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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム33

■前回「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム32」で予測しておいたとおり、シリーズ「毒餃子事件報道を検証する」が更新されたので、紹介。



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世界の環境ホットニュース[GEN] 691号 08年08月14日
    

          毒餃子事件報道を検証する【第30回】        

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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明


第30回 中国でもメタミドホス中毒発生(1)

 北京五輪直前の8月6日に驚くべきニュースが入ってきました。毒餃子事件が1月末に報道されて以降、日本に輸出されることなく中国で回収された天洋食品製の冷凍餃子が中国国内で流通していて、その中からメタミドホス中毒が発生していたと読売新聞がスクープしたのです。しかも、この一か月前にはすでに外交ルートで日本政府にその情報はもたらされており、日本政府がその情報を隠していたことまで発覚したのです。

 このスクープを読んだときの感想は、「できすぎている。」でした。この連載では、これまでの国内での報道が、冷凍餃子の製造段階でメタミドホスが混入されたとする警察庁の作り話をそのまま垂れ流してきたことを検証してきました。それに、メタミドホスが検出されたと確認できた事件は千葉市の1例だけであるにも関わらず、日本の警察が自らのチョンボを帳消しにしようと、連日メタミドホス検出と発表し続けたことから、日本では毒餃子=メタミドホスと思い込まされている面があります。ところが、中国での中毒事件もメタミドホスが原因物質だというのですから、今回のスクープは警察庁の作り話を事実として書き換えるには十分な情報になっているのです。しかも、報道のタイミングがまたしても日中首脳会談の直前という毒餃子事件では「いつものパターン」なのです。中国が通報してきたとされる7月初めも、洞爺湖サミット(7月7~9日)で胡主席が来日、日中首脳会談の直前ですから、「いつものパターン」を踏襲していることになります。しかし、それにも勝る大きな謎があります。なぜ中国政府が日本政府に通報してきたのか? また、それを日本政府はなぜ秘密にしていたのか? について、まったく説明がつかないのです。
まず、8月6日付読売新聞のスクープから見てみます。(以下引用)

 天洋餃子 中国で中毒…回収商品が流通 
 メタミドホス 現地混入強まる

 中国製冷凍ギョーザ(餃子)中毒事件で、製造元の中国河北省石家荘の「天洋食品」が事件後に中国国内で回収したギョーザが流通し、このギョーザを食べた中国人が有機リン系殺虫剤メタミドホスによる中毒症状を起こして、重大な健康被害が出ていたことがわかった。関係筋が5日明らかにした。

 これまで日中双方の警察当局がそれぞれ自国内でのメタミドホスの混入を否定してきたが、中国国内で同様の事件が発生したことにより、中国での混入の可能性が強まった。

 《中国から連絡》
 日本政府は今後、中国公安省に事実確認を要請するとみられ、日中両国の捜査協力がようやく本格化する可能性が出てきた。

 関係筋によると、中国側は7月初め、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の直前に、外交ルートを通じて、日本側にこの新事実を通告、中国での混入の可能性を示唆したという。

 事件が起きたのは6月中旬。天洋食品が回収した冷凍ギョーザの一部を食べた中国人が中毒を起こし、重大な健康被害が出たという。被害者の人数や症状などは不明だが、千葉県などの事件と同様、ギョーザに含まれていたメタミドホスが原因と特定された。事件後、日本に輸出される前の商品は天洋食品が回収したことになっており、今回、中毒を引き起こした商品が流通した理由やその経路などはわからない。

 中国側の混入の可能性が強まったことで、中国の捜査当局は事故と故意による混入の両面で改めて捜査を急ぐ必要に迫られそうだ。

 冷凍ギョーザ中毒事件では、千葉、兵庫両県の3家族10人が昨年末から今年1月にかけ、天洋食品製造のギョーザで中毒症状になった。中国側は2月末、「原料、生産工程、輸送過程でメタミドホスが混入された状況は見つかっていない」との見方を表明。これに対し、警察庁は、メタミドホスの成分分析の結果、日本国内にはない不純物が検出されたことなどから、「日本で混入された可能性は極めて低い」との見解を示していた。
(引用終わり)

 7月初めに中国外交部から北京の日本大使館に伝えられた情報は、読売のスクープでは詳細不明となっていますが、被害者は4人、発生時期や場所まで特定した具体的な内容で、冷凍ギョーザからメタミドホスが検出された、というものでした。(8.11毎日新聞)この件に関する中国政府の対応は素早いものでした。中国外務省は報道当日の6日、報道官談話を発表、製造元の「天洋食品」(河北省)が事件後に回収したギョーザが中国国内で流通し、6月中旬、有機リン系殺虫剤メタミドホスによる被害が出ていたことを初めて公式に認めたのです。(8.7 読売新聞)

 この中国政府の対応にあわてたのは外務省です。6日午後5時からの記者会見で、町村官房長官は、この事件について「コメントしません。」と語っていますが、その前に中国政府が事実関係を認めてしまっていたのです。中国政府の対応を聞いた外務省は慌てて中国側に「問い合わせに答えていいのか」と確認し、官房長官の記者会見と同じ午後5時の外務報道官会見で、外務省も事実関係を認めたのです。(8.11 毎日新聞)

 児玉和夫外務報道官は、中国側の確認がとれた時間を明らかにしませんでしたが、6日の午前中に外務省幹部が中国政府から中国国内での被害発生情報の連絡を受けたことを認めていますので(8.6 朝日、読売夕刊)、午前中のうちに問い合わせの回答を得ていたと考えられます。つまり、町村官房長官は外務官僚から何も教えてもらえないままに記者会見に臨んでいたことになります。広島の平和祈念式典に出席中の福田首相も同じです。「今は何も言えない。」とコメントしただけです。(8.6 毎日夕刊)高村外相に至っては、中国政府があっさりと事実関係を認めた後でも、「非公表は中国が要請してきたからだ。」と繰り返しています。(8.8 朝日新聞)その理由は外務官僚の方便だった疑いが強まっているにも関わらず、「情報提供者が公表しないでほしいと言っている以上、公表しないのは情報の世界の大原則だ」(8.8 読売新聞)と開き直る高村は、外務省の代弁者でしかないのでしょう。

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■さあ、たのしみな展開になってきた。
■しかし、毎度のことだが、これらにふれないメディアの不気味さこそ大問題だし、日本の病理だね。
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タグ : ナショナリズム 真理省 1984年 警察 安全 食品 外務省 中国 毒餃子事件報道を検証する

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