プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人身事故という名の「電車飛び込み自殺」 「遺族に1億円請求」は都市伝説か(J-CAST)

人身事故という名の「電車飛び込み自殺」
 「遺族に1億円請求」は都市伝説か

2008/8/14 コメント(69)

 都市圏では「人身事故」が原因で電車がストップし、復旧に時間がかかって通勤通学に支障が出ることも少なくない。その原因が「飛び込み自殺」であることも多い。遺族に大きな傷が残るのはもちろんだが、人身事故で鉄道会社が受ける損害も少なくない。そこで、「遺族は、鉄道会社から1億円の損害賠償を請求される」という都市伝説のような話もささやかれるが、実際のところは、どうなのだろうか。

車両修理費、振り替え輸送費用、運賃を払い戻した分など

 線路への「飛び込み」は、多くの人に損害をもたらす(写真はイメージ) 警察庁がまとめた統計によると、2007年の自殺者は3万3093人で、06年度に比べて938人(2.9%)増加している。自殺の方法は数多いが、とりわけ多くの人々に損害を与えるのが、飛び込み自殺だ。

 ここ1か月ほどを見てみただけでも、08年8月8日早朝には、JR山手線池袋駅(外回り)で、線路に立ち入った女性が始発電車に引かれて即死。山手線は全線で運転を見合わせ、内回りは約30分後に運転を再開したが、外回りは復旧作業に時間がかかり、運転再開は事故から4時間20分後だった。ラッシュの時間帯と重なったこともあり、約10万5000人が影響を受けた。

 7月8日には、JR東海道新幹線米原駅で、男性がホームから降りて通過線路に侵入、新幹線にはねられて死亡した。東京-新大阪間が2時間10分にわたってストップし、終日続いたダイヤ乱れの分もあわせると、約8万5000人の足が乱れた。

このような事故では、足止めを受ける利用者が第一の被害者なのはもちろんだが、鉄道会社も被害者だという一面があるのも確かだ。費用面だけを具体的に考えてみただけでも、復旧のために臨時に動員した人員の人件費や車両の修理費、他社への振り替え輸送にかかった費用、乗客に運賃を払い戻した分、などが容易に想像できる。

 現役の私鉄社員が執筆したという「鉄道噂の真相―現役鉄道員が明かす鉄道のタブー」(彩図社)では、遺体処理の具体的な手順などが詳細に記述されているが、鉄道会社が受けると思われる損害についても、具体的な試算が掲載されている。試算では、踏切での事故で、周辺10駅から駅員を動員し、乗客1万人に影響があった場合を想定。それによると、(1)1駅あたりの人件費を5万円として50万円(2)4000人が振替輸送を利用し、平均500円だとして200万円(3)電車が脱線し、車両や線路が損傷したとして1億400万円と、鉄道会社は1億650万円の損害を受ける、という計算だ。


実際の請求額は、高くても100万円?
これらの損害額が「鉄道会社から自殺者の遺族に請求される」という話もあり、中には「1億円が、突然遺族に請求される」という都市伝説のような話もささやかれている。実際はどうなのだろうか。

各社に聞いてみたが、

「ご遺族もおられることですし、(損害賠償を求めるかなど)どんな方針をとっているかを含めて、外部に公開はしておりません」(JR東日本)
「どんな損害があるかを含めて、公表しておりません」(東武鉄道)
と、一様に口が堅い。

ただ、重い口を若干開いたのが、京浜急行電鉄だ。

「詳しい内訳は公表していないのですが、損害額自体で1件あたり200万円ぐらいです。車両も、そんなに大きく壊れる訳ではありません。基本的に損害賠償は求めていく、という方針なのですが、実際の請求額は、高くても100万円いきません」(広報宣伝担当)
と、ここで言う「損害」には、振替輸送のコストは含まれていない様子。

この話からすると、「損害賠償1億円」というのは限りなく「ガセネタ」に近いと言えそうだ。だが、飛び込み自殺が利用者や鉄道会社に多大な損害を与えることには変わりはない。

--------------------------------------------
■この記事への コメント(69)の質・量がすごい。■人身事故によって、遅刻させられただの、「被害者」が想像以上におおいらしく、一部の冷静な議論をのぞいて、「遺族からむしるのが当然」「そうしないと、みだりに自殺する人物をくいとめられない」といった、暴論が大半なのだ。

