プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最悪の事態まで利用しようとする政治屋たち(ペシャワール会スタッフ殺害事件)

昨日の記事の続報。■まずは、『産経』の記事を転載。


アフガン治安悪化  自衛隊派遣、壁高く
8月28日8時0分配信 産経新聞


 アフガニスタン東部でNGO(非政府組織)ボランティア、伊藤和也さん(31)が拉致され、遺体で発見された事件は、治安情勢が厳しさを増す同国への支援の難しさを改めて浮き彫りにした。政府は「日本政府のアフガン復興支援、治安の維持・強化、テロとの戦いへの関与は不変だ」(外務省の児玉和夫報道官)と強調するが、海上自衛隊によるインド洋での補給活動の雲行きも怪しい中、どのような支援が可能で有効なのか、結論は簡単には出そうにない。

 「事件の背景、原因をしっかり把握した上で(今後のアフガン支援活動の)方向性を出していく」

 児玉報道官は27日の記者会見でこう指摘した。現時点では犯人グループの要求や犯行目的が、必ずしもはっきりしないため、慌てて対応策を講じても仕方がないということだ。

 テロ対策特別措置法に基づくインド洋での補給活動は来年1月に期限切れとなるが、参院で多数を占める野党が継続に反対しているため、継続には衆院での3分の2の賛成による改正案の再議決が必要だ。ただ、再議決には公明党が強く反対しており、継続の見通しは立っていない。

 ただ、政府内では「テロとの戦いで一番恩恵を受けているのは中東原油に依存する日本だ」(自民党幹部)、「日本だけが手を引けば、日本はテロに屈した国ということになる」(外務省幹部)などと、支援継続の考えを共有してきた。

 6月には政府調査団を派遣し、アフガン本土での自衛隊の輸送活動の可能性も探った。これも公明党の反対で見送られはしたが、「インド洋での補給活動が中断した場合、また現実的な選択肢として浮上するだろう」(政府関係者)との観測もあった。ただ、今回の事件で現地の治安情勢の厳しさが注目を集めたことで、ハードルはより高くなったといえる。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は27日夜の談話で「政府はテロとの戦いのあり方を根本的に見直すとともに、細かく情報収集すべきだ」と、事件を契機にテロとの戦いへの関与を見直すべきだとの考えを示した。一方、前原誠司副代表は同日、都内の日本外国特派員協会で講演し、「治安情勢を見れば、民生支援を丸腰で出すのは危険だ」と語り、アフガン本土での自衛隊による医療支援などを求めた民主党の復興支援策の見直しにも言及
。事件の波紋は広がりつつある。

---------------------------------------
■こういった、いたましい犠牲者まで最大限に政治的資源として収奪しようという、やからが横行している。はじしらずで、卑劣な連中。 伊藤さん、拉致数時間後に死亡か
 =タリバン「足手まとい」
  -遺体きょうカブールへ

8月28日7時21分配信 時事通信


 【ペシャワル(パキスタン)28日時事】アフガニスタンで非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)が拉致され、遺体で発見された事件で、伊藤さんは拉致された数時間後には銃撃で死亡していたとの見方が、犯行への関与を認めた反政府武装勢力タリバンの証言などから強まっている。伊藤さんの遺体は28日に首都カブールへ搬送され、検視が行われる見通しだ。
 タリバンのスポークスマンを務めるムジャヒード氏は事件発生当日の26日午前11時半(日本時間同日午後4時)ごろ、時事通信の電話取材に、タリバンのグループが伊藤さんを拉致したと言明。その上で、人質を連行中、拉致の通報を受けて捜索に乗り出していた治安部隊と遭遇し、銃撃戦となり、「足手まといになった」ため射殺したと説明していた。 

