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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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歴史的人物の定着度

■『朝日』のウェブ上の記事「卑弥呼は正解99% 歴史の人物、業績は?小6など調査」の図像を転載。

卑弥呼は正解99%
 日本の歴史上の人物はどんな業績を残したか。小学校6年生では卑弥呼や外国人の正答率が9割を超えた一方、幕末~明治に活躍した政治家は軒並み5割以下だったことが、国立教育政策研究所が27日公表した調査結果で分かった。研究所は「近現代史では登場人物が増え、特徴的なエピソードを教えるのが難しくなる。特に明治以降は工夫が必要だ」と分析している。

 この調査は社会科の理解度を調べるのが目的で、07年1~2月、全国の小6生6665人と中3生9394人を対象に実施された。

 小学校の学習指導要領に明記された42人の業績を示し、どの人物なのかを選ばせる問題では、「邪馬台国の女王になった」卑弥呼が正答率トップ。以下、「キリスト教を伝えた」ザビエル、「黒船で来航した」ペリー、「黄熱病の研究」の野口英世、「水墨画を完成させた」雪舟と続く。

 正答率ワースト3は、「新政府の中心になった」大久保利通、木戸孝允(桂小五郎)、「国会開設にそなえ政党をつくった」大隈重信で、いずれも幕末~明治の政治家。互いに混同する誤答が目立った。この時代で正答率が高いのは、政治家より米国人のペリーや文化人の福沢諭吉の方だった。

 中3では、六つの選択肢を選ばせる形で7人の認知度を調べた。伊藤博文の正答率は66%と小6より25ポイントほど良かったが、歌川広重は61%で小6より10ポイント以上低かった。

 調査では、47都道府県を把握しているかも調べた。地図上の位置から名前を選ぶ小6の質問では、北海道99.9%、沖縄96.4%、青森93.8%がベスト3。ワースト3は、島根39.9%、徳島40.2%、福井41.4%だった。

 人物年表を作ったり、白地図を使ったりして丁寧に教えられた子は正答率が上がる傾向にあった。同研究所は「ただし、重点化をはかると、手薄になる部分が出る。両立させることが課題」と話している。(中井大助)

------------------------------------------------
■『毎日』の記事も。


社会科テスト
:卑弥呼99%、勝海舟28%
  近現代、正答率低く
 --教育政策研調査

 ◇人物と業績を結びつける問題--小6認知度
 文部科学省国立教育政策研究所は27日、小学6年と中学3年を対象にした社会科テスト(特定課題調査)の結果を公表した。歴史上の人物と業績を結びつける問題(小6)では、ザビエルや雪舟は正答率が高い一方、伊藤博文や勝海舟は低いという意外な「認知度ランキング」が判明。小6で全47都道府県の位置を正しく答えた児童は12・7%だった。【加藤隆寛】

 調査は昨年1~2月、無作為抽出した全国526校約1万6000人を対象に実施。学習指導要領で取り上げている42人の名前に、業績を説明した42の短文を結びつける小6の問題では、ザビエルは正答率98・2%だったのに対し、伊藤博文は37・7%、明治天皇は37・5%だった。

 近現代の人物ほど正答率が低く、同研究所は「同時代に活躍した人物が多いため」などと分析。明治天皇は「五箇条の御誓文を出した」が正解だが、「大日本帝国憲法をつくる仕事に当たった」の伊藤博文と混同した誤答が多かった。

 一方、同時に実施した学校へのアンケートで、「人物年表や人物事典づくりなど表現活動を(指導に)取り入れた」と答えた教師の担当児童は正答率が高かった。

 都道府県名から地図上の位置を選ぶ問題(小6)では、47都道府県の平均正答率が54・7%。福井と徳島の39・9%が最低だった。鳥取を島根の位置(誤答率18・7%)としたり、秋田を岩手の位置(16・6%)とするなど、隣接県と間違えるケースが目立った。47都道府県の位置は、来年度から先行実施される新学習指導要領で小3~4年生で必ず学ぶようになる。

