もんじゅ:未公表の異常さらに12件 経済産業省原子力安全・保安院は22日、運転停止中の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、未公表のナトリウム漏れ検出器の異常が新たに12件見つかったと、国の検討会に報告した。うち5件は95年のナトリウム漏れ事故の前に起きていた。国際的な業界団体から06年に指摘を受けた管理上の問題点を改善していなかったことも判明。保安院は「外部から学ぶ謙虚な姿勢がない」と、運営する日本原子力研究開発機構を批判した。
保安院は、もんじゅ運転再開に向けた原子力機構の行動計画を検証するため特別検査を9月に実施。その結果、91年7月~昨年3月の間に、未公表の不具合がナトリウム漏れ検出器だけで新たに12件あったことが分かった。メーカーが93年に点検の強化や改良品の導入を勧めたが、点検は継続されず、改良品導入も一部にとどまった。
今年9月に見つかった屋外排気ダクトの腐食穴の問題では、98年にひどい腐食が見つかった際に一度塗装し直しただけだった。同7月に起きた2次冷却系ポンプのモーター停止は、運転を監視する計器の調整ミスが原因だったのに部品の故障と誤認した上、誤った部品に取り換える二重ミスを犯していた。
保安院はこうしたずさんな対応について▽劣化の兆候があっても把握や補修が積極的に行われない▽劣化やトラブルの情報を共有し積極的に取り組もうとする姿勢が見えない--と批判した。原子力機構は来年2月の運転再開を目指す姿勢を崩していないが、検討会では「再開の条件が整っているのか再考すべきだ」などの意見が相次いだ。【山田大輔】 もんじゅ:トラブル未公表12件
保安院「学ぶ姿勢がない」 経済産業省原子力安全・保安院は22日、運転停止中の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、未公表のナトリウム漏れ検出器の異常が新たに12件見つかったと、国の検討会に報告した。うち5件は95年のナトリウム漏れ事故の前に起きていた。
国際的な業界団体から06年に指摘を受けた管理上の問題点を改善していなかったことも判明。保安院は「外部から学ぶ謙虚な姿勢がない」と、運営する日本原子力研究開発機構を批判した。
保安院は、もんじゅ運転再開に向けた原子力機構の行動計画を検証するため特別検査を9月に実施。その結果、91年7月~昨年3月の間に、未公表の不具合がナトリウム漏れ検出器だけで新たに12件あったことが分かった。メーカーが93年に点検の強化や改良品の導入を勧めたが、点検は継続されず、改良品導入も一部にとどまった。
今年9月に見つかった屋外排気ダクトの腐食穴の問題では、98年にひどい腐食が見つかった際に一度塗装し直しただけだった。同7月に起きた2次冷却系ポンプのモーター停止は、運転を監視する計器の調整ミスが原因だったのに部品の故障と誤認した上、誤った部品に取り換える二重ミスを犯していた。
保安院はこうしたずさんな対応について▽劣化の兆候があっても把握や補修が積極的に行われない▽劣化やトラブルの情報を共有し積極的に取り組もうとする姿勢が見えない--と批判した。【山田大輔】
毎日新聞 2008年10月23日 東京朝刊もんじゅ:県や敦賀市、
原子力機構を批判 検知器の絶縁低下、
相次ぐ不手際に /福井 ◇県「これまで何をやってきた」/敦賀市「課題クリア、覚悟が必要」
高速増殖炉「もんじゅ」で9月、ナトリウム漏えい検出器の絶縁抵抗が低下し誤警報が出た問題で、検出器の絶縁低下が運転前の91年以降、12件起きていたことが原子力安全・保安院による特別な保安検査で分かった。22日、報告を受けた県と敦賀市からは「厳正に指導をお願いしたい」などと、日本原子力研究開発機構に対する厳しい意見が出た。保安院は今月下旬にも対策を講じることなどを盛り込んだ3項目を機構に指摘する。
原子力機構や保安院によると、12件のうち91~93年に起きた3件は電極と絶縁物を溶接する銀ロウが、結露した水分によって溶けたのが原因。機構はこの検出器を交換したが、国には報告していなかった。
さらに原子力機構は今年5月、国の指示に基づいて検出器を一斉点検した際、9月に誤警報を起こした検出器で絶縁低下が起きていることを把握していた。
また、9月に見つかった排気ダクトの腐食穴と同様の穴がさらに一つ見つかったことも判明。この個所の腐食は07年12月の点検で把握したが肉厚測定を行っていなかった。
