プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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大麻とりしまりの合理性

■相撲部屋あげての集団リンチ事件で、傷害致死事件をひきおこしたような体質の組織である。不祥事がおきれば、猛攻撃をうけるのは宿命である。■しかし、今回の若ノ鵬の解雇に対する「包囲網」といってさしつかえない、メディアの騒動が、当然視されていいかどうかは、微妙だ。
■結論から さきにいうなら、以下の数点で、おおきな疑問符がつく。
■①関東学院大学ラグビー部の大麻事件などとくらべても、異様におもい処分は、単に日本相撲協会の一連の不祥事のとばっちりをうけた、苛烈なものであり、ある意味責任転嫁ないし、スケープゴートだといえないか? という点、■②実質的に移民労働者といっていい外国人力士の職業キャリアを、日本の国内事情という条件によって、うばってしまうという今回の事態に、相撲協会やメディアは責任をもたないのか? という点、■③朝青龍などのときと同様、あるいは比較して、今回の処分のきびしさは、外国人差別の一種なのではないか? そして、なにより■④大麻吸引という「趣味」について、ほかの薬物との比較考量において、社会的影響力、薬理作用の依存性・毒物性等、冷静な議論がなされ、合意がとれているのか? などである。 ■すくなくとも、ウィキペディア「大麻」という項目の「毒性」には、「致死的な過剰摂取状態に陥るには、カンナビノイド受容体を飽和させる量の40,000倍の量のマリファナが必要である…。マリファナの過剰摂取によって、死亡したり、恒久的な損傷を被ったとする報告は現在までにない。またLD50の比較した結果では、頻繁に摂取されるタバコなどよりマリファナの毒性は遥かに低く、アルコールよりも、マリファナの毒性は低い」と断言されている。■これについて、科学的な反証がなされたことがあるのだろうか?

■また、1990年代までのWHO分類(1963年)では、つぎのような、仰天するような評価が定説だった(同上「依存形成」)。
依存薬物  精神依存  身体依存  耐性獲得
ヘロイン     強       強      強
アルコール   強       中      中
アンフェタミン  強       無      強から中
コカイン     強        無      無
幻覚薬      弱       無       中
たばこ      強       無       強
大麻       中       無       弱


■さらに、ウィキペディア「大麻による健康問題」の「生理学的影響」には、つぎのような記述がある。

国境なき医師団の創設者として知られるフランスの医者で政治家のベルナール・クシュネルは、ピエール・ベルナール・ロック博士の監修の下、1998年に政府報告をまとめ、中毒性と神経毒性によってドラッグのクラス分けを行った。

最も中毒性が高く、かつ致命的なクラスとして、ヘロイン、コカイン、アルコール。中間クラスとして、ベンゾジアゼピン、ハルシノゲン(当時における幻覚剤の総称)、タバコ、大麻を最も危険性の低いクラスとした。

報告の冒頭で、「大麻は、第3章に定義された、神経解剖学的、脳化学的、そして行動学的見地から、神経毒性を持たない。そして以前から指摘されている長期大麻使用者の脳の形態変化は、近代的なMRIによる検査で確認することはできない。さらに、大量のTHCを投与したマウスにおいても、海馬の不可逆的形態損傷は発見されなかった。」とし、クシュネル氏自身による総括では、「科学的見地に立つと、アルコールやコカインとは対照的に、大麻の神経毒性は立証できない。」と締めくくった。
……
(1998 INSERM-CNRS report, directed by Pr. Bernard Roques and commissioned by Health Secretary of State Bernard Kouchner [1] [2] [3] [4] )


■もちろん、これらは、すでに時代おくれの認識だという反論はあるだろう。■たとえば、おなじウィキペディア「麻薬」の「依存形成」という項目には、つぎのような記述がある。

しかし疫学的には、ECA Study (Epidemiologic Catchment Area Study, 1994) で米国北部で調査された2万人のうち4.4%が大麻を乱用し、その約5分の3が大麻依存状態であることが示された。

