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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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「知る権利」「表現の自由」「公権力の介入」といった論法で、プライバシー侵害を正当化する連中

■旧ブログ記事「鑑定医起訴は当然として、著者不起訴は不自然」の続報(【関連記事】旧ブログ「草薙厚子,子どもが壊れる家」「調書がおすきな 草薙厚子先生」「調書がおすきな 草薙厚子先生2」)。

“少年調書漏えい、元週刊誌編集長「本に公共性なかった」”
 奈良県田原本町の放火殺人事件で少年(18)の供述調書などを漏らしたとして、刑法の秘密漏示罪に問われた精神科医崎浜盛三被告(51)の公判が27日、奈良地裁(石川恭司裁判長)であった。調書を引用したフリージャーナリスト草薙厚子さん(44)の著書が講談社から出版された当時、社内で唯一、出版に反対したとされる「週刊現代」の加藤晴之・元編集長(53)が弁護側証人として出廷、「本に公共性、公益性がないのが一番の問題だと思った。出版するべきではなかった」と述べた。

 加藤・元編集長は現在、同社学芸局次長。

 弁護側から、出版に反対した理由を質問されると、加藤・元編集長は「知る権利とプライバシーのバランスを欠いていたため」と話し、「結果として公権力の介入を招いた」とした。

 さらに、「草薙さんは情報源を明かしましたが、あなたはどうしますか」と問われると、「しません。情報源は必ず守らなければいけない」と答えた。

 石川裁判長が「本になる前に、あなたが担当していれば何をアドバイスしていたか」と質問。加藤・元編集長は「どこかで編集者がブレーキを踏む必要があった」と述べた。

 証人尋問の終了後、加藤・元編集長は「崎浜被告には無罪を勝ち取ってほしい。表現の自由を妨げるような判例を残すべきではない」と話した。

 講談社が設置した第三者調査委員会の調査報告書によると、週刊現代は、本の出版に先立つ2006年10月、調書を基に草薙さんが書いた事件の記事を、崎浜被告にチェックしてもらった上で掲載。一方、本は07年5月の出版前に、崎浜被告に意見を求めないまま、編集作業を進めた、としている。加藤・元編集長は、出版1週間前に宣伝記事の掲載を依頼されたが、拒否、出版に反対したとされる。

(2009年1月27日 読売新聞)

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■旧ブログ記事「鑑定医起訴は当然として、著者不起訴は不自然」および「調書がおすきな 草薙厚子先生2」などでコメントした以上のことを、つけくわえる必要性を、いまだにみとめない。
■ただ、こういった当事者たちが、こぞって 責任転嫁によって、みずからの犯罪性をうすめようと躍起になっている点、「知る権利とプライバシーのバランス」だの「表現の自由」だの「公権力の介入」だのといった、こういったケースにあてはめようがない ヘリクツを もちだす下劣さが再確認されて、気分がわるい。■旧ブログでもふれたが、柳美里石に泳ぐ魚』と同質の、無自覚な加害者性が、ここにも みてとれる。■というか、研究者による搾取的データあつめ(金田一京助に象徴的)などと同様、ジャーナリズムのなのもとに秘密暴露をくりかえす権限をもっていると錯覚した集団がおり、権力批判と同形の手法によって 私人の秘密もあばきたて、「知る権利」にこたえるのだ(研究者なら、「科学的真理の発見=前進」)といった、イデオロギーでもって、単なる私的利害が合理化され、しかも防衛機制的に罪悪感もおぼえないという構図なんだとおもう。


■あと、相撲協会とのケンカとか、安倍首相の脱税疑惑をつきつけて退陣においこむなど、さまざまな勲功がある“週刊現代”だが、”僕はパパを殺すことに決めた”についての釈明文「講談社から皆様へ」「『僕はパパを殺すことに決めた』調査委員会報告書」などをみるかぎり、単なる自己防衛をいいつのっているだけとしかおもえない。■まあ、攻撃するのは、防御するのよりも、10倍簡単だから…。


●Google検索「草薙厚子
●旧ブログ「草薙厚子」関連記事
●旧ブログ「柳美里」関連記事
●「草薙厚子の調書引用は「公権力の監視」とは無関係」『ろーやーずくらぶ』 2007年10月17日
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テーマ : 刑事事件・裁判関連ニュース - ジャンル : ニュース