 複数の資料から課題を見つけてまとめる力は、発表・討論などを含む「問題解決型」の授業を実施している学校ほど高い傾向が見られた。同研究所は「問題解決的な学習の経験を継続的に積ませることが重要」と指摘している。

==============

 ■名称から地図上の位置を選ぶ問題で正答率の低かった都道府県(%)

   小6   中3
福井 39.9 47.7
徳島 39.9 48.3
宮崎 40.1  -
島根 40.2 54.2
岡山 41.3 54.5
福岡 41.8 62.6
山梨 43.0 56.4
鳥取 43.5  -
岐阜 44.2 58.0
佐賀 44.5  -

 ※「-」は出題なし

==============

 ■人物の業績を選ぶ問題の結果=小6

順位 人物名    業績                      正答率(%)

 1 卑弥呼   「邪馬台国の女王になった」            99.0
 2 ザビエル  「日本にキリスト教を伝えた」           98.2
 3 ペリー   「黒船で来航し幕府に開国を迫った」        95.8
 4 雪舟    「水墨画を完成させた」              94.2
 5 野口英世  「黄熱病の研究で世界的に活躍」          92.9
 6 杉田玄白  「オランダの医学書を訳した解体新書をあらわした」 89.2
 6 足利義満  「京都の北山に金閣を建てた」           89.2
 8 足利義政  「京都の東山に銀閣を建てた」           89.1
 9 聖徳太子  「十七条の憲法を定め遣隋使を送った」       86.9
10 伊能忠敬  「全国を測量して日本地図を作った」        85.8

略…………………………………………………

37 伊藤博文  「大日本帝国憲法をつくる仕事に当たった」     37.7
38 明治天皇  「五箇条の御誓文を出した」            37.5
39 勝海舟   「新政府と話し合い江戸城を平和に明け渡した」   28.4
40 大隈重信  「佐賀藩出身で国会開設に備え政党を作った」    28.1
41 木戸孝允  「長州藩出身で幕府を倒し新政府の中心となった」  23.3
42 大久保利通 「薩摩藩出身で幕府を倒し新政府の中心となった」  19.9

毎日新聞 2008年6月28日 東京朝刊

------------------------------------------------
■宮崎県が認知されていない、などと、ちょっとした騒動となった、地理学会の調査報告と同様、地歴系教育関係者の利害というか、文科省系の政治的意図を感じとれてしまう。
■そういったうたがわれる意図・利害はともかく、調査理念が全然わからないし、これをながした各媒体の編集部の意図もみえてこない。■一体、かれらは なにを発見し、なにが問題だといいたいのだろう。

■①まず、「ザビエルや雪舟は正答率が高い一方、伊藤博文や勝海舟は低いという意外な「認知度ランキング」が判明。小6で全47都道府県の位置を正しく答えた児童は12・7%だった」というんだが、雪舟が9わりぐらいしか、意外に感じないんだが…。■要するに、文化史・外交史上の有名人で、「歴史マンガ」など伝記類にかきやすい人物が印象がつよく、実務家になればなるほど印象がうすいと(笑)。

■②どうせ調査者や報道関係者は、「幕末の志士たちや維新期の功労者たちが、印象がうすくて問題だ」などと、ナショナリスティックな反応をしめしているのだろう。■もともと、日本列島をヤマト民族の通史として理解して当然という「ヤマト勢力の拡大史観」というもの自体がイデオロギーだが、幕末・維新期の偉人とやらを過大評価するのは、まさに「想像の共同体」としての、国民国家日本の成立を当然視し、かれらを「欧米列強による植民地支配・分断からすくった救世主たち」といった位置づけをうたがわない神話的思考といえる。■しかし、そういったイデオロギー装置のなかで、ヤマト史観を注入しようとしても、大衆は、そう単純に計画どおりの臣民にはなってくれないということだろう。

