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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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アイヌ/琉球問題をナショナリズムに回収しようとする愚劣な集団4

■“アイヌ/琉球問題をナショナリズムに回収しようとする愚劣な集団”シリーズ。■8月後半の関係ブログの記事表題を収録。



曽野綾子「神話」をめぐる話題
“狼魔人という偽沖縄人” (08/27)
“徐々に出る証言” (08/24)
“少年二人処刑にまつわる嘘” (08/17)
“曾根一等兵をめぐる嘘・パート2” (08/16)



海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊
“元隊長たちの〈沈黙〉という嘘”(2009年08月21日)
元隊長たちの〈沈黙〉という嘘
 『うらそえ文藝』第14号の星・上原対談の中で、上原正稔氏は次のような発言をしている。

〈上原 だからね、渡嘉敷村でも座間味村の人たちでも、実は赤松さんと梅澤さんには感謝しているわけですよ、というのは、彼らが黙っているお陰で、彼らを悪者にしたてあげているお陰で遺族年金がもらえているわけですから〉(256ページ)。

 上原氏が言う〈彼らが黙っている〉というのは、「集団自決」は隊長命令によるものということに対して、赤松嘉次元隊長と梅澤裕元隊長が、それを否定せずに沈黙をしているという意味である。
 このように発言していながら上原氏は、座談会の先のほうで次の発言もしている。

〈上原 一九七一年の『潮』に二〇〇人の証言(※1)が全部出てきますよ。その中に赤松さんの「自決命令は出していない」という手記もあります〉(259ページ)。

 写真は上原氏が言う『潮』一九七一年十一月号に載っている赤松氏の《私記》である。同《私記》で赤松氏は、表題に示されているとおり〈私は自決を命令していない〉という主張を行っている。それでどうして〈彼らが黙っている〉ことになるのだろうか。一方で〈彼らが黙っている〉と言い、もう一方で『潮』の赤松〈手記〉を持ち出す上原氏は、自分の発言の矛盾を自覚していないのだろうか。
 また、もし上原氏が言うとおり元隊長たちが〈黙っているお陰で〉〈遺族年金〉がもらえているのなら、赤松元隊長が沈黙を破って「集団自決」の命令を否定した時点で、どうして渡嘉敷島の援護金は停止されなかったのか。上原氏はこのことをどう説明するのか。




 赤松元隊長・梅澤元隊長が黙っていたから、渡嘉敷島座間味島の「集団自決」の遺族は援護金がもらえた。このような主張を行っているのは上原氏だけではない。7月17日の本ブログで取り上げたように『SAPIO』09年7月22日号の「ゴーマニズム宣言」で小林よしのり氏もこう書いていた。

〈赤松隊長は、戦後、
「自決命令」を下したという
 濡れ衣を黙って着た。
「軍命令に従った」
 ということにすれば、
 島民に「遺族援護金」が
 支給されるからである。〉(61ページ)。

 櫻井よしこ氏も『週刊新潮』09年7月16日号でこう書いている。

〈援護金が遺族の生活の一助となっていることを誰よりもよく知っていたのが今は亡き赤松氏だった。氏は、すべての不条理に関して一言も弁明せずに亡くなった。梅澤氏も沖縄の人々には心底、同情している〉(139ページ)。

 そろいもそろって、よくも平然と嘘をつけるものである。〈濡れ衣を黙って着た〉り、〈一言も弁明せずに亡くなった〉というのなら、では『潮』の赤松《私記》はどう説明するのか。同《私記》だけではない。赤松元隊長は一九六〇年代後半から週刊誌や新聞の取材にこたえて「集団自決」の命令を否定する発言を行っていたのだ。具体的に確かめたい人はni0615氏のホームページ「15年戦争資料@wiki」の「沖縄戦資料index」を参照してほしい。赤松氏に関する記事をはじめ豊富な資料を読むことができる。
 沈黙どころか積極的に発言・行動していたのは梅澤氏も同じである。宮城晴美著『母が遺したもの』新版(高文研)には「梅澤氏の反撃」という一節があり、「神戸新聞」や「東京新聞」の記事掲載、沖縄資料編集所への「手記」送付、宮村幸延氏を泥酔させて「念書」を取ったことなど、梅澤氏が1985年以降に行ったことが具体的に記されている(266~275ページ)。
 このような赤松元隊長や梅澤元隊長の過去の言動を、小林氏や櫻井氏が知らないとは考えられない。この問題に関してくり返し書いているのだから、いくら何でもそこまで無知ではないだろう。上原氏・小林氏・櫻井氏というそれなりに名を知られたドキュメンタリー作家・漫画家・評論家が、浦添市から財政支援を受けている文藝同人誌や、『SAPIO』『週刊新潮』という大手出版社が発行している雑誌で、平然と嘘を書き飛ばしているのだから、何というでたらめさだろうか。また、こういう明かな嘘をチェックもしないで載せる編集者や雑誌にも呆れる。
 彼らがこのような嘘を意図的に発信しているのは、言うまでもなく、「集団自決」の隊長命令・軍命令は遺族に援護法を適用させるために創作されたもの、という嘘を広げるためである。嘘を成り立たせるためにさらに嘘を重ねなければならないというわけで、元隊長たちが〈沈黙〉していたことにしないと都合が悪いのだ。
 さらに上原・小林・櫻井氏らは、赤松元隊長や梅澤元隊長がまるで「受難者」でもあるかのように描き出し、援護金を受け取っている渡嘉敷島・座間味島の遺族に向かって非難を浴びせる。たんに嘘を重ねて史実を歪曲しているだけでなく、「集団自決」という沖縄戦のなかでも最も悲惨なできごとを体験した島の人たちを、あたかも金欲しさで嘘をついているかのように描き、非難を煽っているのである。このような確信犯たちの嘘と扇動を傍観していてはいけない。

