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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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「古典」的犬名「ポチ」の語源考

■「犬の名前「ポチ」について-教えて! goo」など、まえから 気になっていた件。■ブログ『G's Bar』の過去記事から。

“ポチの語源”
     2008/02/03 01:53
……ペットレンタルに関する記事の中で次のような文がありました。


Pampered pooches can now enjoy acupuncture, spa, aromatherapy, and designer clothes and carriers.

「過保護に育てられたpoochesは、今では、はり治療、温泉、アロマテラピー、そしてデザイナーブランドの服や移動用ケージを享受することができるのである。」

はて、「pooches」とは何ぞや?文脈からすればペットのことを言ってるようではあるけれどと思いつつ、単語の注釈を見てみると、「pooch 犬」とありました。

ここで考えましたね。たぶん、この単語をはじめて知った日本人の大多数が考えることだと思いますが(笑)。

へ~。「プーチ」って犬のことだったのか。あれ?これって「ポチ」に似てない?もしアメリカ人に「この犬の名前は?」と聞かれて「ポチ」って答えたら、「プーチなのは分かってるよ。そうじゃなくって名前を聞いてるんだよ~」ってつっこまれるんじゃないかっていうくらい似てないかい?


そこで、ネット検索してみた結果、ポチの語源にはいくつかの説があることが判明しました。

①英語の「pooch」(犬):犬に「pooch」と言ったのを「ポチ」と聞き間違えた。

②英語の「spotty」(斑点のある):ブチのある犬に「spotty」と言ったのを「ポチ」と聞き間違えた。

③フランス語の「petit」(小さい):明治時代、あるフランス人の飼い犬の名前が「プチ」だったところ、日本人にはポチに聞こえて広まった。

④これっぽっち(少ない、小さい)から小さい犬に例えられた。


う~ん、外国語起源説というのはもっともらしいんだけどなぁ。でも、④番も捨てがたいかなぁ。皆さん、どう思われます?

-------------------------------------------
■①については、「pooch 「犬」」という小文が、自爆的に反証している。

以下の文は英語の pooch と音が似ているので「ポチ」は pooch (1924年初出)から来ているのではないかという「ポチ」の語源の個人的考察です。 これに関して後日, ある方から次のメールをいただきました。

ポチの名前は"茶目子の一日"("ここからおかえんなさい ポチ ポチ" 大正8年 1919)に出て来ますのでpooch (1924) より早いようです.私はpoochが語源と思っていたのですが。

どうやら pooch から来たというのは無理がありそうです。 
「名前(namae)」が英語の name と似ているので名前は英語から来たと考えるのは滑稽, 早計であるのと同じ, 偶然の一致のようです。
ご指摘いただいたことに感謝しながら, 以下の文はないことにして(?)お読みください。

--------------------------------------------
Pooch はアメリカの俗語で「犬」のこと。 


発音を聞いてみるとどこかで聞いたことがあるような。。 そう,ポチに似ている!
20年以上前, 暇つぶしに辞書を拾い読みして見つけて以来私はポチと pooch はつながっているのではないか密かに思っています。 しかしそれを調べるすべがない。 ただ, 先日,このコンテンツを始めていろいろな英語で書かれた語源サイトを巡っているうちに pooch が1924年に文献初出であることを発見しました。 ただし語源については Merriam-Webster が「小袋, 小物入れ」の pouch の変形としている以外は不明としています。  


日本語のポチが pooch になったのでは? という考えるのはどうでしょうか。
これは苦しい感じがします。 そもそも日本人が犬を見て「ポチ」という称したくなる必然性がありません。 少なくとも1924年以前の日本人なら, 白い犬だから「シロ」, コロコロしているから「コロ」, さらに人名を取って「タロウ」のように犬の名前をつけていたでしょう。 1924年以前の日本に, たまたま来日したアメリカ人がそれを耳にして本国に持ちかえって広めるほど「ポチ」がたくさんいたとは思えません。 


ただブチ犬なので「ブチ」と名付けられた犬がいて, それを pooch と聴き取ったアメリカ人がいてもおかしくないと思います。 しかし, これでは pooch の語源への一つの(かなり低いながら)可能性になるにしてもポチと pooch を結びつける命題からははずれてしまいます。