■③「学習指導要領で取り上げている42人の名前に、業績を説明した42の短文を結びつける小6の問題では、ザビエルは正答率98・2%だったのに対し、伊藤博文は37・7%、明治天皇は37・5%だった。 ……近現代の人物ほど正答率が低く、同研究所は「同時代に活躍した人物が多いため」などと分析。明治天皇は「五箇条の御誓文を出した」が正解だが、「大日本帝国憲法をつくる仕事に当たった」の伊藤博文と混同した誤答が多かった」などと問題視している。■しかし、「五箇条の御誓文」の起草過程儀礼の実態をみるかぎり、明治天皇は、単に名義かしと臨席にすぎない存在だった。■一方、「大日本帝国憲法」の制定・発布までの経緯をみれば、天皇は、もちろん おかざりにすぎないが、「天皇が黒田清隆首相に手渡すという欽定憲法の形で発布」というかたちをとったわけで、「五箇条の御誓文」のばあいと、内実に大差があるとはおもえない。■「「大日本帝国憲法を出した」という設問だったら、明治天皇での正解だったと(笑)。
■「明治六年政変」のように、「これにより、天皇の意思が政府の正式決定に勝るという前例が出来上がってしまった」こともあったようだが、「これの危険な点は、例えば天皇に取り入った者が天皇の名を借りて実状にそぐわない法令をだしても、そのまま施行されてしまうという危険性があるというように、天皇を個人的に手に入れた者が政策の意思決定が可能な点にある。そして、西南戦争直後に形成された侍補を中心とする宮中保守派の台頭がその可能性を現実のものとした。その危険性に気づいた伊藤博文らは大日本帝国憲法制定時に天皇の神格化を図り、「神棚に祭る」ことで第三者が容易に関与できないようにし、合法的に天皇権限を押さえ込んだ」と、わざわざ後日譚が注記されているとおり、大日本帝国憲法とは、その実体は天皇機関説にもとづく象徴天皇制が本旨だったのだ。
■このような目でみていけば、ウィキペディア「明治天皇」の「新時代・明治」以降にかきこまれている、「略歴」なるもののほとんどは、明治天皇個人の意思・恣意の産物ではなくて、大半が、重臣たちの合議という集団指導体制の追認行為に終始しただろう、「大帝」の実態をすかしてみる必要がでてくる。■逆にいえば、「人物の業績」といった項目のなかに、近代の天皇がまぎれこむ方がおかしい。
■しかし、こういった たちいった政治力学まで小中学校現場でおしえこむことは、構造上不可能だろう。

■④いや、近現代にかぎらず、歴代の政治権力者などをのこした文化財で「業績」とみなすのは、いいんだろうか? たとえば、足利義満義政は、金閣銀閣の造営という「業績」でまとめて問題ないのか? 京都観光の初級コースとしての、歴史知識のインデックスとしては、よかろうが。■たとえば、秀吉を「大阪城とその城下町をつくった」*と、くくっては矮小化というほかないように。

* 実際の質問紙は「天下統一をはたし、検地や刀狩をおこなった」

■⑤もともと、日本の歴史教育自体が、「時系列にそった因果関係をおしえていくべき」といった、神話的思考に支配されているがゆえに、本来の重要度である、現代史>近代史>近世史>中世史>>古代史という序列と正反対の時間配分を実体化させるという愚劣な悪循環をくりかえすからこそ、卑弥呼なんて、かりに「ヤマト一民族史観」イデオロギーからしても重要かどうか微妙な人物が、強烈に印象づけられてしまうんだ。■この調査結果から、これまでの愚劣そのものの、カリキュラム配列と時間配分を猛省できるだろうか?■あやしいね。





●「特定の課題に関する調査(社会)
●「地理教育専門委員会「大学生・高校生の地理的認識の調査報告」(日本地理学会)
●「宮崎どこ? 小学生も??? 正答率46%、全国最下位(朝日)
●「◆社会科 入試の「地理外し」再考を(加藤淳史)【追記あり】
●「新刊『幻想としての人種/民族/国民』(ましこ・ひでのり,三元社) 2【追記あり】
●旧ブログ「歴史教育」関連記事
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タグ : ナショナリズム 歴史 通史 イデオロギー 地理 公教育

