プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新型インフルエンザ騒動の怪9=原田和明「豚インフルエンザ報道を検証する 第6回 でっちあげられた関西のパニック」

「インフルエンザ」関連記事のつづき。■新型インフルエンザ騒動の怪8=原田和明「豚インフルエンザ報道を検証する 第5回 重複感染?」の続報。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
世界の環境ホットニュース[GEN] 717号 09年06月21日
……

豚インフルエンザ報道を検証する(第6回)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 第6回 でっちあげられた関西のパニック         原田 和明

 厚生労働省は 6月19日、これまでの新型インフルエンザ対策を見直し、通常の季節性対策に近づける新たな運用指針を発表しました。これまで、厚生労働省は地方に、通常の季節性インフルエンザも「新型」と水増し発表をさせていたのですから、自ら起こしたパニックを自ら沈静化させるように動き始めたようです。ところで、厚生労働省がパニックを演出していた証拠がひとつ見つかりました。

 連載第3回(GEN713)で取り上げた新型インフルエンザの判定手順を再度 掲載します。豚インフルエンザかどうか判定するための手続きは 次の3段階で構成されます。本来(a)→(b)→(c)と進んで初めて「新型」と判定されるべきところ、日本では なぜか(b)までで「新型」と判定されていることを、これまで説明してきました。


(a)簡易検査(所要時間:15分)
 インフルエンザウイルスがA型かB型、またはインフルエンザ陰性かを
 判別(迅速診断キットを用いて各医療機関で実施。ここでA型を「疑い」
 に分類)
(b)PCR法(所要時間:4~7時間)
 A型のうち、H1N1型(「新型」、ソ連型)かH3N2(香港型)かを判別
 (特定の医療機関、地方衛生研究所で実施)
(c)遺伝子比較解析(所要時間:3~4日)
 H1N1型のうち、「新型」か「通常の季節性インフルエンザ」かを判別
 (~5/17国立感染症研究所、5/18~地方衛生研究所、検疫所で実施)


 日本で5月中旬以降、新型インフルエンザの感染爆発が 起きたように見えていた現象は、厚生労働省が検査を(b)までしか行なわずに、通常の季節性インフルエンザも「新型」も区別せず、すべて「新型」と判定するよう地方に指示していたからであり、感染爆発の実態は大量の水増し発表だったと推定されます。

 この水増し発表により、批判の集中砲火を浴びたのが、大阪府茨木市にある関西大倉高校でした。

 5月16日に神戸市内の8人の高校生で、渡航暦のない国内感染が初めて確認された翌17日、厚生労働省は 新たに 大阪府茨木市の私立高校に通う渡航暦のない生徒男女9人の感染を確認したと発表しました。同省は 関西地方で人から人にうつる集団感染が始まったとの見方を強め、感染ルートの解明を急いでいる。(5月17日9時18分配信 時事通信)

 その 関西大倉高校の生徒に対しては、問題の(b)PCR検査すら行なわず、(a)簡易検査だけで「新型」と判定しようとの策動があったとの記事があります。以下5月19日産経関西より引用。

 新型インフルエンザの集団感染が起きた私立関西大倉高校(大阪府
 茨木市)の少なくとも9人の生徒が、保健所や病院での 受診の際に
 「関西大倉の生徒は、簡易検査 陽性の時点で 感染者とみなす」との
 説明を受けていたことが19日、分かった。府は一時、検査の迅速化を
 目的に同高校・中学の生徒は詳細(PCR)検査を省くことを検討、結局
 撤回したが、この内容が現場に漏れたとみられる。

 府によると同高校・中学の生徒、家族で18日夜までに感染が確認され
 たのは41人。実際にPCR検査を行わず判断したケースはない。学校
 関係者によると、保健所などでの簡易検査で今月17~18日に陽性と
 判定された生徒の保護者ら9人から、「『関西大倉の生徒であれば
 新型感染と判断するよう、指示が口頭で回っている』と説明を受けた」
 との問い合わせがあった。

 さらに18日夕、学校側に「簡易検査で陽性反応が出れば、新型インフル
 エンザとみなすように府から説明を受けている」と茨木保健所から電話
 連絡があったという。しかし、その直後に府の担当者から「通常通り
 PCR検査を行う」との連絡があり、生徒らはその後、PCR検査を受け
 た。
(引用終わり)

 実際にはPCR検査は省略されなかったとのことですが、問題は A/H3N2(A香港型)との区別もつかない簡易検査でA/H1N1 の「新型」にしてしまおうとの意図があった、つまり、最初から関西大倉高校は「感染爆発」の引き金になったとの濡れ衣を着せる標的にされていたと考えられます。

 5月16日夜、関西大倉高校の校長らが 会見。校長の説明によると、
 11日に高校2年のクラスで生徒 2、3人が欠席。12日は欠席者が12人
 に増加。そのため13日から15日まで学年閉鎖を決定した。16日に授業
 再開したが、全校でインフルエンザを理由に47人、高熱などを理由に
 37人の計84人が欠席した。そこで3、4限目を打ち切って、全校生徒を
 帰宅させたが、従来型のインフルエンザと認識していたとのこと。

