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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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アフガンでNGO伊藤和也さん拉致(SANSPO)

関連記事で、もっともあたらしいもの。


アフガンでNGO伊藤和也さん拉致
2008.8.27 05:03
ペシャワール会の伊藤和也さん
アフガニスタンで拉致された伊藤和也さん(中央)。
タリバンが犯行を認めた=家族提供【フォト】


 アフガニスタン東部ジャララバード近郊で26日、日本のNGO「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)=静岡県掛川市出身=が拉致された。同会現地事務所が明らかにした。地元警察当局者によると、拉致犯は反政府武装勢力タリバンの影響下にある地元組織メンバー。

 アフガン当局から在アフガン日本大使館に伊藤さんが解放されたとの連絡もあったが、アフガン当局が間もなく訂正するなど情報が錯綜(さくそう)し、大使館などが安否の確認を急いでいる。

 地元警察当局者によると、伊藤さんは同日午前7時(日本時間同11時半)前、ジャララバード近郊で自動小銃を持った4人組に運転手とともに拉致された。現場近くのダラエ・ヌール渓谷のブディアライ村付近で伊藤さんを拉致したグループを村人が包囲、部族の有力者も入って解放を要求しているという。

 伊藤さんは農業の専門家で、2003年12月に現地に赴任した。
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■でもって、自衛隊派遣論へとズレていってしまう、奇妙な記事。

アフガン邦人拉致 危険覚悟のNGO活動
  自衛隊は派遣できず 国際貢献に課題

2008年8月27日 00:31 カテゴリー:政治 九州・山口 > 福岡

 福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の伊藤和也さん(31)が拉致されたアフガニスタンでは、反政府武装勢力タリバンの活動が活発化、駐留米軍などとの戦闘が激化の一途をたどっている。日本の国際貢献の中核を担うはずの自衛隊は、憲法上の制約などから部隊派遣に踏み切れない状況で、危険と直面しながら民間NGOが活動を続ける国際貢献の「ねじれ」が、事件の遠因にあるとも言える。

■「情報」40回以上

 外務省によると、アフガニスタンには、韓国人ボランティア拉致事件が起きた昨年7月以降、退避勧告が出されており、テロ発生などの際に外務省が発令する「スポット情報」は、今年に入り40回以上に上る。

 現地で活動を続けてきた日本のNGOは、外務省が確認しているだけで8団体。うち5団体は拠点をパキスタンなどに移し、電話などで現地スタッフを「遠隔操作」しているが、人道的見地などから、ペシャワール会など3団体は現地駐在体制を崩していなかった。

 そのうちの一つで、地雷回避の教育を行ってきた「難民を助ける会」(東京)の堀江良彰事務局長は「治安は毎年悪くなっている。厳しい状況だ」。学校の建設、修復などに取り組む「JEN」(同)の村沢繭子さんは「ペシャワール会は地元密着でいい活動をしてきた。こういうことで復興支援に影響が出ると、困るのは現地の人々。支援が止まると大変だ」と、事件の影響を危ぶんだ。

■「5原則」難しく

 NGOが活発な活動を続ける一方で、自衛隊は部隊派遣に踏み切れない状況が続いている。

 防衛庁が省に昇格した2007年1月、自衛隊の海外活動は「付随的任務」から「本来任務」に格上げされたが、同年3月に国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、ネパールに停戦監視員6人が行ったのが最後。背景にあるのは、PKO参加5原則に当てはまらない地域が多くなったことだ。

 PKO協力法に基づき自衛隊を派遣する場合、(1)紛争当事者間の停戦合意(2)紛争当事者の受け入れ同意(3)中立的立場の厳守‐などの5条件をクリアすることが必須。これを満たしても、憲法が禁止する「海外での武力行使」に当たらない最小限の武器使用で、隊員の安全が確保できるかも大きな判断材料となる。

 今年6月、政府は欧米諸国からの要請で、アフガニスタン本土での陸上自衛隊の大型ヘリコプターなどによる物資空輸の可能性を探るため、現地に調査団を送ったが、最終的に派遣を断念。また自民党の麻生太郎幹事長は、インド洋での給油活動に代わる新たな貢献策を検討する考えを示したが、公明党が慎重な姿勢を示している。

