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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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【転送】イスラエル軍によるガザ攻撃の実態

パレスチナ問題。くれなので、あかるい展望のもてる記事をとかいたばかりなのだが…。
岡真理さんがメーリングリストにながした記事が転送されてきたので、転載。

Subject:
[AML 22860] ガザより
From:
"OKA Mari"

==1==送信日時:2008/12/28 11:29:28


みなさま、

京都の岡です。
空爆下のガザのアブデルワーヘド教授のメールを転送します。
同教授はガザ・アル=アズハル大学の英文学科の教授です。
電気が切れたガザで、発電機でかろうじて電力を維持しながら、世界に向けて発信しています。

イスラエルハマースの攻撃に対する報復としてハマースの拠点を攻撃しているという日本の報道は偽りです。
これは、非戦闘員、民間人に対する大量虐殺です。

重慶ゲルニカドレスデン東京大空襲、そして、ヒロシマ・ナガサキ、同じことが2008年12月の今、起きています。

******   転送歓迎 ****************

25の建物がイスラエルに空から攻撃された。建物はすべて地上レベルに崩れ去った。死者はすでに250名に達する。負傷者は何百人にものぼるが貧弱な設備しかないガザの病院では、彼らは行き場もない。電気も来ないが、ディーゼル発電機でなんとかこれを書いている。世界にメッセージを送るために。携帯電話もすべて使用できない!

Sent: Saturday, December 27, 2008 8:03 PM
Subject: FW: Christmas News


25 building have been hit by Israeli aircrafts. All of it have been leveled to the ground. An estimation of 250 dead so far! Hundreds of injured find no place in the poorly equipped hospitals of Gaza city. No electricity but I am working on a desiel generator, to send off this message. All mobile phones are out of work too!


Prof. Abdelwahed
Department of English
Faculty of Arts & Humanities
Al-Azhar University of Gaza


==2==件名:ガザより(2) 27日午後6時
       送信日時:2008/12/28 11:29:28

なんという光景だ。数分前、パレスチナ側のカッサーム・ロケットが飛んでいく音が聞こえた。続いて、もう一つ、そして爆発音。2発目は、パレスチナ人を標的にしていたイスラエルの機体から爆撃されたものと思われる。今、聴いたニュースによれば、イスラエルのアパッチ・ヘリが攻撃したのは、釣堀用の池のあるリクリエーション・グラウンドだという。シファー病院は、195人の遺体、570人の負傷者が同病院に運ばれていると声明を発表している。刻一刻と死傷者の数は増え続けている。これはガザ市だけの数字だ。ほかの町や村、難民キャンプからの公式の発表はない。自宅アパートの近くで末息子がスクール・バスを待っていたところ、以前、国境警備局があったところが攻撃された。息子が立っていたところから50メートルしか離れていないところで、男性二人と少女二人が即死した!真っ暗な夜だ。小さな発電機を動かして、ネットを通じて世界と交信している。

----- Original Message ----- From: prof abdelwahed
Sent: Sunday, December 28, 2008 1:03 AM
Subject: Gaza at 6:00 p.m.


It is horrible outside! Minutes ago I heared a hissing of a Palestinian Kassam, then another one accompanied with an explosion; it seems that the second one received a bomb from an Israeli aircraft that could have targeted the Palestinian group! In the news now, Israeli Apatchi targeted a recreation ground with fish ponds! Shifa hospital stated that there is more than 195 dead bodies and more than 570 injured there! Every minute the number of casulties rise up. Those figures are in Gaza, and there are still no official statements from other towns, villages and refugee camps!
Near my apartment my youngest son was waiting for his school bus when the former preventive security department was hit. 5o meters from where he was standing two men and two young girls died immediately!

Its ustterly dark night now. I am operating a small generator to contact the world via internet.



Prof. Abdelwahed
Department of English
Faculty of Arts & Humanities
Al-Azhar University of Gaza


==3==件名:ガザよりガザより(3) 27日午後8時
       送信日時:2008/12/28 11:48

今宵、ガザの誰もが恐怖におびえている。完全な暗闇。子どもたちは恐怖から泣いている。死者は206人。遺体はシファー病院の床の上に横たえられている。負傷者は575名をうわまわるが、同病院の設備は貧弱だ。病院事務局は市民に輸血を要請している。教員組合は虐殺に抗議し3日間のストライキを決定。イスラエルの機体がガザ市東部を爆撃、大勢の人々が死傷した。犠牲者の数は増え続けている。瓦礫の下敷きになっている人々もいる。一人の女性は二人の幼い娘と一人の息子を亡くした。彼らは通学途中だった!

----- Original Message ----- From: prof abdelwahed
Sent: Sunday, December 28, 2008 3:03 AM
Subject: Gaza at 8:00 p.m.


Tonight everyone is scared in Gaza. Its totally dark; children cry from fear. 206 people dead. They are lined on floor at Shifa hospitals.
More than 575 are injured but the hospital is poorly equipped.
Hospital's administration called upon the people to donate blood.
Teachers' sydicate
declared 3 days strike in protest against the masacre. Just in, Israeli aircrafts hit to places to the east of Gaza city where a number of people killed and injured. The unmber of casulties is on the rise! There are people under rubble. One mother lost two younf daughter and one son as they were on their way to school!




Prof. Abdelwahed
Department of English
Faculty of Arts & Humanities
Al-Azhar University of Gaza


==4==件名:ガザより(3) 27日午後11時
       送信日時:2008/12/28 11:49

11:00pm。イスラエルのF16型戦闘機による、複数回にわたる新たな爆撃。ガザでは3つのテレビ局を視聴できるが、これは電力をなんとか確保できた場合の話だ。空爆はガザ市東部に集中。ある女性は10人の家族を失った。生き残ったのは彼女と娘一人だけだ。娘はメディアに向かって、何も語ることができなかった。何が起こったのか見当がつかない、と彼女は言う。町のいたるところでパニックが起きている。最悪の事態が起こるのではないかとみな、恐れている。エジプト、ヨルダン、レバノンで、この残虐な空爆に対するデモが行われた。死者数は、219以上にのぼる。225という説もある。(アブデルワーヘド、ガザ)

Sent: Sunday, December 28, 2008 6:09 AM
Subject: RE: Gaza Crisis



11:00 p.m. New air raids by Israeli F16s. On TV Gazans can see only three channel. This is in case they enjoy electic power in a way or another. Raids are concnetrated at the eastern parts of the city of Gaza. One woman lost 10 of her family.
Only she and a daughter remained alive. Daughter could not speak to the media because she did not know what happened, as she said! Panic is everywhere in the city and we anticipate the worse to come! Demonstrations erupted in Egypt, Jordan and Lebaon against the brutal bombing! Death toll climbed to more than 219 but other sources mentioned 225.



Prof. Abdelwahed
Department of English
Faculty of Arts & Humanities
Al-Azhar University of Gaza


==5==件名:ガザより(4) 空爆下、冷たく暗闇のなかで
       送信日時:2008/12/28 11:51

今晩、爆破のせいで窓ガラスが砕け散った家庭にとっては冷たい夜だ。ガザの封鎖のため、窓ガラスが割れても、新たなガラスは手に入らない。私が居住するビルでは、7つのアパートが、凍てつく夜をいく晩もそうした状態で過ごしている。彼らは割れた窓をなんとか毛布で覆っている。何百軒もの家々が同じ境遇に置かれているのだ!私に言えることはそれくらいだ。他方、ハニーエ氏は地元テレビでハマースについて話をした。彼の話は、士気を高め、ハマースは屈服しないということを再確認するものだった。死者の数は210に、重傷を負った者もも200人に達した。今また、ガザの北部で新たな爆撃が!(アブデルワーヘド、ガザ)

----- Original Message -----
FTonight is cold mailey for those whose windows glass shattered by the explosions or as a result of it.
With Gaza closure, there is no glass available for the widows. In the apartment building where I live, 7 apartments witness freezing cold nights! They used blankets to cover in the place of the broken windows.
Hundreds of homes live the same situation! This is the least to say. On the other hand, Mr Hanieh gave a televied speech on Hamas local TV station. His speech was to raise morale and to re-confirm that Hamas will not surrender. Death toll has climbed to 210. Also there are 200 seriously injured people around as well. Now another air raid to the north of Gaza city!

All best,


Prof. Abdelwahed
Department of English
Faculty of Arts & Humanities
Al-Azhar University of Gaza


==6==件名:ガザより(5) ガザに対するイスラエルの攻撃を
中止させる行動を!
       送信日時:2008/12/28 11:53

今、10分のあいだに5回の空爆。標的は人口密集地域の協会や社会活動グループ。モスクもひとつやられた。もう30時間、電気が来ない。なんとか小さな発電機でこらえている。インターネットで世界に発信するためだ。

----- Original Message -----
From: prof abdelwahed
Sent: Sunday, December 28, 2008 6:40 AM
Subject: FW: Emergency Alert: Take Action to End Israeli Attacks on Gaza


Five air raids in 10 minutes now! Targets are societies and groups of social works in thickly populated areas.
One mosque was hit as well.