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コメント

無理な調査方法ですね

一番の問題は近代以降の歴史を時間の関係で殆ど触れないのも大きな問題では無いですかね?。
しかも、どこに居たのか未だに限定できない卑弥呼と西郷隆盛では求められる答えの量も違ってくる気もしますし・・・。

例えばフランシスコ・ザビエルで安易に答えた人が、イエズス会が何なのか問われてどこまで知っているのかって事からして、さすがにこの調査は問題がいろいろあると思いますよ。

私にはそもそも木戸孝允と大久保利通と西郷隆盛を「維新三傑」とか言って覚えさせる意味が全く分かりませんね。受験指導では覚えさせねばなりませんが、歴史学では別にどうでもいい話ですから。「維新三傑」の無駄な重視には文部省の意向もあるでしょうが、中学教師に司馬遼太郎ファンが多いことも関係しているような気もします。戦国時代の入試問題で長篠と桶狭間と姉川の場所を問う問題を見た時は笑ってしまいました。

歴史教育の目的と方法

■文芸評論家の小谷野 敦(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E8%B0%B7%E9%87%8E%E6%95%A6)氏は、『バカのための読書術』で、なにもよまないよりは、歴史小説でもとっかかりになるのであって、マシではないか? とのべていたとおもいます。たとえば「ベルバラ」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%A6%E3%81%AE%E3%81%B0%E3%82%89)であろうと、フランス革命のおおすじが、どういったものかへのイントロにはなるといった意味で。
■その意味では、司馬文学(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B8%E9%A6%AC%E9%81%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E)であろうが、歴史マンガであろうが、とりあえず興味をもち、「マインド・マップ」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0)的、ないしは「ウィキペディア」的に、イモづる式に知識をたぐっていき、ほりさげていく、あるいはひろげていく、…といった、質・量双方にとって、インデックス的知識が有害無益とはいえないでしょう。■だから、実証史学のプロのかたがたにとって「維新三傑」といったくくりが無意味といったこととは別の意味で、公教育の機能というのは、0ではないとおもいます。つねづね、公教育の機能不全とか、理念の欠如ないし矛盾をたたいてきた小生でも、全否定しようとまではおもいません。■したがって、司馬文学ずきの歴史の先生とか、今回の調査も全否定はいたしません。「軍事オタク」の歴史版である「戦国マニア」とかは、正直迷惑でしょうけど(笑)。
■しかし、それでなくても登場する事件の質・量が複雑化し、関連する重要人物の連鎖も単純でなくなっていく近現代に、あたかも時間をさかないことで、現代の矛盾をおおいかくそうとしているかのような教育現場。■かれらが注入しているのは、時空上の連続性幻想だけであって、われわれのいきる現代と直結する人物群像の重要度なんて、実はしっかりつたえる気迫などないし、司馬文学に耽溺する中高年は、相対的にいえば「充分知性のある層」に属するという、皮肉な「かくれたカリキュラム」が実践されていると。■ましてや、現代の保守政治家や左派系知識人にtらなる知的系譜を批判的に検討するなんざ、おそろしく高級な部類になってしまうという、トホホな状況のなか、こういった大規模調査が、どういった意味をもちうるのか、今後を着目したいとおもいます。皮肉でもなんでもなく。
■それはそうと、「古代史のロマン」といった、非科学的妄想をかきたてるような方向性は、やめてほしいな。文献学の欠落部分をうめる決定打をうちだしやすいのは、むしろ、近現代史と隣接する考古学的発掘(たとえば、大量殺戮処理現場や、軍事遺構など)だろうし、文献資料がほとんどないからといって、それを妄想系の「想像力」とやらで、かってに ごつごう主義的な史観をでっちあげる「たのしさ」とかを、あおるような行為は、不毛なだけだとおもいます。■歴史教育の理想は、デタラメな歴史ドラマなどを、プロレスのようにたのしめる素養が市民にみにつくことでしょうか? それは、「南洲先生」などといった、「郷土の偉人」信仰などと正反対の冷静な態度であり、人物をつごうよく美化することを不可能にする精神の徹底でしょう。

