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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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体力・学力の地域差を問題視する視線

■いわゆる「学力」問題のシリーズ的記事。■「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」がらみの『産経』の特集記事を3本転載。


【体力テスト】“中学で女子3割、男子1割「運動せず」
 体力低下浮き彫りに”

2009.1.21 18:19
このニュースのトピックス:学校教育
 文部科学省は21日、全国の小学5年と中学2年を対象に昨年初めて実施した全国体力テストの結果を公表した。1週間にほとんど運動しない生徒が中学では女子の約3割、男子の約1割にのぼることが分かった。半数以上の児童生徒で、体力水準がピーク時の昭和60年度の平均値を下回るなど、改めて子供の体力低下が浮き彫りになった。都道府県別では、全国学力テストでも上位層だった秋田、福井が上位を占める結果となった。
 1週間の運動時間について、「ほとんど運動しない(60分未満)」と答えたのは、男子が小学生で約4万3000人(11%)、中学生で約3万6000人(9.4%)とほぼ1割。女子は小学生が約8万7000人(23%)、中学生で約11万4000人(30.7%)だった。
 一方、中学生では、男女ともに1週間に10~20時間前後は運動をしているという生徒が4~6割を占めており、ほとんど運動をしない生徒との間で体力に差が出ていることも分かった。
 しかし、全体的には体力低下が著しい。体力水準のピーク時だった昭和60年度の平均値と比べて、ソフトボール投げや50メートル走などの3種目で、小中学生ともに約7割の児童生徒の記録が下回った。

 地域差も浮かんだ。中学生男子を除いて、人口規模が小さくなるにつれ、体力が上がる傾向がみられた。合計点では、福井や秋田といった全国学力テストの上位県が、小中学校とも上位に並んだ。中学では男女とも千葉がトップ。大阪や東京の都心部は下位層に沈んだ。
 さらに芝生の運動場のほうが、体力が上がるという傾向がみられた。また、生活習慣との関連では、小中学生とも毎日朝食をとっている児童生徒ほど、体力があるという結果が出た。
 分析を行った浅見俊雄東大名誉教授は「運動をしていない子供が多いことに驚いた。このデータを基に、各学校でも改善策を考えてほしい」と話している。

■全国体力テスト(全国体力・運動能力、運動習慣等調査)
 小中学生の体力低下が指摘される中、今年度初めて実施。これまでは抽出調査だった。全国の国公私立の小学5年と中学2年を対象に、50メートル走やソフトボール投げ、握力など8種目を調査。併せて運動習慣などの質問紙調査も行った。小学校約1万5000校(男子約40万人、女子約38万人)、中学校約8000校(男子約40万人、女子約37万人)が参加。参加率は小学校が68.7%、中学校が65.9%にとどまった。特に滋賀県は小中学校ともに1割前後、東京都や大阪府も5割前後だった。



【体力テスト】“学力と比例? 福井、秋田また上位”
2009.1.21 22:25
 公表された全国体力テストの結果で、合計点の上位には福井、秋田など全国“学力”テストでも上位の県が並び、「バランスがよい状態」(秋田県教委)などと結果を歓迎する声が聞かれた。一方、下位だった自治体の教委からは「まさか最下位とは…」(奈良)と、ため息も。結果を今後どう生かすかが課題となる。
 小学男女で1位、中学男女で2位だった福井県は、「結果を素直に喜びたい」(スポーツ保健課)とし、好成績の理由として、小4から高3まで全児童生徒が参加する体力テストを毎年実施し、分析結果を体力向上に生かしていることなどを挙げた。
 今回の調査では「運動しない子供」の多さが判明したが、同県は昨年4月から、運動部などに未加入の子供に体を動かす喜びを教えるモデル事業をスタートしている。同県坂井市の小学校の教諭は「遊ぶ子、遊ばない子の二極化が激しい。4年生以上には昼休みに強制的に縄跳びやマラソンをやらせ、体力をつけさせている」と話す。
 中2で男女とも1位の千葉県教委も、昭和39年度からすべての公立小中高校で体力テストを実施し、優秀者には「運動能力証」を交付して評価。秋田県教委は、朝の始業前と2、3時間目の間に、縄跳びなどの運動を各学校が自主的にやらせていることなどを成績上位の理由とした。
 一方、小5で男女とも最下位だった高知県教委は、「分析は今後だが、全員参加の体力テストをやってこなかったのが要因の一つかも」。中2男子で最下位の奈良県教委は「塾通いの子供が全国平均より多いのが要因」と分析。中には「厳しい財政で、今は体力より学力向上の施策を優先したいが…」と苦しい台所事情を訴える教委もあった。



