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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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チベット動乱50年 抑圧の包囲 たぎる不満(東京新聞)

“チベット動乱50年 抑圧の包囲 たぎる不満”
2009年3月11日 朝刊
チベット動乱50年 抑圧の包囲 たぎる不満
チベット動乱50年の10日、中国四川省
カンゼ・チベット族自治州康定県金剛寺で、
祈りを終えた僧侶。周囲にはチベット族住民
らの動きに目を光らせる警官らが目立ち、
後方にも記者を尾行する私服警官の姿が
=平岩勇司撮影


 【康定県(中国四川省カンゼ・チベット族自治州)=平岩勇司】昨年三月の暴動以降、「力」による統治を含めあらゆる手でチベット族の怒りを封じ込めてきた中国当局。十日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世の亡命につながったチベット動乱から五十年の節目の日を迎えたが、康定県では目抜き通りを頻繁に往来する重装備の武装警官の姿に、民衆の不満は逆にふつふつと高まっていた。
 威圧的な光景を見たカンゼ県出身の僧侶(30)は「こんなやり方は次の暴動の原因をつくっているだけだ」と怒りを抑えて語った。
 僧侶は昨年三月、県庁舎に投石をするチベット民衆に武装警察が発砲する瞬間を目撃。尼僧は百人以上がトラックの荷台に詰め込まれ、すし詰めでの長時間の移送で数人が酸欠状態で死亡したとの情報が後に流れた。
 「豚だって、あんな扱われ方はしない。あれを見て、怒らないチベット族はいない」
 複数のチベット族住民によると、昨年三月にチベット族の抗議行動や暴動が各地で発生して以降、当局は各寺院に僧侶の半分をやめさせ還俗(げんぞく)させるよう指示。民衆への影響力を低下させる狙いとみられている。
 当局はさらに、僧侶や市民に「暴動の首謀者は、ダライ」「共産党の指導に従う」とする誓約書に署名を要求。断れば進学や就職、結婚に必要な書類を発行せず、農民には換金率が低い農作物の生産を命じて生活を苦しめた。チベット自治区外から聖地ラサへの巡礼も禁じた。
 理塘県の僧侶(40)は「ダライ・ラマを否定するチベット族は、人民元をもらうまでは一人もいなかった」と、一部チベット族に皮肉を込めて話す。「地元政府の幹部や金持ちになった同胞は仏教の教えを忘れてしまった」
 一方、人口の九割以上を占める漢族はチベット問題に冷淡だ。昨年の暴動で中国メディアは、チベット族が漢族の商店を襲う映像を繰り返し放送。「チベット族は怖い」との印象を植え付けた。康定県で宝石店を営む漢族男性(45)は「武装警官が警備してくれて安心だ。経済発展すれば社会も変わる。チベット族は、自分の文化にこだわりすぎだ」と冷ややかに話した。




“中国:チベット動乱50年 チベット族居住地域、中国が動き警戒”


 【湟中(中国青海省)浦松丈二】中国国内のチベット族居住地域では10日、検問が強化され、海外との連絡も遮断された。ラサ暴動から1年の14日前後まで厳戒態勢が敷かれる見通しだ。

 青海省の省都・西寧郊外にあるチベット仏教ゲルク派6大寺院の一つ、タール寺。昨年の暴動以降、僧侶ら約600人が暮らす寺院内の要所に監視カメラが設置された。10日も観光客は入場できたが警察官の姿が目立つ。

 タール寺の高僧(48)は「昨年の暴動以降、寺院内で集会を行うと警察が駆けつけて制止するようになった」と明かした。宗教上必要なラサ訪問や海外の信者との連絡も禁止されているという。

 中国当局は昨年の暴動について「ダライ(ラマ)集団が画策、実行した」と決めつけ、中国国内のチベット仏教寺院と亡命政府があるインドなど海外との連絡、交流を厳しく制限するようになった。

