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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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「DNA鑑定」の精度神話と、密室としての取調べ室

■「取調べ可視化試行「一部だけ、無意味」…志布志元被告ら不満の声(読売・鹿児島)」、「ニセの可視化(警察庁による「取り調べ適正化指針」)」や、旧ブログで何度もかいた、富山の冤罪事件「可視化」関連記事つながり。


“足利の女児殺害:DNA不一致の可能性も 20年目、新たな展開 /栃木”
 ◇月末に正式鑑定結果
 足利市で90年、女児(当時4歳)を殺害したとして、無期懲役が確定した元幼稚園バス運転手、●●●●受刑者(62)の再審請求の即時抗告審で、東京高裁の嘱託鑑定の結果、女児の衣服に付着していた体液と●●受刑者のDNA型が一致しない可能性が高いことが分かり、事件は発生から20年目に新たな展開をみせた。再審開始の手続きに入るか、裁判の行方が注目される。

 ●●受刑者の支援団体「●●さんを支える会・栃木」の西巻糸子代表は「(不一致の可能性を)報道で知った。すごくうれしいが、正式な結果が出るまでは見守りたい」と冷静に話した。また、弁護団の渋川孝夫弁護士は即時抗告審の今後の行方について「自分一人の考えを言うわけにはいかない」と述べた。

 足利事件の再審請求を巡っては昨年2月、宇都宮地裁が請求を棄却したが、弁護側が即時抗告。東京高裁が同12月にDNA型の再鑑定を命じる決定を下したのを受け、検察、弁護側双方がそれぞれ推薦した鑑定医が分析に当たっていた。正式な鑑定結果は今月末をめどに、東京高裁に提出される見通しという。【吉村周平、松崎真理、岩壁峻】

【関連記事】
“足利事件:体液と●●受刑者のDNA型が一致せず”
“栃木・足利の女児殺害:着衣再鑑定、DNA一致せず 再審の可能性も--東京高裁”
……
毎日新聞 2009年4月22日 地方版



“『再審へ光』『捜査に自信』 足利事件 関係者 思い交錯”
『東京新聞』2009年4月22日

 DNA型、一致せず-。「足利事件」再審請求の即時抗告審で、殺害された保育園児の着衣に付いた体液と●●●●受刑者(62)のDNA型が一致しなかったことが捜査関係者の話で分かった。正式な結論はまだ出ないものの、突然駆け巡った一報に、それぞれの立場で事件と向き合ってきた関係者には期待や疑問などいくつもの思いが交錯した。事件から十九年。見えてきた真実の行方は-。 (横井武昭)

 「急なことで大変驚いているが、とてもうれしい。このまま正式な結果につながってほしい」。支援団体「●●さんを支える会」代表の西巻糸子さん(57)=足利市=は、ほっとした表情を見せた。今月十日、千葉刑務所の●●受刑者に面会したばかり。差し入れに欲しいものを尋ねると「(刑務所を出る際に使う)キャリーバッグ」と答え、再鑑定で無実が証明されると信じ切った様子だったという。「再審開始への光が差したと思う。道のりはまだ長いが、勇気づけられる」(西巻さん)

 一方、捜査に携わった元県警捜査関係者は複雑な表情を見せた。

 指揮を執った元幹部は「正式な鑑定結果はまだ出ていないので何とも言えない」と話す。逮捕の夜、大勢の市民が捜査本部のあった足利署を取り囲んだのを覚えている。県警の威信をかけた捜査だった。「犯人は彼以外にあり得ない。堂々と裁判の行方を見守りたい」と語気を強めた。

 取り調べを担当した元警察官も「涙を流して『申し訳ない』と泣き崩れた」と自白の瞬間を語る。当時導入間もないDNA型鑑定については「説明を受けても仕組みが分からなかった」と話すが、「DNAだけでなく、すべての捜査をやり尽くした。今でも間違いはないと思っている」。

 今月末には検察、弁護側双方の鑑定医が東京高裁に報告書を提出し、正式な鑑定結果が判明する。




“DNA型鑑定の「万能神話」揺らぐ 足利事件で”