では英語の pooch がポチになったのでは? という考えはどうでしょうか。
こちらの方がまだ可能性は高いと思います。 いつごろポチという名の犬が存在したのかわからないまま推測するのは危険ではあります。 が,例えば戦後からだとすれば, 日本に駐留したアメリカ人が, 街角で見かけた犬を口笛を吹きながら "Pooch, pooch!" と呼んでエサを与えていた。 これを聞いた日本人がそれを「ポチ」と聴き取り, 犬の名前にした―というのはどうでしょうか。  アメリカ進駐軍が全国に派遣されていたので, このようなことが日本中で起きて一気に「ポチ」という名の犬が増えてもおかしくないのではないでしょうか。
童謡の「花さかじいいさん」の犬の名前は本来シロなのに, いつのまにか「裏の畑でポチが鳴く」となってしまったのは興味深いことです。 どの世代から「ポチが鳴く」と覚えたのか調べると「犬の名前と言ったらポチ」という考えが定着した時期がわかるでしょう。……

-------------------------------------
■「犬の名前「ポチ」について」の「良回答」が指摘するとおり、「「ポチ」と書かれているもので一番古いものは、「♪いじわるじいさん ポチかりて~」で有名な花咲爺です。これは1901年(明治34年)に出版された「幼年唱歌 初編」に収録されています」と〔「花咲爺 ---- 石原和三郎/田村虎蔵」「ウィキペディア 花咲か爺」〕。議論の基盤が、はじめから破綻して推測が空転をかさねているのだ。

■実は、この回答者は、つぎのように、実に説得力のある議論を展開している。


 この唱歌が出る前から、犬=ポチ というのは、かなり一般化していたのだと思います。そうして、この唱歌により完全に定着したのでしょう。
 さて、どうしてポチになったのかですが、わたしは擬態語のようなものからではないかと思います。
 ポチという名前は、大きくて恐ろしそうな犬には似合いません。
 ポチは小さくてかわいいというイメージです(偶然にもフランス語のプチと同じです)。
 「これっポッチ」や関西弁の「ボチボチでんなあ」のように、この手のものの語感からは、「小さい」とか「少し」という印象を受けます。
 こんなようなところから、庶民の間で自然にポチという名前が発生して流行し、さらに唱歌で磐石の地位を得たのではないかと想像しました。
 祝儀袋の小さいやつをポチ袋というらしいですが、犬のポチと関係があるのかどうか知りません。
 フランス語のプチやその他の外国語由来説も有力なようです。
 ただ、昔「『台風』が英語のタイフーンから来た」といっていたのが、最近では逆だというのが定説になっているよう例もあります。
 私は国粋主義者!ですので国内擬態語由来説をとりたいと思います(笑)。

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■「ポチ袋」については、「ぽち袋の「ぽち」の意味は?」(yahoo! 知恵袋)などでも指摘されているとおり、http://www.japanism.net/wa/washi/washi3.htmlが、とく 「ほんの少し」「これっぽっち」説で、充分だとおもう。■これらの解釈をよんでしまえば、①はもちろん、②③も、とるにたらない語源説にみえる。

■ハラナが推測する「語源」は、「やせっぽち(痩せ法師)」である。


やせっ‐ぽち【痩せっぽち】
[名・形動]《「ぽち」は「ほうし(法師)」の音変化》ひどくやせていること。また、そのさまやその人をあざけっていう語。
[大辞泉] 【yahoo!辞書】


■「ひとりぼっち」「ダイダラボッチ」など 「~ぼっち」は、「法師」からきている*
 * 「あまえんぼ」「とおせんぼ」「あばれん坊」など 「~ぼ(ー)」は、「坊主」から。

■「ポチぶくろ」との関連性に きづいた層が「これっぽっち」を語源にしたのは、わからなくはないが、なんで、それがイヌの なまえとして不自然ではないのか、かんがえなかったのが、不可解だ。■おそらく、「やせて貧相くさいいぬ」という、自分の かいイヌけの自嘲気味な命名こそ、「(やせっ)ポチ」という語感なのだとおもう。
■いずれにせよ、欧米の言語文化に語源をもとめようとする意識が、あまりに かなしい。「ポチ」という、一見、日本列島の言語文化のなかで、異質なもののように 感じてしまう、観察姿勢の まずしさもね。
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