-----------------------------------------
■ペシャワール会の首脳部が残念だとだけのべ、タリバーン関係の組織とおもわれる犯人たちをなじっていないことに注意。■要するに、現政府を支持しているとみなされる外国人は、無差別に標的とされるような次元まで、反政府勢力がおいこまれているという現実がある。■だから、アフガニスタン政府や日本政府が、「ゆるせない」などと、いきどおってみせるのと、ペシャワール会関係者の、やりきれない心情・困惑とは、全然別種であり、むしろ対極にあるとさえいえる(「一枚のうろこ。福田康夫です。」)。■ペシャワール会関係者のホンネとしては、「現政権とそれを対米追従で援助しつづける日本政府の策動こそ、今回の最悪の事態をまねいた」と、いいたいところだろう。

■ペシャワール会は大丈夫だろう、とりわけ伊藤さんがねらわれるわけがないと、たかをくくっていたことを、中村哲さんらは つよく くいているが、タリバーンをなじらず、現地にはりついた活動を地道につづけるペシャワール会さえも標的にするほど、資金的な問題とか、対外国人意識が急速に悪化しているということだろう。■これらの背景を詳細にみることなく、「日本政府のアフガン復興支援、治安の維持・強化、テロとの戦いへの関与は不変だ」などと、公式見解をくりかえす外務省、「治安情勢を見れば、民生支援を丸腰で出すのは危険だ」などと、ロコツに軍事介入を正当化して、憲法による規制を破砕しようとする政治家たちがいる。■あきらかに、NGOの長年の努力をよこどりして、最悪の結末さえも政治目的に利用しようとする策動。実に卑劣だ。「はじをしれ」といいたいが、そんなものが 通じるような連中でないことも事実。■悪用をゆるさないよう、監視・批判をゆるめないでいくほかなさそうだ。

伊藤さんのNGO、
 アフガンから職員引き揚げへ
  …医師1人残る
     アフガン邦人拉致

 アフガニスタン東部で拉致され、遺体で発見された伊藤和也さん(31)が所属していた民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」(本部・福岡市)は28日、アフガン国内で活動している日本人職員を来月中にも帰国させる方針を明らかにした。

 同日中にもアフガン入りする予定の同会現地代表・中村哲医師(61)は1人で現地に残り、アフガン人スタッフと事業を継続するという。

 同会によると、現在、アフガン国内で活動している日本人職員は8人。最近の治安悪化を受けて、当初約20人いた職員の半数を帰国させ、残りの職員も年内には引き揚げる予定でいた。しかし、伊藤さんが殺害された事件を受けて、事業の引き継ぎを早め、中村医師を残して帰国させる方針という。

 一方、伊藤さんの父の正之さん(60)は同日午前、静岡県掛川市の自宅で報道各社の代表取材に対し、「今は家族で静かに待っている。しっかり和也の遺体を迎えたい。本人の希望に沿って送ってあげたい。和也は家族の誇り。胸を張って言えます」とコメントした。

(2008年8月28日11時29分 読売新聞)



伊藤さん遺体、頭部と足に銃弾
 …ペシャワール会の中村医師

          アフガン邦人拉致
ペシャワール会の中村代表

伊藤和也さん遺体発見の一報を受けて、タイ・
バンコクの空港で無念の表情を見せる
ペシャワール会の中村代表(27日午後)
=尾崎孝撮影
 

 【バンコク=田原徳容】ペシャワール会現地代表の中村哲医師(61)は27日午後、タイの首都バンコクの空港で記者会見し、現地スタッフが伊藤さんの遺体を確認したことを明らかにした。

 中村医師によると、遺体は、ジャララバードの北北東約40キロの山岳地帯で発見された。頭部と足を銃で撃たれており、「村人に追いつめられた犯人グループが、一緒に走って逃げるには邪魔だと判断し、乱射に近い状態で殺害したのでは」との見方を示した。

 犯人グループについては、「現地での活動で恨みをかうようなことはなく、トラブルもなかった。政治的なものでもなく、単なる強盗目的ではないか」と述べた。また、手口などから旧支配勢力タリバンなど武装勢力ではない者による短絡的な犯行の可能性を示唆
した。

