プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「女工哀史の世界、ここにも」(莫 邦富)

■ジャーナリスト莫邦富さんの、秀逸な時評シリーズ「mo@china」(『朝日新聞』土曜版「be on Saturday」)の最新記事。■旧ブログ「偽装研修」の関連記事。


 朝7時30分から深夜0時まで働き、残業代は1時間に300潤オ350円。半年間に休みは3日。日本人の社員全員が休む正月にも出勤を命じられた。
 労働条件の改善を会社に求めたところ、経営者が十数人の男女を連れて女子寮に乱入し、女性たちに殴るけるの暴行をしたという。全治10日の打撲傷を負った女性もいる。
 さらに、マイクロバスに彼女たちを押し込み、中国に強制的に帰国させようとしたという。女性たちが必死に抵抗し、寮に戻ることができたが、見張りの男がついた。逃亡しようとした女性は2階の窓から落ち、骨折してしまった。
   ほかの女性たちはぶどう畑に逃げ込み、一晩の野宿した。地元の住民が彼女たちに同情し、東京の支援団体まで送ってくれた。
 山梨県昭和町で起きた現代版「女工哀史」だ。女性たちは中国湖北省からやってきた技能実習生である。今年2日、衆議院議員会館で記者会見し、実習先の会社と社長らを逮捕監禁致傷と傷害の疑いで刑事告訴したと発表した。
 会社の社長は8月末、彼女らの支援団体に対して「すまないことをした」と語り、実習生の給与にも問題があったと認めたが、9月になって「暴行はしていない」「実習生のパスポートは偽造だ」と書類で主張した。
 記者会見に同席し、冒頭で発言を求められた私は、記者たちに尋ねた。「『女工哀史』を読んだことがある人はいますか」。手を挙げた人はいなかった。
 世界2位を誇る経済大国は、奴隷労働に支えられている。こうした現実を何度も見せつけられ、私は日本への不信を強めている。
 果物の里である山梨県は中国人観光客を懸命に誘致している。だが、先に奴隷労働の舞台として中国で知れわたる恐れがある。一刻も早く手を打つべきだ。

-----------------------------------------
■一部の厚顔無恥な野蛮人による醜態とはいえ、周囲からの視線、とりわけ攻撃的な先入観などは、こういった「例外的少数」が散発的につたわることに起因する。■したがって、山梨県の観光関係者は、理不尽だとはおもうだろうが、そういった ふこころえものが地域にまぎれこんでいたツケをせおうほかない。地域間差別、民族間差別なんてのは、こういったものが悪循環をきたすことで、容易に正当化されてしまうのだから。
■そして、こういった問題が、こと山梨県にとどまることなく、「野蛮や経済至上主義国家、Jaban」などといった、負のブランドイメージとして ひとりあるきすることを、なんの関係もないだろう経済人・業者なども、せおわねばならない。■「自分のところさえ、誠実に良心的な商売を展開しておれば、いずれむくわれる」というのは、中長期的にには正論だが、短期的にはその保証などない。あおりで連鎖倒産なんて、うきめもありえる。
■リスク回避策としていえそうなことは、こういった ふこころえものが 地域にまぎれこむことをゆるさないような、監視の目ということだろう。■もっと中長期的な根本的対策でいえば、こういった あこぎな商法にはしらないといけないような「なりあがり」層がふえないよう、経済格差がひろがらない社会をくみたてていくということ。■そうでないかぎり、モグラたたきのように、同類が発生するだろうし、ある地域からおいだされても、よその地域で「ながれもの」として、同様のアウトローとして「再起」してしまうだろうから。

■その意味では、もと産廃Gメン石渡正佳さんが提起したように、産廃の不法投機を根絶するためには、その摘発・厳罰だけではだめで、産廃の不法処理をすることが うまみとならないよう、二重価格制度を廃止すること、産廃処理が新規のベンチャービジネスとして、ホントのリサイクル産業に成長していくほかない、という方向性が、ここでも応用がききそうだ。
■(1) 外国人研修生技能実習生といった、欺瞞的・偽善的な制度による「タコ部屋」制度を廃止し、最低賃金をしたわまるような労賃しかひねりだせない組織は、それ自体が市場原理にそっていないので、それこそ市場の自浄作用によって淘汰させるにまかせる。。■これによって、非人間的な低賃金労働や搾取的労務管理に依拠した生産のヤミの二重価格現象がなくなり、不良産業が自滅していく。農場であろうと、町工場であろうと、そんな雇用関係に依存している業態自体が、違法で時代錯誤だ。
■(2) 特殊な伝統技能など、継承・保護すべき領域は、別途かんがえる
■(3) 外国人に本格的に技能研修をさせる留学制度を別途たて、諸外国からの労働力収奪にならないよう慎重なシステムをくむ【「労働・成果の需給も、やはり「地産地消」が基本3」】。
■(4) 国外への生産拠点の移転についても、現地で非人道的な労務管理をおこなっていないか、監視し、同時に、研修生として日本に留学する必要のないような、労働経験=研修となるような教育システムをくむ【これも、「労働・成果の需給も、やはり「地産地消」が基本3」など参照】。
■(5) 既存の衰退産業が、既存の技術蓄積をあらたなベンチャービジネスとして再出発するための資金援助を、公的に確保する。膨大なムダというべき、公共工事や原発関連コスト、武器などの総額をかんがえれば、簡単にひねりだせるはず(旧ブログ「「ムダ」とはなにか」シリーズ/ブログ内「「ムダ」とはなにか」関連記事)。


スポンサーサイト

テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 外国人研修生 技能実習生 タコ部屋 奴隷労働

<< 生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム36 | ホーム | 法科大学院の「いきのこり」=「ムダ」とはなにか32 >>


コメント

『社会学評論』236号は

「階層論の拡大する可能性」という特集をくんでいます。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。