■「
東京マラソン、22日は各地で交通規制…最大6時間以上(読売)=「ムダ」とはなにか50」の続報。
“東京マラソン:松村邦洋さん倒れ一時意識不明” 22日行われた東京マラソンでは、出場したタレントの松村邦洋さん(41)が午前11時半ごろ、スタートから約15キロ地点の東京都港区高輪で倒れ、一時意識不明になった。警視庁高輪署などによると、現場でAED(自動体外式除細動器)による処置などを受けて回復し、命に別条はないという。
東京メトロポリタンテレビ(MXテレビ)などによると、松村さんは番組の企画で参加した。特に体調が悪いという話はなく「今年こそ完走を目指す」と張り切っていたという。
松村さんは身長164センチ、体重128キロ。昨年の東京マラソンは35キロ地点でリタイアしたが、昨年7月にオーストラリアで行われたゴールドコーストマラソン2008では、6時間51分40秒で完走した。【林哲平】

タレントの松村邦洋さん=2008年3月27日撮影-----------------------------------
■きのう 「■体調不良の参加者がでないことはもちろんだが、周辺で、住民が とばっちりをうけないことを いのる。■特に 救急医療や防犯などに、ヒズミがこないことをね」と、懸念をかきこんでおいたが、やはり 死にかけたひとがでたわけだ。3万5千人もはしって、全員無事ってことは、普通なかろうとおもったが、おもったとおり、タレントひとりの事故ではすまなかったようだ。
“沿道で136万人声援=警視庁4500人動員、混乱なし-東京マラソン” 東京マラソンで警視庁は22日、警察官約4500人を動員し、コース周辺の警備などに当たった。最大で6時間以上にわたり、都心の主要道路を規制したが、大きな混乱はなかった。
大会事務局によると、沿道には約136万人の観客が詰め掛け、関連イベントにも約59万人が集まった。約1万3000人のボランティアが運営に協力した。
同庁交通部によると、観客と通行人で混雑が予想される銀座や浅草などで警察官を重点配置し、雑踏警備や交通整理に当たった。約3万5000人のランナーが集結したスタート地点には機動隊や警察犬も投入した。
交通規制などに関する問い合わせは計185件で、昨年より大幅に減少。うち苦情は6件にとどまった。
午後5時現在の大会事務局のまとめでは、走行中にけがや体調不良で、救急搬送されたのは20人。同庁交通部によると、4人が一時意識不明となったが、回復したという。(了)
(2009/03/22-19:44)----------------------------------------
■「
現場でAED(自動体外式除細動器)による処置などを受けて回復し、命に別条はないという」という、タレながし報道して、はずかしくないのだろうか? ひとが、一時死にかけたというのに。「
4人が一時意識不明となったが、回復した」も おなじ。■こういった発想からは、3万5千人もはしり、136万人も集客があっても、20人程度のケガ人・病人、交通規制に関して「苦情は6件」でおわって、大成功、「大きな混乱はなかった」って、自画自賛の当局発表を、そのままながせるんだろう。
■スポーツには、リスクがつきまとっている。マレにではあれ、死者がつきものだ。大会会長の石原慎太郎東京都知事は、「
人によっては人生をかけた闘いだから落伍しちゃいかんと意気込んでいるが、その日によってコンディションは違う。無理をしないでもらいたい」などと、よびかけたそうだが、そんな一般論は、ほとんど無意味だろう。
■たとえば、タレントの松村邦洋氏のばあい、「
特に体調が悪いという話はなく「今年こそ完走を目指す」と張り切っていた」とか…。こういう御仁に対して、ムリするなという説教は、意味なし。なにしろ、「
昨年の東京マラソンは35キロ地点でリタイアしたが、昨年7月にオーストラリアで行われたゴールドコーストマラソン2008では、6時間51分40秒で完走した」というから、大会規則の「完走」の7時間という制限時間ギリギリのペース。こういった層が、一番あぶない。■こんな危険な「目標」なんぞで、心臓に心理的・体力的な負担をますのではなくて、「身長164センチ、体重128キロ」といった、
“BMI”のひずみを まず解消することこそ、大会参加の必要条件だったはず(