 現地の治安情勢について中村医師は、雪が解けた4月以降に悪化し、対日感情もこれまでになく悪くなったと感じていたとし、「そのような状況下で、邦人スタッフの一時撤収を進めていたが、情勢に対する認識が甘かった点はある」と厳しい表情で語った。

 中村医師は、28日中に専用機でパキスタンのペシャワール経由でジャララバードに入り、伊藤さんの検視に立ち会い、30日までに遺体とともに帰国する予定。

(2008年8月27日20時53分 読売新聞)



伊藤さん殺害状況に食い違い
…アフガン内務省とタリバン関係者

          アフガン邦人拉致
 【イスラマバード=佐藤昌宏】アフガニスタン東部ジャララバード近郊で民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」職員の伊藤和也さん(31)=静岡県掛川市出身=が死亡した事件で、伊藤さんの殺害状況を巡って地元政府と旧支配勢力タリバンの説明が食い違うなど、情報は錯そうしている。

 アフガン内務省関係者はAFP通信に対し、「警察が誘拐犯を近くまで追いつめたため、(伊藤さんを)射殺し、そのまま置き去りにした」と語り、誘拐犯が射殺したと主張した。

 一方、アフガンの旧支配勢力タリバンの関係者は、「タリバンの同胞が伊藤さんを誘拐し、追跡してきた治安部隊との銃撃で(伊藤さんが)巻き添えになって死亡した」と、「巻き添え」説を強調した。

 また、同通信は、伊藤さんの遺体発見に立ち会ったクナール州の高官の話として、伊藤さんの体は「数回にわたって銃撃されていた」と伝えた。また、別の高官は、伊藤さんを誘拐した実行犯が5人で、そのうち25歳の犯人1人を拘束した、としている。

 伊藤さんの遺体は28日にも、ジャララバードから空路でカブールに搬送され、カブール大医学部で検視される見通し。

(2008年8月28日12時27分 読売新聞)



「外国人追い出すため」と実行犯
  伊藤さん拉致

 【ジャララバード(アフガニスタン東部)28日共同】アフガニスタン東部で日本の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(本部・福岡市)の伊藤和也さん(31)=静岡県掛川市出身=が武装グループに拉致され死亡した事件で、身柄を拘束された実行犯2人が捜査当局の調べに「アフガンの治安悪化を印象付けて、外国人を追い出したかった」と供述していることが28日、分かった。地元高官が明らかにした。

 身代金目的との見方も強く、当局は拉致などの動機についてさらに詳しく追及し、逃走中の犯行グループ3人の捜索を継続。反政府武装勢力タリバンは伊藤さんを殺害したとし「すべての外国人がアフガンから出るまで殺害を続ける」と主張しているが、実行犯とタリバンとの関係は分かっていない。

 一方、ペシャワール会の中村哲現地代表は28日朝、アフガン入り。ジャララバード経由で拉致現場となったブディアライ村に向かい、同日午前11時(日本時間午後3時半)以降に行われる地元の葬儀に参加する予定。

2008/08/28 09:52 【共同通信】

----------------------------------------------
■地元政府はもちろん、旧支配勢力タリバン関係者の いい分も、信用ならない。


いずれ狙われる…不安は的中した
  アフガン拉致・殺害

:
『ニュース:イザ!』04:09更新

 アフガニスタン東部ジャララバード近郊で非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(本部・福岡市)の伊藤和也さん(31)が、旧政権タリバン系武装勢力とみられるグループに拉致された事件。地元に溶け込んだ支援活動で定評のあったNGOメンバーが被害にあったことの衝撃は大きい。長年の積み重ねで勝ち取った住民からの信頼をよりどころに、用水路建設など大掛かりな事業を手掛けてきた同会。スケールの大きい活動が金目当ての犯行を誘発したとの見方も出ている。

