、いくつかの特殊な空間以外では、「長年の経験」は外部化されたあとは、分解・整理・蓄積されて、複製可能となる。野球やサッカーの名将たちの知恵だって、後世の指導者・選手たちにとっては、外部化されたミームとして「常識」化してしまうにちがいない。■それは「進歩」かもしれないが、「名人芸」がなくなり、ベテランの熟練が、マニュアルどおりのアルバイトに とってかわれるという、労働の価格破壊を意味する。
■このようにかんがえてくると、技術革新がもたらす「技術的高齢化」問題(世代間ディジタル・ディバイド…)とか、社会保険費用問題とかだけではなくて、労働者の「サッカー・新体操」化(よくて30代前半、わるければ20代前半で「現役引退」)という、あらたな「老人問題」もあるのではないか? はやばやと「用済み」要員になりさがってしまい、とても中高年までひっぱれる生業ではない、「青年期限定の自己実現」として、徹底的にかいたたかれる構図だ。■「管理職」「経営者」「株主」たちは、「市場のこえ」「消費者本位」という美名をもちだすことで、「戦士」たちを消耗戦においこんで、つかいすてにする。
■要は、「交換可能性=交代困難度」によって、ねぶみされる不安は、フリーターやハケンだけではなく、「摩滅した歯車」という判定をくらわないよう、必死に「現役続行可能」をアピールしつづけないとやっていけない、「恐怖社会」が到来したということ。■「管理職」「経営者」「株主」たちは、自分たちだけが「不老長寿」で、あたかも「老害」でなどないかのように、わかもの搾取をおこない、もと「同僚」たちを「引退」においこむ、労働現場・市場空間の閻魔(エンマ)大王みたいな やくまわりを、厚顔無恥にも くりかえすだろうということ。■なんて醜悪なんだ。

■「加速化して、にげ(ふり)きらないと、いけない」というんだが、にげきり/ふりきりができるのは、ごく一部の「かちぐみ」だけであって、あとは、ひたすら はしりまわらされ、用ずみとあらば、すてられる「ネズミと走狗」だらけなんじゃないか?■「ナンバーワンにならなくていいオンリーワンになれだぁ? オンリーワンってのはその道のプロフェッショナルつまりナンバーワンのことじゃねぇか」(『ドラゴン桜』の桜木健二の説教)は、一見ただしそうだが、量化され、比較可能=交換可能な「素材」とされた労働力は、「流体」として、援用されるだけではないか?(ましこ・ひでのり『たたかいの社会学』) ■フリーエージェント資格をえたスーパースターだけは、ひきぬき防止のために、法外なギャラをえられるが、そういった とばっちりも周囲がこうむることで、「かわりは いくらでもいる」状態が「常態」化するのが、この資本主義体制という時空じゃないのか?(それでメジャーリーガーでさえも士気がにぶることは、「不平等が健康を損なう」で紹介した) ■ 「かわりは いくらでもいる」状態は、「いくらでも ひきうけます」という労働力に とってかわられ、際限なく「最低賃金」へと 下降していく…。「労賃の価格破壊」は、「生産拠点の移転」か、「労働力のロボット化」から 必然的に もたらされる。使用者がわだけが、半奴隷労働を搾取する特権を享受する、えげつないヤクザ社会…。「使用者がわ」自体は、「同業他社や消費者との たたかいで 精一杯。とても『労働基本権の尊重』なんて、悠長なはなしは通用しない」といいはるだろうが、かれらが 「したうけ」として、「労賃の価格破壊」をのまされるがわに転落しないかぎり、かれらの「労賃」は、一定以上絶対にさがらない。
【かきかけ】
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