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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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野村浩也 編『植民者へ―ポストコロニアリズムという挑発』2

野村浩也 編『植民者へ―ポストコロニアリズムという挑発』1の つづき。

■編者の野村浩也氏の代表作『無意識の植民地主義』については、「コザ(沖縄)出身の社会学者、野村浩也さんの『無意識の植民地主義―日本人の米軍基地と沖縄人』(御茶の水書房)は、破壊的な衝撃力をもった力作だ。■日本政府、特に安保体制関係者(外務省の北米・太平洋アジア担当とか、防衛庁関係は、もちろん)は、「写経」して、よむべき文献だ」と旧ブログで紹介した。
■写経しろと、当局周辺に説教しつつも、「……しかし、本書『無意識の植民地主義』は、まったく別種の文章だ。かりに、全文・全単語が 日本語として「わかって」も、「筆者の いいたいことが さっぱり わからない」ということが、充分ありえる。■もちろん、岡崎論文だって、「論旨は わかったが、そんなこといわれてもねぇ……」という反応は、五万と でそうだ。しかし、本書は「みだれのない日本語で、一貫した論旨が展開されているらしいことは、わかったが、論旨が理解できたとはいえない」という感想をもらすのが、日本の平均的知識層ではないだろうか? それも、通常は「良心的知識人」などと、自他ともに、みなされてしまうような御仁たちがである。■つまり、たましいに共鳴がおきる読者にのみ、しずかな革命が はじまる、そんな本だ。」と、たたみかけてもおいたのだが。■本書も、まったく同質だとおもう。 ■うえでひいた文章は、つぎのような文章がつづく。

■論旨は明快である。■①日本は沖縄を植民地化してきた。それは現在進行形でもある。②植民地化の現段階の最大のものは、米軍基地集中。これが、平和憲法とセットである点が偽善的だ。③植民地化は、もちろん軍事的な次元にとどまらず、政治経済的、文化的な次元にまで深部に達する(「日本語」「日本史」「基地・公共事業・観光産業依存体質」の、おしつけ……)。④軍事植民地化は、軍事協力者=共犯化をしいる行為だ。ベトナム戦争など、おおくの米軍戦略に沖縄は加担させられてきた。⑤「沖縄フリーク」とか「沖縄に連帯する知識人」とかの、ほとんどは、自己愛的で、いやしの手段、あるいはアリバイづくりとして利用しているだけで、あきたら、にげる連中だ。それは、米軍基地集中への態度がリトマス試験紙だ。……■これらの、批判が むねに ひびいてこないなら、本書を わざわざ よむ段階にない。どうせ、わからないだろう。■それだったら、高校の歴史の先生、新城俊昭さんによる『高等学校琉球・沖縄史』(地方・小出版流通センター)でもよんだほうが、よろしい。■あ、そのまえに、先月の『沖縄タイムス』社説で、お勉強が、さきだね(笑)。

■本書では、作家、池澤夏樹のような著名人から、著名とはいいがたい人物まで、何人もの「日本人」が、おバカ発言しているさまが、批判される。はげしいものだが、すべて もっともな ものだ。■今後、野村さんの影におびえる、知識人がふえそうだ(笑)。
……

---------------------------------
■ま、このあと、沖縄をネタにエラくなった 某社会学者を散々こきおろす文章がつづくのだが、それは ここでは、どうでもいい。■おどろかされるのは、この文章が、本書にも そのままあてはまるということだ。
■「日本人という植民者 野村浩也」がそうなのは、ある意味当然として、たとえば「沖縄への欲望――“他者”の“領有”と日本人の言説政治 池田緑」で典型的なオリエンタリストとして徹底批判をあびているのは池澤夏樹氏であり、まるで旧ブログの文章を編集会議でとりあげたかのような妄想・錯覚さえおぼえさせる(笑)。■「「観光立県主義」と植民地都市の「野蛮性」――沖縄の土地・空間をめぐる新たな記述段階 桃原一彦」も同様。
■ヘンないいかただが、野村氏が『無意識の植民地主義』で展開したことを、共著者の何人かが全面展開したような感じさえしてくるのだ。旧ブログなど一部の反応を参考にしつつね(笑)。■既視感としては、何度か旧ブログでふれた『日本人という自画像』の目次もね。