 活発なNGOと動けぬ自衛隊。日本の国際貢献をどうすればいいのか、事件はあらためて課題を突きつけた格好だ。 (東京報道部・稲田二郎、橋本裕充)

=2008/08/27付 西日本新聞朝刊=

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■こんなことで、軍隊が派兵されたら、アメリカ・ロシアなどがやっている、帝国主義の拡散でしかない。なにをかんがえて、記事をかいているんだろう。自民党の防衛族とかの圧力か?

■おなじ新聞社のでも、こちらは、まとも。

情報錯綜 募る不安
 アフガン邦人拉致事件
  「早く本人と連絡を」
   福岡市のペシャワール会

2008年8月27日 00:17 カテゴリー:社会 九州・山口 > 福岡
 アフガニスタン東部ジャララバード近郊で26日、ペシャワール会(福岡市)のスタッフ、伊藤和也さん(31)=静岡県掛川市出身=が拉致された事件は、外務省の「解放」情報が直後に訂正されるなど、安否をめぐる情報が二転三転。福岡市中央区の会事務所の職員や実家の両親たちは、錯綜(さくそう)する情報にいら立ちを募らせながら、高い志を持った青年農業指導者の無事を、ただ祈った。

■事務所、重い空気

 「伊藤和也さん解放」。午後8時半すぎ、福元満治事務局長が事務所に集まった約40人の報道陣を前に、事件の経過を説明している最中、テレビを見ていた男性職員が大声で叫んだ。福元事務局長も一瞬、口元を緩めたが、「本人と連絡を取るまで分からない」。その不安が的中するように、間もなく解放情報は未確認だと分かった。「安否は不明でなお確認中だ」。福元事務局長は再び険しい表情で語った。

 拉致情報が正午すぎに外務省に入って以降、ペシャワール会にはなかなか情報が入らない。「銃撃戦が繰り広げられた」「タリバンが犯行を認めた」との報道も流れ、事務所は重い空気に包まれた。

 福元事務局長は、同会は昨年から現地の日本人スタッフを計9人に半減。夜間の外出はさせず、作業場と宿舎を行き来するだけの生活で秋までに大半を撤退させる予定だったことを説明。現地の治安悪化ぶりに懸念を隠せない。

 中村哲現地代表も6月、福岡市で「現地の体制の大幅縮小を考えている。用水路、農業、診療の事業が全面的に一時ストップする可能性もある」「治安悪化の原因は、大干ばつによる深刻な食料難と、タリバン掃討作戦を進める米軍の相次ぐ誤爆による犠牲への怒り・反発だ。かつては日本人であるだけで命拾いしたが、今は日の丸がむしろ標的になっている」と語り、現地の治安情勢に危機感を募らせていた。

 「伊藤さんは現地の住民ともなじんで、その活動は感謝されていた。現地の有力者が解放の仲介に立ってくれると信じている」。福元事務局長は、その言葉に力を込めた。

=2008/08/27付 西日本新聞朝刊=

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■たちいった記事も2件転載。

アフガン治安部隊、
 拉致日本人救出のためタリバンと戦闘中
  現地警察発表

2008年08月26日 17:21 発信地:ジャララバード/アフガニスタン

【8月26日 AFP】(一部更新)アフガニスタン東部のナンガハル(Nangarhar)州クズクナル(Kuz Kunar)で日本の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」で活動する日本人男性が拉致された事件で26日、男性の救出をめざす治安部隊が旧支配勢力タリバン(Taliban)に対し、救出作戦を行っていると地元警察が発表した。

 男性の拉致については、タリバンが犯行声明を出している。

 クズクナルには治安部隊300人が投入され、地元警察によると、これまでに、日本人男性とともに拉致されたアフガニスタン人運転手を解放したが、男性の行方はまだ不明だという。