一連の不手際を、保安院の原山正明・地域原子力安全統括管理官が県と敦賀市に報告。県の品谷義雄安全環境部長は「これまで何をしてきたのか」と厳しい表情で話し、敦賀市の木村学企画政策部長は「指摘された課題をクリアするには相当厳しい覚悟が必要だ」と、原子力機構の品質管理体制の甘さを批判した。【酒造唯、大久保陽一】
毎日新聞 2008年10月23日 地方版-----------------------------------------
■ところで、
原子力安全・保安院は、自分たちの監督能力の問題たなあげして、なに責任転嫁してるんだ? ■あと、原発をうけいれたきた自治体も同様だね。政府の言い分をうのみにして、巨大迷惑施設をうけいれるよう地元住民を説得しつづけてきた媒介者としての責任があるだろうが。
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タグ : 原子力機構保安院もんじゅナトリウム漏れ
たんぽぽ舎より
2009年1月~2月の案内
環境・核(原子力)・劣化ウラン弾の学習会・ツアー
たんぽぽ舎関連1~2月の日程『参加歓迎』
1月
17日(土) 座間に米軍司令部はいらない行動
14:00~ 小田急線相武台前駅北口集合
18日(日) ストップ再処理工場・ラブ六ケ所行動
13:45~ 場所:水谷橋公園
20日(火) もんじゅ西村裁判東京高裁809室
12:15~門前行動、13:30~公判
20日(火) 東海村大泉裁判東京高裁822室
15:30~公判(前段に門前行動・予定)
24日(土) いろりばた会議(第138回)
13:30~16:30 会場:たんぽぽ舎
テーマ:『原発がいらない社会へ
「電気がたりない」に惑わされないで』
講 師:安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所代表)
27日(火) 劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク1月定例会
19:00~21:00 会場:たんぽぽ舎
27日(火) もんじゅ西村裁判を応援する会
19:00~ 会場:現代思想社
28日(水) 再処理工場いらない市民行動 18:30~19:00
経済産業省別館前(原子力安全・保安院前)
29日(木) サクラ調査(6年目)ネットワーク第1回実行委員会
19:00~21:00 会場:たんぽぽ舎
2月
7日(土) もんじゅ西村、東海村大泉、浜岡原発―
3裁判の勝利をめざす集会
17:30~20:30 会場:東京学院
13日(金) 廃原発ネットワーク(東海村・浜岡・再処理)
19:00~21:00 会場:たんぽぽ舎
14日(土) 脱原発全国集会・実行委員会(第1回)
13:00~17:00 会場:千駄ヶ谷区民館
15日(日) たんぽぽ舎21回総会
13:30~17:00 会場:飯田橋ニューハイツ401室
講演:「市民運動の前進めざして」
お話: 吉川勇一さん(元.べ平連)
総会:1年間のまとめ、2009年の方針、
人事、財政、ツアー計画
20日(金) 浜岡原発東京高裁101室
11:00~ 前段行動は10:00~(予)
21日(土) 座間に米軍司令部はいらない行動
14:00~ 小田急線相武台前駅北口集合
24日(火) 劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク2月例会
19:00~21:00 会場:たんぽぽ舎
25日(水) 再処理工場いらない市民行動 18:30~19:00
経済産業省別館前(原子力安全・保安院前)
いろいろありますねぇ
■日本列島のおおくの現象に失望してきましたが、絶望することはありません。やるべきことをやるひとは、けっして いなくならない。■ハラナも、やれることを ちゃんとやっていこうとおもいます。
「もんじゅ」について記事があったので、あげておきます。
JCO臨界事故にちなんで
午前10:00集合 11:00まで
(喪章を用意してください)
午後 講演集会 文京区民センター
午後6:00 参加費:当日券 1000円 前売券 800円
広瀬隆さん(作家)
大泉さんご夫妻(JCO健康被害裁判原告)
山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
主催 9.30臨界事故10年実行委員会(電話:03-3238-9035)
もんじゅネタ
転送歓迎です