【体力テスト】“学力だけでなく体力も低迷”…怒りの橋下知事
2009.1.21 21:12
このニュースのトピックス:どこへ行く、橋下府政

 「学力もダメ、体力もダメ。大阪の教育はどうなっているのか」。再び全国最下位近くに低迷した成績が、橋下徹知事の逆鱗に触れた。文部科学省が21日に結果を公表した全国体力テストで、全国学力テストと同様、平均値を大きく下回った大阪府。橋下知事はこの日の定例会見で「教育委員会にはいい加減にしてもらわないと困る」と訴えたうえ、「文科省の役人は教育現場に来い」などと国の姿勢にも批判の矛先を向けた。
 小中学校の各8種目で全国平均を下回った大阪府では、とりわけ、反復横とびとシャトルランの2種目の不振が際立つ。また、調査への参加率の低さも目立ち、小学校は全国平均71.6%に対し51.1%、中学校が同73.2%に対し52%と20ポイントの開きがあった。
 2種目の結果について府教委保健体育課は「人口密集地が多く、敏捷性を養う遊びがしにくいからなのか…」とし、参加率の低さについては「市町村教委の意識の低さのあらわれ」と推測する。
 大阪の小中学生の運動能力の低さは、以前から府独自の調査でも明らかになっている。このため府教委は5年ほど前から、府内全域の子供が参加する駅伝や縄跳びの大会を開催し、体力向上を模索してきたが、今のところ際立った成果は出ていないといえる結果になった。
 橋下知事は「市町村別の結果を公表して現場にハッパをかけるべきだ」と学力テストの際と同じ手法で、こうした状況の打開を目指す考えを示した。
 橋下知事は「学力テストの市町村別データを(約8割の教委が)公表したから体力テストを公表しない理屈はない。公表したとたん、前年までのずさんな分析が、やり過ぎなくらい充実したものに変わった」。そのうえで「トップの千葉県は教委がてこ入れしている。府教委が方針を出して市町村議会議員が自治体を突き上げる『挟み撃ち』でなければ現場は動かない」と訴えた。
 さらに「文科省は『体格の違い』を強調するが、そんなに大差はない。体育で体力が築かれる。役人も現場を見ないと。彼らは運動をしたことがないのではないか」と国への批判を繰り広げた。

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つねづね のべているとおり、いわゆる学歴の平均水準は、要するに保護者の経済階層が規定しているとおもう。■では、福井や秋田など、日本海がわが、首都圏や東海地域などよりも 経済的にゆたかなのかといえば、それは ちがうとおもうが、こういった結果は、地域の教育委員会の必死さの格差だろう。そして、地域の教育委員会が必死に成績向上をはかっている地域が、コドモたちにとって しあわせなのかといえば、かなり あやしいとおもう。■おそらく、これら上位常連県は、かなりムリして(させて)いるんじゃないかと にらんでいる。特に、学力調査と体力調査で そろって上位の県がめだつというのは、「はやね・はやおき・あさごはん」系の 生活習慣と 勉強環境などの「改善」運動などの、関連がうたがわれる。■これら、学校の先生たちにとって、つごうのいい家庭環境は、基本的には、保護者の経済階層と つよい相関をもつはずなのに、そこは直視されずに精神主義へと暴走しそうだからだ。■橋下徹大阪知事の いらだちなんぞは、そういった懸念をうらがきしているとおもう。
■もちろん、「よふかし・ねぶそく・あさジャンク」などが、さけられるなら その方がのぞましいだろう。■しかし、「はやね・はやおき・あさごはん」を当然視できる家庭環境ってのは、専業主婦や 労働条件がまともな職場を確保できている女性が前提になっているといって過言でなかろう。たとえば、母子家庭・父子家庭や水商売などでかせぐ保護者の家庭でも、「はやね・はやおき・あさごはん」を確保できているケースは、そこそこあるかもしれないが、専業主婦でやっていける高所得家庭などでは、さしたるムリなしに、それが自明視できる。「はやね・はやおき・あさごはん」が確保できない家庭を、「だらしない」「しんじられない」で、かたづけてしまうような文化ね。