■これについては、不充分ながら、つぎのようなウィキペディアの記述がある(リンクは、大半省略)。

飛び込み
車や鉄道などへの飛び込みによって自殺を行う飛び込み自殺は、死体の肉片や血液が周囲に飛び散るために周囲へ与える影響や印象も大きく、自殺後の死体は悲惨なものとなる(高速で走行する新幹線の場合は更に凄惨で、瞬時に跡形も無く粉砕されるという)[13]。未遂に終わった場合でも、試みた時点で四肢が切断されていたり、切断されなくとも大怪我を負っていることがほとんどなので、残りの人生を寝たきりの状態や車椅子などに頼って生きなければならないことが多い。また踏切から飛び込むことも多く、この場合は、列車が近付いていればいるほど、防ぐのが難しくなる。通勤・通学途中や帰宅途中の駅で飛び込み自殺に及ぶことが多く、割合が高いのは、男性のサラリーマン[13]である[要出典]。

 仮面鬱病などにより、本人の意思とは無関係に飛び込んでしまうというパターンも多い。

 鉄道への飛び込みは多くの利用客に影響を与えるほか、鉄道事業者も多大な経済的損失(車両の破損等の直接的被害よりも、振替輸送や遅延による特急料金の払戻し等の間接的被害が遥かに大きい 私鉄の場合、本線の主要駅で発生した場合は全線にわたって不通となる場合もある)を被ることから、社会問題の一つになっている。例えば、2005年6月の山手線車両に男性が飛び込んだ時は、45分間にわたって運行が停止し、利用客約11万人に影響があった。JR東日本が受けた被害総額は数億円と推定されている[14]。しかし実際には、鉄道会社が賠償を求める権利を行使しないことが多い。これは、前述の通り、あまりにも賠償金が高すぎるため、一般市民の場合、遺族が到底払えるような金額ではないからである。

 しかしながら、西日本鉄道などの私鉄の中には、実際に賠償金を請求した例もあり[要出典]、自殺した後も残された遺族に対して大きな経済的負担を強いる。これを回避するために遺族が相続放棄せざるを得ない場合もある。

 鉄道会社側も、酔っ払いが線路に転落することなども含め防止する目的でホームドアの設置等の対策を取っているものの、技術的な問題もあって既存路線への追加設置は進んでいない(詳しくはホームドアの項を参照)。自殺志願者であれば柵のない所に行ったり柵を乗り越えて飛び込むこともあるため、事故で転落する人は止められても、自殺者をホームドアで止めるのは難しい。一方で、東京メトロ南北線や新交通システムなどで見られる全面ガラス張りのホームドアは軌道への侵入が出来ないため有効的であるが、直線の駅以外では車掌の乗降時の安全確認の業務をさまたげたり、柵と列車の間に挟まれる事故が予想されるなどの難点も多い。

--------------------------------------------
■要するに、相続を放棄されたとしても、のこされた一市民としての遺族の資産をまきあげたところで、数億円といった損害のばあい、事実上回収不能であり、保険などでおぎなうほかない。■また、くだんの記事へのコメント欄にもあったとおり、自殺ではなく、あやまって おちてしまったケースも いくぶんはふくまれているときに、それをとがめだてするのは、いきすぎ、ないし、会社の危機管理対策不足という非難をあびるおそれがある。■実際、「自殺志願者であれば柵のない所に行ったり柵を乗り越えて飛び込むこともあるため、事故で転落する人は止められても、自殺者をホームドアで止めるのは難しい」という記述にもかかわらず、ホームドアがある駅であえて自殺をくわだてる人物はいないようだし、視覚障碍者をはじめとする情報弱者のリスクを放置している、鉄道会社の倫理感は、充分問題視されてしかるべきだ(「盲人・弱視者の生活世界」)。

■また、これもコメント欄で一部とりあげられていた冷静な議論だが、自殺をはかる層に、多数の乗客の迷惑だの、遺族の衝撃・負担といったものをかえりみるユトリなど、みこむ方がまちがっている。「遺族が1億円まきあげられる」といった都市伝説をはやらせようと、それを電鉄会社が実行しようと、その一部しかとめようがないだろう。■そんなこと かまってられなどいられない状況においこまれたらこそ、こころみるわけで。