I am without electricity for 30 hours so far. I am still operating a small generators to contact the world via internet!



Prof. Abdelwahed
Department of English
Faculty of Arts & Humanities
Al-Azhar University of Gaza


==7==件名:ガザより6) イスラエルから脅迫電話が!!
       送信日時:2008/12/28 11:55

京都の岡です。
世界に向けてガザの状況を発信しているワーヘド教授に対し、
脅迫電話がありました。


*******************

今しがた、イスラエルから何者かが電話してきた。末息子が応答したが、電話の主は、私が武器を所有しているなら、住まいを攻撃すると脅しをかけてきた。
(アブデルワーヘド、ガザ)


An Israeli caller has just rang up. My youngest son
answered. The caller threatened that if I have any weapons
they will hit my place!!!!!



Subject:[AML 22889] ガザより(7) 今のところ無事だが・・・
From:"OKA Mari"

==8==送信日時:2008/12/29 13:25

京都の岡です。
ガザのアブデルワーヘド教授のメール、転送します。

***********転送・転載歓迎***************

今のところ無事だが・・

私も家族も無事だが、緊張が続き疲労している。自家用発電機のトラブルのせいで、依然、電気なしの状態。2時間前、隣接するビルがヘリから小規模なロケット砲で攻撃された。標的は7階のアパート。私のアパートは4階だ。それから、通りの向かいにあるビルの5階のアパートも攻撃された。耐え難い状況だ。住民は正真正銘のパニックに襲われている!昨晩、F16型戦闘機がアル=アクサー衛星放送局を攻撃した。同局は粉々になり、周囲のビルも多くが居住不可能になってしまった!ビルの持ち主も住人たちもよそへ移らなければならない!シファー病院の向かいにある小さなモスクも粉々になり、その攻撃のせいで周りの住宅も深刻な被害を受けた。私の友人の家もその一つだ。何が起きたのか、言葉では言い表せないと?! ?[この文字化けは「彼」と思われる(寺尾記)]は言う。彼の家は重篤な被害に見舞われた。56歳になる姉は重傷を負った!さらに英国の委任統治時代に英軍が建設した庁舎(アル=サライヤ)もやられた。標的になったのは刑務所だった。収容されているのは政治犯や一般の囚人だというのに!メディアは死者280名と報道しているが、シファー病院で医師をしている友人の一人は、死者は約500名に達し、負傷者も1000人以上にのぼるという!ラファの国境地帯でも攻撃はエスカレートしている。トンネルを破壊するための作戦が展開されているのだ。何百人ものパレスチナ人が怒涛のようにエジプト国境に徒歩で押しよせているが、エジプト人官憲の発砲に遭って、誰もエジプト側に入れないでいる。



==9==件名:ガザより(8)
     送信日時:2008/12/29 13:26

京都の岡です。
ガザのアブデルワーヘド教授からのメール、転送します。

***** 転送・転載歓迎 *******

数分前、複数の地点を狙ってまた空襲があった。死傷者多数。うちの窓ガラスも砕け散った。税関事務所と入国管理事務所も先刻、破壊された。飛行機やヘリがまだ上空で作戦を継続中。




==10==件名:ガザより(9) 破壊
     送信日時:2008/12/28 11:48

京都の岡です。
ガザのアブデルワーヘド教授のメール、転送します。

***** 転送・転載歓迎 *****

破壊

F16型戦闘機がガザ最大の、公安関係のビルを破壊した。アラファトの身辺警護のためにEUが建設した一群のビルだ。4発のミサイルを受けてビルは粉々になった。各地の警察署も攻撃され、今日、すべて破壊された。230もの地点がイスラエル軍用機の標的になっているという話だ。今日の攻撃で、子どもを含む大勢の民間人が死傷した。ラファの国境地帯ではパレスチナ人が一人射殺された。さらに発砲があり、エジプト人官憲が一人撃ち殺された。国境の状況も悲惨だ。イスラエルによる地上攻撃もありうる!

------------------------------------
■イスラエルがわは、これまで数人の死者がでただけなのに、おおさわぎ。パレスチナがわは、数百人規模の死者がでているのに、対等以上にわるい いわれかたをしている。■歴史的経緯において、さかのぼったとことで、イスラエルがわに正義があったためしがない(=独善的で、アメリカぐらいしか支持がない)が、被害者数でも、針小棒大に自分たちは被害者づらして、あいてをテロリストよばわりしては虐殺を正当化する。


【関連記事】
●ウィキペディア「パレスチナ問題
“報復連鎖の恐れ、泥沼化も ガザ大規模空爆”(asahi.com 2008年12月28日8時0分)
“4日連続の空爆、10人死亡 ガザの死者360人超に”(中国新聞'08/12/30)

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コメント

転送・転載歓迎

*転送・転載歓迎*

ガザ空爆に抗議して
NGO団体共同でイスラエル大使館へ
明日30日、午後4時から申し入れ行動をもちます。

参加団体:
アーユス仏教国際協力ネットワーク
アムネスティ・インターナショナル日本
日本国際ボランティアセンター
パレスチナ子どものキャンペーン
パレスチナの子供の里親運動
ピースボート
日本パレスチナ医療協会 ほか

一緒に申し入れしたい方は大使館前にぜひお集まりください。
地下鉄・麹町駅からすぐです。

なお、集会やデモではありませんので、ご協力よろしくお願いいたします。

**************************************************
特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
Campaign for the Children of Palestine(CCP)
〒171-0031 東京都豊島区目白3-4-5 アビタメジロ603
Tel:03-3953-1393 Fax:03-3953-1394
Email: ccp@bd.mbn.or.jp
URL:http://ccp-ngo.jp/

岡さんからの続報3件

Subject:[AML 22906] ガザより(10) 攻撃さらに
From:"OKA Mari"
Date:Mon, 29 Dec 2008 21:40:22 +0900

京都の岡です。
ガザのアブデルワーヘド教授からのメールを転送します。
昨晩から今日にかけて攻撃を受けた地点のレポートです。

イスラエルの攻撃目標がこうして列挙されると、社会が社会として成り立つためのソフトウェアの部分を狙い撃ちしていることが分かります。イスラエルの総選挙をにらんでの、内政の延長線上にある戦争、という専門家の指摘はそのとおりなのかもしれませんが、その戦争にかこつけて、イスラエルが何をなぜ破壊しようとしているのか、まで深く考えるべきだと思います。

以下のレポートはその示唆を与えてくれるように思います。

同教授宅にイスラエルから脅迫電話がかかった旨、すでにお伝えしましたが、事実を外の世界に報道しようとするジャーナリストや記者たちも攻撃の標的になっています。

おか まり


******転載・転送歓迎******

昨晩、ガザ市内だけで20ヶ所が空襲された。爆撃について私が
知るかぎりのことをお伝えする。

1.自宅近所に3回目の攻撃。元公安局。うちミサイル1基が不発のまま、自宅アパートのあるビルの正面、救急ステーションから数メートルのところ、に落ちる。
2.ガザのイスラーム大学の主要校舎二つが粉々に。建物の一つは実験室棟、もう一つは講義棟。いずれも地上4階、地下1階建て。
3.ビーチ難民キャンプ、イスマーイール・ハニーエ氏の住まいの隣家が空と海から同時攻撃され崩壊。
4.モスク2つが空襲され粉々に。中にいた10人が死亡、うち5人はアンワル・バルーシャ氏の娘たち。自宅が危険なのでモスクに避難していたのだろう。これで、破壊されたモスクは計6つに。
5.内務省のパスポート局の建物も今朝、破壊された。
6.文化省のビルも今朝、こなごなに。
7.首相執務室のビルも空襲され完全に破壊。
8.民事行政の主要ビルも完全破壊。
9.地元メディアが報道していないため私が把握できていない複数ヶ所に何度かの攻撃が実行されている。夜間、ヘリコプターが複数回にわたり攻撃するのを目撃。
10.ジャバリーヤ青年スポーツセンター(UNRWAの施設)が、空から直撃された。
11.サライヤ政府センター近くの空き家が空襲され破壊。
12.ゼイトゥーン地区で移動中の車体が攻撃され破壊、男性2人、子ども1人が死亡。
13.下校途中の高校生の姉妹2人が、空爆を受け死亡。
14.いつかの警察署が再度、攻撃される。
15.イスラエルはジャーナリストおよび記者に対し自宅もしくはオフィスにとどまること、従わない場合は攻撃目標にすると公式に伝達。ガザで起きていることをメディアに報道させないためだ。
16.病院二つが標的に。ファタ病院はまだできたばかりで操業していなかったが、空から攻撃された。もう一つのほうは小さな個人経営の病院。テル・エル=ハワーのアル=ウィアム病院も標的にされた。
17.ベイト・ハヌーンの庁舎も昨晩、破壊された。
18.ラファの自治体のビルも昨晩、破壊された。
19.ラファの庁舎も昨晩、標的にされた。
20.ラファのハシャシュ地区が昨晩、二度にわたり攻撃された。いずれもミサイル2基によるもの。2回目の着弾で周囲15軒の家々が破壊される。
21.ゼイトゥーン地区のグランドにミサイル一基、着弾。
22.ラファ国境地帯にある40個のトンネルに対し空から攻撃、トンネルすべてを破壊。
23.ビーチ難民キャンプの警察署、完全に破壊。
24.旧エジプト・ガザ総督の邸宅も空と海からミサイル攻撃を受け完全に破壊。

