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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム45

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム44」の続報。


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     世界の環境ホットニュース[GEN] 704号 09年01月11日
     ……

          毒餃子事件報道を検証する【第43回】
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毒餃子事件報道を検証する    原田 和明

第43回 これまでの事件のまとめ

 福岡県で発生した餅菓子への殺虫剤混入事件は、福岡県警が被疑者死亡のまま書類送検しましたが、福岡地検 飯塚支部は不起訴処分としました。(2008.12.27 朝日新聞・福岡版)警察と検察の関係から言って 予定通りの決定だと思われます。これで、自殺されたとされる元従業員(当時45)が実在の人物だったかどうか確認する手段がひとつ消えてしまいました。

 ところで、2008年2月22日に、第1回の「毒餃子事件報道を検証する」の連載を始めたときは、まさかこの連載で年を越すことになるとは想像もしていませんでした。これまでにとりあげた事件は、毒餃子事件との関連は明らかではないままに、茶系飲料(東京、兵庫2)、コーヒー(東京)、ジュース(兵庫)、餃子(中国)、カップ麺(各地)、餅菓子(福岡)と多岐に及ぶことになりました。

 食品偽装事件が頻発する中で、「有機リン系農薬」、「死ぬことはないが、何がしかの症状が出る濃度(一日許容摂取量の数倍程度)」、「警察とマスコミの協調による情報操作」、「対中(または東アジア)外交」などをキーワードにして、関連する事件とそうでないと思われるものとを選別してきました。事件が長期化し、全体の流れがわかりにくくなってきましたので、一連の事件をまとめてみます。(毒餃子事件関連のできごとを<>で、有機リン系農薬は●非有機リン系農薬は○で表示しました。)



2007年
7月 参院選挙で自民党大敗。
8月 参院で第一党となった民主党・小沢一郎代表が、「海自のインド洋上給油」に反対の意向を表明。
シーファ米国大使の協力要請も拒否。安倍晋三首相は「給油継続に職を賭す」と発言。
9月 安倍晋三首相、ブッシュ大統領と会談後に突然辞任→福田康夫首相(親中国派を主体に組閣)
小沢代表「給油は憲法違反」と発言。海自艦からイラク参戦の米空母への給油が判明。
福田首相も「給油継続問題」に態度を明確にせず。
10月 <仙台市、中国製冷凍餃子にジクロルボス仕込まれる。(表面化せず)>
※給油継続への協力を強要?
福田首相「インド洋のオペレーションは長期間中断するわけにはいかない」と発言。
11月 読売新聞会長・渡辺恒雄が誘導したといわれる「自・民大連立」に福田・小沢が合意。
直後に民主党内の反対多数で破談。小沢一郎が代表辞任→撤回。
<福島県喜多方市で中国製冷凍餃子にジクロルボス仕込まれる。(表面化せず)>
※給油継続への協力を強要?
福田首相、新テロ特措法再可決の後、訪米。
シンガポールで日中韓3カ国首脳会談

 昨年1月に大々的に報道された毒餃子事件以前の、東北の毒餃子事件は、中国との関係よりも、「インド洋のオペレーション」との関係が深いように見受けられます。「憲法違反」だと踏み込んだ発言をした小沢代表と、日増しに強くなる「継続反対」の世論を傍観していた福田首相の両人が、突然、給油継続を前提として「自・民大連立」に合意するという経過はどう見ても不自然です。2度の毒餃子事件がその前後で起きているというタイミング、福田の地元・群馬と小沢の地元・岩手の間で起きているという場所の問題の2点で、「次はお前の地元で事件が起きるぞ」との脅迫になっているように思えます。

 ただ、この推論の弱点は、2つの事件が表面化していないことです。それも事件に誰も気付かなかったのか(12月の千葉、兵庫の毒餃子事件は様々な偶然が重なって年内は誰も気付かなかった)、警察が伏せておいただけ なのかがはっきりしません。福田、小沢両氏が脅迫を受けていたとしても、事件に気付かなかったのであれば、脅迫も単なる「いたずら」と判断していたかもしれません。

 しかし、ひとつ確認しておきたいのは、この後、千葉県市川市で毒餃子事件が発生した際には、既に警察庁が指揮をとっていたことがわかっていますので、東北の2事件を警察が把握していて、大事件であると認識していた可能性は、かなり高いと考えられます。

2007年の続き
12月 福田首相中国訪問。「桜の咲く頃、胡錦濤主席の来日」で合意。
<千葉市、兵庫県で中国製冷凍餃子にメタミドホス、パーマ液は○チオグリコール酸警察は「メタミドホス」と発表)が仕込まれる>
※福田訪中の妨害が目的?
千葉市では保健所が年末年始休暇中。年明け後も保健所担当者がサンプルを受け取らなかったため、事件化しなかった。
兵庫県では、年末に被害者宅で、たまたま毒がない部分だけを長男が食べただけで年越し。

