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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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「毎日」社説:競泳水着騒動 選手の底力を信じよう

■「「泳ぐのはあなたでも、世界記録を出すのは水着です」(素粒子)」の関連記事。



 またも「水着騒動」である。今月10日、豪州で行われた競泳男子二百メートル背泳ぎで、入江陵介選手が従来の世界記録を1秒以上も更新する世界新記録をマークしたが、入江選手が着用した国内メーカーの新作水着が国際水泳連盟(FINA)の認可を得られず、記録は「幻の世界記録」になる可能性が出ている。

 水着騒動は昨年、英国スピード社が開発した高速水着「レーザー・レーサー(LR)」が火をつけた。北京五輪の開幕半年前、スピード社は斬新な新作水着を発表。LR水着を着用した選手が次々と驚異的な世界記録を樹立し、北京五輪でもLR水着の独り勝ちで終わった。

 敗れた日本のメーカー3社の屈辱は大きかった。3社は日本水泳連盟の公式スポンサーで、日本選手は3社の水着着用が義務づけられていたが、「LRでないと世界と戦えない」という現場の声に押され、日本水連は3社以外の水着で北京五輪に出場することを認めた経緯がある。

 今春、各メーカーは次々と新作水着を開発した。4月の日本選手権では日本新記録・タイ記録が22も誕生する記録ラッシュに沸いたが、そのうち17が国内3社製の水着を使用して生まれた記録だった。わずか1年で巻き返した日本メーカーの技術力の高さを物語った。

 だが、FINAによる新作水着の審査が立ちはだかった。LR水着に刺激され、世界中のメーカーが新作を競った影響もあったのか、作業は昨年と比べ大幅に遅れた。審査結果が発表されたのは入江選手の「世界記録」が誕生した9日後。しかも入江選手の水着は認可されず、修正の上、再申請へと回された。

 残念な結果ではあるが、競泳を「水着次第」の異様な競技にしないためにはFINAによる公正で厳格な審査は必要だ。救いだったのは入江選手のコメントだ。「もう一度世界新を出すチャンスをもらえてうれしい」と、心は前に向かっていた。

 日本水連は当初、入江選手の世界記録が公認されなくても、既に公認した日本記録は取り消さない方針だったが、24日、改めて態度を表明するという。FINAの主要な構成メンバーとして国際的に影響力の大きい日本がFINAと別建ての記録を主張するのは水泳の普及に得策とは思えない。国内メーカーにしても「日本でしか記録が公認されない水着」を世界中に売る気にはなるまい。

 思い出すのは昨年の水着騒動のさなかの北島康介選手だ。「泳ぐのは僕だ」とプリントしたTシャツを着込み、水着ばかりに注目が集まる異様な事態に抗議した。日本水連も、ここは冷静に選手の可能性と底力を信じるほかあるまい。

【関連記事】
余録:世界記録と水着
国際水連:入江の水着認めず 「世界新」不認定も
水着不認可問題:デサントが改良加え再提出へ…入江が着用
水着不認可問題:水連、新ルール設置へ…入江記録は現状で
水着不認可問題:世界新のベルナール反発…FINA裁定に
毎日新聞 2009年5月24日 0時03分

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■ものすごく不自然な装着をほどこさないかぎり 世界最強をきそえないような異様な空間をどうするか? そこで規制はどうするのが妥当なのか? おそらく結論はすっきりでない。■なぜなら、世界最強をきそうような空間・意識自体が、すでに異様な文化なのであり(まあ、ヒトの文化の大半は、動物標準でいったばあい「くるった存在」ではあるが)、ドーピングにとどまらず、管理栄養学やらトレーニングやら自体が、異様な世界に突入しているからだ。


■そんな ハラナの私見もあることはあるが、論説委員の先生の主張が、なにをいいたいのか、よくわからんね。■とりわけ「競泳を「水着次第」の異様な競技にしないためにはFINAによる公正で厳格な審査は必要だ」とする一方、「冷静に選手の可能性と底力を信じるほかあるまい」といった、シメをかける真意とか。

■たとえば、「4月の日本選手権では日本新記録・タイ記録が22も誕生する記録ラッシュに沸いたが、そのうち17が国内3社製の水着を使用して生まれた記録だった。わずか1年で巻き返した日本メーカーの技術力の高さを物語った」とかいった、一見客観的な記述だが、「日本新記録・タイ記録が22も誕生する記録ラッシュ」といった事態は、「わずか1年で巻き返した日本メーカーの技術力の高さ」の証拠などではなくて、「「水着次第」の異様な競技」としての競泳という現実じゃないか? ■シンクロナイズドスイミングやらフィギュアスケートなど、速度・着順競争ではない分野で、こんなことが発生するとは、到底おもえないし。

■一部の論者がすでにのべているとおり、「健常」アスリートの世界記録をうわまわるような障碍者スポーツの義肢(義手・義足)が認可されたばあい、それを「世界記録」とみとめない合理的根拠は、実にあやしい。「道具をつかったから」「サイボーグは自然の身体ではない」といった論拠で決着をつけようとする姿勢は、ドーピングにとどまらず、管理栄養学やらトレーニングやら自体が、異様な世界に突入しているを直視しないからだ。■そこには、ナショナリズムコマーシャリズムアスレティシズム…という、幻想と欲望の病理的キメラが うかびあがる。いいかえれば、特殊水着やらトレーニング技術とともに、現役選手の心身が、これら異様な志向性の素材・手段とされている。「泳ぐのはあなたでも、世界記録を出すのは水着です」(素粒子)という皮肉は、単なるイヤ味などではない。痛烈な逆説(パラドクス)であり、ことの反面としての本質をうがっている。


●ウィキペディア「レーザー・レーサー
●ウィキペディア「SPEEDO
●ウィキペディア「デサント



【追加参考サイト】水泳のことなら - sirube
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タグ : ナショナリズム 記録至上主義 競泳

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>一部の論者がすでにのべているとおり、「健常」アスリートの世界記録をうわまわるような障碍者スポーツの義肢(義手・義足)が認可されたばあい、それを「世界記録」とみとめない合理的根拠は、実にあやしい。

わたしの記憶がたしかなら池田(清彦)センセイが信者に書かせた、もとい多分自分で書いた『科学とオカルト』(PHP新書)で、未来の世界においてサイボーグオリンピックがおこなわれ、サイボーグのスポーツなんてスポーツじゃないという批判を老人がおこなったところ、あの義肢はつかいこなすのがむずかしいのだから、十分高度な技術だといえる、とわかものから反論された、という風刺的なエピソードがあったはず。
というか、桂正和センセイの『ウイングマン』(集英社)の最終回ちかくの展開においても、ウイングマン(超人的な能力をみにつけた人間)の能力をおおくのひとにわけあたえたが、その能力をつかいこなせたのは結局それまでその能力をつかいなれていた主人公だけだった、というエピソードがあったように記憶しています。つまり超人的な能力をさずけられても、それをつかいこなすこともまたひとつの修練を要する能力だということですな。まさに今回の事例を予測していたようなエピソードだ。
スポーツファンの発想が1980年代のマンガの発想をこえられるはずがないことなど、はるかむかしに明白になっている事実なのだが、親切な貝枝様が、その事実を再度確認しておいてやろう。感謝しろよ、スポーツファンども。

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