 《自信と過信》
 「記者だと分からないように、必ずシャルワルカミーズ(民族服)を着て来てください」。ペシャワール会は現地取材に訪れる報道機関に対して、いつもこう呼び掛ける。ワーカーと呼ぶボランティアと同じ宿舎に記者を泊め、ワーカー同様、単独行動は厳禁だ。

 1991年にジャララバード近郊のダラエヌールに診療所を開設して以来、井戸掘りや農業指導、用水路建設などを手掛けてきたペシャワール会には、地元に根差してきた自信と誇りがにじむ。

 一時「伊藤さん無事解放」と誤って流れた情報について、地元警察は「身柄を確保した拉致犯の一人と間違えた」と釈明。ワーカーはみな日焼けしてひげを生やし、シャルワルカミーズを着ており、現地人と見間違えられても不思議でないほど地元に溶け込んでいる。

----------------------------------------------
■一見、共感をこめてかいてあるようにみえるが、 《自信と過信》などと、みだしをつける、このエラそうな断定は、どうだ? ■ペシャワール会首脳部が自己批判的に、くちにするなら まだしも、現地に なんら 具体的貢献をしたこともない 記者が、かいていい表現ではない。
■記事本文で具体的には全然かかず、みだしだけで印象操作しようという、この卑劣さ。■ちゃんと、記事のホンネがみえるし、これにさしたる疑問もいだかないだろう、大半の読者層と、認識=倫理水準が「共振」しているといえそうだ。


「治安悪化を見通せず」
 ペシャワール会現地代表が会見

2008年8月27日21時16分

 【バンコク=柴田直治】「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)が拉致され、遺体で発見された事件で、同会の現地代表、中村哲医師が27日、アフガニスタンに向かう途中のバンコクで記者会見した。「政治的背景はないと思う」としたうえで「治安の悪化に対する認識が甘かった」と話した。日本人は早急に撤退させ、現地スタッフで事業を続けるという。

 中村氏は、伊藤さんが活動していたダラエヌールに28日にも入る予定。同日、伊藤さんの葬儀に参加するという。

 アフガンで長年活動を続けてきた同会も、治安悪化を受けて、約20人いたジャララバードの日本人スタッフの半数を4月に帰国させ、残りも年内に出国させることになっていた。「用水路の事業があり、何とか突貫工事でやり遂げようとしていた」という。「以前は日本人なら大丈夫だったが、4月ごろから対日感情も急速に悪化していた。伊藤くんをとどめた私が悪い」と中村氏は悔やんだ。

 伊藤さんについて、中村氏は「砂漠化する農地をなんとかしようと最前線で働いていた。他の人が狙われても彼だけは大丈夫というほど現地になじみ、人々に好かれていた。大勢の村人が捜索に加わり、みんな悲しんでいる」と話した。

 伊藤さんの遺志を継ぐためにも、現地の人たちで事業は継続するという。「ソ連が来た時も、米軍の空爆時も活動を続けた。治安の悪化は武力では解決しない。空腹を満たす環境をつくることが大切だ」と持論を述べ、「アフガンのために働いたのにアフガン人に殺されたと断罪しないで欲しい。ほとんどの人は我々の事業に感謝している」と
訴えた。


つらかったな、よくやった
 悲報受け、涙の事務局長


 「伊藤君、つらかったな。君はよくやった」。アフガニスタンで拉致された伊藤和也さん(31)の死亡が確認された27日、所属する福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」事務局では、福元満治事務局長(60)が言葉を詰まらせながら伊藤さんをしのび、涙をぬぐった。

 20年以上にわたる戦乱のほか、干ばつにも見舞われた過酷な環境のアフガン。福元さんは「人心が荒廃している。人の生命を軽々しく扱っていいのかと非常に憤りがある」と声を震わせた。

 犯行グループの詳しい情報は得ていないが、これまで現地で医療や農業支援に貢献してきただけに「われわれの活動を知っていればあり得ないこと。活動を知らない人物がやったんだろうとしか言えない。悔しい」。顔を紅潮させ「憎しみというより情けないです」と吐き捨てるように言った。

