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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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経済弱者による 最弱者からの収奪構造としての、研修・実習生問題

■いわゆる「外国人研修生」問題の関連記事。■まずは、『中日新聞』(福井版)の先日の記事から。

“外国人受け入れ「モラルを」 相次ぐ不法労働に憤り”
『中日新聞』【福井】2009年6月18日

 残業代の不払いなど、外国人研修生や技能実習生に不法労働を強いる企業が後を絶たない。県内でも未払い残業代の支払いを求める労働審判の申し立てがあるなど深刻化。「外国人研修生なしに経営は成り立たん」という企業もあるなど、不法労働根絶を求める声が高まっている。
 坂井市にある織物会社の社長(66)は「日本人と同じ待遇でも、働かせているだけで不法就労じゃないかと疑われる。不法がはびこれば研修生も来なくなる。企業はもっとモラルを」と怒りの声を上げる。

外国人研修生・技能実習生の推移(福井)


 2001年。「きつい、汚い、危険」の3K職場とされる織物工場に日本の若者は就職しなくなり、同社も人手不足に悩んでいた。そんな時、外国人研修生を派遣する県内の協同組合から「外国人が1年の研修後、実習生として労働力になる制度がある」との話を聞いた。受け入れるには協同組合への入会に200万円、日本語能力テストの費用や座学研修費、組合費など毎月十数万円と高額な出資が必要だったが、「人がいないから仕方がない」と、中国人の受け入れを決断した。
 織物は伝統的な技術を必要とするため、素人では作業ができない。派遣されたのは、基本作業がやっとの研修生ばかり。働く意欲のない研修生もいた。「中国人を手当たり次第集めてきているという印象だった。日本の高度な技術を学ぶという研修制度の理念は、建前でしかない」と社長は語る。
 同社の全従業員16人のうち5人は外国人。研修を終えた技能実習生に対しては最低賃金を保証し、残業分には法定の賃金を払っている。07年には外国人のための寮も建てた。
 昨年の金融危機で同社の受注は半減し今期の赤字は確実という。県内の外国人研修生・技能実習生の数はここ数年横ばいで、同社が受け入れ続けられるという保証はない。
 外国人研修生権利ネットワーク・福井によると、08年に労働審判などに及んだ事例は過去10年で最多の約20件になるという。
 (増田紗苗)

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旧ブログでも 何度もとりあげてきたが、行政・国会などが、少々 おもいこしをあげつつあるものの、現場は全然かわろうとしていない様子がみてとれる。■『神戸新聞』の先日の記事も転載。


中国人実習生「残業代半額」 神戸の会社を告発
 神戸市北区の縫製工場で働いていた中国人技能実習生8人が加盟する労働組合「神戸ワーカーズユニオン」は17日、8人は法定額の半分以下の残業代しかもらえなかったとして、神戸西労働基準監督署に、縫製会社4社と社長を労働基準法違反で告発した。
 兵庫労働局によると、兵庫県内の外国人研修、技能実習制度の労働問題で告発は初めてという。
 告発状や同労組によると、8人は2006年2月に来日。今年2月まで神戸市北区の縫製会社や関連会社など4社で働いていた。残業の時給は285~440円で、法定額との差の未払い分は、3年間で各自約400万円という。
 8人は未払い賃金を求めて交渉したが、会社は「金がない」と拒否。縫製会社1社の代理人は「関連会社も含めて営業しておらず、事実上倒産している」とする。8人は3月下旬、帰国した。(高田康夫)
(6/18 09:42)

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■再三のべてきたとおり、もはや ツブれるしかない、市場における まけぐみ産業(若年労働力に対する求心力がない業種)が、「制度」の二重構造を悪用して、「いきのこり」をはかっているだけだ。■「研修を終えた技能実習生に対しては最低賃金を保証し、残業分には法定の賃金を払っている。07年には外国人のための寮も建てた」なんて説明を、外部にできる業者は、「まともさ」を アピールしたいのだろうが、「織物は伝統的な技術を必要とするため、素人では作業ができない。派遣されたのは、基本作業がやっとの研修生ばかり」という機能不全は、おおうべくもない。■「国内外での、労賃の価格差があるから、もちつもたれつ」などと、ひらきなおる業者・関係者たちは、「研修」だの「実習」だのといった、偽善をやめるべきだ。
■こういった告発ができないように、あるいは契約をめぐって充分な質疑ができないように、などと、遠謀といえる、日本語能力の放置など、行政は、ちゃんと監視し、学習機会を保証しないと。