※1 正確には「特別企画 沖縄は日本兵に何をされたか=生き残った沖縄県民一〇〇人の証言」


コメント

赤松氏は弁解の連続 (キー坊)
2009-08-21 20:21:03
赤松氏は「潮」1971・11月号の少し前、「青い海」1971.6月号にも手記を発表して、自分の「自決命令」を否定する言論を行っています。
曽野綾子と同席の写真も載ってます。

http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/840.html

さらに、それよりも3年前1968年「週刊新潮」4月6日号でマスコミデビューを果たし、自分の自決命令を公の媒体で否定しています。

http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/990.html

そして、1970年3月には来沖し、自決命令を否定した上、黙っていたのは「援護金」の為だったと恩着せがましいことを言ったのです。

「赤松氏は渡嘉敷の為に沈黙していた」と、照屋昇雄、上原正稔らが持ち上げ、よしのりや櫻井よしこがそれを軍命否定の材料として使った事は、彼らのジャーナリストとしての資質を疑わせるのに十分です。

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■すくなくとも、右派の一部は、はじしらずな人士だということ。■そして、言論人の一部は、ウラとりをしないで、平気で刊行物を発刊しえしまえる ひとびとであるにもかかわらず、「有名人」として、無視できない存在であるということ。




我が九条-麗しの国日本
“知里幸恵日記を読む 4 大正11年7月12日”(2009-08-21)
 ↑ 少数言語に関心をよせる人士が、無自覚な差別意識・オリエンタリズムと無縁でないことを うきぼりにする、実証的作業がつづく。
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コメント

炉が、もといロが日本の領土返還要求けん制だそうです。

http://news.mag2.com/world/17000/detail

いずれにせよ、いわゆる北方諸島はアイヌ民族に返還すべきです。

日本共産党の政治誌『前衛』(10月号)には

原島則夫さんというひとによる「アイヌ民族の生活と権利を守るために」という論文がのるそうです。8日発売です。

経済弱者重視は、わるくありませんが

http://www.d7.dion.ne.jp/~jcpdogi/2008/spot08-0904.html
08.09.03
アイヌ古老の生活改善を

共産党道委知事に特別手当要望

「国連宣言と国会決議に基づいたアイヌ民族古老の生活改善を」と、日本共産党北海道委員会(西野敏郭委員長)と党道議団は3日、道庁で高橋はるみ知事に要望しました。

花岡ユリ子、真下紀子両道議と党アイヌ問題委員会の原島則夫氏が申し入れました。

花岡氏らは、アイヌ民族の古老の生活実態調査、とりわけ無年金・低所得世帯の調査を実施し、公表することや、古老に対する特別手当制度を創設するよう求めました。

国連は昨年9月、「先住民族の権利に関する国際連合宣言」を決議し、日本の国会も今年6月、アイヌ民族を先住民族と認める決議を全会一致で採択しました。政府の有識者懇談会と道のアイヌ政策を考える懇談会は、国連宣言にそって、アイヌ政策を総合的に確立・改善するための検討をすすめています。

アイヌ民族の実態は、道の調査(2006年)によると、年間所得200万円以下の世帯が21%にのぼり、健康保険の未加入が6%、公的年金未加入が8%となっています。

花岡氏は、とくに65歳以上の古老は、かなりの無年金者がいるほか、極端に低い年金水準におかれていると指摘、「古老の生活安定を、国をあげてすすめるため、道としても急いで対策をうつべきだ」とのべました。応対した高井修環境生活部長は「道としても、力を入れてとりくんでいく」と語りました。

(08年09月04日付「しんぶん赤旗」より)

〒060-0002 札幌市中央区北2条西6丁目
TEL011-231-4111(内線33-181)FAX011-232-4763

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■党派的な利害のために、利用しないでほしいものですね。■とりわけ、北方領土問題とからめた利用は、卑怯というものです。

『サンデー毎日』(9.13号)124ページには

シン・スゴさんの以下の様な発言があります。

国際社会の中で共に利益を得ていこうとするなら、歴史を清算して、人種や性別などの多様性を認めることから始めるべきです。国際基準にのっとって、先住民族の先住権と自決権を回復させる。すくなくともアイヌ民族に対する殺りくの歴史が共有され、国家賠償がなされるべきでしょう。