続報
ガザの負傷者のための民間協会が破壊された。ガザとハーン・ユーヌスにあるアル=ファラフ慈善協会の二つの建物も破壊された。

続報2
数分前、ウンマ大学の新しい小さな校舎が1棟、攻撃を受け、破壊された。



Subject:[AML 22919] ガザより(11)
From:"OKA Mari"
Date:Mon, 29 Dec 2008 13:59

京都の岡です。

イスラエルによる今回のガザ攻撃は、第2次インティファーダにおけるイスラエルの軍事侵攻がもっとも激化していた時期のそれとだぶります。
もちろん、規模も犠牲者の数も、今次の攻撃ははるかに上回っていますが。

ジェニン難民キャンプを土砂の海にせしめた2002年の「防衛の盾」作戦。
武装抵抗勢力の拠点だけでなく、たとえば社会保険省の事務所や学校が攻撃され、パソコンのデータが破壊されました。
市民社会建設のために営々と築かれてきた社会のソフトウェアがターゲットにされました。

今回、攻撃目標とされた地点のリストを見ると、あのときと同じ意図を感ぜずにはおれません。

「防衛の盾」作戦では、その直前にイスラエル市街で起きたパレスチナ抵抗勢力メンバーによる自殺攻撃に対する報復作戦とされながら、作戦自体はそのはるか前から準備され、イスラエルは作戦を開始する絶好のタイミングを狙っていました。

同じように、ハマースのロケット砲攻撃に対する報復とされる今回の攻撃も、6ヶ月以上前から準備されていたようです。

"Israel's Shock and Awe planned 6 months"
http://www.palestinechronicle.com/news.php?id=57f0a945f0ce661c0e64a1fe8900c4c4&mode=details#57f0a945f0ce661c0e64a1fe8900c4c4

2003年イラク戦争の「衝撃と畏怖」作戦に倣った今回の攻撃では、わずか2日のあいだに数十箇所に対して「同時攻撃」がなされています。
長期にわたる入念かつ周到な準備なくしては不可能なことです。

ハマースは西岸・ガザでの独立国家建設について協議する準備があることを表明し続けていましたが、イスラエルは、ハマース政権誕生のときからハマースの壊滅を狙っていたという分析もあります。

"Hamas has been targeted since it was elected"
http://www.thenational.ae/article/20081229/OPINION/539221568/1080/FOREIGN


以下、ガザ市内在住のアブデルワーヘド教授(ガザ・アル=アズハル大学英文科教授)のメールを転送します。

****** 転送・転載歓迎 ******

今日、エジプトで、イスラエルのガザ侵攻に抗議する大規模な民衆デモ。

今日、ガザ侵攻に抗議するパレスチナ人(イスラエルの1984名のアラブ系市民)による複数のデモ。
イスラエル警官40人が負傷、140人のパレスチナ人がイスラエル警察に逮捕。

イスラエル軍から今晩、シファー病院の病棟1棟を爆撃するという脅迫電話。さらに多くの人々を正真正銘のパニックに陥れる。

アラブ連盟は、次の金曜に開催予定だった≪緊急非常≫サミットを日曜に延期。


Subject:[AML 22933] ガザより(12)
From:"OKA Mari"
Date:Wed, 31 Dec 2008 0:57

*****************

2008年12月30日0:59(現地時間)

ガザ地区に対する急襲はなおも続いている。ハーン・ユーニスにさらなる襲撃。昨晩、10回以上も。うち2回はハーン・ユーヌス自治地区の建物に対して。
ガザ市では、シュジャイヤ地区(ガザ市東部)の古いモスクが攻撃され破壊された。
ガザ北部では、ロバに引かれた荷車が空襲され、避難途上の一家が死亡。だが、発表によれば、攻撃されたのはグラッド・ロケットを積載した車だという!ことの真相はと言えば、不運な一家が家財道具を荷車に載せてロバに引かせていたに過ぎないのだ!
毎時間のようにイスラエルの爆撃でさらなる数の民間人が死んでゆく。
イスラーム大学と予防安全保障局の一群の建物に新たな攻撃。アル=アズハル大学の校舎も被害に見舞われた。

イスラエルのヘリや飛行機が今も頭上を飛びかっている。今晩もガザに対してさらなる攻撃があるにちがいない。ガザのパレスチナ人は対空兵器など何一つ持ってはいないというのに! これが私たちにとっての新年のスタート、これが私たちの「ハッピー・ニュー・イヤー」、これが、失敗に終わった恥知らずのブッシュ政権と民主主義が私たちに送るラスト・メッセージなのだ!
昨日、カイロでは大規模なデモがあった。デモ参加者が叫んだのはムバーラク大統領を非難するスローガンだった。裏切り者ムバーラク、ムバーラクに死を、イスラエルはナイルの地から出て行け、といった敵意に満ちた言葉の数々。

転送つづき

Subject:[AML 22945] ガザより(13) 12月30日 夜のガザの爆撃
From:"OKA Mari"
Date:Wed, 31 Dec 2008 15:55

京都の岡です。
ガザのアル=アズハル大学の英文科教授、アブデルワーヘド教授の
メールを転送します。

メールには写真が添付されていましたが、MLだと写真添付ができないので、いま、いろいろな方のご協力を得て、写真をアップする努力をしています。
アップできたら、追って、ご連絡いたします。

おか

****** 転送・転載歓迎 ******

2008年12月30日6:27PM(現地時間)

2008年12月30日、ガザは5分間で20基のミサイルによる爆撃。同夜、ほかにも20ヶ所が攻撃される!添付の写真は最初の攻撃のもの!
パルテル〔パレスチナの電話会社〕の録音メッセージが、パレスチナの外から有線および携帯電話にかかってくるパレスチナ人市民に対する脅迫電話に注意するよう警告している!分からないが外部の誰かが私に電話をかけようとしていた。だが携帯は電気がないため使用不能で、発電機を作動させるのは、外界に発信するためだ。
さまざまな無人機が私たちの頭上から立ち去る気配はない。今まさに、付近のどこかが攻撃された。爆撃が膨大な回数に及ぶため、どこに着弾したか、もはや見分けることができない。ガザ市内だけでこの状態だ。ほかの地域も言うまでもない。
地元メディアのニュースによれば、イスラエルの地対地ミサイルがブレイジュ難民キャンプに、また砲弾が何発かハーン・ユーニス東部に撃ち込まれたという。ガザ・ワーディ東部では(ガザ・ワーディは小さな村だ)、民家が1軒、空爆された。爆発で2人が亡くなり、ほかは負傷!公式の死者数は390に達し、負傷者は約1800人、子どもをはじめ膨大な数の民間人が含まれている!
アル=カッサーム旅団が今、記者会見で新たな闘いの誓いを立てている。イスラエル航空機および無人機が空で広範囲にわたり活動しているにもかかわらず、彼らは150発のロケット弾を発射したという。ハッピー・ニュー・イヤー!


Subject:[AML 22946] ガザより(14) 爆撃、再び!!!!!!!!!!!!
From:"OKA Mari"
Date:Wed, 31 Dec 2008 16:12

****** 転送・転載歓迎 *******

2008年12月30日 8:59PM

今晩の猛爆撃がたった今始まった。民家や政府関連の場所が狙われている。
またもテル・エル=ハワが狙われている!ベイト・ラヒア、ジャバリーヤ村、ハーン・ユーニス、ラファにも攻撃。イスラエルはラファ国境地帯のトンネル200本を破壊と発表した。
ある男性は攻撃のひとつに巻き込まれ、まる1日行方不明となり、家族は3日間、喪に服した。今日、その男性がシファー病院の集中治療室で存命中であることが判明した。スドゥキ・ハンマードだ!
これ以上、新たな攻撃の波について伝えることができない。民家一軒が今まさに燃えている!なんということだ!


