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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム28

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム27」の続報。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
     世界の環境ホットニュース[GEN] 688号 08年07月18日

          毒餃子事件報道を検証する【第27回】        

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

 第27回 タイムリミット

 第5の毒飲料事件についての警察発表の特徴は、

 (1)毒飲料事件では初めて流通段階での毒物混入を
  否定しようと情報操作を行なった(同餃子事件のとき
  の対応に戻った)、
 (2)一連の事件では初めて毒が仕込まれた商品の
  メーカー、商品名、販売店名が一切公表されなかった、

の2点です。それに毒飲料事件になってからの特徴ですが、警察発表のタイミングが早くなっています。警察に通報があってから記者発表まで概ね24時間以内という慌ただしさです。今回は、毒物も有機リンではないし、使われた商品もお茶でもありませんでした。ですから連続毒物混入事件のひとつであると断定する材料に乏しいのですが、情報操作をしつつ迅速に記者会見を開くという兵庫県警の不自然な対応には、毒飲料事件に共通する特徴がありました。

 今回検出された毒物は「テトラメスリン」と発表されましたが、これは一般的な呼称ではありません。英語名称は Tetramethrin ですから、「テトラメスリン」と読めます。しかし、薬品の和名は「テトラメトリン」です。そのテトラメトリンは工業用途では、家庭用殺虫剤のキンチョールの有効成分です。そのスプレー缶には、「有効成分:フタルスリン」と表記されています。Googleで検索しても、

 テトラメスリン   275件(このうち今回の事件関連が114件)
 テトラメトリン  3420件
 フタルスリン   5260件

と、「テトラメスリン」は一般的な名称でないことがわかります。ただ、兵庫県警が わざわざ一般的でない名称を発表して、何かを隠そうと したわけではなさそうです。テトラメトリンはピレスロイド系の殺虫剤で、毒餃子事件から爽健美茶事件まで続く一連の有機リン系の農薬とも、直近のポッカ缶コーヒー事件で検出されたプロポキスルというカーバメート系殺虫剤とも異なります。それに何かを隠す意図があるなら、毒物名そのものを発表しなかったはずです。「ヘルシア緑茶」事件では、警視庁が毒物名を隠そうとしましたし、それに続く第一の「爽健美茶」事件では兵庫県警が商品名を隠そうとしました。従って、今回は何かの意図をもって、一般的でない名称を発表したとは考えられません。事件は土曜日の午後に発生し、兵庫県警は日曜の早朝に記者発表していますので、Tetramethrin の和名を 確認する時間がないままに、記者会見で英語名をそのまま読んでしまったのだと思われます。

 なぜ、基本的な名称の確認もとらないままに慌てて記者発表する必要があったのでしょうか? 肝心の、毒物が混入されたタイミングを偽装して、店頭で毒入りジュースが売られていたことを隠そうとしたわけですから、兵庫県警は国民にいち早く事件を知らせることで注意喚起しようとしたわけでもなさそうです。そこで、一連の毒飲料事件を 整理してみると、兵庫県内で 起きた事件はいずれも警察に通報があって24時間以内に記者発表をしていることがわかりました。

 コカコーラ「爽健美茶」(兵庫県加東市) 
  4月7日13時に連絡が入り、同日23時に記者発表
  ※このあと、午前4時半から政府の緊急対策会議が
  開かれた。(第17回、GEN678

 コカコーラ「爽健美茶」(兵庫県姫路市) 
  4月25日22時?に姫路署に通報、26日15時記者発表

 マンゴージュース(兵庫県神戸市)  
  6月21日16時に通報、22日7時?記者発表

 いずれも、大慌てで毒物を特定して、発表は深夜も早朝も関係ないという感じです。まるで、タイムリミットに追われているかのようです。そして何よりも兵庫県での最初の事件の記者発表の直後に、厚生労働省からの発議で未明に緊急対策会議が開かれていることが目を引きます。そのときの岸田大臣の記者会見は早朝5時半から行われています。このとき何か具体的な脅迫があったのかもしれません。当初、毒物は中国製冷凍餃子に仕込まれていました。餃子は中華の定番ですから、中国を連想させるにはもってこいの商品です。毒餃子事件は、日本国内で中国製品ボイコット運動が起こることを期待しての仕業だったかもしれません。両国首脳の会談中に騒ぎが起きればさらに効果的ということだったのでしょう。

