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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
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【位置 リベラル左派】

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム48

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム47」の続編。■いつもどおり、原田和明「毒餃子事件報道を検証する」から。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
世界の環境ホットニュース[GEN] 707号 09年03月29日
……

毒餃子事件報道を検証する【第46回】     

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

毒餃子事件報道を検証する 原田 和明

第46回 「中国国内で6月に起きた中毒事件」

 河北省の鉄鋼メーカーで起きていた「回収餃子横流し事件」報道の中で、共同通信と読売新聞が「中国国内で6月に起きた中毒事件」について言及しています。「昨年6月に中国で起きた中毒事件」といえば、読売新聞が昨年8月にスクープした事件を連想してしまいますが、これもプロパガンダの疑いが濃厚です。

 産経ニュース(2009.1.24 13:05)は、中国で昨年春に起きていた回収餃子の横流しと、餃子が原因と見られる中毒事件について、共同通信の記事を引用して次のように報じています。(以下引用)


  中国製ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋食品
 (河北省石家荘市)が事件を受けて日本に出荷でき
 ず、中国国内で回収した大量のギョーザが昨年4~
 5月、同省唐山市の鉄鋼メーカー、唐山鋼鉄で無料
 配布され、食べた複数の従業員が下痢などの中毒
 症状を訴えていたことが24日、分かった。唐山鋼鉄
 関係者や複数の従業員らが明らかにした。

  問題を受け唐山鋼鉄はギョーザを回収。中毒症状
 を訴えた男性従業員の1人は「食べた直後に激しい
 腹痛に襲われ、そのまま2日間寝込んだ」と共同通
 信に証言した。

  男性は病院で検査を受けておらず、日本の事件で
 検出された殺虫剤メタミドホスによる中毒と断定は
 できないが、食後すぐに発症しており、何らかの毒
 物中毒だった可能性がある。(共同)(引用終わり)



 共同通信の記事には、産経新聞が採用しなかった後半部分があります。不採用になった部分は同日付のスポニチに掲載されていました。(以下引用)

  中国政府は、昨年6月に中国国内で天洋食品
 製ギョーザを食べた4人が中毒となった事件につ
 いては日本側に通報したが、唐山鋼鉄の件は通
 報しておらず、事件解決へ向けた中国側の協力
 姿勢が問われそうだ。

  関係者によると、ギョーザ配布は国有企業の
 天洋食品を監督する河北省国有資産監督管理
 委員会が、唐山鋼鉄の親会社の国有企業、河北
 鋼鉄集団に指示していた。(※筆者注:47News
 《47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュー
 ス》ではここまで)

  また別の関係者は、昨年6月の中毒事件で同
 集団の子会社、承徳鋼鉄(河北省承徳市)で配
 布されたギョーザを食べた従業員らが被害に遭
 ったと明らかにし、地元政府が大量の天洋食品
 製ギョーザを組織的に“横流し”していたことも判
 明。この事件については中国政府は7月、日本
 側に通報していた。

  唐山鋼鉄関係者らによると、ギョーザは昨年
 5月の連休に合わせ、福利厚生の一環として
 同社の第二鋼鉄圧延工場や冷延薄板工場など
 で働く多数の従業員、関連の唐鋼医院の医師
 らに配布された。(共同)(引用終わり)


 共同通信の記事はこのように細切れで使われることもあるようです。産経新聞は「昨年6月に中国国内で起きた中毒事件」の部分をすべてカット、47News は、昨年6月に中国国内で起きた中毒事件とは、昨年8月に読売新聞がスクープしたメタミドホス中毒事件のこととした部分をカットしていたことになります。

 産経新聞が「昨年6月の事件」を全部カットしたのは、昨年8月に、読売新聞のスクープについて外務省でウラ取り取材を担当した阿比留瑠比記者(政治部外務省担当)が事実関係を確認できなかった(第33回、GEN694 または SANKEI EXPRESS、8月9日「福田政権考」)ことが影響して、言及を避けたのではないかと思われます。

