■旧ブログ記事「
祝日の意味再考9:成人の日=取捨選択版Wikipedia」の続編。
■「
きのうは、いわゆる「成人の日」だった。…」と、ほぼ1年まえに「前編」でもかきはじめた。■実は、その文章では、ウィキペディアの「成人式」の記述をひいたのだが、「成人の日」はリンクしただけだった。■その当時の記述の詳細を履歴でおう手間がおしいので、あたらないが、
つぎのような現在の記述は、少々関心をそそられる。
……
1948年公布・施行の祝日法によって制定された。制定から1999年までは毎年1月15日だった。成人の日を1月15日としたのは、この日が小正月であり、かつて元服の儀が小正月に行われていたことによるといわれている。
本来、成人の日は、前年の成人の日の翌日からその年の成人の日までに誕生日を迎える人(例:1998年の新成人の場合は1997年1月16日から1998年1月15日までに20歳になった人)を祝う日となっているが、最近では前年の4月2日からその年の4月1日に成人する人を式典参加の対象にする、いわゆる学齢方式が定着するようになっている。
ただし、1月15日が成人の日として固定されていた時代、1983・84年には共通一次試験、及び1994・95年はセンター試験がそれぞれ行われていた。
ハッピーマンデー制度導入に伴い、2000年から1月第2月曜日(その年の1月8日から14日までのうち月曜日に該当する日)に変更された。そのため元々の1月15日には法律を改正しない限りやってこなくなってしまった。
…… ----------------------------------------
■半世紀にもわたって固定化されていた祝日が、祝日がらみの連休をつくりたいといった「国民的合意」によって、原理的に破壊されたとすると、それはいかなる意味をもつのだろう。■単純にかんがえるなら、その程度の意味しかないのに、惰性で固定化をまもってきただけだということ。■「
この日が小正月であり、かつて元服の儀が小正月に行われていたことによるといわれ」ているときかされても、「そんなの はつみみ」といった層が大半のはず。■要は、前近代の特権身分の通過儀礼にしかすぎなかった「元服」にあやかるという歴史性が、国民的基盤などもちえなかったこと、
小正月が、ほかの年中行事と同様、太陰暦から太陽暦に機械的によみかえてひきつごうとしたという、二重のムリがあったといえそうだ。
■そういった不自然さがあったからこそ、地域住民主体の行事たりえず、行政組織によるイベントにしかならなかったし、それにもまして、より重要とかんがえられた(公私ともに)共通一次試験やセンター試験が公然とぶつけられるというあつかいをうけたのだろう。■自治体主催でたまたま警察学校が会場だった成人式。それを当然のように欠席した学生時代を、ハラナはいまもおもいだすが、卒業式や入学式ほどの厳粛ささえなかったと断言できる。
■それと、成人式当日を年齢的なくぎりとして、同世代を「
前年の成人の日の翌日からその年の成人の日までに誕生日を迎える人(例:1998年の新成人の場合は1997年1月16日から1998年1月15日までに20歳になった人)」かどうかで分類するなんざ、無意味もいいところ。■企業や官庁の年度はじめも4月からである、現代日本。いわゆる学年にそった「学齢」で分類しないと、混乱が生じそうなことなど、はじめから想像ができそうなものなのにね。■したがって、この記述の「
本来、…」といったたぐいのくだりは全部ナンセンスといってさしつかえない。「成人式」ってイベント自体が、「本来」なんて形容表現にそぐわない本質をかかえているんだから。
●「
祝日の意味再考」
●「
祝日の意味再考2:文化の日」
●「
建国神話の政治的意味=祝日の意味再考3」
●「
祝日の意味再考4:みどりの日」
●「
増補版Wikipedia 「海の日」=祝日の意味再考5」
●「
祝日の意味再考6:勤労感謝の日」
●「
祝日の意味再考7:天皇誕生日」
●「
祝日の意味再考8:元日=取捨選択版Wikipedia」
●「
元始祭(増補版Wikipedia)」
●「
祝日の意味再考9:成人の日=取捨選択版Wikipedia」
●「
雛祭り(取捨選択版Wikipedia)」
●「
祝日の意味再考10:昭和の日」
●「
祝日の意味再考11:昭和の日2 (西村真悟の時事通信)」
●「
祝日の意味再考12=憲法記念日1」
●「
祝日の意味再考13=憲法記念日2」
●「
祝日の意味再考14=みどりの日2」
●「
祝日の意味再考15=こどもの日」
コメントの投稿