『産経新聞』2009.4.21 22:56
 栃木県足利市で平成2年、4歳の女児が殺害された「足利事件」で殺人罪などに問われ、無期懲役が確定した元幼稚園バス運転手、●●●●受刑者(62)の再審請求即時抗告審で、東京高裁が嘱託した再鑑定の結果、●●受刑者のDNA型と女児の下着に付着した体液が一致しなかったことが判明した。今月末にも再鑑定結果の最終報告書が同高裁に提出される見込みで、DNA型が一致したとする捜査段階での鑑定結果を有力な証拠とした確定判決が覆り、再審開始の可能性も出てくる。

     ◇

 DNA型鑑定をめぐる捜査手法に「疑問符」がついたことで、鑑定の精度について議論が高まり、鑑定の有り方や別の事件の再審請求にも影響が出てくることも予想されてきた。「DNA型鑑定の万能神話」が揺らぎ始めた。

 東京高検の渡辺恵一次席検事は「鑑定書が裁判所に提出されたとは聞いておらず、コメントすべき状況にはない」とする。ただ、複数の法務・検察幹部は、「確定判決は重い」としながらも、鑑定の精度がいまと大きく異なることから、当時の精度で鑑定結果を立証の有力根拠とした事例がないか「調べる必要性もある」との認識を示した。

 DNA型鑑定は、DNAの配列パターンの一致や不一致を判定するもので、日本では平成元年に科学警察研究所で実用化がスタートした。ただ「スタート当時の精度は低く、DNA型が判然としないものを『一致』とするなどおおざっぱで問題視する声も当時からあった」と九州大学法学部の田淵浩二教授は振り返る。

 同じ型を持つ人が出現する確率も当時の最高レベルで「1100万人に1人」と、精度はまだ低かった。そんな中、科警研が初めて平成3年に本格的な鑑定を行ったのが足利事件だった。


 その後、鑑定技術は向上。最近では検査キットも改良され、同じ型の出現確率は「4兆7000億人に1人」と、精度は飛躍的に高まった。東京歯科大学法医学講座の水口清教授は「一般論だが、当時の鑑定に比べ、今の鑑定の方が精度は高く信頼性がある」と話す。田淵教授は「(足利事件で証拠とするのは)やはり時期尚早だったのでは」とも指摘
する。

 しかし、精度が上がったとは言え、今回の再鑑定も盤石ではない。万人不同で終生不変の指紋や歯形の捜査手段よりも信頼性に欠けるとする声も根強くある。

 鑑定は、パターンのごく一部の「型」を分析しているのに過ぎず、どういう資料がどのように一致したのかを確認しないと判断を誤る危険性もある。またDNAは湿気などに弱く、年代や保存環境によっては、鑑定しても汚れて見え、正確な鑑定結果が出せない場合もあるという。

 水口教授は「再鑑定できないくらい資料が少ないケースは証拠能力が疑われるので鑑定しない」と話す。

 血液が微量で衣服などから資料を抽出することが困難なケースも多く、技術が未熟だと増幅に失敗してしまうこともある。このため警視庁の捜査員は「(衣服に飛びついた)血痕などは何カ所も鑑定しなければ信用性に自信を持てない」と問題点を指摘する。

 足利事件の鑑定が行われた当時、警察庁鑑識課長だった岡田薫・元刑事局長は「具体的な内容が不明な段階で、個別的なコメントはすべきではないが、一般論として」と断った上で、 「厳密には、今回の鑑定に使われた細胞は当時鑑定に使われたものとは別のものだということ。たとえば、犯罪現場から容疑者の指紋が見つかったあと、その近くから全く別の指紋が見つかったからといって最初に見つかった類似指紋の証明力に変わりない」としている。

 法務省幹部も「DNA型が『明らかに違う』のか、『一致していると認められない』のかでもかなり違う。資料の劣化なども考慮しなければ」と話し、再鑑定結果を詳細に検討する必要を指摘
している。

