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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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男女別トイレの識別マーク

■旧ブログ記事「分類行為再論2=差別論ノート32」の続編。■『中日新聞』の記事から。


やはり必要?トイレの男女マーク
 揺れる大府市

2008年10月28日
トイレの男女マーク1
男女とも緑色で便座に人が座っている形のマークが
採用されているトイレ=大府市役所で


 「男女共同参画」の視点から、トイレのマークに同一のデザインを採用してきた大府市が揺れている。男女の区別が付かず、迷う人が多いため。「分かりやすさ」の面から、現在建設が進む施設には、新しいマークを取り入れる方向で検討中だ。
 市役所のトイレのマークは男女とも緑色で、便座に人が座ったデザイン。その下に「男/おとこ/Men」などと表示して区別している。2000年に建設された時、業者が提案したデザインの中から選んだ。
 「女は赤でスカート」などの従来型のマークでは「区別が固定化して差別を生むことを懸念し、いっぺん同一にしてみようかと(踏み切った)」と当時総務部次長だった久野孝保市長は振り返る。その後JR大府駅など4カ所の市施設にも採用し、理解を求めてきた。しかし、浸透するまでには至らず、来年度オープンする市民活動センターには、障害者や外国人にも分かりやすいデザインの観点も加えることを検討している。
 男女統一のトイレマークは、1996年に県の女性総合センター(ウィルあいち)が、男女とも文字だけの表示を採用したのをきっかけに広がった。知多市でも一時採用したことがあった。
 流れが変わったのは、05年に国の男女共同参画基本計画に「トイレ表示を同色にすることは、男女共同参画の趣旨から導き出されるものではない」と明記されてから。ウィルあいちも現在、試験的にスカートなどのマークを付け、利用者の反応を調べている。
 中部の空の玄関、中部空港は男はヒト形、女はスカートのマークだ。「JISマークを基準に、白抜きにしたり赤青で表示したりしている」と同空港広報。公共施設はこの02年に制定されたJISを採用している例が多い。トイレ製品を手掛けるINAX常滑市)は「間違って入ると影響が大きいだけに、男女別が分かりやすい配慮が必要。形で区別する場合が多く、施設全体のデザインの中で決まります」。
 大府市では男女共同参画審議会が「同色、形で区別」の意見を出し、市民活動センター建設検討委員会に諮られるところ。せっかくの機会なので議論を深め、新施設は独自のマーク誕生という便りを発信する所にできないだろうか。
 (長坂幸枝)

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■大府市も、この記事も、問題設定をまちがっているような気がする。しかも、その自覚がない。
■結論からいえば、経験的に男女別トイレが基本という社会慣習があるなかで、男女差が、モジ情報(しかも、日本語とイングランド語だけ)しかない標識を考案する神経が、どうかしている。■区別することを決定し、その基本に例外をもちださないなら、はっきり識別し誤解が生じないような差異をもうけねばならない。■障碍者や乳幼児のための男女共用施設とかは、別の問題だし、ましてや、「区別が固定化して差別を生むことを懸念」といった次元に、トイレマークはない。大学・各種学校などで定着している「男女混合名簿」などとは、ことの本質がちがうのだ。



■本来的には、トイレだろうが、公衆浴場だろうが、男女別なんぞしないですむ社会ができあがるのが理想だ。■なぜなら、セクハラのリスクをいうなら、すくなくとも現状の男性中心主義社会であるかぎり、男性自体がセクハラや性暴力の被害者になりえるからだ。刑務所など「密室」なら、実際おきている。「社会学的密室」だって、リスクは0じゃない。■そういった、性犯罪予備軍が、一部にせよ男性を中心に確実に潜在することが経験的にしられているからこそ、女性専用車両といった、制度化が必要だったわけだ。■「男性差別」だなどと、いきりたっているオトコどもは、すくなくないが。

■オンナ用=暖色系、オトコ用=寒色系、といった きめつけとか、オンナ用=スカート、オトコ用=ズボンといった 固定化は、さすがに問題があるかもしれない。■しかし、そういった、ふたつのジェンダーのイメージの固定化=差別の問題と、男女別トイレマークの識別問題は、全然ちがう位置にある。
■もちろん、半陰陽や性自認におけるインターセックスの問題とか、すわってしか排尿できない男性の存在とか、そういった少数派の権利保障の問題も別物。■かりに、たって排尿というスタイルを否定して、全部「個室」にするとしても、それと、トイレを男女別にわけることとは、別個の問題だからだ。
■それらの問題を全然未整理のまま、「「男女共同参画」の視点から、トイレのマークに同一のデザインを採用してきた」といった認識にとどまっていた政治家・お役人たちの見識をうたがう。■「「男女共同参画」の視点から、トイレ」を全面的にみなおすなら、男女共用の個室トイレをたくさんつくって、個々人の状況にあわせて利用できるようにする。なかで、乳幼児や障碍者の世話が、男女ともにきがねなくできるようにする。…そういった方向性にしか、いかなかったはずなのに。半端にフェミニズムや男性学をかじると、トンデモ・フリーになってしまうようだ。


■といった、社会問題としての「トイレマーク」とは別個に、幼児や高齢者以外、とおめにも シルエットで男女差が、かなりあって、その直感は、なかなかハズれないというのも、一般的事実として、みておく必要があるだろう。■男女の潜在的な筋骨の発達の可能性はおくとして、現実問題、どんな風に社会化され、どんな体形におさまっていくかってのは、ファッションや食事などの趣味、性暴力などをふくめた攻撃性のありようなど、現実としての男女差と相関があり、それを無視しては、既存の社会がたちいかない。いや、それが いいすぎだとしても、すくなくとも 野蛮な空間になるということ。■いいかえれば、現象としての男女のバラつきは、個人差よりちいさい、とは、いいづらい。個人差はかなりおおきいけど、女性・コドモ・高齢者・障碍者など、野蛮な論理から保護されるべき存在が実在することは事実であり、それらは、「非戦士」層として、体形(シルエット)的にも図案化しやすいと。


●“Coolest Toilet Signs Around The World” (Damn Cool Pics)← 客観的(クール)なデータ
●「世界のトイレマーク」『畳の上でつぶやき』 ← 前項の縮小版みたいなヤツ
●『トイレマーク見てある記』 ← 保守的なオッサンのマニアックというより、のぞきみ趣味系


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