 武装勢力側も2人が負傷したもようで、作戦は現在も続いている。

 一方、ペシャワール会は、拉致された男性は同組織スタッフの伊藤和也(Kazuya Ito)さん(31)と発表した。また、アフガニスタン人運転手の解放も確認したという。(c)AFP


【アフガン邦人男性拉致】「結婚せがまれる」
 元ぺシャワール会の男性の話
 
2008.8.26 23:31
 元ペシャワール会の会員で、平成18年8月から約1年間、現地で伊藤さんと一緒にボランティア作業に従事した30代の男性は、伊藤さんについて「現地語も堪能で、地元住民とも本当にうち解けて、親しまれていた」と話す。

 伊藤さんは潅漑(かんがい)用水の工事や農作業の担当をしていたといい、「口数は少ないが、まじめに黙々と働く性格」。現地の食材に興味を持っており、周囲に手作りの料理を振る舞うこともあった。献身的な姿が現地の男性に気に入られ、娘との結婚をせがまれたこともあったという。

 アフガニスタンに来た理由について自分から語ったことはなかったが、「写真が好きで、子供たちが元気よく働いている風景をたくさん撮っていた。厳しい環境でも頑張っている現地の人に、ひかれているんだなと思っていた」  

 武装グループについては、「金目的なら運転手も拘束、もしくはそれ以上のことをするはず。解放したのならタリバンではないか」と推測する一方、「工事現場で働かない現地人に対しては、伊藤さんは(解雇を含め)厳しく対処する人だった」と、雇用を巡るトラブルの可能性にも触れた。

 伊藤さんの無事を祈りつつも、「生きるか死ぬかというか、自分の身は自分で守るしかない場所だから…」と、現地の情勢を知るだけに、複雑そうに語った。 

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■それにしても、タリバーンなどに、もっとも「好意的」といえるペシャワール会の活動姿勢なのに不可解。■地元民に指示されている担当者をたてにとっては、支持をうしなうだろうに。
■日本政府とアフガニスタン政府に、なにかを要求するにしても、ペシャワール会関係者をたてにするというのは、戦術面での混乱としかおもえない。
■続報をまとう。


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●旧ブログ「ペシャワール会」関連記事
ペシャワール会などの活動が大きらいな右派系某サイトのページ
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コメント

日本国内だったら警察ないし特殊部隊が出動しますね。外国だとそれが制限される。なにも帝国主義の拡散だとは思いませんが。
記事には意図的なものを感じるのはあります。

>おなじ新聞社のでも、こちらは、まとも。
「まとも」という表現に少々独善的なものを感じます。

おふたり あわせて

「ななし」さま

> 「日本国内だったら警察ないし特殊部隊が出動しますね。外国だとそれが制限される。なにも帝国主義の拡散だとは思いませんが。
記事には意図的なものを感じるのはあります」

■↑「記事には意図的なものを感じるのはあります」とは、どういう意図をイメージされていますか?
■小生、「邦人の保護、経済権益のためには、派兵は当然」といった、昨今の「国際貢献」以上に、憲法の規範をはみだした軍隊の位置づけを正当化しようとする政治的意図を感じます。■いわゆる「国権の発動たる戦争」と「武力の行使」、つまりは「交戦権」を自明視するたちばであり、9条にかぎらず、前文をふくめた日本国憲法の立法精神の全否定といってよいでしょう。「海外同胞の安全保障」というのは、「派兵→占領→植民地化」という古典的帝国主義の定番ですからね。
■ちなみに、「国内」における「警察ないし特殊部隊」の出動というのは、暴力装置を独占することを保証された近代国家にとっては、「合法化」された権限ですね(たとえば、中国共産党による1950年台のチベットへの軍事介入が「正当」なものか、はなはだ微妙ですが)。■ただし、その「延長線上」で「外国」にまで派兵できるというのは、憲法9条についての違憲にとどまらず、「内政干渉」「軍事介入」というものですね。現代では、米ロ中など軍事大国だけがかってに主張している、覇権主義でしょう。■アフガニスタンのタリバーン政権打倒、イラク戦争など、アメリカがおこなった軍事介入が、正当性のない「内政干渉」のたぐいであり、事実として政治的空白、混乱をもたらし、そのあと始末がおわっていないことは、ごらんのとおりです。■ペシャワール会のような組織が、ますます現地に必要になってしまう破壊活動だったということでしょう。
■もし、「邦人の安全確保」といった理由で、たとえば、アフガニスタン政府の了承もえないで軍事介入するなら、それは「帝国主義の拡散」といえないでしょうか?