Subject:[AML 22949] ガザより(15)
From:"OKA Mari"
Date:Wed, 31 Dec 2008 16:59

******* 転載・転送歓迎 *******

2008年12月30日 11:56PM

ミリヤム・クック先生(デューク大学)、ご厚意とお気遣い、感謝します。幸いなことに、ほんの10分前に、この5日間で初めて電気が復旧した。ガザは今、午前零時。無人機の唸り声が耳障りとはいえ、ミサイルがそこらじゅう、目と鼻の先やはるか彼方にシャワーのように降り注ぐことに比べれば何でもない。
20分前、付近で軍用ヘリによる攻撃があったが、どこだか場所を特定できない。燃えた家は、近所にある政府関係の建物の近くだ。私が住んでいるテル・エル=ハワーは政府関係の建物が数多く集まっている地域だ。それらの建物の多くが一度ならず攻撃されている!今やガザの80%以上が停電している!
実を言えば、ガザのいたるところでパニックが起きている。多くの民家が、故意あるいはその他で、攻撃されているのだ。ガザに対する今回の軍事攻勢で42人の子どもたちが殺された。これらの子どもたちがハマースの活動家でロケット弾を発射しているというのだろうか!
ハマースのアル=カッサーム旅団には1万2千人がいると思う。その中核は、まだ何の戦闘もしておらず、依然、士気と強度を保っている。一方、主たる犠牲者は警官隊、民間の労働者、子どもや学生をはじめとする無辜の人々だ。イスラエルが攻撃しているのはホテル、スポーツセンター、空き家、パスポートの発給や税関、税務に使われていた政府関係の建物である。彼らは庁舎や、ガザではまだだが、町々や村々の役所を攻撃している。彼らはまた10のモスクを攻撃し、うち6つは完全に破壊された。だが、いずれの場合も、モスク周辺は著しい害を被った。ジャバリーヤ難民キャンプではある家族の5人姉妹が、モスクの壁が崩れ落ち、瓦礫の下敷きになって殺された。

世界じゅうの人々が、ムスリムの国々でさえも、楽しい時を過ごしているはずのクリスマスに何が起きているのか、書かれねばならない多くのことの、これはごく一部である。

みなさんが楽しいクリスマスと良いお年を迎えられますように。

アブデルワーヘド教授
芸術人文学部英文科
ガザ・アル=アズハル大学


Subject:[AML 22963] ガザより(16) 雨のガザで
From:"OKA Mari"
Date:Wed, 31 Dec 2008 21:53

***** 転送・転載歓迎 ****

2008年12月31日 8:29AM(現地時間)

ガザ地区では何時間も雨が降り続いている。この新たな状況を受けて、イスラエルの無人機、無人飛行機およびヘリコプターが空から姿を消した。だが、イスラエルの戦車および大砲から何回にもわたって砲撃がある!とはいえ、睡眠を中断されずに何時間か眠ることができた!子どもたちは緊張と恐怖と不安からわずかながら解放された。ガザは見捨てられた街のようだ!

アブデルワーヘド
ガザ・アル=アズハル大学
芸術人文学部英語学科教授


Subject:[AML 22964] ガザの写真
From:"OKA Mari"
Date:Wed, 31 Dec 2008 21:57

京都の岡です。

ガザのアブデルワーヘド教授より送られてきた一連の写真を、遠藤礼子さんのご協力で以下にアップしていただきました。

http://picasaweb.google.com/tigrimpa/wLVhCF?feat=directlink

可能なら、できるだけ大きなモニターでご覧になってください。
小さな写真では、事態の本質が伝わらないと思いますので。

おか まり

転送つづき2

Subject:[AML 22976] これは全パレスチナ人に対する攻撃だ
From:"OKA Mari"
Date:Wed, 31 Dec 2008 0:57

京都の岡です。

ガザのアブデルワーヘド教授よりイスラエルのハアレツ紙掲載のアミラ・ハスの記事その他が転送されました。
とりあえずハスの記事、訳しましたので、拙訳を付して転送します。
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1050688.html
警官の修了式が直撃されて大勢の若い警官たちが殺された件は、A教授のメールにもありました。
それについてのS氏のコメント。「ハマースを支持していた者たちにしても、職を、給料を求める若者たちだった。彼らは生きたかったんだ。だが、そのために彼らは死んでしまった」という一文。
民間人も多数、殺されているがゆえのイスラエルに対する非難であるなら、民間人でない者たち、戦闘員とされる者たち(=ハマース・メンバー)とは何者なのか。

2002年、西岸への侵攻においても、占領下のパレスチナ人が銃をとって武力による抵抗をせざるを得ない状況を造り出しておいて、彼らを「テロリスト」と名指すことで、攻撃の正当性を得る。

同じように、封鎖され、産業のインフラがことごとく破壊され、生計を立てる手段は唯一、ハマースに加わることだけというようなガザで、日々の糧を得るために、ハマースを支持した若者たち。
民間人と戦闘員のあいだの境界線も限りなく曖昧です。

おか まり


************
ガザ攻撃はハマースに対してではない、全パレスチナ人に対する攻撃だ

アミラ・ハス
2008年12月29日
ハアレツ紙


日曜午後3時19分。ミサイルが向かってくる音が電話越しにも聞こえる。続いてもう一発。脅えた子どもたちの叫びがそれに重なる。ガザ市テル・アル=ハワー地区。高層アパートがひしめく。どのビルにも何十人という子どもたちが、そしてどのブロックにも何百人という子どもたちがいる。

子どもたちの父親であるBは、近所の家から煙が上がっていると言って電話を切る。1時間後、2軒のアパートがやられたと彼は言う。1軒は無人だった。誰が住んでいるか彼は知らない。もう1軒は、負傷者が出たが、ロケット弾の発射を担当するメンバーの家だ。だが、幹部や重要人物というわけではない。
日曜日正午、イスラエル空軍がガザのナショナル・セキュリティ・サービスの一群の建物を爆撃した。ガザ市の中央刑務所もそこにある。3人の被収容者が殺された。うち2人はファタハのメンバーと思われる。3人目はイスラエルに協力した廉で服役していた。ハマースはガザ地区にある他の刑務所の大半から被収容者たちを避難させていたが、この監獄は安全だと思ったのだ。

日曜日午前零時、Sは電話の音に起こされた。「どっちみち眠っていたわけじゃないんだ」と彼は言った。「受話器をとると、アラビア語の録音が聞こえた。『武器弾薬を自宅に置いている者は誰であれ、家を爆撃することを警告する』と」。

近所に住むある家庭は家族3人を殺された。3人とも20代の若者だった。彼らの誰ひとり武器や弾薬など持ってはいなかった。彼らがただ通りを歩いていたところ、イスラエル空軍が通りすがりの車を爆撃したのだ。別の隣人は16歳の娘を亡くした。その姉は重傷を負った。イスラエル空軍が、パレスチナ自治政府の予防安全保障サービスがかつて使っていた建物を爆撃したのだが、それは彼女たちの学校のすぐ隣だった。

Sは、ガザの市警本部近くに事務所を構える友人を訪ねたとき、土曜日の爆撃の一部がもたらした結果を目にした。その攻撃で殺された一人はハサン・アブー・シュナブ、元ハマース幹部のイスマーイール・アブー・シュナブの長男だった。
イスラエルが5年前暗殺した老アブー・シュナブは、2国家による解決に賛意を表明した最初のハマース政治家の一人だった。ハサンは、地元の大学に職員として勤めながら、警察のバンドで演奏するのが趣味だった。土曜日、爆弾が直撃したとき、彼は警察官の卒業式で演奏しているところだった。

「70人の警官が殺された。全員、ハマースのメンバーじゃない」とSは言った。Sは反ハマースだ。「ハマースを支持していた者たちにしても、職を、給料を求める若者たちだった。彼らは生きたかったんだ。だが、そのために彼らは死んでしまった。一撃で70人。この攻撃はハマースに対してじゃない。われわれ全員、パレスチナ人全体に対する攻撃だ。自分の同胞が、そして自分の郷土がこんなやり方で破壊されてもいいと思うパレスチナ人など一人もいやしない。」

29/12/2008

イスラエル、停戦提案を拒否


ガザ空爆 イスラエルの狙いは何だ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000571-san-int
12月28日23時55分配信 産経新聞



拡大写真
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000571-san-int.view-000
イスラエル(写真:産経新聞)