 47News も、「去年6月の事件」は あったかもしれないが、読売新聞のスクープとの関連については確信がもてないとの立場であろうと思われます。このように両社とも、「去年6月の事件」がメタミドホス中毒事件と報じるには抵抗があったと推測されます。

 それと対照的に、同日付読売新聞は「昨年6月の事件」を敢えて強調する記事になっています。(以下引用)

  【北京=佐伯聡士、牧野田亨】昨年1月、日本で発覚
 した中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋
 食品(河北省石家荘市)により回収・保管されていた
 ギョーザが、河北省唐山市の「唐山鋼鉄」など複数の
 鉄鋼メーカーに大量に横流しされ、同年4~6月ごろ、
 従業員やその家族らが食べていたことが23日、関係者
 の話で分かった。

  また、別の関係者は、中国国内で6月に起きた中毒
 事件の被害者が、同省承徳市の「承徳鋼鉄」の関係者
 4人であると明らかにした。4人は横流しされたギョーザ
 を食べたものとみられ、中毒事件発覚後もギョーザが
 広範囲に出回るという、ずさんな管理実態が浮き彫り
 になった。(引用終わり)


 文章の類似性から考えて、読売の記事も共同通信の記事が元ネタになっていると考えられますが、読売の特徴は、共同通信が「回収餃子が再配布された時期は昨年4~5月」としているのに、読売は「従業員らが食べた時期は昨年4~6月」と書き換え、「6月の事件も一連のもの」ということを強調している点です。その結果、読売が言及しなくても、去年6月の事件=メタミドホス中毒だった(昨年8月の読売のスクープ)のだから、6月の承徳鋼鉄の中毒事件はもちろん、4~5月の唐山鋼鉄での中毒も メタミドホスが原因ではないか? 中国はそれを曖昧にしようとしているのではないか? とのイメージを 読者に持たせてしまう恐れがあります。

 それでは、47News が危惧したとみられる、「昨年6月の事件」は読売のスクープと同一事件かどうか? について検証してみます。「中国国内で起きた 2008年6月の事件」は日本ではこれまでどのように報じられたのでしょうか?

《2008.8.6 読売新聞》
 事件が起きたのは6月中旬。天洋食品が回収した
冷凍ギョーザの一部を食べた中国人が中毒を起こし、
重大な健康被害が出たという。被害者の人数や症状
などは不明だが、千葉県などの事件と同様、ギョーザ
に含まれていたメタミドホスが原因と特定された。事件
後、日本に輸出される前の商品は天洋食品が回収した
ことになっており、今回、中毒を引き起こした商品が
流通した理由やその経路などはわからない。

《2008.8.7 読売新聞》
 中国製冷凍ギョーザ(餃子)中毒事件に絡み、中国
外務省は6日、報道官談話を発表し、製造元の「天洋
食品」(河北省)が事件後に回収したギョーザで、6月
中旬、有機リン系殺虫剤メタミドホスによる被害が出て
いたことを初めて公式に認めた。(中略)中国政府は、
日本の報道を受けた 迅速な対応で、事件の解決に
前向きな姿勢を示す狙いがあるとみられるが、回収した
ギョーザが流出した経緯や被害者の人数、被害状況は
明らかにしていない。

《2008.8.31 朝日新聞》
 さらに今回、6月中旬に中国内で起きたギョーザ中毒
事件では、天洋食品が冷凍庫に保管していた回収品を
同社の関係者が横流しし、それを食べた別の4人の同社
関係者が中毒症状を起こしたことが新たに判明した。公安
当局がそのギョーザを鑑定した結果、日本で中毒事件を
起こした製品と同じ農薬成分「メタミドホス」が検出され、
その濃度が極端に高かったことから、いずれも天洋食品
の工場内で何者かが故意に混入させた疑いが濃厚と
判断した。