 ところが、07年末の福田訪中に合わせて仕込んだはずの毒餃子はついに表面化しないままに年を越してしまいました。商品が冷凍餃子から飲料に変わったのは、その「反省」を踏まえての変更だったと考えられます。飲料の場合には、購入後早い段階で消費されるという商品特性を利用したからではないかと推理しましたが、さらに犯人が事件発生を確認できるように24時間以内の公表を警察に迫っていたのかもしれません。

 犯人が警察に押し付けたタイムリミットがあったと推定されます。だからこそ、兵庫県警は、事件が発生した日時、または警察に通報があった日時を警察の都合で調整できる(ほとんどは遅らせる)ようにしたかったのでしょう。そのためには、商品名やメーカー名を隠すことによって、マスコミがメーカーに取材できないようにしたかったのだと思われます。最初の「爽健美茶」事件では、兵庫県警は商品名を隠そうとしましたが、徹底できずに読売新聞にすっぱ抜かれてしまいました。すると、長野聖火リレーについて脅迫(中止、または大幅な縮小)があったのではないかと推理した、兵庫県姫路市での第二の「爽健美茶」事件では、聖火リレー前に少しでも早く事件の発生を確認したい犯人側と、少しでも公表を遅らせて時間切れのため犯人の要求には応じられなかったことにしたい警察側との間に、熾烈な攻防があったのではないかと推測されます。そして、実に見事に「タイムリミットの24時間」の間に、長野聖火リレーが納まっているのです。長野聖火リレーでは、26日12時半頃、最終ランナーとなった野口みずきがゴールの若里公園に到着しました。兵庫県警が姫路市で「爽健美茶」事件発生を公表したのは、それから2時間あまり後のことでした。これは偶然でしょうか? 事件の経過を整理してみます。(4.26兵庫県生活衛生課食品安全官発表資料)

 4月23日昼すぎ 男性(27)が姫路市内のコンビニで
   購入した「爽健美茶」を飲んだ。三口目で違和感を
   感じて吐き出した。

 4月24日 6:30 腹痛、吐き気をもよおし、医療機関を
   受診。本人からコカコーラウエストプロダクツ社に連絡。
     同社で性状検査実施→pH、糖分などが通常値と
   異なる。

 4月25日  同社が飾磨警察へ届出。(※ポッカ缶コーヒー
   事件発生)

 4月25日22時すぎ コカコーラウエストプロダクツ社が明石
   健康福祉事務所に「購入者から苦情で預かった製品
   について、薬物の混入が疑われ、現物とともに 警察に
   届け出た」と連絡。いつ、警察に通報したかは不明。

 4月26日7時前  兵庫県警科学捜査研究所の検査で「グリ
   ホサート」検出と県庁へ連絡。

4月26日午前中 長野聖火リレー(12:30頃終了)

 4月26日15時  兵庫県警と兵庫県が事件発生を記者発表。
   
 2つの「爽健美茶」事件では、加東市の女性は摂取後2時間で嘔吐して、5時間後に病院へ行っている(4.8 兵庫県健康福祉部健康局生活衛生課発表)のに対し、姫路市の男性は摂取後18時間も経ってから(4.26兵庫県生活衛生課食品安全官発表)腹痛、吐き気等の症状を呈して医療機関に受診したことになっています。二人とも三口目に違和感を感じ吐き出していますので、同じ毒物をほぼ同じ量飲んだ(あるいは男性の方が多いかもしれない)と推測されます。すると、二人の男女差、年齢差、個人差を考慮しても発症までの時間差がありすぎるような気がします。それにポイントとなるコカコーラウエストプロダクツ社が警察に届けたタイミングも不明です。聖火リレー終了後に事件発生を公表したい兵庫県警は、公表のタイミングから逆算して、時間を調整していたのではないでしょうか?