 イスラエル軍はパレスチナのハマスが実効支配するガザ地区に対し、空前の大規模空爆に踏み切った。ガザからのロケット弾攻撃阻止だけでなく、2月のイスラエル総選挙前にハマスを可能な限り弱体化させておく狙いがあるとみられる。しかし、犠牲者が増えるほど、パレスチナ社会やアラブ世界でのハマスへの同情と支持は高まる。イスラエルの「戦略目標」は、いまひとつはっきりしない。

  ■写真で見る■ イスラエルによる空爆後、パレスチナ自治区ガザ地区に立ち上る煙
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/mideast/208514/slideshow/140607/

 ハマスはエジプトが仲介し6月に成立したイスラエルとの一時停戦の延長を拒否し、今月19日に停戦が失効した直後から再びロケット弾攻撃を本格化させた。

 ロケット弾は命中精度が低い上に威力も限定的で、イスラエルに深刻な軍事的脅威を与えているとはいえない。それでもハマスは年々、発射能力を拡大させ、時にはイスラエル側にも死者が出るようになった。

 ハマスは、このロケット弾を「闘争」のシンボルとして有効に利用しており、今回の停戦崩壊後も数百発を撃ち込み、イスラエル軍を見事に“挑発”した。最大の狙いは、イスラエルが続ける「ガザ封鎖」と、その結果生じているガザ住民の困窮状態に国際社会の注目を集めることであり、できれば次の停戦交渉でアラブ世論を糾合し、ガザと国境を接するエジプトに国境開放を迫りたいところだろう。いまのハマスには、イスラエル軍の攻撃を招いても失うものはないのだ。

 ただ、ハマスの誤算は、イスラエルの反応が予想以上に激しかったことだろう。パレスチナ人の犠牲者数が多いことは「イスラエルの残虐性」を強調する材料にはなるものの、報復を求める「身内」からの圧力も強まり、報復の連鎖に巻き込まれかねない。ハマス指導部がそこまで計画していたとみる向きは少ない。

     ■

 イスラエルにとっても大規模攻撃は“両刃の剣”だ。与党の中道右派カディマと連立与党の中道左派・労働党は総選挙を約6週間後に控え、ガザ地区からロケット弾が撃ち込まれる状況を放置できなかった。

 ただ、地上部隊を投入してもハマスのロケット発射能力を根絶できなかったことは過去の経験が示しており、今回の大規模空爆による奇襲攻撃では、一時的にハマスのロケット弾発射能力をそぐぐらいしか期待はできない。しかも、その効果がいつまで持続するのか不透明だ。ハマスが投票の直前にイスラエル領内で自爆テロなどに成功してしまえば、イスラエル世論の支持はカディマや労働党に見切りをつけ、強行右派のリクードに流れるだろう。

 一方、07年春のハマスによるガザ武力制圧で亀裂が決定的となった穏健派のパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハにとっても、「イスラエルのやりすぎ」は都合が悪い。28日もファタハの治安部隊が西岸南部ヘブロンで、「ガザでの虐殺」に抗議するパレスチナ住民のデモを抑える衝突が起きており、一般住民にはファタハが「イスラエルの手先」に映る。ファタハが支配するヨルダン川西岸でパレスチナ武装組織が再び対イスラエル武装闘争を活性化させれば、ファタハの治安能力の足下を揺るがしかねない。(カイロ 村上大介)


狙いは米政権移行期…ガザ空爆、イスラエルが周到に準備
12月29日10時0分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081229-00000009-yom-int

 イスラエル軍が27、28の両日、パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスの拠点に行った大規模空爆は、1967年の第3次中東戦争後では最も激しい攻撃となり、中東全体に影響が広がることは必至だ。

 米国の政権移行期にタイミングを合わせた点も見逃せず、オバマ米政権登場に期待してきた中東和平の推進派にとって、大きな衝撃となった。

 ガザ地区は第3次中東戦争以来、イスラエル軍が占領してきたが、軍は2005年にガザから撤退し、それをハマスが「抵抗運動の勝利」だと喧伝(けんでん)して勢力を伸長。07年にはアッバス自治政府議長率いるファタハを武力で追い払い、ガザを実効支配した。ハマスはイスラエルと度々衝突してきたが、ガザの人道状況悪化に伴い今年6月、半年間の停戦に合意した。

 イスラエル政府は今回の作戦を、停戦と並行して着々と練り上げていたフシがある。同国紙ハアレツによると、バラク国防相は半年前、国軍に、ハマスの訓練所など標的を定めるよう指示していた。2月に総選挙を控えた政府は、強硬姿勢を示す必要に迫られていた上、オバマ米次期政権がブッシュ政権の「ハマス排除政策」を転換することを阻止したい思惑もあった。ハマスが今月19日に停戦終了を宣言した後、政府は「停戦は維持すべきだ」と表明したが、作戦実施に向け、ガザの過激派によるロケット弾攻撃再開を待ちかまえていた可能性が濃厚だ。

 ただ、今回の攻撃にどれだけ効果があるかは疑問だ。空爆にはハマスを軍事的に弱体化させる狙いがあるが、専門家の間では「一時的な停戦がやっとで、恒久平和にはつながらない」との見方が強い。一方、パレスチナでは27日、アッバス議長が支配するヨルダン川西岸各地で、反イスラエルのデモ隊が同国軍と衝突した。攻撃が長期化すれば、イスラエルや米国が支持する議長の政治生命が揺らぐ可能性もある。

 攻撃で、オバマ政権誕生早々に中東和平が動く可能性もなくなったとみられる。

 アラブ諸国では、「外交重視」をうたうオバマ氏が、「ならず者排除」を貫くブッシュ政権の中東政策を転換するとの期待が強かった。

 ブッシュ政権とイスラエルは、アッバス議長との和平交渉を進める一方、ガザへの経済封鎖でハマスつぶしを図ったが、ガザ住民の生活が困窮する中、ハマス支配は逆に強まった。「ハマス抜きの中東和平は困難」(交渉関係者)との見方も広がり、欧州連合(EU)では、アッバス議長とハマスの「和解対話」による分裂解消を優先すべきだとの意見も浮上していた。

 27日の攻撃は、ハマスが何らかの形で、和平交渉にかかわる可能性を当面つぶした。イスラエルの意図は短期的に達成されても、より大きな目標である中東和平の実現は今回の攻撃でさらに遠のいたのは否めない。(エルサレム支局 三井美奈)


岡真理さんからの追伸つづき

Subject:[AML 23006] ガザより(その18) 嘆きと悲しみと死と 2009年
元日のガザ
From:"OKA Mari"
Date:Thu, 1 Jan 2009 2:36

京都の岡です。

ガザのアブデルワーヘド教授のメッセージ(その18)を転送します。

*前回最後にお送りしたのは(その16)でしたが、バックナンバーに重複があったため、今回、調整しました。

 (その17)がMLでは流れていませんが、欠落ではありません。

*これ以前のメッセージは、訳文を推敲し、以下のサイトにアップされています。

TUP-Bulltin http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/

NPJ通信    http://www.news-pj.net/npj/gaza/index.html (写真入り)

ガザの写真   http://picasaweb.google.com/tigrimpa/wLVhCF?feat=
directlink

みなさんのご協力に感謝します。

おか まり



****** 転載・転送歓迎 *****

嘆きと悲しみと死と 2009年元日のガザ

2009年1月1日 6:34PM

2009年元日のガザはどのような姿か? 

死がガザを覆い尽くしている。嘆きと悲しみが2009年という新年の挨拶なのだ。

血と大量の死体の匂いがする! 毎分のように悪い知らせが新たに届く。

爆発音、爆撃、ミサイルの飛来音、崩壊、荒廃、イスラエルの無人機、アパッチヘリその他の軍用ヘリ、F16型戦闘機、足元を揺るがす大地。
破壊の跡がいたるところに。死体、千切れた四肢、泣き叫ぶ子ども、幼子や夫を探し求める母親。

どこに行けばいいのか、どこに隠れればいいのか、誰にも分からない!

イスラエルの攻撃のもとでは、安全な天国などどこにもありはしない。

市民社会の施設さえ標的にされた。法務省、教育省、文化省が破壊された!

モスクも手ひどくやられた。うち6つは過去のものになってしまった。

これらモスク周辺の何十という家も蹂躙され、粉砕された。

人々は死に、また傷ついた。今日、2009年1月1日までに、攻撃で2000人以上が負傷し、420人以上が殺された。この数字には50人を上回る子どもたちが含まれている。

今日、ガザ市だけで、20回以上の空襲が実行された!最後の攻撃で、ジャバリーヤ難民キャンプの4階建ての建物が破壊され、少なくとも15人が殺された!

このメッセージを書いているさなかにも、ガザ市北部、シェイフ・ラドワーンで5階建ての建物が数分前、イスラエルの軍用機によって粉々に破壊されている!

