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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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「入管は違法手続き強行」 地裁、中国女性退去で非難(河北新報)

「入管は違法手続き強行」 地裁、中国女性退去で非難
 許可された時間内でアルバイトをしていたのに、違法な「資格外活動」として収容され、強制退去させられる可能性が高いとして中国人女性(28)が、東京入国管理局による収容令書の発付差し止めを求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日「バイトが資格外活動と疑う理由はない」とし、発付を違法と判断した。
 しかし女性が判決前に収容され強制退去させられたため、定塚誠裁判長は訴え自体は却下。その上で「約50日後の判決を待たずに収容令書を発付して身柄を拘束するなど、入管が違法な手続きを強行したのは遺憾」と、異例の非難をした。
 収容令書は、強制退去理由に当たる疑いのある外国人を収容して調査するために出される。
 判決によると、女性は2000年に入国。留学資格を得て専門学校や大学に通う一方、週28時間以内の資格外活動の許可を得てエステ店でバイトをしていた。
 店の経営者が入管難民法違反容疑で警視庁に逮捕されたため、女性は強制退去の恐れを感じて提訴した。

2007年12月28日金曜日

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■『河北新報』の記事だが、さまざまな面でトホホな情報。
■①違法な滞在でなかったのに、「判決前に収容され強制退去させられたため、定塚誠裁判長は訴え自体は却下」ってのは、矛盾している。強制退去させられてしまったあとで「東京入国管理局による収容令書の発付差し止め」をもうしたてたって、もうおそいってことだろうが、日本に滞在しつづける権利は、どうして否定されてしまっていいわけ。「入管が違法な手続きを強行した」ととがめたところで、なにか結果(現実)がかわるわけ?■こういった事態自体が、判決がでるのがおそかったからひきおこされたわけで、自分たちのおちどはみてみぬふりするわけ? ■②「週28時間以内の資格外活動の許可」といった規定で、学業以外の労働を制限しているんだが、奨学金やらが全然充実していない現状で、現実的なのか? 通常の期間以上をかけて卒業したっていいわけで、そこで1日あたり5~6時間程度のしごとと両立させる苦学生はありえるだろうに。■学資がゆたかに保証されている留学生しか入国させない、勉強させる気がないっていうなら、はじめから国費留学生とか、アルバイトしない富裕な私費留学生以外みとめないって制度にまとめればいいのに。■国際交流の一環として留学生大量にうけいれるっていいながら、アルバイトしないとやっていけない層はうけいれない。■その一方で、研修生などもふくめて、単純労働・サービス労働にこきつかいたい雇用主はたくさんいるという、矛盾にみちた日本列島の社会情勢…。

■③この、裁判官が「遺憾」とかいって説教する制度、やめられないのかね? 裁判官は、そんなに潔癖な御仁たちばかりなのか? 正義をうんぬんするたちばは、清廉潔白である必要がでてくるのは、信頼度・権威とかったたぐいから、ある程度しかたがない。■しかし、単に法的な解釈をくだす御仁たちが、倫理的にもすばらしい人士ぞろいみたいな自負心がないと、判決理由以外に説教をたれる動機がみあたらない。■このはずかしい文化を、裁判という空間はいつまで黙認しつづけるのだろう?

■④ただ、「店の経営者が入管難民法違反容疑で警視庁に逮捕された」ってのは、ひょっとすると、あやしい雇用主だった可能性もある。

■⑤みだしの「非難」という表現。■「批判」でさえも、「ムチャクチャけなす」みたいな語感がつきまとう、社会的事実がある昨今。まして「非難」には、合理的根拠などカケラもないような語感がある(すくなくとも、ハラナには)。「批判」とか「指弾」「断罪」とか、って表現の方がよかろうに。
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タグ : 研修生 実習生 留学生 アルバイト

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コメント

弁護側のミスと考えられる

弁護側は地位保全の緊急性を予測し仮処分申請すべき事件でした。
裁判所は悠長な対応をして訴えの利益を喪失してしまった弁護側ではなく非道な処分を行った入管行政側を非難したわけで、裁判所を批判するのは法律について無知な突っ込み方だと感じます。

牧野総合法律事務所■ 訴訟入門・2 仮処分等
http://www.makino-law.jp/gyomu/nyumon2.htm

法制度上はそのとおりでしょうが…

ゴンベイさま

■訴訟上の法理はそのとおりでしょう。■しかし、裁判所は、結局のところ、以前とおなじように日本に滞在しつづける権利を破壊した政府機関の態度を追認したも同然です。■違法だったが、もうておくれで、もとにもどせないから、うったえの意味はないと宣言するかぎりにおいて。
■説教するなら、入管の今回の判断・措置の違法性というより、入管の管理体制全般でしょう。■具体的ケースの判断・措置の妥当性だけうんぬんするなら、入管の体質(たとえば、収容所につめこむなど、非人道的な体質ほか)はとわないわけで、これでは「大岡裁き」の時代と大差ありません。

裁判官に法理を超えて何をできるというのか?