タグ : 草薙厚子

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コメント

『ほら貝blog』2007年8月9日

http://kato-horagai.blogspot.com/2007/08/blog-post_09.html

言論表現委員会で草薙厚子氏問題を討議

 少年事件の調書を生な形で引用した『僕はパパを殺すことに決めた』の出版について、法務省東京法務局は著者の草薙厚子氏と版元の講談社に対し、関係者に謝罪するよう異例の「勧告」をおこなった。ペンクラブ言論表現委員会は言論の自由を脅かす問題と考え、草薙厚子氏と講談社の担当編集者を招き、急遽委員会を開いた。
 強制力のない「勧告」ぐらいでと思う人がいるかもしれないが、「勧告」は重い措置である。人権侵犯事件に対する法務省の措置には「援助」、「調整」、「要請」、「説示」、「勧告」、「通告」、「告発」という七段階がある。「勧告」は三番目に重いが、一番重い「告発」と二番目の「通告」は警察が事件としてあつかうことになるので、法務省で完結する措置としては「勧告」が一番重い。法務省は平成18年度に21,228件の措置をおこなったが、「告発」は1件、「通告」は0件、「勧告」は4件にすぎないのに対し、次の「説示」になると154件と桁が二つちがう。
 「勧告」が東京法務局長から草薙氏に手わたされたのは7月12日だが、翌13日に読売新聞が法務省が「増刷の中止を含めた措置を講ずるよう」勧告したという記事を流すと(「勧告」にはそんな文言はなかったが)、一部の書店が同書を返本し、ラジオ・テレビ番組の出演が一斉にキャンセルになったという。
 『僕はパパを殺すことに決めた』は継母に責任があったかのような初期の報道は誤りとし、少年を犯行にいたらせた本当の原因は父親にあったとする立場で書かれている。少年の父親がプライバシーの侵害や名誉棄損で提訴するのならわかるが、行政機関が表現内容に容喙するようなことをしていいのか疑問である。
 取材や言論の自由の規制につながりかねない法務省の措置に疑問をもつ点では委員諸氏の意見は一致していたが、草薙氏の著作についてはさまざまな意見があった。
 まず、少年事件の供述調書を生な形で引用するという禁じ手を使う必然性があったのかという点。
 ノンフィクションに詳しい委員によると供述調書を資料の一つとして書かれた本は少年事件を含めて珍らしくはなく、中には核心部分で調書の丸写しをしているような本もあったという。そういう本は関係者が読めばすぐにわかるが、特に問題になったことはなかったようである。
 しかし、刑事記録が恐喝の材料にされた事件をきっかけに、開示証拠の管理義務や目的外使用の禁止・罰則が明文化されるなど、この面での規制が強まっている。今回、あからさまに少年事件の供述調書を引用した本が出たことで、取材が困難になるような恐れは多分にある。
 第二に供述調書が決定的な正解であるかのような印象をあたえている点。
 供述調書はあたかも本人が告白したかのように一人称で書かれているが、実際は訊問内容を捜査官が取捨選択し、捜査官の想像で書いたものである。訊問内容をこのように加工するのは日本くらいで、取調のテープ録音やモニター監視を執拗に拒否していることと関係がないわけではないだろう。国際的には日本の供述調書は investigator's essay (捜査官のエッセイ)と呼ばれているそうである。
 ここに引用するわけにいかないので、興味のある方は現物を読んでほしいが、内面描写が多く、完全に小説の文体である。もともと供述調書というものは告白小説もどきだそうだ。捜査官は小説の書き方も勉強しなければならないのだから、御苦労なことである。
 引用は本文より字下げして組むのが普通だが、本書では地の文の方が字下げされており、地の文が引用の註釈のように見える。草薙厚子氏は捜査官の誘導を指摘するなど供述調書が捜査官の作文にすぎないことは承知していると思うが、読者の受けとり方は別だろう。
 草薙氏にはまず「勧告」にいたる一連の経過と法務省による事情聴取の内容を説明いただいたが、担当官は「なぜ地の文に溶けこませなかったのか」といったという。暗黙の引用だったらお目こぼししてやったのにという暗示だろうか。法務省の「勧告」は少年のプライバシーを侵害した点と更生の障害になる点を「被害」としてあげているが、本当の理由は法務省の面子をつぶした点にあったのかもしれない。
 読売新聞の先の記事には「少年の父親から人権侵害の被害の申し立てがあった」と書かれていたが、法務省側からはそんな説明はいっさいなかったという。
 供述調書を生な形で引用した理由については説得力を高めるためという答えだった。少年事件をあつかった過去の著作で、確かな典拠にもとづいて書いたにもかかわらず、想像で書いたのだろうと書評で批判されたことがあり、そうした批判を受けないためには調書の引用が必要ということのようである。
 この点についてはある委員から手厳しい反論があった。供述調書の内面描写は捜査官の想像にすぎず、他人の想像を借りてきて、あたかも真実であるかのように提示するのは物書きとしての責任放棄ではないかというわけだ。
 草薙氏は供述調書の引用は生育歴にかかわる部分に限定したこと、生育歴にかかわる部分の供述調書は信憑性が高いことを強調していたが、事実関係だけなら供述調書の引用は必要ない。事実関係ではなく、内面描写がほしかったので、ああいう使い方をしたととられてもしかたないだろう。
 わたしは草薙氏がアスペルガー原因説を信じているのか気になっていたので、その点を質したが、原因は複合的であってアスペルガーで全部片づくとは考えていないということだった。しかし、あの本の構成だとそうは読めない。調書のあつかいもそうだが、書き方に不用意な点があるのではないか。
 著作の評価はともかく、行政機関が表現内容を規制してくるのは看過できない問題であり、言論表現委員会ではその方向で抗議声明を出すことになった。
 草薙氏は少年鑑別所に法務教官として勤務していた経験があり、その後も少年事件にとりくんできた人なので、本に書けなかった事件の背景や、少年法の問題点について貴重な話を聞けた。
 少年事件はタコ壷的に審理がおこなわれるので、似たような事件でも処分に天と地ほどの開きが出ることがよくあるらしい。判例主義が機能せず、裁判官の恣意にまかされているのだとしたら問題である。
 酒鬼薔薇事件の触法少年が少年院を退院する際、社会の目がどれだけ厳しいかをわからせるために、井垣判事の判断で事件をあつかった新聞記事や雑誌記事、本をすべて読ませたという。
 当然の処置と思うが、なんと、こういうことは酒鬼薔薇少年以外にはまったくおこなわれていないのだそうである。
 今の少年法は触法少年を腫物をさわるようにあつかい、犯罪事実の重さや被害者の思いに直面させないようにしているが、それが更生につながるとは思えない。法務省と人権派弁護士は少年法となるとヤマアラシのようにトゲを逆立てるが、山地悠紀夫の再犯のように、更生の失敗がさらなる悲劇を生んだ事件も現実に起きているのである。