爆撃についてこれ以上、書き続けることができない、たった今、3回目の大爆発が起こった!



Subject:[AML 23022] ガザより(その19) ガザが再び燃えている
From:"OKA Mari"
Date: Fri, 2 Jan 2009 12:34

京都の岡です。

ガザのアブデルワーヘド教授からのメッセージ(その19)をお送り
します。

*****転載・転送歓迎*******

ガザが再び燃えている

2009年1月1日10:45PM

法務省(新築)、教育省(新築)、囚人問題省、立法評議会(新築)、両替所3軒、モスク3つ、民家3軒、移動中の車2台、そしてその他の建物も、空と海から、二度、三度と攻撃された。古い地元の石鹸工場も今朝、攻撃された。
無人機とF16が何機か今まさに空を飛行中だ。朝には20機もの航空機が空にあった。昨夜、ガザの人間は1分たりとも眠れなかった!

イスラーム大学のイスラーム研究の教授でハマースの指導者であるニザール・ライヤーン博士が今日、殺された。F16がジャバリーヤ難民キャンプ中央部にある彼の4階建ての自宅を爆撃したのだ。彼の4人の妻たちと9人の子どもたちもいっしょに殺された。これまでの捜索で彼の家族14人が瓦礫の下敷きとなっていることが判明している。同地区の住居多数が大きな被害を受けている。

いくつかは人間が暮らせる状態ではなくなってしまった。

ライヤーン博士は前にイスラエルが侵入したとき、戦闘で息子二人を亡くしていた!

あらゆる形で、毎分のように、ガザが再び燃えている!



Subject:ガザより(その20) 真夜中のガザ
From:"OKA Mari"
Date:Thu, 2 Jan 2009 12:35

京都の岡です。
ガザのアブデルワーヘド教授のメッセージ(その20)をお送りします。

****** 転送・転載歓迎 ******

真夜中のガザ

2009年1月2日 1:41AM

完全な暗闇だ。ガザ市内の80%以上がすっかり闇に覆われている。

この暗闇のなかでは自分の指さえ見えない!

一方、家の外では、無人機が頭上で唸り、軍用ヘリが空を徘徊している。

家のなかに目を戻せば、子どもたちは就寝時間になっても床につきたがらない!

悪夢や爆撃、爆発を恐れているのだ。当然のことだ!



ルーティンとなった航空機の音が6日以上にわたり昼夜を問わず続いていたが、それが突然、消えた。・・・爆発音。・・・継続する爆発音。・・・一連の爆発。

・・・ほかにも身の毛のよだつ爆発が複数。・・・爆風・・・遠くで燃え盛る炎。

・・・子どもたちがベッドから飛び上がる。恐がって・・・震え上がって・・・不安そうに・・・

どうしたらよいか分からずに!どこかに身を隠したい、でも、行くところなどないのだ。

まるでマットレスの下で爆発音がしているみたい、どうしたらいいの?と再び訊ねる。ただ待つしかないんだ!だが、どうしたら子どもに待つことを納得させられるだろう?しかも、何を待つというのだ? 今度は、救急車と消防車のサイレンが聞こえてくる。それでようやく我にかえる。自分がガザにいて、小さな発電機を動かして2009年新年に世界に向けてメッセージを書いているのだということに。

つづき

Subject: [AML 23080] ガザより(その21) 私は無事です
From: "OKA Mari"
Date: Sat, 3 Jan 2009 19:55

京都の岡です。

ガザのアブデルワーヘド教授からのメッセージ(その21)をお送りします。

まる24時間、メールがなかったので、心配していましたが、今日、夕方、メールが来ました。
同教授はこれまで自家発電機で世界に発信し続けてきましたが、いよいよディーゼル燃料も尽きかけています。

*********転載・転送歓迎**********

私は無事です
2009年1月3日 10:29AM

今のところ私は無事だ。しかし、私の住む地区に対する空襲はこの10分間で9回、最悪の事態となることを誰もが予期している! 午前3時から4時のあいだに、ガザ市内の複数の目標に対して10回の空襲があった。イスラエルの軍艦からの砲撃もあった。地元の漁船10隻以上がその場で炎上した! 午後、イスラエルのラジオが、攻撃目標になっているガザ地区の36カ所を発表。ガザ市東部の南北を結ぶ橋もあったし、ラファのガザ空港もあった。事態は悪化の一途をたどっている。今にも地上攻撃が始まりそうだ!


もう電気も水もない。ディーゼル〔発電機の燃料〕も尽きかけている。外出もままならない。攻撃初日からずっと家にいる(今日で8日間。いつまで続くのだ!)神の祝福がみなさんすべてにありますように。アブデルワーヘド教授ガザ・アル=アズハル大学教養・人文学部英語学科-----

映画『レインボー』

Subject: [AML 23072] ガザ 映画「レインボー」をご活用ください
From: "OKA Mari"
Date: Sat, 3 Jan 2009 13:59
【転載・転送歓迎】

みなさま、

京都の岡です。
イスラエルのガザ攻撃について、集会等の開催を検討・準備しておられる方々も多いと思います。

先にお送りした「あなたにも出来る25の行動」にも、5)ティーチ・イン、セミナー、討論会、ドキュメンタリー映画の上映会などなどを開催しよう、とありました。
そこで以下、ご案内です。

ガザを舞台にした、日本語字幕つきのドキュメンタリー映画がいくつかあります。

そのなかのひとつに、アブドゥッサラーム・シャハダ監督の『レインボー』(2004、41分)という作品があります。

2004年5月のイスラエルによるガザ侵攻作戦に見舞われたガザの人々の痛みを芸術性高く描いて、2005年アース・ビジョン第14回地球環境映像祭でアース・ビジョン大賞を受賞した作品です。

テーマ的にも、また、41分と尺も短いので時間的な面でも、集会等で上映するのに最適だと思います。

上映会開催の場合、通常は料金 63,000円かかりますが、アース・ビジョンさんのご厚意により、今回、特別に、小規模上映会用の料金( 10,500円+送料)を適用していただけることになりました。

上映会開催を希望される方は、アース・ビジョンの宇津(うづ)さんにご連絡ください。
Tel:03-5802-0525  E-mail: festival@earth-vision.jp

以下、申し込み方の詳細です。

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レインボー Rainbow
(パレスチナ/41分/監督:アブドゥッサラーム・シャハダ)占領下で破壊され、奪われ続けるパレスチナの人々の生活と生命。
その痛み、悲しみをレンズに焼きつけるかのように、カメラはまわる。
アース・ビジョン 第14回地球環境映像祭 アース・ビジョン大賞
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【申し込み方法】下記のページから上映申込書をダウンロードしてご記入の上、 メール( festival@earth-vision.jp )もしくはFAX(03-5802-0575)にて アース・ビジョン事務局 宇津 宛にお送り下さい。
http://www.earth-vision.jp/04-01howtousebestofev.htm
【「レインボー」上映にあたってのBest of EARTH VISION協力費など】1回上映あたり<一般>63,000円+送料<学校>31,500円+送料<極めて小規模な学習会>10,500円+送料※今回、「極めて小規模な学習会」の協力費を適用します。【上映用の規格】DVD or  VHS or DVCAM【この件に関する問い合わせ】アース・ビジョン事務局 宇津(うづ) Tel:03-5802-0525
E-mail: festival@earth-vision.jp http://www.earth-vision.jp/ 以上

岡真理さんメールつづき

Subject: [AML 23118] ガザ 私たちはここに残る
From: "OKA Mari"
Date: Sun, 4 Jan 2009 17:30

京都の岡です。

ガザで活動中の外国人活動家たちのなかには、ガザにとどまることを選んだ者たちもいます。

ISMのプレス・リリースを、参考までにおかによる試訳(いつも拙速で申し訳ありません!)をつけて転送いたします。

国民70万人がハマースのロケット弾の脅威にさらされていることを理由に、人口密集地に雨あられと爆弾を落とし、9日間で400人以上を殺害する者たちがいます。

一方で、地上攻撃が必至となったガザで、巻き添えになって殺されることもじゅうぶんにありえるなかで、それでもなお、とどまることを決意をする者たちもいます。
「私たちの命とパレスチナ人の命と、いったい何がちがうのですか?」と言って。

とどまるという彼らの決意を単に賞賛、あるいは批判するのではなく、彼らが命をかけて提起している問題をこそ、深く受け止めたいと思います。

転送・転載可 

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「私たちはここに残る」
外国パスポート保持者、ガザにとどまることを決意

2009年1月2日 ガザ

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イスラエルは外国のパスポート所持者に対し例外措置として、安全のためガザを離れることを許可しているが、ガザにとどまりパレスチナ人と運命をともにすることを選んだ外国人たちがいる。