外国人研修生 死亡増は過労か

日本の技術を学ぶ目的で来日した外国人研修生と実習生のうち、昨年度34人が死亡していたことが国際研修協力機構の調査でわかりました。ほぼ半数の死因が脳や心臓の病気で、研修生などを支援する団体は長時間労働による過労が背景にあるのではないかと指摘しています。
(NHK6月22日 5時18分)

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■そして、これが「実態」の一端。いいかえれば、インタビューに 一応、とりつくろった回答ができる業者は、まさに「氷山の一角」であり、「海水面下の 巨大な氷塊」は、ぞっとするような実態が放置されているとおもわれる。■無言の死者たちは おそらく「例外的少数」ではなくて、“ハインリッヒの法則”とにた、つなわたりの労務管理の実態を象徴=告発しているのだとおもわれる。■“過労死”は、労働現場における 単なる例外的なヒズミではなくて、構造的犠牲者とみるべきだろう。
■それなのに、“ホスト社会”は、管理して うまいこと むしってやろうといった 「知恵」しか しぼらないようだ。■「特別永住者証明書」の常時携帯義務/罰則規定の削除だけは 前進だけど、こんなに時間がかかってしまったという経緯=現実のひどさ、人権感覚のニブさこそ、かえって うきぼりになる。

入管法改正案:衆院を通過 「在留カード」制度盛る

 外国人登録制度に代わる「在留カード」による新たな在留管理制度などを盛り込んだ入管法改正案は、19日の衆院本会議で自民、公明、民主3党などの賛成多数で可決された。3党は法案の一部修正に合意し、本会議に先立つ衆院法務委員会で修正案が可決された。今国会中の成立が見込まれている。

 3党の修正で、約43万人いる在日韓国・朝鮮人などの特別永住者に新たな身分証明書として交付する「特別永住者証明書」の常時携帯義務と罰則規定が削除。また、付則で、不法滞在の外国人に対する在留特別許可の運用透明化を検討することや、施行後3年での見直し規定などが付け加えられた。

 新たな在留管理制度は、中長期の外国人滞在者に在留カードを交付し、入管が外国人情報を一元化する。また、研修・技能実習生に「技能実習」の在留資格を新設し、入国3カ月目から労働関係法令を適用して低賃金労働から保護する。【石川淳一】

毎日新聞 2009年6月19日 22時50分



“ベトナム人技能実習生:給与を不正に天引きか 仙台入管が業者調査 /福島”

 中島村の縫製加工業「東栄衣料」(本宮裕社長)と浅川町の関連会社「東栄浅川縫製」(本宮誠社長)が、ベトナム人技能実習生9人のパスポートを取り上げ、給与を不正に天引きしていた疑いがあるとして、仙台入国管理局が法務省令に基づいて調査していることが19日分かった。

 同局によると、12日の立ち入り調査で、研修生がパスポートを持っていないことが判明
。会社側は「預かっていた」と説明したという。同局は、天引きも含めた事実関係を確認したうえで、両社と受け入れを仲介した「県南繊維協同組合」に、外国人研修生・実習生の受け入れを禁止する行政処分を出す方針。【関雄輔】

毎日新聞 2009年6月20日 地方版

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■「研修・技能実習生に「技能実習」の在留資格を新設し、入国3カ月目から労働関係法令を適用して低賃金労働から保護する」などといった、あったりまえの ことを、いまごろ 麗々しく きめねばならない、「経済大国」の内実=おさむい実態。以前ものべたとおり、ヤクザまがいの“ブラック企業”の横行は、暴力団関係者の アウトローな 「しのぎ」を、とやかく いえたもんじゃない 「美しくない国」を、端的に しめしている。
■経済的弱者が、最底辺の弱者を収奪し、それを形式的な法制度が罰するという、愚劣な実態は、つぎのような 「ミニコラム」が象徴的にしめしているような気がする。■力団員が、性風俗関係者となった経済弱者から むしりとることが「しのぎ」になるような、最低の構図と、同質の やりきれない「悪循環」が、列島中に あふれているような予感が。


“デスクの現場:考えさせられた事件 /福島”