■批判しているようにみえるが、要は「おなじアナの ムジナ」。■「少年法改正」派らしいし、まあ、だいたいは 感じがつかめるけど…。

関連情報

●「草薙厚子のあびる的失敗」『ペンギンはブログを見ない』(http://shiropenk.exblog.jp/10652257/
●「T.K.O.」『にしてんま傍聴日記』(http://fukutomim.iza.ne.jp/blog/entry/873454/
●「『僕はパパを殺すことに決めた』「調査委員会報告書」ならびに「講談社の見解」発表にあたって」『講談社から皆様へ』(http://www.kodansha.co.jp/emergency2/index3.html

調書漏えいの崎浜被告「後悔しない」、草薙さんは姿見せず(読売)


 加害少年のプライバシーが記載された調書をジャーナリストに見せた行為に、有罪判決が出た。


 2006年の奈良県・医師宅放火殺人事件を巡る調書漏えい事件で、奈良地裁は15日、鑑定人で医師の崎浜盛三被告(51)に懲役4月、執行猶予3年を言い渡した。

 判決前、崎浜被告は「有罪になっても後悔しない」と語ったが、判決は「正当な理由は認められない」と指摘。調書を自著に引用したフリージャーナリストの草薙厚子さん(44)は法廷に姿を見せなかった。

 「草薙さんにだまされたという思いはあるが、調書を見せたことは間違っていない」。15日午前、京都市内の自宅を出た崎浜被告は淡々と話した。

 06年夏、草薙さんから「調書を見せてほしい」と持ちかけられた時、返事をためらった。ただ、精神鑑定した少年は「殺人者ではない」と確信し、少年へのレッテルをはがすため、広汎性発達障害を社会に理解してもらいたいと考え、調書を見せたという。

 しかし、調書がそのまま引用された本を見た時、「あぜんとした」。表紙に使われていたのは、少年がカレンダーに書いた「殺害計画表」。少年に殺意がなかったと強調したかったのに、逆の内容になっていた。公判では、「少年の更生に支障があるようなら残念だ」と述べた。

 崎浜被告は今も勤務先の民間病院で診療を行っているが、有罪が確定すれば医師免許を取り消される可能性もある。「それでも仕方ない。後悔はしていませんよ」と語り、奈良地裁へ向かった。

 一方、草薙厚子さんはこの日、判決は傍聴せず、記者会見を開く予定もない。

 草薙さんは捜査段階では情報源を明らかにしなかったが、今年1月の公判で「情報源は崎浜先生です」と認めた。理由について「事実関係を明らかにすることが崎浜先生の利益になると思った」と述べたが、ジャーナリストが取材源を明らかにするのは極めて異例で、波紋を呼んでいた。

(2009年4月15日15時39分 読売新聞)

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■草薙厚子氏に反省のいろが全然ないのは、想定内として、この医師も、根底から事実認識をまちがえているとおもう。■こういった人物が精神科医にまぎれこむリスクを想定して、人材養成とか人員配置をかんがえないと。

よくわからない分析

「検察による捏造事件 『いったい誰を幸せにする捜査なのですか』草薙厚子」
http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2008-05-20
  ↑ 検察が暴走しているという。しかし、そうだろうか?


■「草薙厚子の調書引用は「公権力の監視」とは無関係」(『ろーやーずくらぶ』 http://yaplog.jp/lawyaz-klub/archive/2589
 ↑ こっちの、単純な指摘の方が、ずっとまとをいているとおもうが…。

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