アルベルト・アルケ(スペイン)は救急車に同伴して病院から報告を続けてきた。
「イスラエルはガザの人々に対して自分たちがおかしている罪を目撃されたくないのです。国際ジャーナリストや支援団体はここにはいません。ぼくらがガザを去ってしまったら、いったい誰が、ぼくたちが今、目にしているこの戦争犯罪を証言するのですか。
12月28日、ぼくは、ラマとハヤー・ハムダーンの二人の姉妹の瀕死の目を見つめました。ラマは4歳、ハヤーは12歳、二人はイスラエルのミサイルに殺されました。ぼくがそこに認めた彼女たちの人間性は、ぼくたちの人間性と何一つ違ってなどいない。ぼくたちの命は彼女たちの命より価値があるのですか?」
アルベルト・アルケ――国際連帯運動

パレスチナ系南アフリカ人のハイダル・イード博士は言った。
「これは歴史的瞬間だと思う。このガザの大量虐殺は、南アフリカで1960年に起きたシャープヴィルの大量虐殺と類似している。この事件の結果、アパルトヘイトに対するBDS[ボイコット、投資引き上げ、制裁]キャンペーンが始まった。
2009年のガザの大量虐殺は、イスラエルのアパルトヘイトに対するBDSの運動をより激化させるだろう。南アフリカのアパルトヘイトでは、BDSキャンペーンによってついにはネルソン・マンデラを監獄から解放することに成功し、のちに彼は、民主的かつ多人種的かつ多文化的な南アフリカ共和国の、初の黒人大統領となった。だから、イスラエルのアパルトヘイトに対するBDSキャンペーンも、すべての市民が平等に遇される一元的国家を生み出すにちがいない」

イード博士は、ガザのアル=アクサー大学の社会・文化研究の教授である。彼はまた、イスラエルに対する学術的・文化的ボイコットのためのパレスチナ・キャンペーン(PAGBI)の実行委員会のメンバーであり、「民主的一国家」 One Democratic Stateグループの創設メンバーの一人でもある。
ナタリー・アブー・シャクラ(レバノン)は語った。「彼らはレバノンでも同じことをしました。でも、レバノンでは、激しく爆撃されたところもあったけれど、安全なところもありました。ガザでは、安全な場所などどこにもない。この人たちをどうして残して行けますか? 生きるなら彼らとともに生きます。それができないなら、彼らと死をともにします」
ナタリー・アブー・シャクラ――国際連帯運動

「イスラエルが国際ジャーナリストの[ガザ立ち入りを]禁じているために、ガザの声はさらに押し殺されてきました。この地の現実を外の世界に発信することは、イスラエルによる攻撃の違法性に光を当てるために不可欠です。私たちは最近になって救急車に同伴するようになりました。医療従事者に対する攻撃を報告するためです。これはジュネーヴ協定違反です。苦しむ家族たちの姿を目にし、私もその苦しみを感じてきました。彼らをおいて出て行くことなどできません。すべての市民が、イスラエルの攻撃の前で身を守るすべがないのです。私たちはとどまって、ガザの人々に対するイスラエルの攻撃の本質をあばき続けるつもりです」
ジェニー・リネル――国際連帯運動

「イスラエルは、ガザを離れることができる者を決めているだけではありません。誰が入ることができるかも決めているのです。私は、家やモスクや大学が粉々に破壊されているのをこの目で見ました。市街地でミサイル攻撃がどれほど人々を恐怖に陥れているかも分かりました。死んだ子どもたちの姿も目にしました。家から30メートルのところをイスラエルが爆撃しているのに、家のなかに閉じ込められてしまった家族が叫ぶのも聞きました。ガザの人々、150万の人々すべてが、これらの違法な攻撃から逃れることができないのです。私たちの命が彼らの命以上に大切であるなどということはありません。彼らが苦しんでいるかぎり、私たちはとどまります。彼らと連帯するために、そして、イスラエルが邪魔して外国のジャーナリストに公表されまいとしていることを報告するために」
エヴァ・バートレット――国際連帯運動

「ガザのパレスチナ人は、イスラエルが課している封鎖のせいで世界から孤立しています。今、私たちにはここを離れる機会が与えられましたが、ガザの人々にそのような選択肢などないのです。ガザの家族たちと連帯してここにとどまること、それはイスラエルの暴力がおぞましいまでに増大しているなかで決定的に重要なことです。私は封鎖の影響をこの目で見ました。民間人に対して現在進行形で振るわれている暴力も見ています。私たちはイスラエルの違法な政策の犠牲者たちの側に立ち続けます」
シャロン・ロック――国際連帯運動

「イスラエルによって犯されている人道に対する罪を耐え忍んでいるガザの人々と連帯して、自分にはここにとどまる責任があると思います。ガザの全住民に対するこの物理的、心理的、政治的戦争を止めるために国際社会が行動しないのであれば、国際的監視者、ジャーナリスト、活動家がここガザにいなければならないのです。
私たちはこの目で見て、報告し、止めなければならないのです、どこであろうと、ガザの人々に対してイスラエル占領軍がおかしている戦争犯罪を。イスラエルは人道に対する自分たちの罪を目撃されたくないのです。でも、ガザの人たちは違います。彼らは言い続けています、「どうか、私たちの身に起きていることを世界に伝えてください、こんなことが起きるなんて信じられません」と。彼らは最悪の事態となることを恐れています。誰もが脅え、恐怖に突き落とされています。私はここを離れません。イスラエル占領軍こそ国際法に従って、パレスチナを去らねばならないのです」
エヴァ・ジャシウィッツ――自由ガザ運動


「エレツ検問所は国際監視員や医薬品をガザに入れるために開放されるべきなのであって、〔私たちを〕外に出すためではありません。私たちは、封鎖およびこの間の爆撃で死ぬ人たちをじかに見てきました。イスラエルの違法な軍事行動によって私は大勢の友人をなくしました。私たちはパレスチナ人と連帯し、この暴虐非道を報告し続けます。国際的監視者である私たちには、国際社会がイスラエルによるガザ攻撃の現実について知ることができるよう保証する責任があるのです」
ヴィットリオ・アッリゴーニ――国際連帯運動

国際人権活動家たちは、12月31日、イスラエルのミサイルでインターンのムハンマド・アブー・ハセーラと医師のイハーブ・アル・マスーンが殺害されてから、ガザ地区の救急車に同伴するという活動を続けてきた。国際活動家たちはマスーン医師が亡くなったとき、ベイト・ハヌーンのカマール・アドァーン病院にいた。

ガザにとどまっている人権活動家たち

アルベルト・アルケ(スペイン)、
エヴァ・ジャシウィッツ(ポーランド/英国)、
ハイダル・イード博士(南アフリカ)、
シャロン・ロック(オーストラリア)、
ヴィットリオ・アッリゴーニ(イタリア)、
ジェニー・リネル(英国)、
ナタリー・アブー・シャクラ(レバノン)、
エヴァ・バートレット(カナダ)

(訳:岡 真理)

アブデルワーヘド教授からのメールつづき

Subject: [AML 23122] ガザより(その22) 緊急に!
From: "OKA Mari"
Date: Sun, 4 Jan 2009 19:39

京都の岡です。
地上戦が始まったガザからアブデルワーヘド教授のメール、転送します。

**** 転載・転送歓迎 ****

緊急に!

2009年1月4日 13:12(現地時間)

毎分、爆発音が聞こえる。1回あるいは2回、3回のこともある。この状態がここ15時間以上続いている。戦車、大砲、戦艦。UNRWA職員のフサイン・オーダ・アル=アイディ(58歳)が戦闘のまっただ中に釘付け状態にされている。イスラエルの戦車複数が彼の自宅の周りを直径1キロ以上の円を描くように動いている。彼は昨晩、10時半、砲撃を受けた。家族5人が重傷を負っている。だが、イスラエルの戦車以外、誰も彼に近づけない。彼の家には電気も水も食糧もない。彼の家族たち、母親と彼の二人の兄弟の家族が一部屋にすし詰めになっている。20人以上だ。フセインを緊急に援けなければ、そして怪我人を避難させなければ。

アブデルワーヘド
ガザ・アル=アズハル大学
教養・人文学部 英語学科教授

3件まとめて

Subject: [AML 23122] ガザより(その22) 緊急に!
From: "OKA Mari"
Date: Sun, 4 Jan 2009 19:39

京都の岡です。
地上戦が始まったガザからアブデルワーヘド教授のメール、転送します。

**** 転載・転送歓迎 ****

緊急に!