■ただ、電鉄会社の金銭的損害や乗客の迷惑・実害だけでなく、これもコメント欄で一部とりあげられていた冷静な議論だが、遺体の回収作業、車体の清掃などとさせられる職員は、悲惨である。■また、これは、ハラナ自身がきいたはなしであるが、とびこみ自殺者をはねてしまった運転士の一部は、それがトラウマとなって、乗務できなくなるそうだ。まえの車両がはねた人物が、自分の車体の直前にとびだしてきた運転手同様、はっきりいって、責任などない(電車の運転士は、道路上とちがって、業務上過失致死にとわれないようなので、それだけは、すくわれるが)。しかし、自分が「ひきころしてしまった」という、いわれのない罪悪感が、かれらをくるしめるのだ。これほどの理不尽もないだろう。■これは、再三、死刑制度の致命的欠陥として指摘しておいた、刑務官による死刑執行以上に、理不尽である。なぜなら、人身事故の当事者になるかもしれないということは、想像力でははたらくものの、そんなこと想定して運転などできたものじゃないからだ。■実際、ハラナのきいたかぎりでは、自殺志願者は、かならずといっていいほど、停車ないし急停車がありえる、普通列車(各駅停車)ではなくて、特急列車をねらうのだそうだ。自殺者には、そこでの社会的迷惑だの、遺族の心労といった問題などふきとんでいて、ひたすら、「確実に死ねる機会」にだけ神経が集中されるということだ。そんなリスクをおもいうかべながら、駅を通過できるはずなんてないだろう。
■と、同時に、「特急を人身事故でとめたら、損害は数億円」といったソロバン勘定をいくら、自殺志願者をふくんだ大衆にながそうと、「確実に死ねる機会」にだけ関心が極限されるところまでおいこまれた精神をおしとどめる抑止力なんてないってことだ。

■結局、みもふたもない、エゲつない算術的構造として、「全線で、年に数回の人身事故にかかる損害」=数億円 >> 「ホームドアの全駅完備」、といったものがありえないだろうことをかんがえたとき、あるいは、保険等で補填されてしまう以上、鉄道会社は、人身事故を「想定内の損害」として、放置することになるだろう。■となれば、「情報弱者があやまって転落・事故死ししないように、リスク対策せよ」という、社会的圧力をくわえないかぎり、事態は改善しないような気がする。

■「犯罪対策は、貧困・差別などの根源的要素を改善しようといった、無理難題にとりくむのではなく、犯罪予備軍に犯行をおもいとどまらせるだけの、バリアのたかさを確保するのが最善の予防策」ととなえる、「割れ窓理論」をはじめとする「環境犯罪学」などの抑止論にたつ御仁たちは、是非とも、「うつ病の原因の根絶など、無理難題にとりくむのではなく、自殺予備軍に実行をおもいとどまらせるだけの、バリアのたかさを確保するのが最善の予防策」ととなえるべきだろう。■犯罪と自殺とは、罪悪の質・量がちがうというかもしれないが、デュルケーム以来の、統計学的な巨視的自殺観にたつ以上、自殺者は、ある社会において、ある期間に、「一定量」出現してしまう。犯罪とおなじようにね。である以上、社会病理の抑止に、ある領域で「現実的」であるのに、別の領域では妙に「理念的」になるのは、理念の主義一貫性にかけるというものだ。たとえば監視カメラ設置・画像の記録化に熱心な論者たちは、同様に、「自殺をおもいとどまるホームドア」の設置キャンペーンにも 熱心でないとね。
スポンサーサイト

タグ : とびこみ 環境犯罪学 割れ窓理論 統計学

<< 水の猛威予測困難 東海豪雨と酷似(中日新聞) | ホーム | 最悪の事態まで利用しようとする政治屋たち(ペシャワール会スタッフ殺害事件) >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


柳楽優弥自殺未遂か親と口論薬100錠飲む

 俳優柳楽(やぎら)優弥(18)が29日午前2時半ごろ、東京都品川区の自宅マンションで、薬物を大量に服用し、近くの病院に搬送されていたことが分かった。急性薬物中毒の症状で、命に別条はないという。関係者によると、家族と口論になり近くにあった薬物を一気に服...


 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。