《2009.1.24 読売新聞》
 別の関係者は、中国国内で6月に起きた中毒事件の
被害者が、同省承徳市の「承徳鋼鉄」の関係者4人で
あると明らかにした。4人は横流しされたギョーザを食べ
たものとみられ、中毒事件発覚後もギョーザが広範囲に
出回るという、ずさんな管理実態が浮き彫りになった。


 こうしてみると、読売新聞は一度も「被害者は4人」とは言っていませんし、中国政府も被害者の人数は発表していません。朝日新聞が「4人」と報じただけです。その朝日新聞も「被害者は天洋食品関係者」と言っており、承徳鋼鉄の従業員ではありません。中国政府は人数について公表はしていません。従って、「中国国内で」、「6月に」、「4人が被害」の一致だけで、承徳鋼鉄の中毒が、中国政府も認めたメタミドホス中毒事件のこととするのは飛躍しすぎです。共同通信が「去年の6月に起きたのなら、読売のスクープした事件のことだろう」程度の推測で記事を書き、読売がそれを強調して報じたというところではないかと思われます。

 そのことを物語るように、新華社通信は英語版で「6月に起きた承徳鋼鉄の中毒事件での被害者は1人。しかも軽症」と即座に反論しています。これに対し、共同通信、読売新聞はともに反論していません。2つの事件を結びつける「被害者は4人」との、ほぼ唯一ともいえる共通点さえ、信頼できる情報とは言えません。

 結局のところ、1月末の報道は、事件報道から1周年の節目に、中国側は「元従業員聴取 → 事件解決 → 輸出再開」を目論んだのに対し、日本のメディアは、回収餃子の横流し事件を報じて 改めて 反中国キャンペーンを展開したということではなかったかと思われます。

 今回の事件報道の特徴は、共同通信が 自社の中国語サイトに掲載することで、中国国民に対する反政府キャンペーンに応用したということです。その情報は台湾、香港のメディアのウェブサイトに転載されました。中国政府が、いかに配信記事を英語版と中国語版とに振り分けて、国内向けに情報規制をかけてもネットを通じて中国国民に情報が漏れてしまうことを見せ付けたことになります。

 読売新聞はその成果について次のように報じています。(2009.3.13 読売新聞より引用)

“「ギョーザ大量横流し」隠蔽、中国でも批判”
 【北京=佐伯聡士】中国製 冷凍ギョーザ中毒事件で
製造元の「天洋食品」(河北省石家荘市)が回収・保管
していたギョーザが「河北鋼鉄集団」の傘下企業に大量
に横流しされた問題について、関係者が記者会見で事実
関係を全面否定し、中国のインターネット利用者から、
隠蔽(いんぺい)に対する批判や怒りの声が上がっている。

 6日の会見では、関係者が「我々が ギョーザを 配った
事実は存在しない。(日本メディアに対し)この事実はあなた
方が作り出したものだ」(同集団社長)、「中国人はギョーザ
好きで、どの家にもある」(唐山市長)などの主張に終始した。

 中国国内では、同集団傘下の「承徳鋼鉄」の関係者
4人が横流しされたギョーザを食べて中毒になった事件
や、「唐山鋼鉄」の従業員に大量に配布されていたことは
ほとんど報じられていない。だが、中国紙「斉魯晩報」(電子
版)が7日、質疑応答を「毒ギョーザ問題で日本記者が河北
省官僚追及 激烈な戦い」と詳報。

 これを受けて、ネット利用者から「河北省指導者の回答
はレベルが非常に低い。事件の真相を公表するよう呼び
かける」など当局を批判し、日本メディアの追及を支持する
声が相次いだ。(引用終わり)


 ところが、「斉魯晩報」(電子版)の原文をみると、その日のやりとりの印象はずいぶん違います。記事の概要は以下の通りです。

 毒餃子事件から1年あまりが過ぎ、事件の記憶が
忘れさられようとしているこの時期に、日本のメディア
が敢えてこの話題をもち出してきた。

 6日の記者会見解禁日に河北省代表団は午後4時
から記者会見を開く予定だったが、読売新聞とフジ
テレビの記者が2時には会場に現れた。ビデオカメ
ラも設置して準備を整えていた。定刻までの間、彼ら
はヒソヒソ話をしながら何やら打ち合わせをしていた。
会見は4時半から始まったが、案の定この問題をめぐ
って日本人記者と河北省代表団の間で激しい議論が
行なわれた。

