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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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全国学力調査、秋田県内15教委「不参加も」(朝日)

■一昨日の「全国学力テスト、秋田知事が市町村別の平均正答率公表(読売)」の続報。


“全国学力調査、
 秋田県内15教委「不参加も」”


asahi.com. 2008年12月27日8時25分

 全国学力調査の市町村別の結果が公表された秋田県で、県内25市町村教育委員会のうち、少なくとも15の教委が、来年度の参加について、見合わせを含めて検討することが26日分かった。朝日新聞が各教委に取材したところ、寺田典城知事が文部科学省の実施要領に反する形で公表に踏み切ったことへの反発が強く、態度を硬化させていた。

 不参加を含めて検討すると答えたのは15市町村。小・中学校とも1校の藤里町教委の古川弘昭教育長は「(町の成績が公表されると)次はどの子の成績がどうだ、という話にならないか。子どもたちを見る周りの目が心配だ」。大館市教委の仲沢鋭蔵教育長は「実施要領を無視された。県や県教委を信用できない」と話した。

 井川町や能代市など、すでに参加を決めていた教委も、「公表で事情が変わった」として再検討する。いずれの教委も年明け以降、、参加、不参加を決めるという。

 これまで学力調査に不参加だったのは、愛知県犬山市だけ。文科省は来年1月下旬までに各都道府県教委を通じて、全国の市町村教委の意向を聞くことにしている。

 また、塩谷文科相は26日、会見で「公開で何をしようとしているのか。知事が教育的にこういうことでやりたいというなら、教育委員会と話をすればいい。無視して独断で発表したのはやっぱり問題じゃないですか」と批判した。



“学力テスト公表、文科相が批判”
「大変遺憾」法規制にも言及 知事は「合理性ない」と反論
学力テスト公表文科相が「遺憾」 寺田知事が全国学力テストの市町村別平均正答率を公表したことについて、塩谷文科相は26日、閣議後の記者会見で、「大変遺憾」などと批判し、公表に対する法規制の可能性に言及した。これに対し、寺田知事は同日の記者会見で、「都道府県別の結果は公表し、市町村別の結果を公表しないのは合理性がない。なぜだめなのか、根拠を示してほしい。基本的に公費で賄われているものは情報公開が基本。個人レベルじゃなく、市町村別の結果まで法規制するのは無理だ」と反論した。

(2008年12月27日 読売新聞:秋田版)



“全国学力テスト:文科相発言に知事が反論” /秋田

 塩谷立文部科学相が全国学力テストの市町村別結果公表について法的規制の検討に言及し、寺田典城知事は26日「公費でまかなわれるものは情報公開が普通。市町村単位の公表まで法で規制するのは無理だ」と反論した。

 塩谷文科相はこの日の閣議後会見で「情報公開条例に対抗するためには、法律みたいなものを作らないといけないのかなと思う」と発言。寺田知事は「市町村(教委)に(公表判断を)押し付けるのは責任のなすりつけ、逃げだ」と批判した。【百武信幸】

毎日新聞 2008年12月27日 地方版

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■「都道府県別の結果は公表し、市町村別の結果を公表しないのは合理性がない」というのは、一見ただしい。■しかし、文科省が、「都道府県別の結果」も教育委員会など公的機関からのといあわせにだけ、こたえるなど、結果公表をひかえるよう、方針転換したら、どう批判するつもりだろう。■すくなくとも、情報公開はいいことだという一般論以外に、「市町村別の結果を公表」する合理的根拠を知事がわは、だしていないとおもう。
■すくなくとも、成績優秀のはずの秋田県内の各教育委員会が公表をためたっているのに、意向を無視した知事の強引さをどう合理化できるのか?
“学力テスト成績公表 「序列化」と批判”

 全国学力テストの成績について、寺田知事は25日、市町村別の平均正答率の公表に踏み切った。これを受けて、市町村教育委員会の関係者を中心に批判の声が相次ぐ一方、公表による教育のさらなる向上に期待する保護者や教師らもいた。かねてから知事は「公表する」と公言していたが、時期を明示していなかっただけに、入試前のこのタイミングに学校関係者には動揺も広がった。