vinsさま

■神戸から、ようこそ。

どくぜん-てき 【独善的】 (形動)ひとりよがりであるさま。「―な行動」
(三省堂提供「大辞林 第二版」より)

■ある判断に「少々独善的なものを感じ」るのは、個人の内面の自由ですが、それを表明するとなれば、事実上匿名でも責任をともないます。■メールであれば、あいてに、ブログのコメント欄であれば、一種の「公器」の読者に対して。
■「少々…感じ」るといった表現をとるということは、具体的根拠をあげて批判するだけの整理はなされていないということだと推定します。■「感じ」た内容が未整理でも、わざわざ表明する正当性はなんでしょう?

■別個の視座からも、疑念を。■「ひとりよがり」であるとの判定は、ハラナという運営者の「Aは まともであるが、Bはそうでない」といった判断が、ハラナ独自で、ギャラリーのひとりの同意もえられない特異なものを、「ただしいものと自賛」し満足しているというものですね。■当方は、「日本版ポリティカルコンパス」で、政治的・経済的位置として左派だとさらしているわけですが、当方と「同類」のみなさんは、どなたも「ハラナだけの妄想」と、なげいているでしょうかね?
■もともと当方は、「同類」のみなさんあてに、同意をもとめてかいているわけではなくて、思考の整理過程を外部化・記録化しておくために、かいているのですが、「同類」のみなさん全員が仰天するような議論をあえて展開して、「ハラナはとうとうくるったか?」などと、混乱をあたえなようなどといった、破天荒ではないのです。■まあ、「同類」のみなさんのご意向がでるか、まちましょう。

最悪の事態か?…

発見の遺体、伊藤さんと確認 所属NGOの現地関係者2008年8月27日18時17分
http://www.asahi.com/international/update/0827/SEB200808270007.html
 アフガニスタン東部で26日朝起きた日本人拉致事件で、NGO「ペシャワール会」(本部・福岡市)は27日夕、拉致現場から約20キロ北の山中で発見された遺体が、拉致された同会の伊藤和也さん(31)であると同会の現地組織が確認した、と発表した。

 「ペシャワール会」に現地スタッフから入った連絡によると、遺体が見つかったのはナンガルハル州の州都ジャララバードから北東へ約40キロのヘワ地区山中。伊藤さんが働いていた試験農場のあるブディアライ村の川の上流付近で射殺されていた。

 遺体はブディアライ村に搬送され、同会の現地組織ペシャワール・メディカル・サービスの副院長が伊藤さんであると確認した。拉致グループが地元警察の追跡から逃れる際に射殺した可能性があるという。

 伊藤さんは26日午前6時半(日本時間同11時)から同7時(同11時半)ごろ、ジャララバード近郊ダラエヌール近くで自動小銃で武装した4人組に襲われ、運転手とともに拉致された。運転手は間もなく救出。警察や、会が支援してきた地元住民らが伊藤さんの行方を捜していた。

 地元警察によると、警察部隊は26日、山中で拉致グループを発見して銃撃戦となり、1人を逮捕、伊藤さんと見られる男性1人の遺体を収容した。逮捕された容疑者が、伊藤さん殺害を供述しているという。伊藤さんが拉致された山中では26日夜も犯行グループと警察部隊の銃撃戦があった。

 一方、アフガン東部で活動する反政府武装勢力タリバーンの一派を名乗るムニーブ司令官は27日、朝日新聞に対し日本人を拉致したことを認めたが、「我々は政府側へ何らかの要求をするための人質にするつもりだったが、日本人は政府側との銃撃戦に巻き込まれて死亡した」と述べ、殺害を否定した。