4章 オリエンタリズムと観光立県オキナワ・序説 121

1. はじめに:ツーリズム=観光業という「身分秩序」  121
   1.1. ノスタルジー=みがってな投影としての非日常の消費  121
   1.2. 貴族/ブルジョアのコピーとしての擬制的身分秩序の大衆化=普遍化 121
   1.3. オリエンタリスティックな「みおろした視線」による「観光」 122
   1.4. 「身分秩序」としてのオキナワ観光 122
2. 大衆的知識のなかの「オキナワ」:構造的誤解という基盤上の 観光立県  123
   2.1. かたより、かぎられる大衆的イメージ(マクロ的産業構造/ミクロ 的風景)  123
   2.2. 「ポスト・コロニアル」な空間としての、「楽園オキナワ」  124
   2.3. パンフレットのコピーの記号学的分析  125
3. 観光植民地としての普遍性  127
   3.1. 「無国籍」化  127
   3.2. 「現地の生活」の消失  128
   3.3. オリエンタリズムとしての現地女性の「性的対象(femme objet)化」 129
4. 観光商品としての「創られた伝統」と「てつかずの自然」  131
   4.1. 国民国家の装置としての「創られた伝統」  131
   4.2. アイデンティティ形成装置としての「創られた伝統」  134
   4.3. 観光商品としての「てつかずの自然」:エコ・ツーリズム再考  136
5. おわりに  139
補論:ヤギ食文化の危機をめぐって  140




■ま、それはともかく、池澤夏樹氏のような、トコトン批判された有名人が、なにか反応するのか、みものだ。■ま、「カネもち ケンカせず」徹底的に沈黙・黙殺で、ベストセラーに決してならない本書がわすれさられるのを、じっとまつか?(笑)■だって、Google検索「野村浩也 編『植民者へ―ポストコロニアリズムという挑発』」は、不気味なぐらい とりあげられてないことを立証しているしな…。■これって、植民地主義やらを批判しているポーズをとりつづけている左派系知識人たちが、こぞって無理解・無関心・拒絶をつづけているって意味じゃないか?■これは、教科書検定で沖縄戦での「集団自決」問題が、うやむになったのと同様、安保体制にどっぷりつかっている日本人のダメさ加減というか、沖縄を徹底的に搾取しつづける体質を実に象徴的にあらわしているようにおもえる。■だって、公式発行日から2か月もすぎているんだよ。【つづく】

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タグ : ハイパー独裁 1984年 真理省 安全 ナショナリズム

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コメント

ようやくC・ダグラス・ラミスさんのところまで読み終えました。凄い本です。こんなに我が身を省みさせるというか、びしびし来る本、ちょっと記憶にありません。池田緑さんの文、マイノリティ研究に携わるもの皆、写経すべし、とも思いますし、郭さんの分析と覚悟も凄い。李良枝さんの小説、知らなかったのが悔やまれます。『無意識の植民地主義』よりも(一般読者向けには)読みやすく仕上がっているし、これが話題にならん状況というのは……と思いつつ、この「凄さ」「ビシビシ伝わって来てるもの」をどう他者に伝えればいいのか、う~ん、まだ見当もつきません。
(「凄さ」に引かれて、経過報告しちゃいました(汗)。)

依然として黙殺される本書

仲@ukiuki さま

■レポート、ありがとうございました。■そうなんです。すごいんです。わたしの めききは、ともかくとして、まっとうな神経と理解能力をもっていれば、この本は、衝撃の連続のはずです。小生は、野村本の感染者なので、大半は「想定内」なのですが、やはり池田論文とかは、いたいたしい……。かれのように、池澤らの論調に同調しないけど、やっぱり、「オマエだってオキナワをネタにつかっているだろう」と、池田氏ににらまれているような感覚はぬぐえない…。
■有効な打撃を現体制にあたえられない以上、たとえば自分自身にいかっているという、『なごなぐ雑記』の自己批判は、痛撃としてせまってきます。■安倍前首相をはじとおもうのは、おかどちがい。被害者にどう謝罪するかだと、旧ブログでかきましたが、今回の事件でも、現体制を批判しているだけでは、所詮「ひとごと」にすぎません。被害者がふたたびでるまえに海兵隊をおいだせなかった われわれオヤジたちは、一生罪業としてせおいつづける責務をおいました。■「あってはならないことがおきた」とかいって、なにごとか いったつもりの政治屋たちの暴言もふくめて、しょわねばなりません。

■本書は、あいかわらず黙殺されています。
http://www.google.co.jp/search?q=%E9%87%8E%E6%9D%91%E6%B5%A9%E4%B9%9F+%E7%B7%A8%E3%80%8E%E6%A4%8D%E6%B0%91%E8%80%85%E3%81%B8%E2%80%95%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%8C%91%E7%99%BA%E3%80%8F&num=20&hl=ja&rls=GGLJ,GGLJ:2006-29,GGLJ:ja&start=40&sa=N
■この力作が、たった45件。この黙殺ぶりが、この列島の民度をしめしています。■「オキナワも経済的苦境にころんだ」式の、わかったような発言をくりかえす、クサリ・ヤマトゥーたちと連続性をもつ連中がはびこるかぎり、帝国主義はいきながらえます。伊波普猷が予言した「にがゆー(苦が世)」はおわりません。■ヤマトの基地周辺以外は、植民地状況がひとごとのようです。アメリカーのおもうツボですね。

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