裁判所はクーデターを起こす軍事力でも持っているというのでしょうか?

説教自体を否定しておきながら、入管の管理体制全般についての説教を要求する。
具体的ケースの判断・措置の妥当性を云々しないで何の裁判でしょう?具体的ケースを判断しての判決本文を書かずして、判決趣旨に「説教」という言及も可能になりません。タカマサさんはズルズルとないものねだりの要求を繰り広げているようです。法理を超えた「大岡裁き」を期待しているとしか思えません。

こういうケースでのタカマサさんの論理は、薄々自覚されていらっしゃることと思いますが、現実への手がかりを持たない超現実の妄宮に陥る傾向、単に自分のあらまほしを述べているに過ぎないものであると感じています。思考ゲームの枠内では面白いブログなんですが、、、。

おことばですが

■「説教するなら…」とことわりましたとおり、あくまで仮定です。■小生は、エラそうに説教などするなというたちばにたっており、仮定は、せいいっぱいの皮肉です。

■議論を鮮明にするために「超現実の妄宮」にあえてさまよいこむのなら、判事のリクルートの抜本的変革のみならず、裁判制度・理念の全般的改編をスケッチするでしょう。
■ちなみに、旧ブログからの一貫した方針として、例外的な創作(過去に数回こころみましたが)をのぞいて、実現が到底不可能といった戯言は弄したおぼえがありません。政権や社会次第ではそれなりに成立しえる立論だという直感があって、思考を外部化・整理してきました。それが説得的かどうかはともかくとして。

■今回の議論のよわさがあるとすれば、国内の労働市場を破壊しないような(ブラックバス等の生態系破壊とにていますが)水準での労働力移動をどの程度とかんがえるかといった問題だけだとおもっています。■モジどおりの自由放任をさけるとなると、その線びきは恣意的になりがちであり、労働市場の内外価格差があるかぎり、そこに悲喜劇がまとわりつくことは明白ですから。

飛ぶには踏み切り台の良し悪しが

裁判官の判決は原告と被告が組み立てた訴点の上に成り立つものです。これを外して裁判官が独自の主張をすることはできません。(裁判官がどちらの訴点もずれていると判断すれば訴訟指揮により修正するのだと思います。)
今回判決の内容や質は仮処分申請すべき事案をそのように対応できなかった原告側の弁護士の能力の低さに起因するものです。
労働市場が云々なんていうのはニュースが直接提起した論点から逃げているだけです。ニュースを単に話のまくらにしたいだけなら、そのように書けばよいのです。

 * * *

以前、富士急の山中湖県有地の借地料のニュースを取り上げた時もそう感じましたが、法律や経済の実務面の知識が必要な案件をタカマサさんがいつもの方法論による論立てで押そうとすると刃こぼれするようです。うまくいえませんが、タカマサさんの方法論自体がうまく石目・木目に沿って切り口を開けるものと、そうでないものがあるのではないかとも感じますが、どうでしょうか。
タカマサさんの方法論はアナーキズムによるものだと思いますが、新自由主義の源であるリバタリアニズムとの対比・対照も含めて、このことを直接論じた記事をいつか読めたらと期待しています。

ひらきなおりではなく

法律や経済の実務面の知識」の不足等は充分自覚しつつ、それを大した問題だとはかんがえていません。■旧ブログから一貫して、「思考の外部化」という方針を堅持しています。かりに、これらの文章群を「情報配信」とうけとるギャラリー少々いようとです。
■もちろん、この日録の魅力不足や当方の姿勢等によって、あきらかなカンちがい等を修正できる能力をおもちの層が放置するといった危険性を意識しないではありませんが、それはそれでしかたがありません。

■この訴訟の件については、くりかえしになりますが、判事に説教をたれるなということにつきます。入国管理実務の本質や、国際労働移動等になんらの影響を行使しえないという自覚があるなら、当然禁欲すべきだろうと。■当方は弁護人たちの戦術のあやまりとかを批判するたちばにありませんし。

■ちなみに、誤解をあたえる構成だったかもしれませんが、この記事でとりあげたトホホさは、裁判制度とか判事の資質だけの問題ではなく、体制としての日本列島という現状です。念のため。

外国人と労働市場を云々したいなら

格好のネタがありました。

NPJ 四日市・中国人技能実習生廃業責任転嫁訴訟 2007.12.20
http://www.news-pj.net/npj/2007/yokkaichijisshusei-20071219.html

「四日市・中国人技能実習生廃業責任転嫁訴訟」

■この件については、「四日市の研修中国人損賠訴訟:和解協議、残業代が争点に(毎日)」(http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-48.html)および、「読み比べると面白いかも(三重県よろずや)」(http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-46.html)でとりあげ、注目はしております。

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