■学力調査が、悉皆調査(しっかい・ちょーさ)のかたちをとると、かならず偽装問題が発生するとの、尾木直樹先生の指摘も、みのがせない〔尾木直樹/森永卓郎教育格差の真実』小学館新書〕。■今回の体力調査は、悉皆調査にできなかったようだが、参加したところが、事前に「テコいれ」している可能性は否定できない。学力調査の順位だって、「模擬試験」みたいなかたちで「予習」しているかもしれないよね。そんなかたちで「あげぞこ」になった調査結果で、「たかい学力」なんてのは、単なる幻想だろう。しかし、東京都内とか大阪府内とかでは、学区の撤廃とか「越境」とか、ひっこしとかで、そういった結果が「予言の自己成就」的な破壊的な作用をひきおこすおそれがある。尾木さんたちが問題視してきたとおり、実際、生徒があつまらない学校がふえてきたのは、悉皆調査とその成績公表だってことは、当事者ならみんなしている事実のはず。


■旧ブログ記事「経済格差の産物としての「体力格差」」でかいたとおり、この手の調査は、政治性がたかく、冷静な議論になじまないことに注意すべきだろう。■はっきりいって、はじめにイデオロギッシュな結論=偏見ありき、なんではないか?■実際、アメリカでは、経済階層と体形・体力の格差がひろがっているようだ。いわゆる“肥満差別”も深刻なようだし。
■むかし、イギリスで階級差別がひどかった時代、ブルジョア・中産階級と、労働者階級では、歴然とした平均余命のちがいがあったらしいが、体格や基礎体力もちがったようで、外見だけで歴然と所属階級がわかったみたいだ。以前、孤島に漂着した海軍が、しばらく飢餓状態でサバイバルになったとき、中産階級以上の将校たちはいきのび、労働者階級の兵士たちは餓死・病死したという、伝説をきいたことがあるが、実話であっても 全然不自然じゃない。■現在では、一般には、これらは、ひとりあたりGDP格差として、国民間での体格差・平均余命差としてでているはずだが、経済格差がおおきな、日本・アメリカなどでは、「不平等が健康を損なう」という現実が、ロコツに進行中なのかもしれない。
■スポーツするかどうかは、はっきりいって趣味の問題であって、そんなことに くちだしするのは、パターナリスティクな、スポーツ・イデオロギーの おしつけなのだが、それは、「富国強兵」策という、総力戦体制として、労働者の身体管理をしたがるブルジョア・イデオロギーであると同時に、フーコー的な 身体管理(パノプティコン問題であると同時に、テレスクリーン/監視カメラ的相互支配問題でもある。■それが、就職面接なんぞに 動員されるようになったら、わかものは、「就職活動」の一環として、自然と、筋トレ+有酸素運動を自分に課すようになり…。■かなり、マズいんじゃないか?