そして同1994年に改定された精神医学の診断指針である 『精神障害の診断と統計の手引き』第四版により、大麻の依存症の概念は変革を迎えた[6]。第四版における薬物依存の診断には、身体依存を必要とせず、既存の依存の考え方を改定する物だった。これにもとづく新たな依存の考え方のもとで大麻の依存は研究されることとなった。
……
大麻が依存を起こすことの実験的証明は、2000年代に入ってなされた。 2001年の大麻常用者12人に大麻摂取を断たせた研究では、全員が食欲が落ち、眠れず、そわそわ・いらいら、攻撃性亢進が見られたが、大麻摂取でそれらは消失した[39](禁断症状発症率は、95%信頼区間で78%以上)。これらのことや他の複数の研究[40][41][42]から、大麻常用者は実験的に高率に禁断症状を発症しうると考えられている。


■また、「慢性期」という箇所では、つぎのような記述も。

・2003年秋までの253本の論文をまとめたスウェーデン政府の報告書では、大麻は違法薬物の中では精神疾患との関連が強く、様々な精神疾患を発症するリスクは、ヘロインよりもはるかに高いとしている[19]。日本では、主として大麻乱用で精神科有床医療施設で治療を受けている者の半数以上は、精神病との診断を受けている[20]。器質的には、若年からの大麻曝露で、大脳は灰白質の割合が小さくなることが報告されている[21]。
・行われた7つの疫学研究を総合することで、大麻常用者は精神病発症リスクが2.9倍と見積もられている[22]。また、若年者の大麻摂取は精神病発症のリスクを増大させると指摘されている[23][24]。現在知られる害の中では、依存症をはじめとする精神疾患の発病・悪化が最大と思われ、大麻乱用の多い英国の精神科集中治療室の患者の多くは、大麻使用者である[25]。そして大麻が社会に蔓延すれば精神病が増加することが予想されるが、ロンドンでの調査では統合失調症が着実に増え、33年間で2倍近くになっていることが示された[26]。

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■なにやら、世も末、といった破壊的な薬物にきこえる。■しかし、これは、あきらかに、反対派のたちばからみた、疫学的調査の解釈にすぎず、批判的見解が、おなじページには、たくさんかきこまれているのである。そして、更新がめまぐるしくくりかえされているとはいえ、編集合戦にはおちっていない以上、それら批判派の見解を反対派は、具体的データによって論破しきれていないことが、はっきりみてとれる。■批判派が反対派のキャンペーンの致命的弱点をついているのは、つぎのような指摘だ。これは、21世紀の疫学的データによって反証しきれていないのであって、各国が大麻を規制しているからといって、日本の大麻取締法などの薬物規制が医学的・疫学的に合理的である保証などないということ、タレントやスポーツ選手、政治家などが、社会的生命をたたれるような厳罰主義や、それを当然視するメディアや大衆、もちろん専門家と称するひとびとの認識の妥当性自体がゆらぐとおもわれる。

大麻と精神障害の関係性は社会的な要因と密接に絡み合っており、サンプリングによる調査の結果は、対象がそもそも何らかの精神障害を持っていながら大麻を使用しているのか、大麻がその原因になっているのか、慎重な背景精査を必要とする。……大麻を時折のみ使用する人の大多数は、永続的な身体的・精神的障害を受けることはない[30]。ということに関しては、ほぼ異論は出されない。大麻乱用者の統合失調症のリスクが2~3倍だとしても、100人中97~98人は統合失調症を発症しないからである。 慢性期

大麻の依存症は他の薬物に比べて高くはなくタバコ、アルコール、ヘロインより弱い[38]。依存形成

大麻の喫煙による酩酊状態は、1時間から4時間である。THC含有量の違うマリファナ煙草(0%-3.6%)を実験施設で健康な成人男性ボランティア10名に喫煙してもらい、その作用時間を詳細に調べると、主観的効果は約3.5時間で消え、心拍数、瞳孔の拡散は一日以内に元に戻った。少なくとも、一本のマリファナ煙草の残留効果は小さいといえる。[6]生理学的影響
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■これらの疫学的データ・臨床データが反証されないのであれば、習慣性・依存性の問題、精神疾患の因果関係、急性の薬理作用など点で、アルコールやニコチンの規制をせずに、大麻を、ほかの薬物同様に「麻薬」の一種としてとりしまり、きびしく処罰し、しかもメディアをあげて社会的にほうむるといった合理的根拠はみあたらない。■なにを科学的根拠としていきりたち、モグラたたきよろしく、地下組織の資金源をふやしているという皮肉な潜在機能を正当化できるとはおもえない。
■しかも、日本の大麻取締法の実態は、珍妙である。