2009年1月4日 13:12(現地時間)

毎分、爆発音が聞こえる。1回あるいは2回、3回のこともある。この状態がここ15時間以上続いている。戦車、大砲、戦艦。UNRWA職員のフサイン・オーダ・アル=アイディ(58歳)が戦闘のまっただ中に釘付け状態にされている。イスラエルの戦車複数が彼の自宅の周りを直径1キロ以上の円を描くように動いている。彼は昨晩、10時半、砲撃を受けた。家族5人が重傷を負っている。だが、イスラエルの戦車以外、誰も彼に近づけない。彼の家には電気も水も食糧もない。彼の家族たち、母親と彼の二人の兄弟の家族が一部屋にすし詰めになっている。20人以上だ。フセインを緊急に援けなければ、そして怪我人を避難させなければ。

アブデルワーヘド
ガザ・アル=アズハル大学
教養・人文学部 英語学科教授


Subject: [AML 23144] ガザより(その23,24)ミサイルの雨の中から
From: "OKA Mari"
Date: Mon, 5 Jan 2009 11:45

京都の岡です。

ミサイルと砲弾が雨のように降り注ぐ中、ガザのアブデルワーヘド教授から続報です(英語原文末尾)。

UNRWA職員、フサイン・アル=アイディ氏の重傷を負った家族5人が、戦闘のど真ん中にとどめおかれ、イスラエル人以外の者は近づけません。
世界の人権団体に、緊急アクションを起こしてくれるよう、訴えています!
聞き届けてください!

転載・転送してください!
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【メールその23】
日時 : 2009年1月4日(日)18:15
件名 : フサイン・アル=アイディ、戦闘の只中に釘づけ!

フサイン・アル=アイディはガザ市東部在住のパレスチナ人(58歳)。
今の場所に25年以上、住んでいる。自宅は野菜畑の真ん中に位置している。彼はUNRWAの職員だ。彼は今、一部屋に、自分の家族20人と、彼の二人の兄弟の家族たちとともにいる。彼らは、狭い部屋で電気も水も食糧も電話もないまま、すし詰めになっている!彼の周りには何もない、あるのは戦場だけ。昨夜10時半、アル=アイディ氏は戦闘の真っ只中におかれ、砲撃が自宅に着弾、家族5人が負傷した!彼は負傷者を救出するため救急車をよこすよう訴え続けているが、叶わない。負傷者を、そして可能ならば家族全員を救出するために、彼のもとに救急車を送ってくれという訴えはこれまでのところ、すべて失敗に終わっている!周囲1キロ半以上をイスラエル軍が完全にコントロールしており、イスラエル人以外、誰もアル=アイディ氏のもとにたどり着くことができない! この状況は、どこの国でもいい、人権団体が緊急に人道的行動をおこすことを必要としている!ガザには電気も水もない。食糧もわずかしかない。私は発電機がまだ稼動するのを幸いに、世界に発信している。爆弾が雨あられと私たちの上に降り注いでいる。そして不運にも、アル=アイディ氏は戦闘のど真ん中にいるのだ!

【メールその24】

日時 : 2009年1月4日(日)19:41
件名 : ミサイルの雨と真っ暗闇のガザ

ガザで、私たちは、雨のように降り注ぐミサイルと砲弾の集中砲火の真っ只中にいる!今は完全な暗闇だが、その闇を破って無人飛行機やヘリコプターの唸る音が聞こえてくる。通りは無人だ!ときどき、救急車と消防隊のサイレンが聞こえる!
ガザ北部の市民は自宅からガザ市西部に逃げ、ゼイトゥーン地区の者たちは西部に逃げている!市民にはなすすべがないというのに、彼らのことなどおかまいなしだ! 彼らを守るものは何もない。今日、救急医療士3人が死ぬ。ほかの命を救おうとしているさなかだった。一昨日も、医師1人と救急医療士が殺された。今夜、携帯の電話網は完全に麻痺している。地上電話は、回線状態は悪いが通話可能だ!夜明け前、ガザの空のいたるところに黒煙の雲があった!わぁぁぁぁぁ、たった今、足元で地面が揺れた!ボーーーーーーン!

----- Original Message -----
Sent: Monday, January 05, 2009 1:15 AM
Subject: Hussain al-Aiedy is stuck in the middle of the fight!

Hussain al-Aiedy is stuck in the middle of the fight!
Husain al-Aiedy is a Palestinian (58 years of age) lives to the east of Gaza city. He has been living in the same place for more than 25 years. His house is located in the middle of green fields. He is an UNRWA employess. He is now in one room with 20 others of his family, and families of two of his brothers. They are packed in one small room without electricity, water, food or telephone! just nothing around him except a battlefiled. Last night at 10:30 p.m. Mr Al-Aiedy was caught in the middle of the fight and a shell landed in his house to injure five of his family! He has been appealing to have an ambulance to evacuate the injured but in vain. All appeals to send him an ambulance to evacuate the injured and if possible, the rest of the family, have failed so far! At a circle of more than one and half kilomteres the Israeli army is in total control, thus no one can reach Mr Al-Aiedy except the Israelis! This situation needs an urgent humanitar! ian action by human rights organizations from anywhere! There is no electricity, water and a little food in Gaza. I am still taking the advantage of a generator that I operate by diesel to contact the world. Bombs fall like shower on us.
Unfortunately, Mr Al-Aiedy is in the heart of the battle!




----- Original Message -----
Sent: Monday, January 05, 2009 2:41 AM
Subject: Rain of missles and utter darkness in Gaza

In Gaza, we are caught in a rain of missles and a barage of artillery shells! Its totally dark right now but it is interrupted by a buzzing sound of unmanned planes and heliocapters. Streets are deserted! Between now and then, we hear sirenes of ambulances and fire brigades! Civilians flee their homes in the north of Gaza towards the west of the city, and they flee from Zaitoun neighbourhood to the Western parts! Civilains are vulnerable and who cares! They are unprotected at all. Today, three paramedics dies while trying to save lives. The dy before yesterday one medical doctor and a paramedic were killed too. Tonight, all mobile phone net have been totally paralyzed now. Lan telephone lines are bad, but it is working! Before dawn, clouds of black smoke were everywhere in Gaza skies! Oooooops. right now, land shakes under us!
Booooooom!


Prof. Abdelwahed
Department of English
Faculty of Arts & Humanities
Al-Azhar University of Gaza

イスラエルと米国による、やらせ

ネタニヤフ・イスラエル首相:「パレスチナ国家」初言及 米との確執懸念、譲歩を演出

 【エルサレム前田英司】イスラエルのネタニヤフ首相が14日の演説で、中東和平交渉でのパレスチナ国家樹立に初めて言及した背景には、仲介役のオバマ米政権との深まる確執に歯止めをかけたい思惑がにじみ出た。首相は「国家」と表現こそしたが、占領地ヨルダン川西岸の入植地問題など交渉上の最重要課題に対しては事実上の「ゼロ回答」(パレスチナ自治政府筋)で、従来方針を踏み出していないのが実態だ。

 右派主導のネタニヤフ政権はこれまで、オバマ政権が唯一の解決策と訴えるイスラエルとパレスチナの「2国家共存」を明言せず、米イスラエルの蜜月関係に亀裂が生じていた。ネタニヤフ首相は今回、自国の安全保障を強調しながら、非武装化などを条件にパレスチナ国家樹立を受け入れる「譲歩」を演出したが、これらは過去にもイスラエル側が要求してきた条件に過ぎない。

 ネタニヤフ首相はまた、オバマ政権が繰り返し要求する入植活動の完全凍結には拒否を貫いた。「国家」で歩み寄ることで妥協を模索しているようだ。

 パレスチナ側にとっては、東エルサレムを首都とする将来像や、反占領の象徴であるパレスチナ難民の帰還権問題を一方的に交渉課題から外され、事態の後退感は否めない。ロイター通信によると、アッバス自治政府議長の側近アベドラボ氏は「(イスラエルは)和平の機会を摘み取ろうとしている」と非難した。
……
毎日新聞 2009年6月16日 東京朝刊

『毎日新聞』(11月21日号)6ページには

「パレスチナ同日選延期」という記事があります。
(以下転載)
【エルサレム前田英司】パレスチナ自治政府のアッバス議長は19日放送の英BBCのインタビューで、来年1月24日に予定されていた議長選と評議会(国会に相当)選の延期を確認した。そのうえで、自身の不出馬表明について「これは最終決断。(選挙が延期されても)候補者にはならない」と言明した。
中央選管は先に、自治区が議長の統治するヨルダン川西岸と、イスラム原理主義組織ハマス支配下のガザ地区に分断した現状では「実施不可能」として、延期を勧告していた。
議長、評議会議員とも1月25日で任期満了を迎えるが、議長は選挙の延期で空白が生じないよう「対策を講じる」と述べた。

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