■旧ブログでは、何度もご登場いただいた、
野村浩也氏が編者の本が昨年でているので、おくればせながら、その紹介。■
松籟社〔ショーライシャ〕っていう、硬派な出版社からの刊行。
■とりあえず、表題・副題・共著者と目次を転載。それだけでも、充分すごい。
野村浩也 編『植民者へ―ポストコロニアリズムという挑発』野村浩也/
池田緑/
郭基煥/
C ・ダグラス・ラミス/
桃原一彦/
島袋まりあ/
金城正樹/
冨山一郎/
知念ウシ/
アシス・ナンディはじめに
第I部 植民者とはだれか
日本人という植民者 野村浩也
1 帝国主義・植民地主義からポストコロニアリズムへ
2 植民地主義は終わらない
3 日本人=植民地主義の実践主体
4 日本人=不平等の製作者
5 精神の植民地化
6 沖縄人は日本人ではない
7 日本人=民主的植民者
沖縄への欲望――“他者”の“領有”と日本人の言説政治 池田緑
1 沖縄への言説の政治
2 沖縄に移住する日本人
3 言説による沖縄の“領有”
4 日本人の間での言説の政治
5 日本人の内なる政治
6 沖縄から遠くはなれて
責任としての抵抗――ファノン、レヴィナス、李良枝を中心に 郭基煥
1 北朝鮮表象と在日朝鮮人
2 責任としての抵抗
3 〈ハン(恨)〉と共に――李良枝の小説から
4 あなたにできること
コラム 憲法九条漫才「沖縄に九条ってあるの?」(ウチナーヤマトゥグチにて)知念ウシ+宮里護佐丸 第�部 野蛮と癒し――欲望される植民地から
帝国を設けて、何がいけないのか? C・ダグラス・ラミス
1 沖縄は典型なのか?
2「帝国の悲しみ」
3 帝国を設けて、何がいけないのか?
「観光立県主義」と植民地都市の「野蛮性」――沖縄の土地・空間をめぐる新たな記述段階 桃原一彦
1 抵抗への開始点としての空間の記述
2 武器庫の島、弾薬庫の森
3 植民地都市の形成と原住民労働力の動員・配置
4「観光立県」都市における植民者と原住民
5 増殖・潜行する「野蛮」な記述空間
太平洋を横断する植民地主義――日米両国の革新派と「県外移設論」をめぐって 島袋まりあ
1 複数の場所から
2 沖縄における植民地主義の展開
3 県外移設論は植民地主義を暴露する
4 植民地的な生権力――観光客から革新的な運動家へ
5「アメリカが一番悪い」――太平洋における「抑圧移譲」の問題
6 太平洋を切り開くために
コラム ユタヌヤーカラタイムトラベル2004――古琉球人は未来の沖縄の夢を見たか 知念ウシ+座安松
第�部 抵抗の記述にむけて
同定と離脱――清田政信の叙述を中心にして 金城正樹
1 沖縄におけるポストコロニアル状況
2 「敗北を所有する者」と六〇年代
3 同定と離脱
4 帰還と脱出
この、平穏な時期に――東京タワージャックにおける富村順一の「狂気」をめぐって 冨山一郎
1 鎮圧のあとで
2 「これ以外には方法がなかったのです」
3 狂気の体現者
4 取調室
5 精神鑑定
植民地主義後の植民地主義―― Colonialism after colonialism アシス・ナンディ 聞き手・訳:知念ウシ
コラム アメリカで在沖米軍基地の日本“本土”お引き取り論を語る 知念ウシ
あとがき---------------------------------------
■ま、一般的な意味で有名なのは、
C ・ダグラス・ラミス氏ぐらいかもしれない。■しかし、いずれも 力〔リキ〕がはいっている。
■ちなみに、以前旧ブログで紹介した ましこ・ひでのり編著『
ことば/権力/差別』とおなじく、
日本解放社会学会創立20周年記念叢書のシリーズの1冊なのだが、編者の野村浩也氏と なかがよくないのか、そういった関連性は、ひとこともふれられていない。【つづく】
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テーマ : 沖縄米軍基地問題 - ジャンル : 政治・経済
タグ : ハイパー独裁1984年真理省安全ナショナリズム
それにしてもすごく長い目次だと思ったら、512頁ですか!