 医療機関なり、コカコーラ社なり、食中毒事件が疑われたならば、すぐに警察に届け出るものではないのでしょうか? 特にコカコーラ社は2度目の事件でもありますから、警察に届け出ずに一日サンプルの検査をやっていたというのは奇異な感じがします。ともあれ、偶然なのか、意図的なのかはわかりませんが、兵庫県警はまさに「24時間」を最大限有効活用した感じがします。しかし、このまま犯人が黙っているはずがありません。この事件が25日の朝刊にも報道されていないことを確認した犯人は、兵庫県警による事件隠しとみなしたと思われます。その報復措置に出たのが4月25日に東京都千代田区内で発生したポッカ缶コーヒー事件だったのではないかと考えられます。事件発生地点が都心に近づくほど、犯人の強い不快感を表しているように感じられます。毒餃子事件のときと同じです。(第15回、GEN676

 警察庁はじめ、政府にどれだけの衝撃が走ったかはかりしれません。なにしろ、胡錦濤主席訪日は目前だったのです。私は第二の「爽健美茶」事件(姫路市)は、長野聖火リレーの中止または大幅な変更要求であり(第23回、GEN684)、ポッカ缶コーヒー事件は、中国人留学生による長野集結を阻止するなとの犯人からの要求(第24回、GEN685)だったと推理しました。犯人は最初から、胡錦濤主席訪日を間近に控えた日本政府に、聖火リレーの中止または大幅な変更など、中国政府が許さないことも予想していたことでしょう。だからこそ、第二の「爽健美茶」事件を仕掛けて、日本政府に揺さぶりをかけたのかもしれません。そして、リレー中止の判断を回避するために警察が発表を遅らせた場合には、報復措置として第三の「爽健美茶」事件を準備していたことでしょう

 ところが、24日になって、中国人留学生が大挙して長野に集結するとの報道とともに、日本旅行業協会からの「ツアーは違法」との指摘についても、表面上の主催者である学友会は「大丈夫だろう」と見ていることが報道されました。そこで、犯人は作戦を変更、ナショナリズムに燃える中国人留学生が長野に集まった方が面白いと判断したのかもしれません。警察の発表遅延への報復は、日本旅行業協会からのクレームを潰せとの新たな要求とともに実行に移されたと推定されます。これが聖火リレー前日4月25日に起きたポッカ缶コーヒー事件です。

 ポッカ缶コーヒー事件ではついに、ポッカ社が毒入りコーヒーの回収から分析・発表まで単独で行い、警察はまったく関与しなかったという奇妙な顛末でした。(5月10日 ポッカ社記者発表資料)しかし、これに対する報復と見られる事件は見当たりませんので、ポッカ缶コーヒー事件は聖火リレーの前に公表されなかったけれども、このときの犯人の要求は通ったことが犯人にも確認できたということでしょう。善光寺前ではない聖火リレーのスタート地点周辺は巨大な中国の国旗で埋め尽くされたのですから。

 では、第5の毒飲料事件の目的は何だったのでしょうか? この事件も24時間以内に兵庫県警が発表したことから、前例にならい遅くとも10日以内、おそらく6月中に政府に対し何らかの回答を迫った可能性があります。7月には洞爺湖サミットが開かれ、再び胡錦濤がやってくるのです。しかし、日本政府は米国の北朝鮮テロ支援国家指定解除問題とサミットの準備に追われ、特に日中関係が食品テロで脅かされるような事案は見つかっていません。5月に表明できなかった北京オリンピックの開会式への出席についても、7月6日の日米首脳会談後の記者会見で、ブッシュの参加表明に続いて、出席の意向を正式に表明しています。(7.7 日経新聞他)テロ支援国家指定解除問題で何か要求があったのかもしれませんが、日本政府はいくら国民が犠牲になろうが、米国のいいなりに動くしかできないのですから脅迫する意味はないと思われます。最近になって、「竹島問題」で駐日韓国大使が召還される事態となりましたが、これは日韓の問題であり、しかも小泉時代の遺産ですし、さらには毒飲料事件と結びつけるには事件から間隔が開きすぎているように思われます。