 読売新聞の記者が最初に挙手して「中国国内で
中毒事件があったと報道されているが、被害者の
人数は把握しているか?」と尋ねた。

 副知事は落ち着いて「天洋食品の餃子が中国国内
に出回り、中毒事件が起きているとの最近の報道に
注意を払っている。省政府は省警察に徹底的な捜査
の継続を指示した。現段階では捜査中である。」と答
えた。

 その回答に日本人記者は不満そうだった。フジテレビ
の記者が河北鋼鉄グループと 唐山市の 責任者に同じ
質問をした。「河北鉄鋼グループはコンテナ2個分の
餃子を受け取り、グループ企業に支給した。そのうち
唐山鋼鉄では支給された従業員に中毒がでて入院
したと報じられている。これをどう考えるか?」

 河北鉄鋼グループ会長は「まず、指摘されたような
問題は事実と符合しない。河北鋼鉄グループは餃子
を受け取ったことはなく、このことはこれまで何度も
あなた方の取材に応じ、明確に説明してきた。この
ような問題は存在しない。確かに当社の従業員が
その餃子を食べたことは認めるが、集団で発症して
いるわけではないので、餃子が原因だとまではいえ
ない。詳細は現在調査中だ。」と答えた。

 唐山市長は「地元企業に餃子を配ったかどうかは
知らない。中毒があったとは聞いていない。どこからの
情報か?」と語った。

 日本人記者が即座に、「何軒かの家を訪ねてみた
が、どの家庭の冷蔵庫にもこの餃子がある。」と答えた。
すると、市長は「餃子は中国人の大好物だから、どの
家庭でも置いている可能性はある。だが天洋食品の
餃子とは限らないが。」と説明した。

 日本人記者がなおも、「唐山鋼鉄従業員の自宅の
冷蔵庫に日本向けの餃子があるのを見た」と食い
下がったが、市長が語気を強めて「従業員が自宅用に
餃子を買ったのか、会社が配ったのかは見解の相違
だ。」と答えると、日本人記者は沈黙した。その後約
1時間の記者会見が終わった後も、会長は日本人
記者団に取り囲まれた。そこでも会長は「河北鉄鋼
グループは問題の餃子を受け取っていない。」との
主張を繰り返した。(※注:翻訳は筆者)


 斉魯晩報と読売の記事では印象がまるで違います。斉魯晩報の記事からは、読売の記者とフジテレビの記者が準備万端整えて記者会見に臨んだにも関わらず、ほとんど追及材料をもっていなかったことがわかります。この記事を読んだ中国人読者は、日本人記者の質問のレベルが低いと思うことはあっても、「河北省指導者の回答はレベルが非常に低い」と思うでしょうか? それにしても今回の報道では、ほとんど独壇場だったはずの共同通信の記者が「斉魯晩報」の記事に登場しないのは奇妙です。読売新聞の記者が中国語版サイトをもつ共同通信を利用して、誇張した情報を流したということがありうるのかどうかはわかりません。

 その翌日には中国の楊外相も日本人記者の挑発にあったようです。3月7日(18:10)の NHK ニュースは次のように報じています。(以下引用)

 中国の楊外相は、日中間の大きな懸案になっている
冷凍ギョーザ事件について、今も犯人の検挙に向けて
努力しているとしたうえで「時間をかけてでも解決を目
指すことが、中国政府の決意だ」と強調し、日本側に
理解を求めました。