入手して、ゆっくり読んでみたいと思います。
昨年第一の収穫ですね
■野村さんの文章はどれもすごいんですが、編著であつまったメンツがまたすごい。■だいぶまえに かきだすつもりが、いそがしさや体調不良でのびのびに。ようやく、かきはじめました。
■シリーズも、きばらずかく予定です。
パレスチナの支援をしているひとからのメールの引用です。
お知り合いのジャーナリスト、弁護士、都議会議員等がいらしたら、転送願います。
本日、東京都(実際は財団法人東京しごと財団)が、19日夜の私たちの集会について、この間各地で暴力的行為を行ってきた右翼団体を導入すると予告してきました。
私たちは、17日に文書で、そして18日に口頭で2回、合計3回、次の要請を出しました。
第1に、敷地内で右翼団体の街宣行動をさせないこと
第2に、集会参加者および一般の通行人の安全のために、警察に警備要請をすること
ところが、本日午後1時ころ、東京しごと財団の担当職員が、警察の警備は考えていないと、述べました。
さらに、本日午後4時40分ころ、東京しごと財団の西沢課長は、私たちの要請を拒否しました。次のように繰り返し発言しています。
第1。<施設はいろいろな人が立ち入る場所なので、通行規制はできないし、するつもりもない。
西村さんのグループ(主権回復を目指す会と在日特権を許さない市民の会のこと)が中に入るのをとめることはできない。エレベータで5階に上がって、あなた方の使っているセミナー室まで行くこともあるかもしれませんね。廊下もありますし、ソファもありますから。>
第2に。<警察に警備要請することはしません。通常の警備員の警備だけです。
会場でトラブルがあれば、あなたたちの管理能力がなかったということです。>
*通常の警備員というのは、民間業者の警備員のことで、通常2名ほどしかいません。
*西沢課長は「西村さんのグループ」という言葉を数回使いました。主権回復を求める会、右翼の西村修平氏と何度も連絡を取り合っているようです。
*東京しごとセンターの建物は、通り抜けするような場所ではありません。通常の入り口はひとつだけです。内部の施設に用事のない人間が立ちいる場所ではありません。
*私たちは5階のセミナー室を借りています。地下には講堂があります。その2つの会場の集会に参加する人以外は、用事のない場所です。ほかに集会場はありません。そこに、集会妨害を予告している、しかも、これまで暴力行為を繰りかえしてきた集団をわざわざ入れるということは、常識では考えられません。
ところが、西沢課長は、「規制はしない、警察警備の要請はしない」と何度も繰り返しました。
私たちは、明日午後1時ころに再度、警備強化の要請をします。
しかし、本日の様子では、要請が受け入れられる見込みはありません。
西沢課長は、一度は、<あなたたちの主張が問題だ>とも発言しました。抗議したところ撤回しましたが。右翼の西村氏たちに、会場立ち入りを約束してしまったのだろうと、推測しています(これは私の感触です)。
<みなさんにお願いです。>
<このメールを転送してください。>
<お知り合いのジャーナリスト、都議会議員、弁護士などにも、ぜひともお知らせ願います。>
ただし、東京しごとセンターに抗議はしないでください。まだ、明日も交渉します。加えて、この間、右翼からの抗議電話のため職員はおびえているようです。
彼らも被害者です。抗議電話はしないでください。
お願いしたいのは、ジャーナリスト等からの取材です。
冷静に取材していただけることを望みます。
連絡先
東京都歳入徴収受託者 財団法人東京しごと財団
総務課 西沢課長
電話03-5211-2397
西沢課長の発言は、(本人はそういうつもりはないと言うかもしれませんが)結論としては、私たちの集会会場前に、暴力活動をしてきた右翼をわざわざ導入するという意味です。
東京都という公的施設の管理者として、およそ考えられない発言です。
私たちは明日もこの発言の撤回を求めていきます。
(それでも要請が拒否された場合には、残念ながら、参加者および施設に出入りする一般の通行人の安全のために、集会の直前中止もありうるとの認識の下に、随時、状況判断をしていきます。)
よろしくお願いいたします。
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