 ところで、一連の事件にはもうひとつのタイムリミットがあります。事件の間隔が 最大で約2か月だということです。市川市の毒餃子事件(1月22日)から花王のヘルシア緑茶事件(3月26日)の間がほぼ2か月でした。そして 今回はポッカ缶コーヒー事件(4月25日)から ほぼ2か月です。「食品テロは終息していない」。この主張が今回の犯行目的だったのかもしれません。

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■毎度かいてきたとおり、これほどの水面下での攻防があったことが推定されるのに、『週刊現代』なども沈黙しつづけているのは不気味。■さすがに、『情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)』などでは、「<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(124)「冷凍ギョウザ中毒事件テロ説」」「<お知らせ>講演「食品・バイオテロへの警告ーーボーダレスの大規模犠牲者時代に備えて」(松延洋平)」などの記事がみられるが、たとえば前者は

 兜町などの一部事情通の間で、いま大問題になっている中国製冷凍ギョウザ中毒事件について、テロ説が真剣に話題になっている。
そのキーワードは、問題の中国製ギョウザを輸入していた「日本たばこ産業」(JT)、それに「日清食品」、「加ト吉」3社による冷凍食品事業の統合計画が本日中止になった件。というのは……。

2008年2月6日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ


といった論調なので、所詮はカブ屋さんたちの憶測の域をこえていないようだ。
■「officematsunaga.livedoor.biz での ギョーザ の検索結果」も、全然ものたりない。■なんでかなぁ?

■いずれにせよ、バイオ・テロなど、いったん不安になりはじめたら、くらせなくなるし、権力がどう治安維持を強化しようと、決死の犯行はもちろん、アタマのいい連中による「愉快犯」「劇場犯罪」を全部未然にとめるなんて、物理的にムリ。
■問題は、全部の こういった毒物混入事件をリスク問題として包括するような わくぐみとかではなくて、①個人・小集団の自衛策と、②個別の事件に政治性があるか? という2点につきるとおもう。

■そして、山岡さんや、「オフイス・マツナガ」あたりの ふみこみのなさは、やはり 不気味な印象をぬぐえないね。
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元食品テロリスト三笠フーズ冬木三男大首領
元食品テロリスト呂月庭特工員
元食品テロリスト神港魚類大堀隆首領
元食品テロリスト神港魚類北本順一特工隊隊長
元食品テロリスト徳島魚市場吉本隆一首領
元食品テロリスト魚秀中谷彰宏特工隊隊長

元食品テロリスト三笠フーズ冬木三男大首領
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元食品テロリスト太田産業株式会社太田博之首領
元食品テロリスト島田化学工業島田清之助首領

本記事とは、無関係ですが…

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B0%B3%DE%A5%D5%A1%BC%A5%BA

http://d.hatena.ne.jp/peach100/20090603
http://d.hatena.ne.jp/eqa/20090826/1251246134
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%C0%B9%C1%B5%FB%CE%E0

■先日のべたとおり(http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-1186.html)、中国で実行犯がひとりみつかったところで、陸続と発生した毒物混入事件の真相は、ヤミのなかのままです。■もちろん、日本の企業にもヤバい企業がまぎれこみ、築地移転問題みたいに、当局がヤバい情報操作をおこなっている例も無視できませんが。■一部の「ブラック企業」のたぐいを、せめたてても、ことの本質は、かわらないまま、つづいていきそうです。

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