“BMI”だけでは、内臓脂肪など体脂肪の実態ははっきりしないし、力士など筋肉質のアスリートのばあいは、数値があてはまらないが、128÷1.64÷1.64≒47.6は、超肥満型というほかあるまい)。
■かれを、ダイエットないし健康志向の象徴(?)としてか、
ひとよせパンダにあつかう企画だったのかもしれないが、
東京メトロポリタンテレビ(
ウィキペディア「東京メトロポリタンテレビジョン」の記事でもわかるとおり、ここは自治体としての東京都とベッタリだ)など 企画をやめなかったメディア関係者・責任者たちとか、大会会長をはじめとした首脳部は、責任をとるだけでなく、その見識が批判をうけねばならない。■こういった人物を フルマラソンに参加させておきながら、、「
その日によってコンディションは違う。無理をしないでもらいたい」などと、アリバイ的な発言で、ごまかされてはならない。
■おつぎは、タレントとは ちがった意味で、「こまったさん」だとおもうが…。
“52日連続フルマラソンのギネス達成 65歳、楠田さん”
ゴール後、笑顔の楠田昭徳さん=22日午後、東京都江東区、細川卓撮影
asahi.com 2009年3月22日18時49分
22日の東京マラソンで、さいたま市のガソリンスタンド店員、楠田昭徳さん(65)が「52日連続フルマラソン完走」のギネス記録を達成した。1月30日から始め、昨春に48歳のイタリア人男性がつくった記録を1日更新。この日はこれまでで一番速い3時間55分35秒だった。
ゴールすると涙のあふれる目をタオルで押さえ、しばらく言葉が出なかった。「幸せです。支えてくれた人たちのおかげ」。前日までは自宅近くの公園が舞台だった。1周1キロ足らずのコースを45周半。ギネス申請に必要な1周ごとの計測や撮影、体のケア、給水、伴走……。走るごとに支援者が増えていった。
2月下旬、左足すねが肉離れを起こし5時間半かけてゴールした。「激痛が続けば難しかった。神様が守ってくれたのかも。あきらめなくて本当によかった」
楠田さんは立教大時代に箱根駅伝に4度出場、マラソンも6度走った。卒業後の74年、米国に住むゴーマン美智子さん(73)のボストン・マラソン優勝に感動し、彼女と会う。75年の同マラソンに挑んだ。挑戦の報告を受けてきたゴーマンさんは「42.195キロを走り続けることは体力以上に精神的に大変。52日連続なんて神業です」。
連日挑戦を見守った妻の貴子(きみこ)さん(61)は涙ぐみながら「私は不可能と思いましたが、『人間、死ぬ気になれば何でも出来る』が主人の口癖。すごい人です」。楠田さんは「急に走らなくなったら体に悪い。あすもハーフマラソンぐらいは走ります」と元気に話した。(杉山圭子)“東京マラソン:52日連続フルマラソン、さいたまの65歳男性が達成 ギネス申請へ” 「フルマラソン52日間連続走破」のギネス新記録に挑戦してきたさいたま市南区別所の元会社員、楠田昭徳さん(65)が、22日の東京マラソンを3時間55分台でゴールし、記録を達成した。ギネスブックに申請する。
楠田さんはゴール後、感極まり、取材陣に「泣かせてください」と切り出し、「『幸せだなあ』と思った。人間はすごい力を持っていると分かった」と時折涙を浮かべながら話した。記録は52日間で最速だった。
きっかけは、昨年春に読んだ「48歳のイタリア人男性が、51日間連続フルマラソン完走のギネス記録を作った」との新聞記事。立教大時代、4年連続で箱根駅伝に出場した経験もあり「懸命に生きたことを形にしたい」と挑戦を決めた。1月30日から自宅近くの別所沼公園を走り続けた。
この52日間は、筋肉の疲労回復のため、ほとんど水風呂にしか入っておらず、「支え続けてくれた妻とスーパー銭湯にでも行き、我慢してきた風呂と酒を楽しみたい」と話した。【飼手勇介】
……
毎日新聞 2009年3月23日 東京朝刊-----------------------------------------
■「急に走らなくなったら体に悪い。あすもハーフマラソンぐらいは走ります」というセリフも、冷静なんだかどうか微妙だとおもう。■これで、タレント氏のように 心停止などとなったら、記録更新ならずどころではない、えらいことになっていただろうに。「
ギネス記録」の更新なんて「目標」達成への努力なんて、「継続は ちからなり」ではなくて、「
すぎたるは なお およばざるがごとし」の典型例だろう。