 伊藤さんはペシャワール会を訪ねてきた26歳当時は、ひ弱な印象だったという。現地の人との付き合いや仕事に鍛えられ、精神的にも肉体的にもみるみるたくましくなっていった。

 「水が合ったのだろう、楽しそうだった。(日本に)帰らないのではないかと思った。あの風土になじんだんだなと感じた」と福元さん。ことし3月に現地の農場を訪れた際、地元に溶け込んだ伊藤さんに「おまえさんはここで嫁さんをもらうんじゃないか」と冗談を言ったのが最後の会話になったという。


NGO萎縮に不安
 関係者ら『伊藤さんも望んでない』

『東京新聞』2008年8月28日 朝刊

 アフガニスタンで援助活動をしている日本の非政府組織「NGO」関係者やジャーナリストらは、伊藤和也さんの死を悲しみながらも、NGO活動の重要性を訴えた。

 ペシャワール会の元職員で、伊藤さんとアフガンで一緒に活動していた橋本康範さん(34)は「彼がどんなに苦しかっただろうと思うと、悔しい。怒りの持って行き場がない」と声を詰まらせた。

 同会は地元住民との人間関係を築いて活動してきた。「だからこそ、危険な事態があってもスタッフは住民に守られてきた。これで終わりではない。彼も望んでいないはず」

 首都カブールに事務所を置き、駐在員が地雷被害に遭わない方法を地元住民に教える活動をしている「難民を助ける会」(東京都品川区)の堀江良彰事務局長は「治安はずっと悪かったが、現地で長く活動し、地元情勢に詳しいペシャワール会の日本人スタッフまでが殺害されるような事態は想定していなかった」とショックを隠しきれない

 イラクで武装勢力に拘束された経験を持つフリージャーナリストの安田純平さんは「今回の事件によって、ペシャワール会の活動そのものを否定する流れにならないでほしい」と話す。

 「最も地元に溶け込んで優れた活動をしてきた団体で、スタッフは危険性を十分把握して回避してきたはず。紛争地域では報道陣はNGOの助けで取材することが多く、NGOが撤退したら、報道自体が萎縮(いしゅく)することにもなりかねない」と指摘した。

評価高かったのに/反政府組織、勢力広げる
 アフガニスタンを継続して取材しているアジアプレスの白川徹さんの話 アフガニスタンでは多国籍軍の長い駐留で外国人不信は高まっている。復興事業で潤う都市部以外ではNGOへの反発も強い。欧米の団体によくあることだが、現地を訪れたスタッフが住民と意思疎通ができないまま、何もせずに帰ることが多いからだ。その点、ペシャワール会は一九八〇年代から活動を続け、評価が高かっただけに、よりによってなぜ、との思いが強い。

 元国連アフガニスタン特別ミッション政務官の田中浩一郎・日本エネルギー経済研究所中東研究センター長の話 事件が発生した地域は比較的安全だとされていた。だが、タリバンに限らず、反政府勢力の影響力が強い地域は着実に広がっている。事件に政治的意図があるかどうかはまだ分からないが、そうした勢力は外国軍やNGOがアフガン政府を支えているとみなしている。NGOへの攻撃は、政府打倒の延長線上にあるといえる。




●Yahoo!ニュース「アフガン邦人拉致事件トピックス
●Google「ペシャワール会のニュース検索結果


【追記】
武装4人が待ち伏せ、拉致当日に殺害
…事件の経緯判明

8月29日1時49分配信 読売新聞

伊藤さん殺害現地 写真の拡大

 【カブール=佐藤昌宏】ペシャワール会の中村医師は28日、アフガニスタンの首都カブールで記者会見し、現地の捜査機関や地元住民らの話を総合したうえで、事件発生から伊藤さんが死亡するまでの経緯を説明した。

 事件が発生した26日午前6時半ごろ、車で井戸の見回りに来ていた伊藤さんは、アフガン人運転手と共に4人の武装グループにブディアライ村で拉致された。犯人らは、拉致現場の手前に石を並べて車の通行を妨害。伊藤さんは、石を取り除き、車で少し走った場所で待ち伏せされた。