 タール寺に近い湟中県上新庄鎮のチベット族農民、ジャーシさん(24)は「ダライ・ラマの写真を家に飾ることも禁止され、今年はチベット新年(2月25日)も心から祝う気にはなれなかった」と肩を落とした。

 付近のチベット族集落には一時帰省の大幅な制限など管理強化に反発して寺院を脱出した僧侶が身を潜めているとのうわさが流れる。ジャーシさんは「警察が何度も捜索に来た。僧侶の海外亡命を警戒しているようだ」と声を潜めた。

---------------------------------------------
■少数民族の運動に 神経をとがらす大国、というのは、まさに自己矛盾そのもの。はじをしるべきだろう。歴代の帝国国王とは、格がちがうと。■まあ、経済大国をはりながら、面積はもちろん、政治的にも小国そのものの、西太平洋の列島など、くらべるもないが。工業生産技術とサービス労働の緻密さ以外に、なにもほこるものがない、極小文明圏に、なんらかの普遍性をかたる資格など、あるはずがない。

■それにしても、反中国キャンペーンにくみする気など毛頭ないが、漢民族の中華意識は、度しがたい。唯一劣等感をいだいているだろうアメリカの覇権がくずれさったばあいには、なにも はどめがなくなるんじゃないか? 「チベット族は、自分の文化にこだわりすぎ」とは、なにさまのつもりなんだろう。「自分たちは、国際社会に適応するために、イングランド語を熱心に勉強しているのに…」とでも、いいたいんだろうか…。
■おなじく、ハラナ個人は、反共主義者ではなく、むしろ反共主義者の知的野蛮がきらいな方だが、キリスト教勢力=支配層ときめつけて弾圧を正当化したソ連共産党ロシア正教会への蛮行と、中国共産党のチベットなどへの蛮行は、「共産主義は野蛮」といった一連のキャンペーンの「正当性」をうらづけてしまう。そういった自覚がないんだろうか? 体制化したコミュニズムに幻想をいだけない「外野」からすれば、キリスト教の一派であろうが、コミュニズムをかたる一派であろうが、護国カルトとして、同質にしかみえない。というか、「宗教は貧者のアヘン」といった認識をしめしたマルクスらにならうなら、「擬制コミュニズムは、アヘンとちがって、鎮痛効果さえない毒物」「新自由主義とならぶ、加害性の感覚マヒのための覚せい剤」という いいかたさえ可能だろう。■もちろん、天皇教であろうが、新自由主義であろうが、自分たちの政治経済的利害を正当化するために、異議もうしたてに野蛮な封殺をおこなってはじない連中は、同列だけれども。
■まあ、毎度のべているとおり、チベットのかたをもつ、台湾のかたをもつ、こういった勢力の大半は、少数民族への共感ではなく、反中国という政治的・思想的な利害をかくしており(かりに自覚がないせよ)、せいぜい、少数者への優越感にねざした、うすっぺらな「同情」のばあいが、すくなくない。■そして、前者のばあいは「敵の敵は、みかた」という、レオン・フェスティンガー“認知的不協和”仮説で説明がつくような、普遍性をもった、人間の度しがたさの典型例でもある。10億人をこえるような漢民族ともなれば、それが かたまりになったばあい、実にグロテスクな様相をしめしてしまうと。■欧米人による黄禍論とか(オーウェル『1984年』のイースタシアもそうだったね)、「極東列島」の反中勢力が、ヘンに現実感をもってしまう構図は、ここにある。漢民族は、おそらく そういった自覚がなく、すくなくとも、真剣なモニタリングをはかっている層は、ごく少数だろう。「なんで、きらわれるんだ?」とかね。■ま、「なんで、きらわれるんだ?」は、「極東列島」の住民も同列だった(笑)。

■いずれにせよ、“ハイパー独裁”にはおちいておらず、当局の発表をうたがいながら情報処理しているという点で、ソ連支配下のロシア国民と同質だといわれている中国国民とはいえ、すくなくとも、漢民族にかぎっては、当局のあおる中華思想、漢民族至上主義について、冷静な批判がネット上をとびかう時代まで、だいぶかかりそうだ。そういった時代がくるまで(当局による弾圧・封殺だけではなく、民主化・自由化という次元で)、周囲の民族は、戦々恐々としながら、いきるほかなさそうだ。