ご挨拶が遅れました。
引用してエントリーを書きました。

といってもセコイ揚げ足取りですけど。

あれは、揚げ足取りだったんですか?

kuronekoさま

■ごぶさたしております。
■この件って、トラックバックいただいた記事(http://ameblo.jp/kandanoumare/entry-10111047859.html)のことですか? でしたら、こちらこそ無反応で失礼いたしました。

■ちなみに、「維新三傑」とか以前に、薩長とかいった倒幕の主軸さえも、どうでもいい世代がうまれつつあるとおもいます。■あと、ネタがらみでいえば、行基(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%8C%E5%9F%BA)とか、聖武天皇がらみで、大仏造営の協力者として、まとめていいのか、それ自体疑問です。
■ナショナリズムがらみでいえば、伊能忠敬(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%83%BD%E5%BF%A0%E6%95%AC)の異常な人気も気になります。あれって、諸藩にとっては、幕府のスパイにほかなりませんし、対ロシア帝国という点では、完全に国防上の国境線確認作業の一環ですよね。■「伊能ウォーク」とか、もりあがったようですけど、近代の地政学の祖みたいな、きなくさい印象がぬぐえません。地理学というか、測量技師としての異能ぶりは すごいし、第二の人生を充実させたといった人物の魅力は否定しませんけど。■伊能忠敬をもちあげることの危険さが、おおくの市民には理解されていないみたいです。

■ま、戦略的には、kuronekoさんのように、おちゃらけネタ路線でわらいのめす方が、効果的なのかもしれませんが、性格上、一度はクソまじめに包括的ツッコミをいれておかないと、ふざけるユトリもでない性分で(笑)。

時代が過ぎれば・・・

自分の場合、高校入ってから日本史は取らなかったので殆ど知識ないです。
地理選択でしたが、当時はソビエト連邦、東西ドイツ、ナミビアは非独立だったので、今の地理のテストは通用しないと思います。

戦国武将も明治維新ももう少し客観的な覚え方ができれば良いのですが、あくまでも歴史教育は「受験勉強のための選別目的」以外の役割は殆ど果たしてないだけに、一番の問題はそこと思います。

朝令暮改の教育政策と受験制度

■「理科・社会の2科目必須が受験生にとってかなりの負担感にもつながり、そのうえ高校カリキュラムにも影響をしているということで、1986年(S61)に5教科5科目800点満点に変更になった」(大学から見た『大学改革の概説』 ベネッセ教育総研 研究員  山本 以和子 2003年4月25日 http://benesse.jp/berd/center/open/report/yamamoto/2002/iituka_04_02.html
 ↑ とありますが、現在の「大学入試センター試験」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%A5%E8%A9%A6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%A9%A6%E9%A8%93)は、5(6)教科7科目と、国公立大入試の基本は、以前にもどっているようです。

■世界史が異様に広範囲な時空の固有名詞をあつかっている、尋常ならざる科目であること、地理も同質であることは、旧ブログから、ずっと指摘してきました。■そして、地理のばあいは、刻々「固有名詞」がらみのデータがかわってしまうという意味で、「世界史」の時間的蓄積の「追加」とは異質な問題をかかえています。
■しかし、地歴科の最大の問題は、市民の日常生活の感覚にとって、どうでもいい、いいかえれば無関心であるのが当然の次元まで、「素養」として要求することです。■その規範にそった基準でひとの教養をうんぬんするなら、地歴科の優等生以外は「非常識」ということになります。しかし、そんなナンセンスな議論が成立するはずがありません。歴史でいえば、軍事オタク・幕末維新オタク・戦国オタク・古代史オタクのようなマネごとをしないと常識しらずよばわりされるという理不尽。そんなことと無縁に日常を無難にやりくりする膨大な市民たち。■自然科学の常識。たとえば、抗生物質はウィルスには無効(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E7%94%9F%E7%89%A9%E8%B3%AA#.E8.96.AC.E7.90.86)なので、カゼの大半には無意味(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E9%82%AA#.E7.97.85.E5.8E.9F.E4.BD.93.EF.BC.88.E7.97.85.E5.9B.A0.EF.BC.89)といったことさえしらされずに市民になる膨大な層の放置とくらべたばあい、地歴科関係者の運動の妥当性は、かなりぐらつきます。■というか、地歴系のおそるべき非常識にもとづいた民意とやらが国政のみならず世界政治を支配しているアメリカ帝国という、不気味な存在=巨悪をかんがえれば、西大西洋の小国の無教養など、どうでもいい問題かも…。