 また、「自分もふだん冷凍ギョーザを食べている」と
述べて、中国製の食品に対する不安のふっしょくに
努めました。ただ、質問した記者に「日本には、長期の
捜査にもかかわらず未解決の食品事件はないのか」と
問い返す場面もあり、この問題で、中国のイメージが
損なわれたことへのいらだちもうかがわせました。(引
用終わり)


 結局、日本のマスコミ(今回も主役は読売新聞か?)が事件報道から1周年という時期に大きく報じた「回収餃子の横流し・中毒事件」は、共同通信と読売新聞が日本語、英語、中国語のサイトを巧みに使い分け、反中国キャンペーンを展開するために、原因も特定できない食あたり程度の被害をメタミドホス中毒ではないか? との誤解を抱かせるような内容に 誇張したものだったと言えそうです。

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■さて、メディアと大衆が、こういった冷静な視点から 事態を ふりかえれるのは、いつになるだろうか? (ちなみに、『読売』の“「ギョーザ大量横流し」隠蔽、中国でも批判”は、キャッシュでないと よめなくなっている)

■もっとも、これらは、メディア(リテラシー)の水準というよりは、プロパガンダやイデオロギー・疑似科学などに あおられないだけの 知性の平均水準の問題なのだろう。その最たるものである、ナショナリズムへの距離が とれないうちは、学校などで なんらかの啓発活動をおこなっても、その効果には疑問がのこる。■その いい証拠として、日本などより数段水準のたかい「クリティカル・スィンキング」とやらのメッカ、アメリカ合州国の「9・11」以降の知的迷走をみればよい。お勉強なんぞ、いくらしたところで、肝心の局面で思考停止してしまうのなら、それは教育の体(テー)をなしていないのだ。
■つぎの例は、『毎日』のばあい。■原田さんの分析記事をよみつづけてくると、「だったら、どうだというんだ?」という読後感しかうかんでこないのだが、記者・編集部は、そうかんがえていないことだろう。■いずれ この記事も、原田さんによって検証されることだろうが…。

“毒ギョーザ事件:箱の外から注射…中国当局、裏付け実験”

 【石家荘(中国河北省)浦松丈二】中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、中国公安当局が、製造元「天洋食品」(河北省石家荘市)の冷凍庫に保管されていた製品について、包装した段ボール箱の外側から殺虫剤メタミドホスが注射器で注入されたとみて、北京の政府研究所で裏付け実験を進めていることが分かった。同社関係者が1日明らかにした。

 裏付け実験を実施しているのは中国国家品質監督検査検疫総局傘下の中国検査検疫科学研究院。工場の冷凍庫内と同じ温度条件で、ギョーザの入った段ボール箱の外側から注射針を刺してメタミドホスを注入し、ギョーザや包装袋への付着状況を調べている。

 実験では、メタミドホスを溶かし込んだ溶剤の種類や温度条件によって包装袋に破損がなくても内部のギョーザが汚染されるケースが確認されたという。

 これを受け、公安当局は注射器を使った毒物混入方法に捜査を集中させている模様だ。

 日本国内で昨年1月、メタミドホスが検出された同社製のギョーザの包装袋に小さな穴や針でひっかいたような傷が発見され、外部からの混入が疑われた。しかし、同2月に大阪府枚方市のスーパーから回収されたギョーザ1袋では、穴や傷がない未開封袋の内側からメタミドホスが検出され、一転して包装前の混入が疑われた。

 同社関係者によると、中国公安当局は昨年秋以降、冷凍庫を管理する同社社員数人を断続的に拘束しており、注射器を使った混入方法についても事情を聴いている模様だ。捜査当局は容疑者をほぼ社内に絞り込んでいる模様だ。日本政府関係者は注射器を使った裏付け実験について「公式ルートでは中国側から説明を受けていない」と話している。

毎日新聞 2009年4月2日 2時30分(最終更新 4月2日 12時15分)


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夜、眠れなくて、訪問しちゃいました。

なんか、他のブログって元気になれたりしますよね?

ジャンルは違いますが、頑張ろうって気になります。

また、時間があるときに訪問しますね。

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