 小、中学校が各1校しかない上小阿仁、藤里、八郎潟、井川、大潟、東成瀬の6町村は事実上、学校別の成績が明らかになった。

 井川町の中山英悦教育長は「学校が1校しかないので毎年の変動幅が大きい。個別の事情を踏まえてほしかった。現場の先生もショックだと思う」と話した。八郎潟町の佐藤俊教育課長は「近隣の自治体との比較や競争で序列化につながり公表は賛成できない。発表の方法を考えてほしかった」と苦言を呈した。

 高校入試を控えたこの時期の公表を疑問視する声もある。鹿角市教委の担当者は「入試前の生徒に動揺を与えかねない。励みになればいいが、自信を失う子もいるのでは」と心配する。

 一方、文部科学省の実施要領に反して公表されたことで、次回の学力テストへの参加拒否を検討する自治体も出てきた。美郷町の後松順之助教育長は「公表は残念どころではない。テストの参加を拒否する可能性は多いにある」と不満げだ。東成瀬村の鶴飼孝教育長も「(今後のテスト参加は)周囲とも相談し慎重に対応したい」と話す。

 秋田大の阿部昇教授は「市町村立の学校は市町村が設置し、市町村教委が管理運営を任されている。どんな意図があっても頭越しに知事が点数を発表するのは望ましくない」と指摘した。

◆「保護者の関心」評価も

 市町村別の成績の公表を評価する声も上がった。

 横手市内の中学校長は「過度な競争への懸念はあるが、公教育は地域や保護者の関心に応える必要がある」と理解を示した。

 中学生の長女がいる仙北市の農業男性(46)は「たとえ結果が悪くても次につなげる材料として使える。結果は公表し、大いに利用してもらいたい」と期待する。美郷町の会社役員女性(46)も「結果の公表は競争心や負けない気持ちを育てるのに必要なこと。先生同士の刺激にもなるのではないか」と公表に賛成だ。

 一方、県の教育モニターを務める秋田市の後藤節子さん(52)は「テストの結果は市町村教委や教師にすべて責任があるわけではないので、公表にデメリットがあるとは思えない」と受けとめる。

 また、県教育庁の神居隆教育次長は記者会見し、「知事が公表することは事前に知らなかった。大変驚いている」と説明。

 会見に姿を現さなかった根岸均教育長は記者団の質問に対し、「貴重なデータをどう生かすかという方法論の違い」と述べるにとどめ、公表に理解を示していた。

(2008年12月26日 読売新聞)

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■「テストの結果は市町村教委や教師にすべて責任があるわけではないので、公表にデメリットがあるとは思えない」というが、そんなに大衆が冷静だろうか? 大衆蔑視よばわりされそうだが、とても信用ならないね。■だって、私学志向とか、学区の越境とか、これまでの保護者の行動をみるかぎり、それが一部例外とはおもえない。東京都の都立高校が、厳密な学区制をとったのに、みるみる私立・国立に進学実績でみずをあけられていったのは、教員層の指導の劣化の結果のはずがなかろう。過去数十年、首都圏の経済的中間層以上は、確実に、地域性とか校風とかではなく、進学実績、しかも、教員の指導力の推定ではなく、偏差値等の級友たちの学力水準を軸に受験校をきめてきた。私立や国立の校風を重要視した受験校選択だけで、ああいった劇的な変動がおきたはずがない。
■そして、学力の規定因は、第一に保護者の経済力であり、その基層に保護者の学歴(文化資本)があることは、教育学者や経済学者が、再三指摘してきたことだ。■そのことをふまえて、「学力不振のせめを現場におしつけるな」といった冷静な議論を維持した層が、どの程度いたか、かんがえてみよう。そして、かりに学力が保護者の社会的属性につよく規定するのであれば、全国的な比較が可能な学力試験の成績公表が、どういった意義・意味をもつのか、説明してほしいものだ。だって、教員の指導力やら熱意やらでないんでしょ? だったら、保護者の ユトリ度ランキングって、ことだよね。秋田県のような例外をのぞいて。そして、秋田県の異様なばかりの健闘は、きっと、現場教員のものすごい犠牲が背景にあるとおもうが、ちがうだろうか? だって、旧制中学を前身にもつ“秋田高等学校”などが、全国有数の進学実績をほこったなんてはなしをきいたことがないんだから。最近の試験成績が、生徒の学力水準をしめしているとしたら、それは、風土・歴史的経緯なんかでは、絶対に説明がつかない。他地域とはちがった、特殊な指導体制があったとみるほかない。


●「“市場原理 格差広げた 志水宏吉教授”」(『朝日』マイタウン大阪,2008/10/18)

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