■それにしても、現在の朝鮮半島北部は、戦前の天皇教国家と酷似したグロテスクさ、珍妙さで、かなりの程度「コピー」をみせつけられているような気色わるさがあるが、おとなり中国の覇権主義も、戦前の「大東亜共栄圏」構想とやらに、やたらににた圧迫感なのかもしれないと、妙になっとく。■まあ、「大東亜共栄圏」という「コピー」=イデオロギーのばあいは、「欧米列強支配からのアジアの解放」といった、もっともらしげな正当化がからんでいる点で、実に偽善的で醜悪な点が、中華思想とちがう点だけどね(笑)。




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タグ : ナショナリズム 真理省 1984年 ハイパー独裁

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1か月おくれ(3月上旬記事)だけど、わすれないよう はりつけ

チベット:亡命政府首相、中国に歩み寄り 「高度の自治」妥協せず--暴動2年
http://mainichi.jp/select/world/news/20100310ddm007030030000c.html?inb=yt

 【ダラムサラ(インド北部)栗田慎一】チベット亡命政府のサムドン・リンポチェ首相(71)が9日、亡命政府のあるダラムサラで毎日新聞の単独インタビューに応じた。首相は、チベット仏教ナンバー2のパンチェン・ラマ11世に中国が指名したノルブ氏(20)について「(ノルブ氏を)見いだした人物を信頼している」と述べた。チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が認めたパンチェン・ラマの正統性を主張することに変わりはないものの、中国への歩み寄りを示す発言として注目される。

 インタビューは、ダライ・ラマのインド亡命に発展したチベット動乱から10日で51年、チベット自治区ラサでの大規模暴動から14日で2年となるのを前に行われた。亡命チベット人社会には中国が指名したパンチェン・ラマに反発する声も根強く、首相の発言は論議を呼びそうだ。

 パンチェン・ラマを巡っては、ダライ・ラマが公認し、中国当局による軟禁下にあるとみられるニマ氏(20)と中国政府が指名したノルブ氏がおり、双方の主張は対立している。

 リンポチェ首相はノルブ氏本人についての言及は避けたものの、指名した人物について「チベット人でもあり、信頼できる素晴らしい人物」と好意的に評価した。指名に関与したチベット仏教の高僧を指しているとみられる。

 その一方で、「02年に始まったチベットと中国の対話に進展はない」との認識を示し、「これからの50年のあり方を考えなければならない」と強調した。

 中国が猛反発した2月のダライ・ラマとオバマ米大統領との会談について「中国との対話に悪影響を与えたとは思えない」と指摘。「もしも中国が米国を敵国と見なす事態になれば、われわれは米国と絶縁しなければならない」と語り、そうはならないとの見通しを示した。

 そのうえで「米大統領から会談の要請があれば、ダライ・ラマがこれからも応じることに変わりない」とする一方、中国側との次回対話を年内に開催する方向で調整したいと明らかにした。

 また、リンポチェ首相は「中国の憲法を守る立場に変わりない」とし、「(中国側に求めている)『高度の自治』を妥協することもない」と強調した。

 ◇経済支援と厳罰で分離独立封じ込め--中国当局
 中国当局は、チベット自治区とその周辺各省にくすぶる分離・独立運動を経済支援のアメと厳罰のムチで封じ込めている。

 中国共産党・政府は1月中旬に9年ぶりとなる重要会議「チベット工作座談会」を開き、1月下旬にはチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の代理人を招いて1年3カ月ぶりとなる非公式協議を再開した。中国指導部が本腰を入れたのは、オバマ米大統領がダライ・ラマと会談する方針が判明してからだ。