----------------------------------------
■当時の担当者の発言も、法務省幹部の発言も意味不明。ちゃんとわかるように、説明してほしい。■なにしろ、ぬれぎぬ=別人なのなら、無期懲役でぶちこんでおいた時間はもちろん、ムリな誘導で調書をとって、でっちあげ裁判を進行したという、致命的ミス=権力犯罪を意味するわけだし。■責任重大だ。「うたがわしきは、被告人の利益に」原則が、ふみにじられたということなのだから。


■それにしても、「同じ型の出現確率は「4兆7000億人に1人」と、精度は飛躍的に高まった」というのは、はたして 信用できるものなのか? ■これが ただしいなら、地球上の人間が何十回もいれかわっても、ひとりとして特定できるはずだが、ホントかね?…
■だって、「(足利事件で証拠とするのは)やはり時期尚早だったのでは」とも指摘する」専門家がいる一方、当時の精度が、「同じ型を持つ人が出現する確率も当時の最高レベルで「1100万人に1人」」といった、すごい水準に達していたんだから。これって、日本列島に10人しか同型がいなかったってことを意味するのだし。■結局、原発の耐震設計と同様、数値ばかりが、ものすごいが、内実は、結構あやしい気もする。■同時に、「万人不同で終生不変の指紋や歯形の捜査手段よりも信頼性に欠けるとする声」とかにも、警戒的でないとね。かりに、「万人不同で終生不変の指紋や歯形」という見解が科学的だろうと、捜査官が入手できたデータが充分かどうか、その証拠能力を検察や裁判所が、どう判断するかは、また別問題だからだ。

■いずれにせよ、「うたがわしきは、被告人の利益に」原則が、ふみにじられないよう、とりしらべ空間を可視化し、すべて録画・録音するほかあるまい。弁護士つきでね。




●「Wikipedia 冤罪
●「Wikipedia 富山連続婦女暴行冤罪事件
●「Wikipedia 死刑
●『死刑・犯罪文献を考察する
●『死刑廃止と死刑存置の考察
●旧ブログ内「可視化」関連記事
●旧ブログ内「死刑制度」関連記事
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タグ : 可視化 真理省 警察

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各紙続報

被害女児着衣のDNA型、受刑者と不一致…足利事件再審請求

 栃木県足利市で1990年、同市内の女児(当時4歳)が誘拐・殺害された「足利事件」を巡り、殺人罪などで無期懲役が確定した●●●●受刑者(62)が、裁判のやり直しを求めた再審請求の即時抗告審のDNA鑑定で、女児の下着から検出されたDNA型が、●●受刑者のものとは一致しなかったことがわかった。


 鑑定書は8日までに鑑定人から東京高裁に提出され、同高裁が同日、検察、弁護側双方に提示した。

(2009年5月8日17時40分 読売新聞)



足利事件再審請求 再鑑定の結果「DNA不一致」2009年5月8日18時17分

 栃木県足利市で90年、当時4歳の女児を殺害したとして殺人罪などに問われ、無期懲役が確定した●●●●受刑者(62)の再審請求で、女児の衣服に残された体液のDNAを再鑑定したところ、●●受刑者のDNA型と一致しない結果が出た。東京高裁(矢村宏裁判長)が依頼した2鑑定人のいずれもが「不一致」と結論づけた。

 ●●受刑者は、警察庁の科学警察研究所(科警研)が91年に行ったDNA鑑定によって「一致する」とされたことが決め手となり、同年逮捕された。公判では最高裁が00年にDNA鑑定結果の証拠能力を初めて認め、一、二審の無期懲役判決が確定した。

 弁護側は02年に再審請求。一審の宇都宮地裁は再鑑定を認めなかったが、即時抗告審で東京高裁が昨年12月、再鑑定を行うことを決定。2人の鑑定人に対し、DNA型が一致するかどうか、改めて鑑定するよう求めていた。

 同高裁は8日、弁護側と検察側の双方にこの鑑定書を交付した。今回、再鑑定によって異なる結果が出たことで、再審を開始するかどうかの判断に大きな影響を与えることになりそうだ。


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「捜査は妥当」「残念」 足利事件で元県警幹部(下野新聞)

■「「DNA鑑定」の精度神話と、密室としての取調べ室」の続報。 「捜査は妥当」「残念」 足利事件で元県警幹部 (「下野新聞」6月4日 15:39) ...


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