■ウィキペディアの記述から転載。原文で省略されたリンク等をおぎなったり、修正・割愛してある。
歴史と神話(金星)
欧米ではローマ神話よりヴィーナスと呼ばれている。メソポタミアでその美しさ(明るさ)故に美の女神イシュタルの名を得て以来、ギリシャではアフロディーテなど、世界各国で金星の名前には女性名が当てられていることが多い。天使の長にして悪魔の総帥とされたルシファー(Lucifer、光を帯びた者)も元々は明けの明星の神格化である。
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惑星記号(金星)
女性を象徴する手鏡を図案化したものが、占星術・天文学を通して用いられる。 また、転じて女性を示すシンボルとしても利用されている。

メス (動物)
メス(雌、牝)は、オスと対比される動物の性別。主に人間以外の動物を指す際に使われ、人間の女性に相当する。動物の中で、子供や卵を産む方を言う。記号として、手鏡をかたどったギリシャ文字「♀」が使われる。
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♀
♀は雌記号(めすきごう)、もしくはフェミニンと呼ばれ、一般に性別が雌であることを示す学術記号である。記号の形状から女性器が記号の由来だといわれることもあるが正しくない。
概要
・雌を示す生物学上の学術記号である。
・ギリシャ神話では、金星の神のアプロディテを示す記号として使用される。
・天文学および占いでは金星を示す記号として使用される。
・錬金術では銅を示す。
・欧米では、コンセントのメスを示す記号として使用されることがある。
・女性器を示す記号として使用されることもある。
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■
ギリシャ文字に、「♀」なんてないはずだが、とおもっていたら(「
コッパ(Qoppa)」は、たしかににているが)、英語版“Female”には“
The hand mirror and comb of the Roman Goddess Venus is often used to represent the female sex.”とある。こっちの方が説得力があるね。■むしろ、「
手鏡をかたどったギリシャ文字「♀」」って起源意識・モジ意識がどう継承されてきたか(どういう学閥経由か…)が探求すべき課題か…。
●Wikipedia“
Venus symbol” ■おつぎは火星関連。
歴史と神話(火星)
火星の名称 (Mars) は、ローマ神話の神マルス(ギリシア神話の軍神 アレス)から名付けられた。メソポタミアの民は赤い惑星に戦火と血を連想して彼らの戦神ネルガルの名を冠して以来、火星には各々の地でその地の戦神の名がつけられている(他の惑星名についてもほぼ同様の継承が認められる)。
惑星記号(火星)
火星の惑星記号はマルスを象徴する盾と槍を図案化したものが、占星術・天文学を通して用いられる。これを雌雄の表記に転用したのはカール・フォン・リンネであり、生殖器の図案ではない。

オス
オス(雄、牡)は、メスと対比される動物の性別。主に人間以外の動物で使われ、人間の男性に相当する。動物の中で、精子を作り出す個体を言う。記号として、槍と盾をかたどった「♂」が使われる。
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♂
♂は雄記号(おすきごう)、もしくはマスキュラと呼ばれ、一般に性別が雄であることを示す学術記号である。記号の形状から男性器が記号の由来だといわれることもあるが正しくない。
概要
雄を示す生物学上の学術記号である。
ギリシャ神話では、火星の神のアレスを示す記号として使用される。
天文学および占いでは火星を示す記号として使用される。
錬金術では鉄を示す。
欧米では、コンセントのオスを示す記号として使用されることがある。
ボルボの商標として使用されることがある。
日本のミュージシャンであるつんく♂は、この記号を名前に使用している。
男性器を示す記号として使用されることもある。
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■「
生殖器の図案ではない」が、フロイト心理学風の俗流解釈でいけば、
槍という武器は
男性器の象徴(
隠喩)ということになるだろうし、
盾はモロい男性性を必死に保護するための不可欠の防衛機制とも解釈できそうだ(笑)。■そういった図像的な潜在構造があるからこそ、俗流語源的解釈がうまれ、「
男性器を示す記号として使用されること」が一般化してきたのだろう。
■いずれも、リンネさんが、擬人化された女神・男神に擬せられる惑星の西欧流図案が、ヒト以外の有性動物にあてがわれ(すくなくとも、カガミとクシで、みづくろいする野生動物のメスは実在しない)、それが還流されるかたちで、ヒトにももちいられるようになったのは、皮肉なはなしだ。
●Wikipedia“
Mars symbol”
●Wikipedia“
Gender symbol”
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