■「校庭の芝生化」は、すぐやった方がいいよ。■ふゆに、すなぼこりが まいあがるとか、そういった問題をさけるだけじゃなくて、ころんでも いたくないなら、球技や かけっこ・おにごっこだって、全然ちがったものになる。
■まあ、公園の しばに はいるなとか、本末転倒(しばの維持・管理しか、かんがえていない)を当然視する野蛮な国だからなぁ。


●「“市場原理 格差広げた 志水宏吉教授”」(『朝日』マイタウン大阪,2008/10/18)
●ウィキペディア「全国体力・運動能力、運動習慣等調査
●ウィキペディア「全国学力・学習状況調査
●旧ブログ「経済格差の産物としての「体力格差」
●「全国学力調査の利用方法4(計量社会学者の反応)=「ムダ」とはなにか35【追記あり】
●旧ブログ「肥満 差別」関連記事
●旧ブログ「とうとう学校給食法が「食育」イデオロギーの装置へと
●旧ブログ「体育イデオロギーの政治性:スポーツからみた日本社会14
●旧ブログ「食育イデオロギー 2」
●「肥満が伝染?

NHKクローズアップ現代』「身体が動かない~子どもの運動能力に異変~」12月17日(月)放送
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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 学力格差 体力格差 経済格差

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コメント

「学力もダメ、体力もダメ」(橋下知事発言)

ニュースをきいたら、ひどいこといっている。「普通は勉強ができないなら、スポーツはできるものだ…」みたいな、暴論をはいていた。■勉強ばかりやっているから、運動不足というケースはあるが、ゲームばかりやっているとか、ハリポタみたいな読書にハマっている層だっているだろう。
■ともかく、こういった、労働者・兵士としての資質しか重視しないような発言は、知性・品性の欠如というほかない。こういった知事をえらぶ府民の知性・品性に問題があることは否定できないだろう。

暴論発言ニュースをみていません。
で、知事発言は学校教育現場のありようを一面では表現しているかと思いつきました。スポーツ推薦での入学とスポーツクラスの編成、スポーツで有名になる学校などは、スポーツが売りでないクラスや学校から、彼らをスポーツだけ出来ても、「勉強できない」やつらとみているケースがあるように思います。
たぶん、知事はスポーツ推薦クラスではなかったのでしょう。いやスポーツ推薦だったので確信をもって発言したのか。

たしかに、推薦入試というのは、どちらかが主流ですね

■推薦入試は、学業成績系かスポーツなどパフォーマンスの実績系が、2大本流ですね。■ブラスバンドやバトントワリングやコーラス、放送コンテストなど、いわゆる文科系サークルのコンクール実績なども、有名校のばあいは、ノリが体育系ですから、スポーツ系の変種かもしれません。
■しかし、もし、そういった推薦入試で有利そうな「生徒のウリ」として、学業かスポーツ、どちらもできなくて、どうするんだ?…系の、イライラは、知性・品性を感じさせない、一部の私立校の進路指導部みたいな感性、ってことですね。■府知事の品性が一層よくうきぼりになって、勉強になりました。
■ちなみに、府知事がきらいそうな『朝日新聞』の四コマ・マンガ『ののちゃん』の、アニキ=山田のぼるクンは、勉強もスポーツもできないキャラとされていましたね(笑)。ときどき、とちくるったような高得点もあるようですけど。
山田のぼる
 となりのやまだ君時代主人公でのの子の兄。平凡な中学1年生。(『となりのやまだ君』時代は2年B組で、修学旅行にも行っている)母親と妹のグータラと大食いのせいで、年中迷惑をこうむっている。妹と違って努力する意志は有るがなかなか努力できず、当然ながら成果もあがらない。勉強は苦手。(得意教科は社会だけで特に数学が苦手)テストの成績はいつも平均点か平均以下であり、テストが終わると後悔して勉強するタイプ。好不調の差は激しく「マグニチュード7.5」と言われるほどひどい。が、年に一度社会科で最高点を取るため「タイフーン山田」の異名を持つ。野球部所属で、家族が試合の応援に来るのを嫌がる。
〔ウィキペディア「ののちゃん」〕


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