所持や栽培には免許(大麻取扱者免許)もしくは都道府県知事の許可(大麻研究者許可)が必要であり、無許可で行うと、他のドラッグ関連規制法と比較しても非常に厳しい罰則規定が設けられている。大麻の所持や栽培はG8各国で唯一、少量所持であっても最低刑を懲役刑と定めている。予備や未遂も処罰され、さらに大麻の運搬に使用された車両や船舶、航空機も没収される(同法第二四条の5第二項)。但し、この大麻取締法の変わっている点は、大麻草の種子の所持はその規制対象外である。そのうえ、大麻の所持は違法であるが吸引自体は法律違反ではない。また、麻薬特例法(国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律)ではコントロールド・デリバリー(制御下配送、いわゆる「泳がせ捜査」)の規定があり、大麻の輸出入をしようとした場合、税関で判明しても即座に検挙せずにいったん通関させ、配送先・配送元の情報を入手したり、組織的な薬物取引を一斉検挙することが行われている。
------------------------------------------
■最後の、いわゆる「泳がせ捜査」だけは、一見もっともらしいが、さきにあげたように、薬理作用と依存性などの科学的根拠があやしい以上、これほどの、おおさわぎをして規制する警察当局の姿勢は、やはり異様というほかない。

■日本にかぎらず、北米の姿勢も、あやしげである。「アメリカ麻薬取締局 (DEA) の主張では、大麻使用者がコカインを使用する確率は通常の104倍[11]であるとしており、これを根拠に大麻をゲートウェイドラッグと位置づけている」という記述も、「DEAのこの主張の引用元である国立ドラッグ乱用研究所 (NIDA)が、1975年に行った研究を元にした記述[12]には104倍という具体的な数字はなく「非常に大きい (much greater) 」としか書かれていない。その為、104倍という数字の出典は不明である」とかで、すでに引用した「大麻と精神障害の関係性は社会的な要因と密接に絡み合っており、サンプリングによる調査の結果は、対象がそもそも何らかの精神障害を持っていながら大麻を使用しているのか、大麻がその原因になっているのか、慎重な背景精査を必要とする」のと同様、当局のとりしまりイデオロギーには、警戒が必要だろう。■「ゲートウェイドラッグ」理論というのは、「割れ窓理論」同様、パターナリスティックで、管理主義的な当局が、さしたる科学的根拠もなしに、大衆のリスク不安をあおり、世論を動員していく、おきまりの手法のばあいが、おおいからだ。■実際、ウィキペディア「ゲートウェイドラッグ」には、つぎのような、実に印象的な記述がある。

……
飛び石理論・踏み石理論の概念は、ゲートウェイ理論の概念と若干違う。飛び石理論によれば、あるドラッグの使用が、次なるより依存性が高いドラッグの使用に繋がるとされる。例で示すと、「タバコの喫煙が飲酒につながり、飲酒が大麻の喫煙につながり、大麻の喫煙が覚醒剤などの使用につながる。」となる。このようにこの理論において、ある薬物の使用が次なる薬物の使用に繋がるという様子をさし、飛び石・踏み石と言われる。

これらの理論において、ゲートウェイドラッグの使用がドラッグ乱用につながり兼ねない理由として以下の事柄が挙げられている。

ゲートウェイドラッグの使用により、使用者がドラッグ全般への抵抗感をなくす。
ゲートウェイドラッグの使用により、使用者がより強い快楽を求める傾向がある。
ゲートウェイドラッグが法的な規制物質であった場合、ゲートウェイドラッグの使用により使用者はドラッグ売買のコミュニティーとの繋がりを持つ。
これらの理論が真であるか否かは、よく分かっていない。理論を否定する研究結果も多数あるが、同時に裏づけする研究結果も多数ある。

全米科学アカデミー(National Academy of Sciences)の医学研究所(Institute of Medicine)が1999年に発表した報告書では「マリファナが、その特有の生理的作用により(他の薬物への)飛び石となっていることを示すデータは存在しない」と結論づけている。