 同校によると、同校は13日午前に府と茨木保健所に学年閉鎖を報告。
 「新型の疑いはないのかと聞かれたが、症状を訴えている生徒に海外
 渡航歴がなく、保護者からの連絡で従来型と聞いていた」と釈明した。

 校長は「いずれの生徒も従来型のインフルエンザとの認識だった」と
 繰り返す一方で、「この時期に流行するのはおかしいとは感じていた。
 対応に甘さがあったかもしれない」と話した。(5.17 産経新聞)


 この記事からは、茨木保健所から「新型の疑いはないのかと聞かれた」にも関わらず、「従来型の季節性インフルエンザ」との認識しかもたなかった関西大倉高校の対応の甘さが 印象に 残りますが、週刊新潮(5月28日号)になると、印象は一転します。(以下引用)

 「基本的に保健所の指示に従い、新型ではなく、従来型のインフル
 エンザ対応をとっていたのです。」(関西大倉学園対策本部)

 茨城保健所は厚生労働省の判定基準に従い、A型感染者と判定された
 生徒でも渡航暦がなければ、経過観察に留め、PCR検査を実施しなか
 ったのだ。

 「そのこと自体は非難されるべきではありません。しかし、慌てた茨木
 保健所は16日の午後、大倉高校に検体を取りたいから、生徒を寄越し
 てくれ。と言ってきたのです。熱があって寝込んでいるというのに、今
 ごろ何いうとんのや? と学校関係者は怒っていましたね。(在阪大手
 紙の社会部記者)

 翌17日、国立感染症研究所の専門家4名が 大倉高校を訪ねている。
 系統の違う行政機関からチグハグに調査が入り、対応に追われた。

 「茨木保健所は、府民文化部私学・大学課と連絡を取っていましたが、
 本来の担当部署である地域保健感染症課に情報が上がっていなか
 ったのです。それが大倉高校の大量感染にどう影響したのかわかり
 ませんが・・・」
(引用終わり)

 関西大倉高校は保健所の指示に従っていただけのようです。ところで、週刊新潮の記事を再構成すると、5月16日に 厚生労働省内でインフルエンザ対策について大きな方針決定があったのではないかと推察されます。つまり、

 学年閉鎖をしていた関西大倉高校は、茨木保健所の指示に従って従来型のインフルエンザ対応をとった。茨木保健所の指示も厚生労働省の判定基準に沿っただけ。ところが5月16日に何かがあって、茨木保健所が 急に検体が欲しいと関西大倉高校にやってきた。保健所は、通常の連絡ルートを間違うほど慌てていた。すると翌日、高校に国立感染症研究所の専門家4名が訪ねてきた。

 厚生労働省は当初、水際作戦がうまくいっているようにみせかけるため、「渡航暦がなければPCR検査をしない」という方針をだしていた。検査をしなければ判定できないのですから、この手なら「新型」患者は国内から出てきようがない。そうして、成田空港の検疫でカナダからの帰国者を 感染第1号として捕捉した後、渡航暦のない日本人に、初めて国立感染症研究所が関与する形で「国内初感染」を誕生させたというわけです。

 5月16日は神戸市の高校生が「国内初感染」と発表されました。厚生労働省は、このとき、次の「集団感染」の標的を既に絞り込んでいたと思われます。関西大倉高校は 5月13日に学年閉鎖を茨木保健所に報告していますので、同じ関西圏で、同年代の高校で、このときちょうど学年閉鎖をしていたのが関西大倉高校だったというわけです。国立感染症研究所の専門官を派遣する前に、形ばかりでも地元の茨木保健所に検体を取りにいかせたのでしょう。何も知らなかった茨木保健所が大慌てだったのは当然です。

 厚生労働省はここで、一気にパニックを盛り上げる演出を考えていたようです。それが冒頭に述べた「大倉高校の生徒なら簡易検査で『新型』判定」という恐ろしくいいかげんな判定基準の押し付けです。この策動は大阪府の担当者に知られるところとなり、すんでのところで取り下げられましたが、関西で起きたインフルエンザ騒動がいかに意図的に作られたものかがわかる事例となりました。

 「感染爆発」がなぜ関西だったのかについて、厚生労働省の担当者は次のように解説しているそうです。(以下週刊新潮5月28日号より引用)

 なぜ、関西だったのかについて、厚生労働省・新型インフルエンザ対策
 推進本部の担当者が分析する。

 「兵庫、大阪で感染が拡大した理由は、“偶然”、関西の人に感染者が
 出たから」としか言いようがありません。敢えて要因を挙げるならば、
 感染者が高校生だったため、学校という大勢の人が濃密に接触する
 空間でウイルスが広がったこと、また関西の人口密度の高さでしょう
 か」
(引用終わり)

------------------------------------------------
■やっぱり、でっちあげだったと。
■ただ、大量発生は、やっぱり、人口過密空間という「培養器」あってのものなんじゃないか?■養鶏場や養豚場で、インフルエンザが はやるのと おなじような構造としてね。
スポンサーサイト

テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 真理省 1984年 安全 ハイパー独裁 インフルエンザ ヒステリー

<< 経済弱者による 最弱者からの収奪構造としての、研修・実習生問題 | ホーム | 【転載】「日本における公文書の管理と公開の現状と問題点―法制度とその運用を中心に―」(2009年度第14回東アジア近代史学会研究大会) >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。