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■被害者が伊藤さん本人かどうかはともかく、銃撃戦うんぬんは、責任転嫁にすぎない。■現地にとけこむNGO、とりわけ、地についた農業技術指導・試験栽培の専門家を粗末にするような組織は、解放運動などとはいえない。■すくなくとも、ペシャワール会以外のNGOは現地スタッフだけにして、日本人スタッフをひきあげるだろう。それが中長期的にどんな損失か、わかってやったのか?■不可解なことばかり。

これは、ひどいし、あまりに不運

「殺すのか」伊藤さん何度も質問 アフガンで容疑者語る(http://www.asahi.com/national/update/0910/TKY200809100142.html

2008年9月10日15時7分

 【ジャララバード(アフガニスタン東部)=四倉幹木】アフガニスタン東部で日本のNGO「ペシャワール会」(本部・福岡市)の伊藤和也さん(当時31)が先月末、拉致、殺害された事件でアフガン当局に逮捕、拘束されているアディル・シャー容疑者が9日、朝日新聞の単独取材に応じた。動機について「金目当てだった」と政治的な意図を否定し、拉致から殺害までの状況を明らかにした。

 同容疑者は先月26日、伊藤さんを拉致した4人組のうち唯一、逮捕された。拘束されているジャララバードでメディアの取材に初めて応じた。

 同容疑者によると、自身は隣国パキスタンの首都イスラマバード近郊で生まれ、地元のマドラサ(イスラム神学校)に通っていた。年齢は「21歳ぐらい」。タクシー運転手の父親は、拉致現場に近い地域出身のアフガン難民だという。

 先月初めから学校の休暇で父親の出身地を1人で訪れ、事件前日の夕方、アフガン出身で同じマドラサに通うアフマドという男に偶然会い、犯行を持ちかけられた。「この近くに日本人の技師がいる。誘拐すれば金になる」

 その夜のうちにアフマドを含む仲間3人と拉致現場近くの廃屋に潜み、翌朝、すぐ脇の道を車で通りかかった伊藤さんらを襲ったという。

 伊藤さんは自分のスカーフで両手を縛られ、野原や山道を3時間以上、歩かされた。

 伊藤さんはおびえた様子で「殺すつもりか」と現地語で何度も聞いた。4人組の1人が「殺すつもりはない」と答えると、落ち着きを取り戻したという。

 アフマドが伊藤さんらの隠し場所に選んだ岩山に登り始めて1時間ほどたった午前10時ごろ、付近の村人たちと警官隊がふもとを取り囲んでいるのに気づいた。1、2発、下から撃たれたような銃声を聞いた。アフマドが「日本人を殺そう」と叫びざまにカラシニコフ銃で伊藤さんを撃った。少し離れていた同容疑者は、伊藤さんがその場で倒れるのを見た。伊藤さんは銃創のほかに打撲らしい傷を負っていたが、同容疑者は伊藤さんが転げ落ちるのは見なかったという。
 同容疑者は「金目当てだったのでアフマドが撃ったのには驚いた」。その後、仲間を見失い、自分だけ捕まった。

 同容疑者は「日本人を見たのは事件の日が初めて。日本がどこにあるかもよく知らない。金が欲しかっただけだ。自分は単なる学生で(反政府勢力)タリバーンと関係はないが、アフマドがどこかの組織に関係しているかは知らない」と話した。

もうすぐ一周忌

アフガンの日常、写真集に=ペシャワール会の伊藤さん撮影-殺害事件から1年
8月22日14時23分配信 時事通信
 アフガニスタンで非政府組織(NGO)「ペシャワール会」スタッフの伊藤和也さん=当時(31)=が拉致、殺害された事件から26日で1年となるのに合わせ、伊藤さんが現地で撮影したカットを集めた写真集が近く出版される。編集者は「戦乱のアフガンではなく、日常生活という本当の姿からアフガンについて考えてほしい」と話している。23日には、伊藤さんの地元の静岡県掛川市で1周忌法要が営まれる。
 写真集「ダラエヌールの子供たち」(石風社)には伊藤さんが村の試験農場で4年間、地元住民らとともに作物を育てる傍ら撮りためた写真のうち95点が掲載される。
 企画・編集した同会の福元満治事務局長(61)によると、当初デジタルカメラで作物の成長を記録していた伊藤さんは、いつの間にか一眼レフを手に、子供たちを撮るようになったという。
 農場でともに働いた元スタッフ進藤陽一郎さん(31)は、休み時間になるといつも子供たちに囲まれていた伊藤さんの姿を思い出す。「餓鬼大将タイプで、カメラは現地の人、特に子供たちと接するための道具の一つだった」。「追悼写真集を作ろうとしたが、質とメッセージ性が高いので作品集にした」という福元事務局長は、「子供たちがよそ者には見せない顔を見せている。プロは撮れない写真だ」と評する。 




