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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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法廷での自動音声認識システムへの疑念

■旧ブログで おととしかいた記事「裁判員時代の公判調書、自動化なるか 方言認識など課題(朝日)」の続報。

“金沢弁「変換できんげん」 法廷の音声、文字で記録 新システム、標準語仕様”
『北國新聞』(2009年1月13日02時02分)

裁判員用に改修された法廷
裁判員用に改修された法廷。
音声認識システムが配備される=金沢地裁


 「まっし」は「しなさいよ」へとうまく変換できる?五月から始まる裁判員制度で音声 と映像を記録する「音声認識システム」が導入されるのに伴い、法廷で飛び交う金沢弁が 認識されるのか、法曹関係者が気をもんでいる。録音した供述などを自動的に文字変換して記録するが、標準語仕様となっているため。お国言葉に即座に反応する「りくつ(巧み)」なシステムとはいかないようだ。

 法曹関係者によると、被告人質問証人尋問などで方言が使われることが想定される。 犯行の手口や現場の様子を説明する際、「わりゃくさん(おまえ)、いさどい(態度が大 きい)と怒鳴られた」や「あてがいなこといっとんなま(いい加減なこと言うな)」、「室内はむたむたやった(散らかっていた)」「柱がかたがって(傾いて)、壁によしかかった(もたれた)」など、金沢弁が飛び出す可能性がある。「機械が方言まで正確に認識 するのは無理だろう」(法曹関係者)という。

 システムは最高裁が二〇〇五年度以降、約四億円をかけてNECに研究委託して開発。 発言中の単語から映像を検索、再生可能で、裁判員が審理内容を素早く確認できる。金沢 地裁など全国約百七十カ所の裁判員法廷に配備される。

 システムは昨年五月に東京地裁で公開された。模擬の証人尋問では、システムが収集した質問や証言内容はほぼ正確な文字列で自動的にパソコン画面に表示され、「けっこん」 は文脈から最も近い「血痕」に変換された。

 ただ、標準語仕様のため、関西地方の法廷では地元の言葉が使われる頻度が高く、実用配備までに対応が検討されている。

 システムが全国各地の方言まで幅広く対応するのは困難とみられ、石川県内の法曹関係者は「裁判官が言い換えを確認して対応するのではないか」とみている。
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■おもったとおり、機能不全をきたしそうだ。とても実用になるとはおもえない。やっぱり、東大にはいって、裁判官まっしぐら、的な経歴だと、地域性がわかんないんだとおもう。■東京地裁以外にまわされた時点で、法廷の実態なんぞ、すぐにつかめるだろうに。かりに、原告・被告らが、法律家たちのまえで、かなしばり状態で、擬似「標準語」的な「せのび」をこころみていたって、感情的になったり、いろいろな面で地域語とでくわす場面にであっているとおもうんだが…。


“関西弁、苦手ですわ 大阪地裁で音声認識システム初披露”

asahi.com2009年1月14日
 市民が審理に参加する裁判員裁判で、被告や証人が法廷で話した内容を評議の際に確認するための「音声認識システム」が14日、大阪地裁で公開された。

 発言をすぐに文字にしてパソコンに記録し、被告らの映像とともに再生できる。06年の開発以来、方言の表現が最大の課題だが、この日も関西弁の「数え切られへん」は「か、そい切られへん」。

 最高裁によると、関西圏の法廷はほかの地域より方言でのやりとりが多いという。市民からは「ほんまに大丈夫かいな」といぶかる声
も。

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■「関西圏の法廷はほかの地域より方言でのやりとりが多い」とまでは、最高裁の判事さんたちも認識があるようだが…。



●「博士論文「法廷における方言-『臨床ことば学』の立場から-」」 「「法廷とユーモア」研究会って何なん?」(『裁判所速記官制度を守る会』)
榎澤幸広,2009「方言話者と法廷」(『筑波学院大学紀要』第4集,pp.83-92)
●「札埜和男『大阪弁「ほんまもん」講座』
田中克彦法廷にたつ言語
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タグ : 日本語

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裁判といえば…

『月刊言語』(大修館)の2009年9月号は「裁判ことばの言語学」という特集です。参考までにどうぞ。

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