 19日付で掲載した記者コラム「オフタイム」の原稿を受け取った時、「あの時、やっぱり失敗したかなあ」と考え込みました。

 コラムは縫製工場の中国人2人が、寮の近くの畑でブロッコリーを盗んだとして、白河署が窃盗容疑で逮捕したという事件を紹介しています。逮捕容疑にある被害は4個で100円です。筆者の和泉清充記者は、経済的な苦しさが背景にありそうだと、畑の持ち主の家族の言葉で指摘し、最後に「いろいろ考えさせられた」と書いています。
 逮捕は8日の夜で、和泉記者は翌日に原稿を送ってきました。私が悔やんだのは、それをボツにしたことです。小さな被害なので、普通は迷うことなく掲載しません。ただ、縫製工場で働く中国人、ブロッコリー、100円と特殊な要素がいくつかあって気になりました。小さな出来事ですが、今の社会の問題や矛盾が浮き出た話題かもしれないという考えが頭をよぎりました。それなら載せた方がいいのです。
 それでも掲載しなかったのは、この日は他にも記事が多く、紙面に余裕がなかったせいです。特に、落とすことのできない行政関連の不祥事記事が3本ありました。今思えば、ブロッコリー事件が新聞報道の王道ではない話だとしても、掲載すれば社会の現状を読者に「いろいろ考えて」もらうきっかけを作ったかもしれません。
 第一報がボツになっても、和泉記者もやはり気になったのでしょう。だから改めてコラムで取り上げたのでした。私もいろいろ考えさせられました。【去石信一】

毎日新聞 2009年6月22日 地方版
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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 外国人 研修生 技能実習生 搾取

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コメント

以前(数ヶ月前)きいたはなし

>■力団員が、性風俗関係者となった経済弱者から むしりとることが「しのぎ」になるような、最低の構図と、同質の やりきれない「悪循環」が、列島中に あふれているような予感が。

以前(数ヶ月前)きいたはなしですが、西日本の棒地域では、知的障がい者(児?)がヤクザのつかいっぱしりをさせられていて、男性障がい者は薬物のとりひきを、女性障がい者(児?)は売春をさせられていたそうです。わたしにその報告をした人は障がい者雇用をしている企業(たぶん、クッキーをつくっている企業)のひとで、そうした事態をみかねて、その障がい者(児?)を自社でやとったとか。

あって当然の構図ですね。

君はキラリ!さま

■相対的弱者が相対的弱者からムシるという構図からムシっている「寄生虫」こそ、われわれなわけで(自覚・罪悪感等の次元はピンキリにせよ)、アッケラカンと「暴力をゆるさない」などと、キャンペーンにのっていいかですね。■まあ、無自覚な民暴とその「女たち」=列島住民のさがでしょうが。それは、福祉事業にご熱心なやんごとなきおかたたちも、ふくめてですが。

やっと労災申請へと

中国人実習生、初の過労死申請 残業最大180時間

『朝日』2009年8月7日19時31分

 日本の技術を学ぶために来日し、茨城県のめっき加工会社で働いていた中国人技能実習生、蒋暁東(チアン・シアオトン)さん(当時31)が昨年6月、急性心不全で亡くなったのは、長時間労働が原因による過労死だとして、蒋さんの遺族の代理人が7日、鹿嶋労働基準監督署に労災申請した。支援する弁護団によると、外国人研修・技能実習生が過労死で労災を申請するのは全国初だという。

 弁護団によると、蒋さんは05年12月に来日。1年目の研修生のときには、残業が制度上禁止されているにもかかわらず月に約100時間の残業をした。技能実習生となった2年目以降は残業時間は月150時間を超え、多い月で180時間に達した。

 タイムカードの記録では、連日午前7時半ごろに出勤し、午後9時前後までの勤務。月の休日は2日ほどしかなかった。昨年6月の深夜、就寝中に急死した。持病はなかったという。蒋さんは生前、中国の家族に電話で「残業が多くて疲れる」と話していた。

 弁護団の調査で、会社は長時間労働を隠すためにタイムカードを2枚つくり、残業時間を短く偽ったカードを保存用としていたことがわかった。20時間を超える残業については時給400円しか払っていなかったという。また、蒋さんは、本来は金属プレス加工技術を学ぶために来日したが、実際にはめっき加工の仕事をさせられ、逃走防止のためパスポートを会社に預けさせられていた。

 弁護団の指宿昭一弁護士は「研修生・実習生の脳・心臓疾患による死亡の多くは過労死だと思われる。しかし、遺族が海外にいるため相談できず、これまで表面化しなかった。厚生労働省に徹底調査を求めたい」と話した。国際研修協力機構(JITCO)によると、08年度に死亡した外国人研修・技能実習生は計34人で、前年度より13人増えて過去最多。死因は脳・心臓疾患が最も多く、16人となっている。(山根祐作)

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