アフガン復興支援中に殺害、伊藤さん一周忌
8月23日19時56分配信 読売新聞

 アフガニスタンで復興支援活動中に殺害されたNGO「ペシャワール会」(福岡市)職員の伊藤和也さん(当時31歳)の一周忌の法要が23日、出身地の静岡県掛川市で営まれた。

 伊藤さんは昨年8月26日、東部ジャララバード近郊で、武装グループに運転手とともに拉致された直後、銃で撃たれ、翌日に遺体で発見された。

 法要には、エクリル・ハキミ駐日アフガニスタン大使や、中村哲・ペシャワール会現地代表ら約50人が参列。母の順子さん(56)は「二度と私たちみたいな思いをする家族を出さないでほしい」とあいさつした。

 法要後、中村代表は「遺志を継ぐことが私たちの使命。和也さんの夢を果たすことを生きる目標に1年間過ごしてきた」と話した。伊藤さんが事件直前まで取り組んだ農業用水路が現地に完成したという。

 武装グループのうち、男1人が拘束され、今年5月、懲役20年の刑が確定している。



写真展:農業支援のアフガンで殺害、伊藤さんの思い伝えたい--静岡 /静岡

 ◇作業の姿など50点
 戦乱が続くアフガニスタンで、農業支援の活動中に殺害された掛川市出身の伊藤和也さん(当時31歳)が残した写真を展示する「アフガンへの思い~伊藤和也さんを偲(しの)んで~」が6日、静岡市葵区七間町の「ギャラリーえざき」で始まった。開会セレモニーには伊藤さんの両親が出席。駆け付けたハキミ駐日アフガン大使が「伊藤さんの努力は今もなお希望だ」と語り、その献身をたたえた。

 伊藤さんは非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市、中村哲現地代表)職員として03年12月からアフガンで用水路建設や茶、サツマイモの栽培・普及活動にあたった。しかし08年8月26日に拉致され、翌日、足などを撃たれ死亡しているのが見つかった。

 写真展では、現地の人と作業に汗を流す姿や、伊藤さんが渡したアメを手に笑顔を見せる少女など約50点を通して、アフガン復興に注いだ青年の情熱が伝わってくる。

 6日はハキミ大使の夫人が会場の献花台にケーキを供え、伊藤さんの母順子さん(56)が「和也、アフガニスタンのケーキだよ」と伊藤さんの写真に語りかけた。

 順子さんは記者会見で「一時はアフガンという国を恨んだ」と声を震わせたが、「写真は、和也の『僕の代わりに世界の子どものために何かしてほしい』というメッセージ。きちんと受け取り、家族で伝えていきたい」と話した。

 父正之さん(61)は「まだ気持ちの整理がつかないが、多くの人に支えられて今回を迎えることができた。今後も和也の思いを伝えたい」と語った。

 開場は18日までの午前11時~午後6時(水曜休廊)。「伊藤和也アフガン菜の花基金」への募金も呼びかけている。【大西量】

毎日新聞 2009年8月7日 地方版







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拉致8日前の伊藤さん、治安悪化に不安感…知人へメール

 アフガニスタン東部で拉致され、遺体で見つかった民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」職員の伊藤和也さん(31)は、事件に巻き込まれるわずか8日前、日本の知人にメールを送り、現地での厳しい環境を伝えていた。 一方で、治安悪化を受け、順次スタッフが帰国...


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