2008年
1月 <兵庫県で被害者家族が残りの餃子を食べて入院。(原因不明で事件化せず)>
<千葉県市川市で中国製冷凍餃子にアセフェート?警察は「メタミドホス」と発表)が仕込まれる> 
※唐家セン国務委員の来日妨害が目的?
1月末日 毒餃子事件公表。発表直前にJT株が急落。
警察はパッケージの針穴、チオグリコール酸検出などを隠して製造段階混入説を主張。
読売新聞が兵庫の事件(パーマ液中毒)を有機リン中毒と印象づける報道。
※有機リン系殺虫剤はいずれも、独自の分析機関を有する生協のOEM製品に仕込まれ、パーマ液はイトーヨーカドーで仕込まれた。
2月 千葉沖でイージス艦と漁船の衝突事故。
唐家セン、胡主席の来日日程調整などで来日。(イージス艦事故で目立たず)
中国公安省「中国での混入の可能性は極めて低い。」との声明発表。

 東北の2事件が、毒物を口にする前に臭いで気付くような工夫がされていたのに対し、年末年始の3事件は被害者に食べさせることを意識しています。特に兵庫の事件は、(1)他の事件と毒物がまったく異なる、(2)自前の分析機関をもつ生協以外が初めて標的となった、という特徴があります。そして、なぜか既に警察庁が千葉、兵庫の両県警を指揮していて、しかも千葉市と兵庫県の事件の毒物を取り違えるという大チョンボを犯しています。警察庁が既に何がしかの情報を持っていて(犯人から脅迫されていた?)、それを基に「製造段階混入説」でのシナリオを作成、事件の沈静化を図ろうとしていたと見られます。

 ところが、警察庁は自らのチョンボに気付くのが遅れ、兵庫県警を指揮して、兵庫県に「毒物はメタミドホス」と発表をさせてしまったのです。しかも、発表が警察庁の大チョンボだったことを知らない兵庫県警は県の担当者に、「メタミドホスが検出されるはずだったが、実際に検出された毒物はチオグリコール酸だった。」と伝えてしまい、捜査現場は大混乱になったと思われます。その結果、兵庫県警はそのミスをごまかすために、連日デタラメな鑑定結果を発表せざるをえない羽目に陥りました。そこを犯人に突っ込まれたのか、この後に続く毒飲料事件は東京と兵庫だけで発生しています。

 私にとって兵庫の事件はとても印象的でした。たまたま被害者家族の長男が年末に冷凍餃子の一列だけを食べて、なんともなかったという、犯人にとって想定外の展開になったことで、警察が主張する「製造段階混入説」に疑問を抱くきっかけとなりました。さらに、朝日と毎日新聞が、被害者に直接取材して、原因不明の症状にうろたえる兵庫の医師の姿を伝えていたのに対し、なぜか読売新聞だけは被害者へ取材せず、最初から有機リン中毒を疑って治療に当たった医師の姿を描いていたことがとても奇異に感じられ、この連載のタイトルを決めた動機となったからです。

 今から見ると、読売新聞はその記事で、警察庁のチョンボを隠すために大いに貢献したことに なるのですが、先の「大連立構想」(読売新聞グループ・渡辺恒雄会長が仲介を認めている(Wikipedia「大連立構想(日本2007)」)といい、この後で起きる、昨年夏の「中国での毒餃子事件」のスクープといい、一連の毒餃子事件に読売新聞が果たしている役割は報道機関のそれを超えているように見受けられます。

2008年の続き
3月 胡錦濤主席の来日延期が検討され始める。「5月来日」で再調整。
チベットで暴動発生、中国軍が鎮圧。
欧米諸国が中国を一斉に非難。仏大統領が北京五輪開会式の欠席を表明。
(中国にとって北京五輪への日本の協力不可欠に)
胡錦濤主席の来日日程、5月6日からで最終調整。
<都内で花王「ヘルシア緑茶」に有機リン系除草剤・グリホサートが仕込まれる。警視庁が花王の記者会見を規制>
※今度も独自の分析機関を有する企業が標的となった。胡錦濤主席の来日妨害が目的?
4月 <「ヘルシア緑茶」事件直後に、政府内で未明の対策会議開催>
北京オリンピック聖火リレーがヨーロッパ各地で妨害に遭う。
<兵庫県内でコカコーラ「爽健美茶」にグリホサートが2度仕込まれる>
※「爽健美茶」の容器に毒入り「ヘルシア緑茶」を詰め替える手口。急遽、標的をコカコーラ社に変更したとみられる。コカコーラ社は北京オリンピックの公式スポンサー。
日本コカコーラは長野聖火リレーのスポンサーを、善光寺はスタート地点を辞退。
<都内でポッカ「缶コーヒー」にプロポキスルは○仕込まれる。>
中国留学生が長野に集結。※日中両国民の対立感情を煽ることが目的?
5月 胡錦濤主席来日。
共同記者会見で、胡主席「暖かい春の旅」と表現。福田首相は北京オリンピック開会式の参加の意思を保留。胡主席の表情こわばる。
6月 胡錦濤主席再来日。東シナ海ガス田の日中共同開発に合意。
福田首相が北京オリンピック開会式出席を表明。
中国で毒餃子事件発生。
<兵庫県姫路市で第5の毒飲料事件(マンゴージュースにテトラメトリンは○)発生>
※日本政府に、毒餃子事件について中国政府への問い合わせを要求?