 中国指導部は5日開幕した全国人民代表大会(全人代=国会)でも、体制内世論である全人代代表(国会議員)からの少数民族政策や対米外交への批判に神経をとがらせる。

 温家宝首相は冒頭に行った政府活動報告で「少数民族居住地域の発展を優先的に支援する」と約束し、一方で分裂運動に断固反対する姿勢を強調した。

 自治区トップの張慶黎書記も8日、ウェブサイトで市民対話を実施し、ダライ・ラマのインド亡命につながった59年のチベット動乱以降、自治区内で約5%だった識字率が97%以上になるなど発展ぶりをアピールした。

 さらに、全人代と並行して開かれている中国人民政治協商会議(政協)は、中国政府が認定したチベット仏教第2位の活仏「パンチェン・ラマ11世」を委員に登用。ダライ・ラマの死後を視野に入れて正統性を宣伝している。【北京・浦松丈二】

 ◇居住区の厳しい統制かいくぐり、ツイッターで情報交換
 「外国人観光客へのチベット入境許可証が出なくなった。3月中はもう発行されないようだ」(8日、ラサ在住の男性)、「(ラサ中心部の)ジョカン寺の広場入り口に銃を握った男女の特別警察官が大勢いて、チベット族の容ぼうや身なりの青壮年男性は残らず通りの外側で身分証をチェックされ、記録を取られていた」(9日、チベット族女性作家ツェリンウォーセル氏)

 チベット自治区ラサや周辺のチベット族居住区では厳戒態勢が敷かれ、情報統制も強まるなか、チベット族の間ではブログやミニブログ「ツイッター」でリアルタイムに近い情報が交わされている。中国当局は昨夏からツイッターや動画共有サイト「ユーチューブ」へのアクセスを遮断しているが、対策ソフトを使うなどしてネット上に発信された「つぶやき」は、利用者の間で引用が繰り返され、広まっている。青海省の都市部に住む40代のチベット族女性は先月、沿海部の大都市へ旅行した機会に海外の友人に連絡を取った。「職場でのインターネット接続は履歴をすべてチェックされている。監視の網が届かない農村部の方が衛星放送も入るし国際電話もできる」という。

 一方、米政府系の自由アジア放送(RFA)などによると、四川省甘孜チベット族自治州のセルシュ(石渠県)の寺院で1日、伝統的宗教行事が抗議活動に発展し、2人が拘束された。さらに、ラサでは2日から取り締まりが強化され、周辺地区からラサに来ているチベット族ら約500人が拘束されたと人権団体が指摘している。【藤田祐子】

==============

 ■ことば

 ◇パンチェン・ラマ11世
 チベット仏教(ゲルク派)のダライ・ラマに次ぐ高位の活仏(生き仏)で、タシルンポ寺の座主。89年に10世が急死した後、中国政府の依頼を受けて11世を探していた同寺高僧らは95年に当時6歳だったゲドン・チョエキ・ニマ少年を認定。高僧らから内密に連絡を受けたダライ・ラマ14世が中国政府を出し抜く形で公表した。体面を傷つけられた形の中国政府は承認を拒否し、別のギャインツァイン・ノルブ少年を11世として認定した。ノルブ氏は先月、中国仏教協会副会長と中国人民政治協商会議委員に選出されている。

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 ◇チベットを巡る最近の動き◇
08年 3月 チベット自治区ラサで僧侶や市民によるデモが大規模暴動に発展

    4月 北京五輪聖火リレーの妨害行為が各国で激化

   11月 ダライ・ラマ14世の代理人と中国当局との協議で、中国側が「高度の自治」を拒否

10年 1月 ダライ・ラマ14世の代理人と中国当局が1年3カ月ぶりに非公式協議

    2月 ノルブ氏、中国仏教協会副会長に選出

       オバマ米大統領がダライ・ラマ14世と会見。中国政府は反発

       ノルブ氏を中国人民政治協商会議委員に選出

【関連記事】
中国:経済支援と厳罰でチベットに圧力
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100310k0000m030065000c.html
毎日新聞 2010年3月10日 東京朝刊

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