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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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「日教組強いと学力低い」中山説、調べてみれば相関なし(朝日)

■中山氏が、意図的に失言騒動をくみたてたかもしれないとか、統計学的にみれば、ウソは自明といった問題は、とりあえずおいたうえで、はりつけておく。



「日教組強いと学力低い」中山説、調べてみれば相関なし
2008/09/27 朝日

「日教組(日本教職員組合)の強いところは学力が低いんじゃないか」――文部科学相時代に全国学力調査を提案した中山国土交通相が、テストで何を調べたかったかについて、こんな「本音」を明かした。「現にそうだよ。調べてごらん」。しかし、データをたどってみると、成績トップの秋田の日教組の小中学校組織率が5割超で全国平均(34.1%)を大きく超えるなど、全体的な相関関係はうかがえない。現場の先生も「短絡的」とあきれ顔だ。
主な道府県の全国学力調査の成績と日教組組織率

 「日教組の子どもなんて成績が悪くても先生になるのですよ。だから大分県の学力は低いんだよ」

 教員採用不正事件を引き合いに出しながら中山氏がやり玉にあげた大分は、小中学校の日教組の組織率が6割を超える。今年の全国学力調査では、小6、中3の全科目で、平均正答率が全国平均を下回った。この点だけをみれば発言は「当たっている」ようにもみえるが、科目によって結果はばらつく。小6国語Aでは全国平均と2.9ポイントの差が付いたが、小6算数A、中3国語Aでは、わずか0.2ポイント差だ。

 では、調査の成績が良かったところはどうか。中山氏の出身地で選挙区でもある宮崎は、小6の2科目と中3の全科目が全国平均を上回るまずまずの成績で、組織率は1割未満。

 ところが、小6の全科目でトップ、中3もすべて上位3位に入った秋田の組織率は5割以上。組織率が9割近くと全国トップを誇る福井は、中3の3科目で1位だった。

 「中山説」では、成績の低いところは日教組が強いはずだが、小6、中3の全科目で最下位だった沖縄の組織率は4割弱にとどまる。中3の全科目でワースト2位だった高知に至っては1割に満たず、何ともバラバラだ。


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■はっきりいって、こういった「相関関係」を、いちいち「反証」としてあげなければいけないような、知性の欠如が国会議員に実在し、それをよろこぶ右派がすくなからずいる、という現実がかなしい。■つねづねのべているとおり、『朝日』の論調は、全然左派=反体制的でなどなく、せいぜいリベラル左派、ときにリベラル右派という、実に中途半端な「ブルジョア新聞」ぶりをくりかえしている。実際、既得権にまみれた経営者一族と高学歴集団の集合体が、偽善的な論調以上のことをのべることができるはずがない。■大学教員のごく一部が「寄せ場学会」とか、「日本解放社会学会」のような組織がみられるにしても、およそ大新聞社やら大出版社に、まともな反体制を期待する方がまちがっている。■だって、アリバイ的に体制の矛盾を指摘するにとどまり、けっして体制変革なんぞはのぞまないのが、かれら/かのじょらの「存在被拘束性」そのものだからだ。