 その約10分後、井戸の中で作業していた人や付近の住民らが、坂道を上っていく伊藤さんらを発見。村中が大騒ぎとなり、最初は数百人、最後は1000人前後の村民が犯人グループを追いかけ、山狩りをした。

 午前11時ごろ、運転手が逃げ出してきた。その後、容疑者の1人が逮捕された。同日午後2~3時に伊藤さんが殺害されたと供述したという。翌朝、供述に従って現場を確認したところ、伊藤さんの遺体が確認された。

 銃弾が貫通した跡が左足のひざから下に4、5か所、右足にも1、2か所。全身がはれていて、打撲の跡があった。撃たれた後、谷を転げ落ち、岩に顔面や全身を強く打って出来たものとみられる。

 残る犯人3人は、ジャララバードの北側約30キロの谷を逃れ、ヌールガル方面の山岳地帯に逃げ込んでいる。27日には米軍もヘリコプターで追跡を試みたが、依然として行方はつかめていない。

最終更新:8月29日1時49分



<アフガン拉致殺害>タリバン報道官、
 NGO復興事業を否定

8月29日2時31分配信 毎日新聞

 【カブール栗田慎一】アフガニスタン東部で非政府組織「ペシャワール会」メンバーの伊藤和也さん(31)が拉致され、遺体で見つかった事件で、反政府武装勢力「タリバン」のザビウッラー報道官は28日、毎日新聞に対し、「拉致グループはタリバンの命令で拉致を実行した。当初は日本人だとは知らなかった」と語った。

 日本人と判明した後は「日本政府にアフガン復興支援すべてを中止させるつもりだった」とした上で、「タリバンは殺害までは命じていない」と弁明した。

 同報道官はタリバンの各地にいる広報担当者の一人で、東部地域で米軍との戦闘があった場合などに、メディアからの問い合わせなどに応じている。26日には毎日新聞や地元メディアに、「日本人を殺した」と語っていた。

 報道官は、拉致を命じた理由として、「ダム建設を中止させ、外国政府にアフガン政府と米国支援をやめるよう求めるつもりだった」とした。また、ペシャワール会については「知っている」としながらも、「我々は米や小麦、食用油など食糧支援は認めるが、道路や学校、ダムなど地形や文化を変える構造物は認めない」とし、地元住民に歓迎されてきたペシャワール会の復興支援事業そのものを否定した。
スポンサーサイト

<< 人身事故という名の「電車飛び込み自殺」 「遺族に1億円請求」は都市伝説か(J-CAST) | ホーム | のろわれたポストとしての農林水産大臣 >>


コメント

死者をいたむとは到底いえない下劣な精神を、政治家・メディア以外にも発見

ペシャワール会の伊藤和也氏が、反政府武装組織タリバン?に殺害された。
ご両親の悲しみは鈍感な自分でもテレビの画面からも窺えたが、それでも彼には妻子がいなかったのがせめてもの救いではないだろうか。
まぁ5年も現地にいれば内縁の妻や恋人がいたかもしれないが、やはり嫁の嘆きや悲しみというのは両親とはまた違った意味で激しいと聞く。
さて彼は2001年の911テロがあるまで、アフガニスタンという国があるということ自体知らなかったという話を、どこかで聞いたような気がするのだが、しかしその2年後(2003年)に彼はアフガニスタンの地に立って農業指導をはじめたという行動力に自分は驚かされた。