ことは、歴史上の人物だけじゃない

小6教科書に「縄文時代」復活、10年ぶり
5月28日16時18分配信 読売新聞

 日本の歴史を扱う小学6年生の社会科の教科書から消えていた縄文時代が、来年度の教科書から10年ぶりに復活する。
 東京都江東区の教科書研究センターで公開された4社の教科書の見本には、縄文土器や土偶の写真、三内丸山遺跡(青森市)や加曽利(かそり)貝塚(千葉市)の写真や想像復元図などが載り、当時の暮らしが記述されている。
 小6社会の教科書は「ゆとり教育」に伴い、1998年の学習指導要領改訂で、最も古い時代の記述について「農耕の始まり、古墳について調べ、大和朝廷による国土の統一の様子が分かること」と規定。2002年度以降の教科書からは、農耕が始まったとされる弥生時代から記述が始まり、旧石器時代と縄文時代は原則として消えた。
 これに対して日本考古学協会は強く反発、記述の復活を求めてきたが、08年の学習指導要領で授業時間が増加したため、「狩猟・採集や農耕生活の始まり、古墳について調べ」などと改訂。検定を経て、縄文時代の記述が復活した。ただし、旧石器時代をくわしく取り上げた教科書はなかった。

-----------------------------------------
■はっきりいって、現代史→近代史とさかのぼらない、下降型の通史は、洗脳のためのイデオロギー装置。
■旧石器時代だの縄文時代だの、オタクな発掘調査を膨大な予算つかって(いくらかしらないけど)くりかえしているセンセーたちの利害で、試験用知識がふえてしまうことの、どこがいいわけ。■どうせ、最重要課題のはずの、現代史・近代史が圧迫をうけて さっさと アリバイ的にすませてしまう、粗忽な教員がふえるだけなのに。
■大体、邪馬台国だの卑弥呼だのといった「歴史的知識」自体が、現代生活には絶対に不要なことが、全然確認されないことの不可解さこそ、無自覚なナショナリズムなんだけど、どうせ、つたわらないんだよね。

ましこ氏の新刊には生活科学の事例があげられていましたが

ましこ氏の新刊には生活科学の事例があげられていましたが、学習者の生活圏を中心に同心円状に拡散していく構造でない教育カリキュラムは本質的にムチャな制度だとおもいます。最近、漢方と平行して、たまたま入手した栄養素に関する資料とか、感染症の本とかを読んでいるんですが、それらなんかも薬剤師・栄養士・医師(獣医師?)のあつかう範疇かもしれませんが、おそらく万人の日常生活に関連するという意味で汎用度の高い分野だろうとおもって勉強しております。漢方でいう五臓それぞれに良い食品は何であるかとか必須ミネラルなのにそれを含有している食品の種類が少ないので不足しがちになりそうである事例とか、生活圏における必要度が高いのにウッカリするとわすれがちになる事柄こそ分野を問わず市民全般の共通の知識とするべきだとおもうんですが、ハラナさんもおっしゃるとおり、「現代生活には絶対に不要なことが、全然確認されない」まま義務教育で必修化されすりこまれている状態が問題の根本ですね。あるいは以下の様に言えるかもしれません。すなわち、専門馬鹿であっても良いが、専門馬鹿であるという自覚のない専門馬鹿にはカリキュラム編成等の権力をあたえるべきではない、と。

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