……
ゲートウェイ理論はよく大麻規制の口実に持ち出されることが多い。 アメリカで大麻が禁止された1937年当時は大麻によって人を殺人鬼にしたり強姦魔にしたりする危険があるという理由があった為、ゲートウェイ理論など持ち出す必要がなかったが、1944年にラガルディア調査報告書などで大麻では暴力的にならないことが明らかになってくると、大麻が危険だという主張を維持するためにゲートウェイ理論を持ち出す必要があった。

このことは大麻禁止法の中心人物である麻薬取締局のハリー・アンスリンガー局長の議会での証言の変遷からわかる。 彼は1937年のマリファナ税法に関する公聴会の時「マリファナ中毒者がヘロインやコカインやアヘンの使用者へと進むかどうか怪しい気がしますが?」というジョン・ディンガル議員の質問に対して「ええ、私もそのような例は聞いたことがありません。それらは全く別のものだと思います。マリファナ中毒者はそういう方向には進みません」と答えたが、1956年に行われた麻酔薬取締法の公聴会では「マリファナについてあなたと話していたとき、マリファナ使用の真の危険性は、多くの人が徐々にヘロインなどの本当の耽溺性薬物を使うようになってくることだと伺いましたが、本当でしょうか?」というプライス・ダニエル上院議員の質問に対して、彼は、「それが最大の問題です。マリファナの使用に関して我々が持っている最大の関心は、長い間マリファナを使っていると徐々にヘロインの使用に陥るということです」と18年前と全く逆の答弁をしている。
……

------------------------------------------
■この程度の、「ああいえば、こういう…」式の「理論」なるもので、社会政策・規制をやらかされたんでは、たまらんだろう。

■直感では、①当局は、貧困・経済格差など、社会問題の根底の問題にてをつけたくない、あるいは、事実上放置していることをごまかすために、習慣性薬物が社会の底辺をほりくずしているという神話をはびこらせたがっている。それによって、大衆がどこに問題があり、だれが責任をおっているか、めくらましされるからだ。■②当局は、すくなくとも大麻が習慣性や毒性において、アルコールやニコチンなどよりも、ずっと安全であることを熟知している。が、アルコールやニコチンは、依存症患者が巨大な層をなしており、税収や依存症対策自体が「業界」を形成しているので、「禁酒法」という無残な歴史的教訓をかてに、「どうせ規制はムリ」として、大麻を標的にすることで、アルコール依存+ニコチン依存の病理・社会的コストをカムフラージュする戦略をとることで、内々に合意をとっている。そのためには、ほかの「ハードドラッグ」と同様、ものすごい薬理作用と習慣性で、「廃人」にいたるというイメージ・キャンペーンをはりつづけるほかなく、そのためにも、異様な規制の姿勢をくずせない。
■どうだろうか? こういった仮説をたてることは、邪推だろうか? ■「愛国者」とうそぶく連中が、自分より「愛国」的分子を攻撃するために、「非国民」よばわりをはやらせて、みずからの偽善性をかくしとおしていたように、一見もっともらしげな論理でもって、ある少数派を徹底攻撃する連中には警戒が必要だ。■メタボリック症候群騒動があやしかったように、そして、原発テロをあおる連中が原発震災という、ずっとずっと現実的リスクにまったくふれないという異様なたちまわりをくりかえしてきたとおり、用心にこしたことはない。

■そうかんがえたときに、「不良外国人による汚染から日本人をまもれ」式の、ナショナリズムがもたらした ネジれた純化主義=排外主義こそ、今回の大麻事件の真相ではないか? ■相撲協会という、これまた異様な利権集団を「正常化」させようといったキャンペーンは、相撲協会の浄化ではなく、問題のすりかえにしか機能しないだろう。■こんなちいさなスキャンダルでおおさわぎするまえに、集団リンチによる傷害致死・証拠隠滅事件の究明と、相撲協会の業界的体質の浄化こそ、必要だろうに。


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タグ : 薬物依存 相撲協会 移民労働者 大麻 ゲートウェイドラッグ 割れ窓理論