たんぽぽ舎も参加・協力している「核開発に反対する会」と「もんじゅ廃止署名実行委員会」のご案内です。
12月5日(土)ご参加いただけると幸いです。
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■ もんじゅを廃炉へ!ツアー・参加者募集 ■
■ 12月4日(金)、5日(土)福井県敦賀市へ 新幹線で ■
■ もんじゅへのプルトニウム輸送反対 ■
■ もんじゅ(と再処理工場)は核兵器製造工場だ ■
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1、もんじゅを廃炉へ!全国集会が12月5日(土)福井県敦賀市の白木海岸(もんじゅの前)と敦賀市民文化センターで開かれます。いっしょに参加しませんか。
2、たんぽぽ舎は、この間、もんじゅ西村裁判に協力し東京地裁・高裁の運動を応援してきました。2006年、2007年、2008年もんじゅ集会に参加しました。又、核開発に反対する会(槌田敦代表)に協力して、一貫して、もんじゅ廃炉めざして取り組んできました。
元京大小林圭二氏を招いての連続講演会開催、パンフレット発行に協力し、その中で、もんじゅは核兵器製造工場だ、(六ヶ所) 再処理工場はもんじゅへプルトニウムを供給するためにつくられたもの=両者はセット、一体のものだの小林圭二氏の指摘を“日本核武装を防ぐための貴重な発言”と受けとめて活動してきました。
3、運転停止してから満14年となる高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(28万kw)は、運転再開の延期で燃料のプルトニウムが劣化し、新しい燃料の輸送が東海村から渋谷を通って福井へ10月29日に抗議行動の中をおこなわれました。
危険とムダを振りまき日本核武装か!!と諸外国から疑惑の目でみられる「もんじゅ」を廃炉にするため12・5へ結集しましょう。
4、12月4日(金)夕方出発します。(1泊コース)、これ以外に5日(土)朝の新幹線出発の日帰りコースもあり(夕方東京へ帰る)の2通りを予定しています。
(1)費用は新幹線往復代 25,000円
(2)泊まる場合ー宿舎は 7000円程度(朝食つき)
→ 詳細は、お問い合わせ下さい。
(1)核開発に反対する会(代表 槌田敦)
TEL 03-3238-9035(午後)
FAX 03-3238-0797(24時間)
(2)もんじゅ廃止署名実行委員会(原田、坂東)
(3)協力 たんぽぽ舎(担当:柳田 真)
5、宿舎を早めに予約する関係上、11月20日(金)までにお申し込み下さい。
高速増殖炉もんじゅ再開、原子力安全委が了承(読売)
運転再開に関する国の手続きは終了し、原子力機構は地元の福井県、敦賀市と結ぶ安全協定に基づき、近く事前協議を申し入れる。了解が得られれば、もんじゅは3月中にも14年ぶりに再始動することになる。
FBRは、本来は燃えないウラン238をプルトニウムに変化させ、理論上は消費した以上の核燃料を生み出せることから「夢の原子炉」とも呼ばれ、国も原子力政策の柱として開発を推進している。
しかし、もんじゅは試運転中の95年12月、2次冷却系配管から液体ナトリウムが漏れ、火災が発生。当時の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が、事故現場への入室時刻を国へ虚偽報告したことなどが厳しい批判と不信を招き、長期停止の一因となった。動燃から2度の改組を経た現在の原子力機構は、ナトリウム漏えい対策工事を実施。昨年11月には「運転再開できる状況」とする自己評価結果を保安院へ報告し、今月10日に保安院の了承を得ていた。
ただ、国が別途進めているもんじゅの耐震安全性に関する検証作業は、現在も継続中で、福井県は再開了承の前提として、耐震安全性を国が確認することを強く求めている。
(2010年2月22日16時49分 読売新聞)
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■沖縄米軍基地の問題同様、いつもの「カブキ・プレイ」。
■それにしても、15年もとまっていたものに、しがみついて、再開するってのは、なんとも…。
●ウィキペディア「もんじゅ」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85)
↑ 再度熟読すべし。
たんぽぽ舎より
転送歓迎です
1.「もんじゅ」運転再開に反対する!