皆さんにそんなこと分かっているよと言われそうだが、人生は少年漫画と違う。
自分と対立する相手を深く理解して頑張ったところで、必ずしも結末はハッピーエンドになる訳ではない。時には友人にだって裏切られ、好意は踏みにじられる。
また純粋な熱意や努力も報われないどころか、今回の伊藤氏のように殺されることすらある。
このように人生は斯くの如き理不尽なものであるが、彼の撒いた他者に奉仕をするという精神が、たとえボランティアに熱中する先進国の人間にありがちな、自己満足的な押し売り要素の強いものだったりしても(サツマイモやジャポニカ米より、今までアフガンで栽培していた阿片の原料のケシの方が儲かる)、あるいは「手弁当のボランティアをやっているオレって、アホな一般人より意識が高いから格好イイ!」「自分は国際派で篤志家だから凄い!」という自我に酔ったものであったとしても(伊藤氏はこの手の人物かどうかは知らないのだが、自分はこういう外国カブレのナルシスト君とリアル世界でお話をしてうんざりした経験があるし、変に自己顕示欲の強い自称篤志家オバチャンに「その態度は見苦しい」苦言を呈したら陰で圧力を掛けられたこともある)、それでもやらない偽善より、やる偽善だから、国際ボランティアの芽は摘んではいけないと思う。
たとえば伊藤氏の所属していたペシャワール会だって、元はネパールの無医村で1960~70年代に活動していた岩村昇医師(2005年死去。実は自分も子供の頃に彼を紹介した本や雑誌を読んだ世代でもある)の活動に感銘を受けた中村哲医師により設立されたものであるのだが、岩村医師の肉体はこの世から消えても、彼の撒いた種のひとつはパキスタンのペシャワールで今も生きていたりするのである。
そして岩村医師が影響を与えた中村医師のように、無事に生きながらえてアジアのノーベル賞と呼ばれるマグサイサイ賞をしてしまった幸運な人物もいれば、今回殺害された伊藤氏のように貧乏くじを引いた人物までいる。
このように危険地帯でボランティアをやるなら体力以外にも、神に守られている人か運が強い人以外は止めた方がいいと思う。

ところでペシャワール会の体質や運営は、以前から政治的な面(憲法9条支持・反政府テロ組織タリバンへのシンパシー【共感】)や、身内であるワーカーや支持者との激しい対立はごく一部の人間から問題視されていたが、うちは政治ブログではないので前者には言及しない。
だから彼の憲法9条支持・戦争反対の姿勢は、叔父で作家の火野葦平の時代に翻弄された生涯に影響を受けたのであろうという推測だけにとどめておく。(と言っても、最終的にはアフガンやパキスタンでの戦争体験から導き出された結論だろうが・・・)

さて彼の叔父である火野葦平は、早稲田大出身の文学青年ながら家業の沖仲士(船の荷揚げにたずさわる港湾労働者)の元締めの玉井組を継ぎ、北九州の若松沖仲仕労働組合を結成して底辺労働者のゼネストを指揮するような左翼青年であったが、特高に検挙されたことにより思想を180度転向し、従軍作家として戦前の兵隊小説「麦と兵隊」など数々の作品を世に出し、一躍戦記物の流行作家となったのであるが、戦争中に国民の戦意向上に貢献したことで、戦後に激しくバッシングされ1950年まで作家として断筆させられていた。
しかし元々は優れた人間観察力を持つ実力派作家であることや、戦後は検閲で削除された部分を戻したり、家業と任侠世界に生きた両親(中村医師から見たらと祖父母)をテーマにした不朽の名作で、4度も映画化された「花と龍」などを出版し、再び流行作家として返り咲くことになった。
が、最後は豪快な性格ながら欝状態なって自殺し、その波乱万丈の生涯を終えた。
ちなみに中村医師の父親も戦争中に左翼活動家だったが、特高の圧力で転向したそうである。

と言うことで「雑学・小ネタ・○○さんと●●さんは実は親戚というネタが好き」な私の琴線に引っかかる要素が含まれているので、いつものように長くなるかもしれないが、後者の中村医師と周りの人達の対立ネタを一寸交えて書いてみようと思う。(次回に続く)

---------------------------------------------
■「次回」、どんな下品な知識のひけらかしをやらかすのかだけは、興味がわく。
■そんな判断もあるから、ここでは リンクはしない。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。