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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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淀川水系河川整備計画案=「ムダ」とはなにか36

■「川辺川ダム 国は建設中止の早期決断を(毎日社説)=「ムダ」とはなにか31」の関連記事■『読売』の滋賀版から。



4ダム見直し国に意見書
 県議会

 国交省近畿地方整備局が大戸川ダム(大津市)など4ダム建設を琵琶湖・淀川水系河川整備計画案に盛り込んだ問題で、県議会は10日の本会議で、麻生首相や金子国交相らに計画案見直しを求める意見書を賛成多数で可決した。嘉田知事は、「市町や大阪・京都両府と意見交換しながら、知事意見を詰めていきたい」と述べ、従来の方針に変わりがないことを強調した。

 意見書は「民主党・県民ネットワーク」の西川敏輝、江畑弥八郎両県議、「対話の会・びわこねっと」の沢田享子県議、共産党県議団の西川仁県議が共同提案。同局の意向で設置された諮問機関「淀川水系流域委員会」がダム計画を拒否する見解を打ち出したにもかかわらず、計画案に盛り込んだことを批判した。

 これに対し、「自民党・湖翔クラブ」が意見書の採決としては異例の反対質疑を実施。三浦治雄、家森茂樹両県議が同委の見解通りに計画案を作る法的義務がないことや、京都府の技術検討会が天ヶ瀬ダム(宇治市)の再開発の優先順位を高いとしたため、滋賀、大阪、京都の3府県知事の連名意見の策定作業に影響を及ぼす可能性があることなどを指摘した。

 採決では、同クラブ、公明党、湖政会の3会派が反対したが、民主党、対話の会、共産党県議団の3会派が賛成し、過半数を確保。2007年4月の県議選後に行われた県議会議長選で、初の非自民議長を誕生させた「3派連合」がよみがえった格好となった。

(2008年10月11日 読売新聞)



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■経緯については、ウィキペディア「大戸川ダム」にくわしい。

■中央官僚が、ムダだと、ようやくいいだしたのに、自民党の地方議員と たちのかされた住民、道路など関連整備事業の利害関係者だけが抵抗している感じ。■おまけに、下流域の自治体は、利害がちがうので、つぎのような事態になる。


淀川水系ダム問題
:大津の大戸川ダム建設、
 知事「中止なら代替案を」/大阪


 ◇府議会
 橋下徹知事は9日、府議会都市整備委員会で、国の淀川水系河川整備計画案に盛り込まれた大戸川ダム(大津市)などの建設について「ダムを造らない代替案が出ないかと滋賀県知事に投げかけている」と述べ、治水対策としてダムにこだわらない考えを改めて表明した。ダム中止を求める小谷三鈴府議(共産)の質問に答えた。

 計画案について、橋下知事は河川法で求められる知事意見を滋賀県、京都府知事と連名で出すことを既に表明。委員会で橋下知事は「淀川水系全体の安全度向上の観点から治水対策は必要」と指摘。さらに「(ダムの)代替案があれば問題ないと思うが、治水は行政の責務。今の段階では『中止先にありき』ではなく、中止にするなら、どういう案が出せるかが勝負所」と述べた。

 府の試算によると、大戸川ダムなどの建設が進めば、府に約250億円の追加負担が発生する。【石川隆宣】

毎日新聞 2008年10月10日 地方版

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環境社会学者だった、いわばリベラル左派系の滋賀県知事と、ネオリベ系の大阪府知事が、財源問題という次元からとはいえ、連携できてしまうというのは、実に皮肉。
■いずれにせよ いえることは、(1) 官僚たちがつくりたがってきた各地のダムに経済上・治水上の合理的根拠など、実はなかったこと、(2) それを官僚たちも しぶしぶ みとめるほかない情勢ができてきたこと、(3) にもかかわらず、いろいろな経緯・利害もあって、まだ つづけようという勢力がのこっていること、(4) なので、計画中止派と推進派が、それぞれ奇妙なかたちで合従連衡できてしまうこと、ぐらいか。
■このダムについてもいえることだが、計画されて もう30年も延々とやってきたわけだ。■着工できずにきたから、ほかのダム計画よりは、ずっとずっとマシではあるが、計画をやめること自体に、ものすごいエネルギーと時間がかかるということだ。■議会運営はもちろん、官僚たちの作文と人件費とか、それ自体も、ものすごいムダにみえるんだが、これが民主主義? てつづき上の正当性・正統性問題だから、しかたがない? いや、強権政治では もちろん こまるんだが…。
■はたからみているかぎり、あつめてしまった国税に どうたかるかの競争をやらかしているにしかみえないんだよね。公益事業とかいってるけど。




●Googleニュース検索結果 「淀川水系」


●ウィキペディア「多目的ダム
●ウィキペディア「治水ダム
●ウィキペディア「国土交通省」「建設省

●旧ブログ「「ムダ」とはなにか」シリーズ
●ブログ内「「ムダ」とはなにか」関連記事

●旧ブログ「崇教真光と小泉首相/土野守高山市長ほか有力政治家=取捨選択増補版Wikipedia
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タグ : 橋下徹

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コメント

『法律時報』(2月号)の

1~3ページに「ダム建設と分権改革」という、はたけやま=たけみち上智大学教授による記事があります。その結論部は以下のとおり。

河川管理の世界的潮流が、温暖化対策や生物多様性保全に向かいつつあることを考慮するなら、自然河川の復元や水生生物の保全に一層の重きが置かれるべきであろう。(3ページ)

ダムうんぬん以前に、三面コンクリートづくり自体が問題でしょうね

■エコ派ナショナリストへと変貌していった富山和子氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/富山和子)ではありますが、『水と緑と土-伝統を捨てた社会の行方-』(中公新書1974 http://www.amazon.co.jp/review/product/4121003489/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1)には、河川の流路をコンクリートでかためてしまった「近代化」を痛烈に批判していました。河川敷まで、公園やゴルフ練習場に「利用」し、そのすぐちかくまで、「宅地開発」してしまうような「国土利用」「有効利用」思想の、あさましさですね。
■もちろん、富山さんの理想を実現するためには、この列島に1億人など、すめないでしょうけど。

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