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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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発信箱:密約告白ラッシュ=伊藤智永(毎日・外信部)

■いわゆる「密約」問題の解説記事を「毎日」から。


発信箱:密約告白ラッシュ=伊藤智永(外信部)

 何十年も組織の中枢で受け継がれてきた秘密の取り決めを、ある時から、辞めた元幹部たちが口々に「実は隠してました」と白状しだす。
 秘密といっても、中身はとうに知られており、取り決め相手の資料や証言でも裏付けられていた。一方の当事者が認めていなかっただけ。新たな驚くべき事実もない。
 これが、日米の核持ち込み密約をめぐる現状だ。
 さて、これを「皆一斉に悔い改めたか」と受け取ったら、相当なお人よしである。
 「けしからん。他の関係者も今こそ真実を話せ」という反応も単純すぎる。確信犯だから、尋ねればまだ何人も話すだろう。だが、同じ日米密約でも、沖縄の地位協定については、なお口をつぐむ。
 今や核密約を「認めた」だけでは、ニュースと言えない。なぜ今、OBだけが、多くは匿名で(実名証言は旧条約局系でない人たちばかり)、認めだしたのか。うそを反省したわけではなく、新たな思惑があると疑うべきだ。

 北朝鮮の核実験とオバマ米大統領の核軍縮が、日本の核政策に見直しを迫った。
 核の傘は、相手が合理的に行動するのが前提だが、北朝鮮はそうでない。日本はこれまでと違う「北への抑止力」を構える必要がでてきた。
 オバマ核廃絶は「生きている間は実現しない目標」で、重点は核不拡散体制の再構築にある。「核兵器なき世界への核管理」だ。核の国際政治を、日本はどう生き抜くか。
 恐らく外務省は国内の政権交代に乗じ、もはや無用になった核密約を脱ぎ捨て、新たな核政策へ移行しようとしている。相次ぐ「告白」は良心や正直といった道徳心の問題ではなく、したたかな環境作りだろう。

【関連記事】
余録:引き継がれた密約
社説:核持ち込み密約 詭弁はもう通用しない
社説:視点:核の傘=布施広(論説委員)
核密約否定:鳩山代表「矛盾しない政府統一見解を」
核密約否定:「政府答弁の修正」断念 河野外務委員長
毎日新聞 2009年7月18日 0時02分

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■まあ、常識の範囲内の分析で、びっくりするような部分は皆無。重要なのは、「同じ日米密約でも、沖縄の地位協定については、なお口をつぐむ」という点だけか?
■「核の傘は、相手が合理的に行動するのが前提だが、北朝鮮はそうでない。日本はこれまでと違う「北への抑止力」を構える必要がでてきた」という分析には、判断留保。■たとえば、中国が おどしではなく、ハードランディングやむなしで パイプラインを封じれば、ヤケになって(つまり、戦争継続の物理的根拠0のまま)なんらかの軍事行動にうってでる…というシナリオは、「合理的」な結末だ。膨大な難民を中韓にはきだす結果をともなう、中期的な大混乱がおきるだろう。ソ連・東欧体制崩壊ぐらいの巨大な「崩壊」が、対岸にも巨大な「余波」となって おしよせてくるだろう。■その「終章の序曲」として、たとえば、日本列島(東京や在日米軍基地など)への核ミサイルの発射とか、サリンをまくだの、原発へのテロをしかける…といった事態が確率0とはいえないからだ。
■しかし、おそらく、アメリカは「報復」として核ミサイルを発射したりしない。中国が中期的な混乱を想定内の課題として、「破局」をえらんだ時点で、朝鮮人民軍には、戦争継続能力が欠如しているのであり、おそらく、ほどなく米韓中3国の連合軍に制圧されることだろう。「ロジスティクス」面での基盤を欠落させ、おそらく内部的に一丸となれない分裂した指令系統しかもちえない朝鮮人民軍は、戦闘組織ではなく、たがいに孤立した軍閥みたいなものだろうから。■また、GDPと兵員のおおくをミサイルと特殊部隊につぎこんでいる時点で、先制攻撃しか かんがえていないというか、長期計画にもとづいた戦争維持や軍政を想定していない、旧日本軍と同質の体質をかかえているというべきだろう。■乱暴ないいかたをすれば、初期段階で敵軍や後方を壊滅的に破綻させる戦術しかとれず(後方を壊滅させるための、特殊部隊や核兵器を充実させている点で、旧日本軍より数段マシだが)、それで失速。よくて、日韓両国の国土を荒廃させ短期的に経済破綻においこむことができても、自分たちの「後方」が維持できず自壊していく。隣国を支配して軍政を維持するなど、到底不可能。米中ロ3超大国が介入して共同統治…といった、所詮は「無理心中」的な、自殺行為でしかない。


朝鮮人民軍の通常戦装備は、全軍事予算の1/4しか投入されておらず、いわば「動く骨董品」である。朝鮮人民軍の装備は自国製、ソ連製、中国製が多く、全軍とも1950~60年代に開発された旧式な装備が大半を占めている。MiG-29等、比較的新しい兵器も一部配備されているものの、ごく少数に留まっている。装備の中には独自の改良改造を行ったものが見受けられるため、詳細については不明なものもある。半世紀も前に開発された旧式な装備は部品調達が困難なものも多く、カニバリゼーション(共食い)によって維持されていると考えざるを得ないが、高価な最新兵器の部品を必要量購入することも経済的に難しい。よって実際の稼動戦力はそれほど多くないと言われる。特に空軍は錬度維持もままならないほど部品や燃料が枯渇しているという。3隻しかない海軍のフリゲートに至っては殆ど繋留されたままである。…ウィキペディア「朝鮮人民軍」


■したがって、それ以外の「シナリオ」は、「合理性」をそれなりに追求する中朝両国の妥協によって、「せとぎわ外交」の演出が継続されつづけるか、分裂する軍内部の対立が激化し、政治的中枢が統制力をうしなって「暴走」…という、「非合理」かつ「予想不能」な事態にいたるかの、いずれかになる。■この、2つの両極は、どちらも充分ありえる。前者がしばらくつづき、あるとき、後者に転じるとかも、かなりヤバそうな展開。こちらは、第一のシナリオと大差ない「破局」となるだろう。
■軍内部の対立は、よくわからんが、すくなくとも暴走をおさえこめているうちの政治的中枢にとって、本気の交渉相手は、米中2国だけだ。「アフガン・イラク化」する能力・意思をもつアメリカと、パイプラインをとじることで軍事体制を「絶食」死させることが可能な地政学的母国である中国と。■その意味では、キム・ジョンイル周辺の政治的決断は、なんら「合理的なゲームプレイヤー」からはずれていない。かれらは、国内の経済的破綻と、枯渇しつつある軍事力を最大限にカムフラージュして、「せとぎわ外交」を演出しているのであり、「名優」たちというべきなのだ。
■もし、伊藤智永記者なる御仁が、朝鮮人民軍内部の対立図式についての詳細な情報をつかんでいるとか、米中の首脳の対朝政策のホンネをつかんでいるのなら、「核の傘」戦略における、「合理的なゲームプレイヤー」という前提が、朝鮮にはあてはまらない、といった結論をかかないのではないか? ■でもって、もし、それらをつかんでなお、こういった記事(≒ある意味、外務省の消極的な擁護論)をわざわざかいたのだとしたら、それは かなり政治的な策動なのではないか?



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