 毒飲料事件の特徴は、チベット暴動に起因する欧米の中国批判と連動している点です。国威発揚の場として聖火リレーを成功させたい中国と、妨害を企てる犯人からの圧力に直面した日本政府のあわてぶりは、雨の中、未明の対策会議を開き、朝5時半から記者会見を開いたことが象徴的です。そして何一つ有効な打開策を見出すことができなかったようです。犯人側はターゲットを花王から急遽、コカコーラ社に変更した形跡があり、警察は毒飲料事件にはまったくなす術もなく、ただただ、マスコミに極力取り上げさせないという対応に終始しました。

2008年の続き
7月 洞爺湖サミットで胡錦濤主席が三たび来日。
<各地で日清食品のカップ麺に異臭との苦情頻発。>
8月 読売新聞が「中国で毒餃子事件発生。日本政府が情報隠し」とスクープ。
福田首相が北京オリンピック開会式出席のため訪中。
NHKニュースを皮切りに マスコミ各社が「中国政府が製造段階での混入を認めた」と報道。

9月 福田康夫首相が突然の辞任表明。麻生太郎内閣発足。
<神奈川県内でカップ麺に防虫剤が仕込まれる>
※新内閣発足直後に、今度も独自の分析機関を有する日清食品が標的に。
警察は横須賀市の事件で「明星食品のカップ麺に混入」と情報操作。
10月 <都内八王子市で中国産冷凍インゲンにジクロルボスが仕込まれる>
※カップ麺への防虫剤混入事件の公表を要求か?
<福岡県の米菓メーカーの餅菓子にフェニトロチオンが仕込まれる>
11月 <福岡の毒餅事件公表、ほどなく「男性社員が犯行を告白して自殺」と発表>
福岡県の九州国立博物館で日中韓3か国首脳会談開催と発表。
12月 日中韓3カ国首脳会談開催が無事に終了。

 読売新聞がまたしても重要な役割を果たしています。北京オリンピック直前に、日本のマスコミがどこもつかんでいなかった「中国の毒餃子事件」をスクープしたのです。しかも、その内容は日本政府の誰も知らないことだった(産経新聞・阿比留記者のブログ)というのですから、読売新聞の情報ソースが誰だったのかは犯人につながる可能性もあり、非常に興味があります。

 このとき読売新聞は、「日本政府は事件を知っていて隠していた」と政府を批判しました。このことは福田内閣の支持率低下にもつながったでしょうし、何より北京オリンピック開会式に出席する直前の福田首相が、日中親善よりも、毒餃子事件に言及せざるをえない状況に追い込まれたという点で重要です。

 もともと、「製造段階混入説」は真相究明、犯人逮捕よりも国民への情報隠蔽を優先した警察庁が、国内事情だけを年頭に置いてひねりだしたシナリオに過ぎず、中国への根回しはできていなかったことでしょう。そのことを福田首相が知っていたかどうかはわかりませんが、父・赳夫が築いた日中関係の礎をさらに発展させようとしたであろう福田首相にとって、日中首脳会談のたびに、毒餃子事件のことを取り上げなければならない状況にあったことはどれだけ不快だったことでしょう。警察もこれに懲りたのか、その後は「移り香」という自然現象や、「犯人自殺」という当事者不在のシナリオへと変化しています。

 8月末にNHKが、「中国が工場内での毒物混入を認めた」との短時間のニュースを流すと、マスコミ各社は、ほとんど根拠を示さずに同様の内容の記事を一斉に報じたのです。その直後、福田首相は突如辞任を表明しました。辞任会見の最後に「あなたとは違うんです」と言い放った一言に、マスコミへの不信感の大きさを感じました。

 親中国政策をとっていた福田首相が辞任して、一連の事件は終わるのかと思っていた私の予想は毒インゲン事件で覆されました。麻生内閣になっても、食品テロは続いていると考えなければなりません。

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■それにしても、おびただしい事件が くりかえされた。そして、このように あらためて整理してみると、大衆の知的混乱をまねこうと、あたかも意図したかのように、マスメディアが混乱にみちた報道をくりかえしてきたこと、当局が 沈黙によって にげきりをはかろうとしていることなどが、すけてみえる。
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タグ : 毒餃子事件報道を検証する ナショナリズム 食品 安全 真理省 警察

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