■問題なのは、「日教組強いと学力低い」中山説は実はただしぃ。全国学力調査のデーターが改ざんされているから、中山国土交通相がいってる事がただしぃ、各市町村はデーターを改ざん集計して文部科学省に渡しているからだよ。笑」みたいな、歴史修正主義と同質の、みぐるしく、かつ 有害な議論が、ゆるされるような、知的野蛮がゆるされているということ。■これらは、再三のべているとおり、「思想信条の自由」にあたいしない。ウソ・デタラメを はじしらずにも くりかえす「権利」は、形式的にゆるされているとはいえ、こういった詐欺行為にひっかかる層が例外的でないばあいは、悪質な詐欺行為として、とりしまる責務が公権力にはあるはずだ。■反証不能な水準まで、専門家の合意がとれた事実認識については、「それも ウソかもしれない」といった、もっともらしげな 「反論」をみとめてはならない。■アカデミズムが「影の学問」にとどまっているか、「窓の学問」に達しているか、によるわけだが、後者における合意についてまで、「所詮仮説」「反証可能性あり」といった、もっともらしげなヘリクツによる、実質全否定をゆるしてはならない。■「窓の学問」のにないてが、「おおむね合意」となった領域は、「ほぼ事実」なのであって、全否定など不可能な合意点なのである。専門家以外の人物ができるのは、その微修正にすぎないのであって、「全否定」は原理的に不能なのだ。
■その意味で、「日教組の組織率」と「学力水準」の、たかい相関といった、「仮説」は、ハナから立証されるはずがない妄想であり、事実、あらゆる観点から反証されたわけだ。■同時に、労働組合を弾圧していいといった、戦前のような発想=違憲的言動を臆面もなくくりかえす人物が、中核官庁と責任政党に所属しつづけたという現実があり、これが「思想信条の自由」のなのもとに、ゆるされ、また、それをよろこぶ層が実在し、実際、投票行動に影響をおよぼしかねない状況があるという、知的野蛮。
■すでに 別記事でのべたとおり、戦後教育の無残な実態が、ここに露呈している。最高学府を卒業し、キャリア官僚の本流をあゆんだ人物が、統計学的素養に反する発言を、はずかしげもなく 何度もくりかえし、もって、敵対労組を攻撃する合理的根拠であるような論理が、一部とはいえ、もてはやされるような、思考停止状態が、放置されているという現実。■あけすけに いっておく必要があるだろう。中山議員のハラ芸がどこにあろうと、宮崎県・鹿児島県・ラサール高校・東大・大蔵省・自民党、という、各ブランドが、「統計的判断もできずに、みずからの妄想にしたがって暴論をくりかえす、自称国士」という、みにくい存在に、けがされているという事実。「東大・大蔵省・自民党」といた組織については、実質が、所属構成員と一致しているので、はずかしいという感情など、うまれようがないかもしれないが。
■みずからのルサンチマンを少数者に投影することで、「他者」のルサンチマンを妄想するような、愚劣な行為は卒業して、世界中から 事実誤認を冷笑されている歴史認識を訂正する作業、過去の無関係な戦争犯罪者たちの、無意味な擁護を卒業すること。■とりあえずは、大学院、そのあとは大学の学部教育あたりから、はじめるしかなさそうだ。オンフレの哲学テキストがつかわれる、フランスのリセみたいな知的空間が中等教育段階に実現するのは、いつのことだろうか?


●「また わいてでた 失言野郎(中山成彬国土交通相)
●「戦後民主主義教育の産物の一例
●旧ブログ「オンフレ」関連記事
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コメント

補足というか、訂正

ウィキペディア「日本教職員組合」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%95%99%E7%B5%84
…三重大学教授の奥村晴彦(情報教育)は、朝日新聞の記事…について、「恣意的に13道府県のデータを選ぶのではなく、全都道府県のデータを使うべきである」と指摘した…。産経新聞の記事…については、「恣意的に選んだ科目の得点ではなく、総合点を使っている」「恣意的に選んだ県ではなく、学力ベスト10・ワースト10の県を使っている」として、この点においては朝日新聞より評価しながらも、同記事の根幹の主張である「『参議院比例区での日教組組織内候補者』の得票数が多いところは学力が低いのではないか」という見方に対しては「(学力)上位10県と下位10県の票数÷有権者数の平均」と、「全国学力テストの成績」とのt検定を行ったところ、P値が0.273であることを示し、統計的には有意な差がないとして、中山や産経新聞の主張を疑問視している…

●産経の批判記事は、まだのこっていた。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/081008/edc0810080731000-n1.htm

●三重大の先生の記事
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2274
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2282

●関連記事
http://d.hatena.ne.jp/kei999/20081008

■朝日は、「文部省調べ」とか、ぬかしながら、統計的なインチキをやっていたわけだ。■しかし、産経は産経で、デタラメをかいて、タカ派を援護射撃。
■いずれにせよ、落選議員は、統計なんぞ解析せずに、デタラメをいった。それで、保守系の支持者は まるめこめるとふんだ。そして、みはなされた。■しかし、保守系の支持者が全体としてかしこくなったわけではなかろう。当時は、そうだそうだと、いっていた層が けっこういたのではないか?

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