■「
日本語上手なら入国・滞在で優遇 外務省方針(朝日)」「
外国人看護師と、障碍としての日本語」「
ケア労働の「開国」」とか、「
「外国籍」住民の一元的把握=支配の制度化をめぐって」「
改定入管法・住基法が成立(しんぶん赤旗)ほか」などもからんだ、「
情報弱者・生活弱者としての「外国人」施策」という記事の続報。
■「新刊雑誌」の紹介。
月刊日本語2009年8月号(アルク)
[特集] 「どうなる? 外国人をめぐる国の動き」
12 日本語教育業界関係図
14 看護師・介護福祉士をめぐる国の動き
18 留学生をめぐる国の動き
22 外国人労働者をめぐる国の動き
26 移民受け入れをめぐる国の動き(本針和幸・佐藤信行・明石純一)
28 緊急座談会 移民受入れをめぐる課題と日本語教育(山田泉・井上洋・鈴木江理子・坂中英徳)
34 国立国語研究所をめぐる国の動き(庵功雄)
38 日本語教育学会長特別インタビュー(尾明人)
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■この手の問題の最先端に位置する、
田尻英三氏が実質的に総監している特集号なので、
“日本語教育政策ウォッチ 2008―定住化する外国人施策をめぐって”(
ひつじ書房)のなかみを、圧縮したパンフレットみたいな号。すごい!!
■大学で留学生あいてに獅子奮闘しているつもりの日本語教育関係者はもちろん、うつくしい日本文化を奉仕精神でおしえているつもりの地域のボランティア教師のみなさんも、「日本語教育業界関係図」に網羅されている政府の諸組織のおおさを、ちゃんと直視するべき段階にある。■ことは、留学生の在学初期の導入教育だとか、中期滞在者の家族のサポートなどの問題をとうに過去の存在にしている。事態の本質は、「看護師・介護福祉士」をふくめた「外国人労働者をめぐる」問題群であり、「外国人労働者」やその二世世代、そして「留学生」ら全体のの定住・帰国をめぐる問題群である。これは、教育社会学/教育人類学/教育法学/教育行政学などの結節点の巨大な社会問題にほかならない。
■ここでインタビューにこたえている、政官財の有力者たちの発言がどの程度までホンネなのか? そのよみもふくめて、関係者必見の歴史的にも重要な号ととなりそうだ。
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タグ : ナショナリズム移民労働定住日本語
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