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コメント

薬物は医師でも考えが違いますから

自分は大麻常用者を治療している医師が知り合いに居るので、どうしても大麻が安全だとは思えないのですが、日本もアメリカも大麻やコカインと言った向精神的な薬物は他にも常用している患者が多い事、またアルコール中毒などの治療も必要な人間も結構居るので、あんまり良い風に捕らえている医師はいないようです。

若ノ鵬は北オセチアの人間です。
ここはレスリングがとても盛んで、露鵬や白露山などの力士も同じ北オセチアのレスリング選手でした。
若ノ鵬が違ったのは15歳で日本に来た点だけです。

彼らは揃って気性の荒さと大酒飲みだそうですが、実はカフカス地方は同様の人間がとても多く、相撲協会も手を焼いているのが現状なんでしょう。

大麻常用者/民族的性格

■治療が必要な大麻常用者がいるだろうことぐらいは、わきまえてかいております。■問題は、アルコール依存症などと同列に、なぜあつかわれないか? そのアンバランス、不自然さです。もし、経済的苦境や挫折、劣等感など、薬物依存にハマりやすい性格や環境があるとしたら、そちらの整備が必要ですよね。
■もちろん「割れ窓理論」と同様に、「飛び石理論/踏み石理論/ゲートウェイ理論」など一群の「論理」は(これらは、まともに立証されたことがない仮説もどきであって、理論とかではない「説明」「イメージ」だとおもいます)、「依存予防のためには、依存の素地を全部つむといった非現実的な方策ではなく、予備軍が依存にはしらないよう、誘惑を全部つみとって、転落をふせぐこと」と、いいはるでしょう。
■それは、一見もっともらしくみえます(経済的苦境や挫折、劣等感など、薬物依存にハマりやすい性格や環境などを全面的に改善するなど不可能にちかいから)。■しかし、薬物依存にかぎらず、依存症にハマりやすい性格・環境にある層は、ひとつの依存対象をとりあげたところで、別の依存対象にきりかえるかたちで、おぼれるという、かなり一般的な傾向が確認されているはずです。■これらのなかで、比較的マシなのは、ワーカホリック(これを、精神科医の先生方は幻想であって、実在しないとされるようですが)ぐらいだとおもいますが、これも過労死や「もえつき症候群」、循環器系疾患リスクなどをたかめるでしょう。
■おそらく、重度の大麻飲用者は、それを「卒業」しても、依存しないでいい心理状態をかちとらないかぎり、別の依存対象にハマっていくでしょう。■覚せい剤などのように、依存が破滅に直結する薬理効果のある薬物と、重度の依存のばあいにのみ深刻な薬物(たとえば、アルコールやニコチンなど)とを区別する必要があるように、大麻も後者にいれるべきではないでしょうか?
■すくなくとも、日本政府の規制のしかたは、以上のような批判にまともにこたえられるとはおもえませんが…。


■一方、ご指摘のとおり、処分された力士や関係者は、北オセチア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD)出身で、「ロシア人」力士という、おおざっぱな把握では、まずいとおもいます(オセット民族なのかどうかは、オセット語やロシア語をしらないので、本名から判断できませんが)。
■その一方、①民族的に粗暴といったレッテルをはっていいのか? ②かりに、粗暴を、たとえばオトコらしさと評価する民族的伝統があるとして、暴力を誘発するような環境が相撲界の体質にないのか? ③いわゆる、偏見・差別をともなった外国人へのレッテルばりがあったうえで、反作用で生ずる、社会学などでいう「ラベリング論」的構図があるのではないか? …など、かずかずの疑念がうかんできます。
■もともと、相撲界にかぎらず、スポーツ・格闘技系の文化には、「よわくても 礼節をまもる方がいいのか?」という、年齢秩序や実力などの、あい矛盾する価値観がせめぎあっており、「つよくなって番付があがらないかぎり、まともな人権が保障されない」といった野蛮な文化がある相撲界自体が、「礼節」をうんぬんするのが、くるしい宿命をおっているとおもいます。朝青龍や旧ソ連・東欧圏力士の素行をうんぬんするなら、北尾(双羽黒)など、問題児はたくさんいましたね。傷害致死事件にもあるとおり、イジメ・リンチは日常茶飯事みたいですし、「暴力性を高度な技法におさめることで、秩序をたもつ」という、武人系の価値観自体が、男性性の病理をかくしもっているのです。

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