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タグ : 東京マラソン石原慎太郎ハイパー独裁真理省1984年安全
「恐怖の東京マラソン 松村邦洋 一時は心肺停止状態」(憂国世界)
慎太郎の思いつきで都民の迷惑も顧みず、毎年強引に開催されている東京マラソンだが、コースの半分は昔の江戸市中引き回し獄門コースと重なっている。
マスコミにも騒ぐよう要請しているので、エンターテインメント化は年を追うごとに酷くなっていく。
法外な参加料を支払って走りたがる連中も多く、結構慎太郎の思惑通りに進んでいる数少ない企画の一つになっている。
仮装行列のような珍妙な格好の連中も相変わらず多い。
エンターテインメントなのでタレントも大量に動員されている。
こんなマラソンだから極端に平坦なコースなのにも関わらず、毎年大した記録は出ない。
一流選手はまず走らない大会だから当然である。
しかし、いくらおちゃらけたマラソンでも、マラソンであることには変わりない。当然ながら危険が伴うのである。
ウォーキングやジョギングと違って、マラソンは身体に極度の負荷のかかるスポーツであることは言うまでもない。
素人がいきなり走ったら、当然即死する危険なスポーツなのである。
松村邦洋 一時心肺停止も「AED」で蘇生
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090323-00000045-spn-ent
≪22日に行われた「第3回東京マラソン」で、テレビ番組の収録で出走したタレントの松村邦洋(41)がコース上で意識を失って倒れ、救急車で搬送された。一時は心肺停止状態となった。意識は回復し、命に別条はないが、都内の病院に入院した。松村は昨年も同大会に参加したが、途中でリタイア。「今年こそは」と意気込んでいた。≫
松村氏が自分の意思で走ったのか、某女性タレントに強要されたのか、事務所の命令かは判らないが、マラソンをやると危険な体型の持ち主であることはいうまでもない。
今回の悲劇も起きるべきして起きたと言えよう。
≪松村が倒れたのは、号砲から約2時間20分後の午前11時半ごろ。スタート地点の都庁前から約14・7キロ先の港区高輪2丁目付近で立ち止まると、崩れるように倒れ、心肺停止状態に陥った。≫
幸い意識は回復したようだが、松村氏にどのような後遺症が残るかは不明である。
マラソンに参加するのは勿論自由だが、危険性についても報道しておかないと、安易に参加した連中の生命に関わるだろう。慎太郎がその命の責任など負うわけもない。
東京マラソン2009 芸能人の成績!
http://www.les2.net/1922.html
テレビに映りたい芸能人にとっては命がけの営業である。その意思がなくても業務命令で走らされている人もいるだろう。
人権問題に関わるケースもあるだろう。
宗男氏に勝った!東国原知事がリベンジ達成
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_higasikokubaru__20090323_4/story/23sankei120090323017/
政治家は体力のある人が強いですね。体育会系の人が多いのも道理です。
オリンピックと事故死
高速で相次いでいた事故=求められる安全対策-リュージュ〔五輪・リュージュ〕
【ウィスラー時事】バンクーバー五輪開幕日の12日に起きた男子リージュ選手の死亡事故の背景には何があったのか。
クマリタシビリが事故を起こした最終カーブの出口では、日本女子の原田窓香も前日、右の氷壁にぶつかっていた。今回の事故は、単なる偶然やミスだけでは片付けられない側面もある。
派手な転倒は、10日の公式練習開始以降、実は相次いでいた。場所は異なるが11日にはルーマニア女子選手が意識を失い、この日は男子金メダル候補のツェゲラー(イタリア)もクラッシュ。「世界最速」と呼ばれる五輪コースは、最高時速150キロに達し、テクニカルなカーブが交じる。スリリングな一方で、ラトビアのレキスが冗談めかしながらも、「(目標は)骨折をせず、生き続けること」と話していたように、選手は「危険性」も感じていた。
最高の舞台で、最高の技術を争うことに異論はない。だが、醍醐味(だいごみ)を追い求め過ぎれば、当然限界に近づく。今回の五輪コースがそれに当たるかは分からないが、スピード抑制など共通の基準はあるべきだ。不運にもクマリタシビリが打ち付けられたコース脇の鉄柱は保護カバーもなかった。さらに遠因として、コース滑走が昨年11月以降、地元カナダ選手以外はできず、習熟機会が限られた点を指摘する声もある。