歴史の凄惨もとい清算について

ふれたので、以前あげた記事ですが、コウケツさん(http://hokuto.khaotic.info/chara/kouketsu.htm)もとい纐纈さんが『前衛』(2009年2月号)で書いた論文((http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-623.html)の2009/01/19 14:22の拙文参照)のなかで再度指摘しておきたい箇所があります。

歴史の研究成果などに全く触れることなく、自らの思い込みと主張を押し通すために恣意的な解釈によった内容は、あまりにも無責任な姿勢と言わざるを得ない。実は、こうした歴史の否定は従来から歴史否定主義あるいは歴史修正主義というレベルで問題とされてきた。これについて、多くの論考が発表されてきた。私も『侵略戦争 歴史事実と歴史認識』(ちくま新書、一九九九年刊)などで繰り返し論じ、警鐘乱打してきた。しかし、そうした類の論調は後を絶たない。(40ページ)

ここであらためて貝枝的に触れたいのは、纐纈氏の名著『侵略戦争』に著者自身が言及している点です。
自身の著作を賞賛すること自体はしばしばあることで特筆にあたいしないかもしれませんが、やはり「日本」の歴史の清算をかんがえる際には、包括的で平易な記述によって全体像を俯瞰できる『侵略戦争』ほどの名著はありますまい。もちろん、『田母神俊雄 全一巻』(WiLL増刊)という本をだしている&本にでている連中は、自分にとってうけいれがたい事実を聞こうとする心性自体が完全に欠如しているのだろうが、そうした愚劣な連中をのぞくすべての人間に対して、纐纈氏の名著『侵略戦争』はブレないための指針を今後も提供し続けるであろう。

田母神俊雄つながりで

『アサヒ芸能』(9.10号)72~4ページに田母神俊雄の対談がのっていることを指摘しておきます。
学問をみにつければえらいというわけではないが、学問の成果を無視するやからが権力をにぎりつづけている現状はあまりに危険であろう。

アイヌ民族つながりで

『千島アイヌの軌跡』(草風館)という本があることをおしらせします。

民度(知性・品性・感性)の問題でしょう

■旧ブログ(http://tactac.blog.drecom.jp/archive/974)でふれたように、みずからの名誉心ないし体系化意識のための「マイノリティころがし」(野村浩也)を平然とおこない、しかも反省などツユほどもしない御仁が尊敬されつづける、この列島。 『調査されるという迷惑』(宮本常一・安渓遊地)といった指摘が、いまだに無効にならない「調査倫理」水準。■当然、カラフト・アイヌの体験も、千島アイヌの体験も、まともに歴史教科書にかけない。北海道アイヌについて、まともにかけず、北方四島返還といった議論に、社会民主主義政党までかかわっている、この列島の政治意識=民度・・・。

マイノリティころがしといえば

>みずからの名誉心ないし体系化意識のための「マイノリティころがし」(野村浩也)を平然とおこない、しかも反省などツユほどもしない御仁が尊敬されつづける、この列島。

『毎日新聞』(9.8号2ページ)には、マイノリティころがしで二枚舌の佐藤優が登場していやがる。週刊誌や月刊誌なら、最近の『創』(http://www.tsukuru.co.jp/gekkan/)もふくめ、何度も登場した佐藤優だが、新聞の、国政を詳細に論じる場にまで登場したのは、今回がはじめてではなかろうか(まえに一度、自分の立場の弁明のために『毎日新聞』に出たような気もするが、今回は今後の政権のあり様を論じる場なので、意味あいがことなるとおもう)。
で、その結論部は「日本は今後、中間団体が重層的に国家と個人の間を支える、社会福祉国家を目指すべきだと思う」であり、言っていることはまちがってはいないだろうが、この様な場合にピッタリなセリフ(多分、タモリ氏が明石家さんま氏に言ったセリフ)をむかし聞いたので、それを引用してわたしの佐藤に対する手向けとする。

「アンタの言うことは信用してやってもよいが、アンタという人間は信用できない」

『サンデー毎日』(9.20号)100ページには

タカマサさんも言及した『アイヌ民族、半生を語る』(さっぽろ自由学校「遊」)がとりあげられています。その結論部は以下のとおり。

著者は本書で、各分野でのアイヌ政策を現在の社会全体の貧困問題にも結び付けて考え、「総合的な民族対策」を提唱するに至る。時宜を得た一冊だろう。

スゴイ本だ。

>『千島アイヌの軌跡』(草風館)という本があることをおしらせします。

入手しました。いやはやなんともスゴイ本だ。平易にして包括的。これ以上つけくわえる必要もけずる必要も一切感じさせない名著。一読をおすすめします。

アイヌ民族に関する言及につづき

たまたま最近の『現代思想』(9月号)に琉球(沖縄)に関する記事が載っていたのでおしらせします。238~241ページの結論部だけでもよめば得るものは大きいように感じます。

みぎ、おしらせまで。

アイヌ民族といえば

アイヌ民族自身によるとりくみが紹介されています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090922-00000006-maip-soci

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