反対声明をたんぽぽ舎と「核開発に反対する会」の
両者が準備中
◎2月22日(月)、原子力安全委員会(鈴木篤之委員長)が、「もん
じゅ」運転再開を認めた経産省原子力安全・保安院の評価を妥
当とした。これにより、早ければ3月にも運転再開するという。
(福井県知事の「耐震安全性の確認が条件」という発言あり)
◎私たちは、これまで、一貫して、☆「5つの理由」で「もんじゅ」
運転再開に反対し、「もんじゅ」廃止の署名を進めてきた。(現在、
1万筆を突破)
2月6日~7日の「もんじゅ」運転再開反対ツアー(26名)も大きな
反響を呼んだ。これらにふまえ、たんぽぽ舎は、「もんじゅ」運転
再開に反対する声明を準備し近日発表します。又、「核開発に反対
する会(槌田敦代表)」も反対声明を準備中。
☆「5つの理由」:1.核兵器級のプルトニウムを生産する、
2.「もんじゅ」立地点の直下に活断層がある、
3.「ナトリウム」の危険、
4.プルトニウム増殖のウソ、
5.巨額の経済的負担、
◎さらに、「ストップ原発&再処理・意見広告の会」(たんぽぽ舎内)も、
福井県のメディアに反対の意見広告を発表するべく、着々と準備活動
と募金を進めています。詳しいことは下記をご覧下さい。
URL http://www.iken-k.com
BLOG http://iken-k.cocolog-nifty.com/blog/
2.―たんぽぽ舎21周年講演会・総会―
賛同名刺広告を募集中
3月6日(土)のたんぽぽ舎21周年記念講演・総会、
賛同名刺広告に多くの好意的な反応が寄せられています。
*もう21年にもなるのか、よくやってきたね。
*「鳩山連立政権と原発政策―社民党の立場」の
講演は聞いてみたい・・・。
*中越沖地震で傷だらけの柏崎刈羽原発の再開は
本当にだいじょうぶか?東電のPRだけでなく、
地元の生の声を聞いてみたい。
*賛同名刺広告は協力する。』中味は自分の言いたいことで
よいか・・・、などなど。
◇◇たんぽぽ舎21周年記念の集い◇◇
日 時:2010年3月6日(土)
第1部 たんぽぽ舎第22回総会
開場13:30~ 開会14:00~
(たんぽぽ舎の会員以外の方も
オブザーバー参加できます)
第2部 15:00~17:00 たんぽぽ舎21周年記念講演
資料代:1000円
◎『地震で傷だらけになった柏崎刈羽原発―
次の地震が来た時、原発は大丈夫か?』
講師:近藤容人さん(新潟県刈羽村村議会議員)
◎『民主党など3党連立政権と原発政策』
―社民党の原発反対政策―
講師:保坂のぶとさん(社民党前国会議員)
第1部と第2部の会場は全水道会館5Fです。
◆JR水道橋駅東口より徒歩2分
□17:30~19:30に開催される懇親交流会(会場、たんぽぽ舎)へ
も、ご参加ください。懇親会費:3000円
※第2部と第3部共に参加される方は合計3500円と
させていただきます。
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