英国男子のローゼンは「国際連盟やIOC、地元組織委が選手の安全を最優先にしていたのは知っている。だが、さらなる対策が取られるべきだと思う」。グルジア青年の悲劇を無駄にすれば、スポーツの存続も問われることになる。(2010/02/13-10:59)
リュージュ(Luge)とは、そりに仰向けに乗って速さを競うウィンタースポーツ。元はフランス語で「木製のそり」の意。
……
冬季オリンピック正式種目の一つである。競技は男子1人乗り、女子1人乗り、2人乗りの3種目がある(2人乗りは性別を問わない)。
そりの重量は1人乗りが21kg~25kg、2人乗りが25kg~30kgで、選手の体重に規制はないが、それぞれの選手によっては最大男子は13kg以下、女子は10kg以下の重りをつけることが許されている。
スタートは両手でそりのグリップを握り、前後に振って反動をつけてから飛び出す。さらにスタート直後に、指先にスパイクのついた手袋で氷をひっかいてスピードをつける。そりには仰向けに乗り、空気抵抗をできるだけ少なくした姿勢で滑走する。最高速度は120km/h以上で、1/1000秒までタイムを測定する。
この種目でのオリンピックにおける日本人選手の最高成績は、1972年札幌オリンピックでの大高優子の5位(女子1人乗り)である。
冬季オリンピックでは同競技で今まで2例の死亡例が報告されており、1例目は1964年開催のインスブルックオリンピックの練習中にイギリスの男子選手が、2例目が2010年2月12日バンクーバーオリンピックの公式練習でグルジアの男子選手が死亡している。」(ウィキペディア「リュージュ (スポーツ)」)
■ちなみに、旧ブログ「「たかがスポーツ」のはずが:「ムダ」とは なにか? 6」(http://tactac.dreamlog.jp/archives/51656345.html)では、「■この文章は、よみてによって、さまざまな感想がでるとおもう。■「欧米の選手は、ユトリがあって、別格だな」とか、「スポーツ・バカじゃなくて、すごい」とか、「『文武両道』は、リッパ。こうでなくちゃ」。あるいは、「スケートに人生をかけてきた 清水宏保とは、異質な人生だ」とか、「企業家/芸能人にかぎらず、なをなした欧米人のおおくは、社会貢献したがる」といった、いろいろなものが。」などとかいた。■しかし、きのうの「朝日」の「バンクーバー五輪 直前特集(下) 清水宏保さん×西村編集委員 対談」では、つぎのような実に冷静なスポーツ観をうちだしている。■みなおした。
西村 以前、試合前「幽体離脱」するように、自分を上から見て、自分自身を客観視する、という話もうかがいましたね。
清水 それもやりますね。ずっと上までもっていくと、さらに自分のちっぽけさがわかるんです。地球には戦争をしている場所もある。地震で壊滅している都市もある。地球温暖化で沈もうとしている島もある。自分はこんな小さなリンクで、レースなどという小さなことに悩んでいる。なんとちっぽけな存在か。そう感じられるようになれば、すっと楽になれるんです。プレッシャーなんてどうでもいいことだと。…(『朝日新聞』2010/02/12 朝刊)
■ただ、そうであれば 「なぜ巨大なイベントとして、オリンピックを挙行する意義があるのか?」「巨額の資金や組織にささえられるアスリートの競技生活の意味はなんなのか?」 という疑念にこたえる必要があるだろう。■なにしろ、金メダリストが「選手村のベッドで眠りにつく前、白い天井を見つめながら問いなおした。金メダルにいったいどんな意味があるのか、と。
「スケートは楽しいし、愛している。だが正直なところ、少し馬鹿げているように思う。タイツをはいて氷の上を滑り回るために、生涯を費やすなんて。でも僕はスケートが速いおかげで、寄付を集めたり、世界の問題に注意を呼びかけたりできる。大きなことを成し遂げたら、世の中のためになることをしよう」 ……」などと、自省したんだから(前掲、旧ブログ記事)。
スポーツ全般の意味はともかくスケートの
つーか、おまけに結局スピード的にはふりきれてなかったし…
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