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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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【位置 リベラル左派】

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“植民地支配”は「史実に反す」なんて、発言してしまう人物が教育長でいいの?

■一応、『MSN産経』からひろったが、もとは『共同通信』配信の記事。

“植民地支配”は「史実に反す」
 下関市教育長が発言

2008.6.27 13:32

このニュースのトピックス:学校教育
 山口県下関市の嶋倉剛教育長が、教育補助金の増額の陳情に訪れた山口朝鮮学園の関係者に対し、戦前の日本の朝鮮半島統治について「歴史的事実に反する」と発言していたことが27日、分かった。

 下関市教育委員会や同学園によると、学園関係者は26日、嶋倉教育長に対し「植民地支配により日本に渡航せざるを得なかった朝鮮人子弟が通っていることを踏まえ対応してほしい」と要望。教育長は「植民地支配という部分は歴史的事実に反するので受け入れられない」と述べたという。

 嶋倉教育長は27日、発言内容を認めた上で「教育行政と歴史の話は関係なく、持ち出すのはルール違反だ。日朝併合の部分をどのように表現するかは自由だ」と話した。下関市は歴史的に朝鮮半島と密接な関係があり、韓国・釜山市姉妹都市関係を結ぶなど現在でもつながりが深い。

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■この教育長さん、ひょとすると、特別永住者として定住する在日コリアンの大半が、強制連行ではない渡日層である、といった歴史的経緯をふまえたつもりかもしれない。■しかし、「植民地支配により日本に渡航せざるを得なかった」 経緯 を、せまい意味での「強制連行」とだけとらえて、それにあてはまらない一世の子孫たちなら、「植民地支配により日本に渡航せざるを得なかった」層と無関係。したがって、植民地支配という経緯を配慮した、予算上の配慮など不要、…などといいたかったのなら、それはまずかろう。 ■まず、朝鮮半島の住民の大半は、日本政府による保護国化・植民地化をのぞんでいなかっただろうし、植民地化にともなう、日本国籍の付与と、朝鮮戸籍への編入も希望していなかっただろうと推定される。
■こういった背景を前提に冷静にかんがえれば、①いわゆる土地調査事業にともなう混乱で、貧農層が難民化して、半島南部の出身者のおおくが渡日する選択をしたこと、■②現在の日系ブラジル人以上に、「日本人」としての法的地位をあてがわれ、勃興中の日本の資本主義の最底辺部をになうべく、よびよせられたこと、■③しかるに、敗戦後は、植民地支配から解放された人民は祖国にかえるのが道理という、GHQなどの正論を悪用することで、積極的な送還事業を展開しながら、荷物・資金のもちだしに制限をくわえたこと、■④日本国籍を同意もとらずにうばったこと、など、「必要と感じたときにはほしいだけむさぼり、不要となったら、ほうりだす」という、てまえがってが、あきらかにみてとれる。

■渡日の個人的経緯に、どの程度植民地支配が関与していたのはともかく、植民地支配がなかったら、在日のほとんどは、定住するにいたったきっかけをもたなかっただろうことは確実なので、植民地支配は無関係というのは、歴史をしらないか、しらないふりをしているというほかない。ましてや「植民地支配という部分は歴史的事実に反するので受け入れられない」といった表現をしたのであれば、「植民地支配」という政治経済的実態の経緯自体を全否定しているらしい。■帝国日本が、朝鮮半島を植民地支配していなかった。半島住民の圧倒的多数が、日本統治に大賛成だった(=1945年による日本の敗戦と朝鮮の独立は、住民の意思に反した不幸な事態だった)と信じているのなら、妄想の部類にはいる。まっとうな歴史家で、そういった歴史認識を資料からあとづけられるとのべる人物はみあたらないはず。なのに、そういいはるのなら、不勉強か政治的意図にもとづく曲解かであろう。■そういう、不見識ないしは不誠実な人物が教育長という重責について、教育行政をひきいるということだけで、大問題だ。

■しかし、かりに、「定住の歴史的経緯は経緯、教育行政上の予算的配慮は配慮で、別問題」という、形式論をとることとしよう。■そうだとしても、「教育行政と歴史の話は関係なく、持ち出すのはルール違反だ」とまでいいはるなら、「植民地支配という部分は歴史的事実に反するので受け入れられない」といった、単なる非常識でしかない個人的見解をあきらかにすること自体、ルール違反だろう。■いや、非常識でなく、自分の信念であるばかりでなく、ごく一般的な認識であるというなら、姉妹都市のプサン市にいって、市長や市議会、あるいは、プサン大学校で公言してくればよかろう。
■「日朝併合の部分をどのように表現するかは自由だ」というのだが、たとえば、「広島・長崎が原爆投下されたのは、当然のむくいだ」「日本軍に動員された層とそうでない層が区別できない状況にあった沖縄戦で一般島民が犠牲者になった経緯に、米軍の責任などない」「天皇は処刑されるべきだったが、日本人はかってにさかうらみするだろうし、いかしておいた方が、共産化をくいとめるためにもつごうがいいと判断したがゆえに、ああいった憲法を用意してやったのに、国体をきずつけられたと、さかうらみする連中がいてこまる」…等々と、アメリカがわの合理化ばかりきかされても、「ご説ごもっともでございます」と、冷静にいえるのだろうか?■ いや、かの教育長にいわせれば、事実にもとづかない、あるいは経緯を極端に曲解した見解であろうと、「どのように表現するかは自由」らしいから、不適当な発言といった批判自体がはばかられるんだろうし。

■だが、タレントであれ、失言を批判される時代なのだから、教育長など行政の重職にある人物は、およそ自分の発言に禁欲的でなければいけないはず。とても「どのように表現するかは自由」なんていいながら、自説を不用意にもちだすことを合理化できるはずがなかろう。■そして、こんな人物を教育長にすえておく住民の民度もとわれるとおもう。■ハラナは、こんな人物が、自分のすんでいる地域の教育長だったら、自分のコドモを他市の教育機関に越境させるぞ。■ま、安倍晋三氏のおひざもとみたいなところに、到底すめるとはおもえないから、ちかよらんけどね(笑)。


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『朝日』の続報

「植民地」発言、下関市教育長が謝罪の報告書
http://www.asahi.com/national/update/0709/SEB200807090015.html
2008年7月9日22時48分

 山口県下関市の嶋倉剛教育長が、山口朝鮮学園の関係者との面会で、朝鮮半島に対する日本の植民地支配について「植民地支配は歴史的事実に反する」と発言した問題で、嶋倉教育長は9日、市議会の関谷博議長あてに謝罪の意を盛り込んだ経過報告書を提出した。学園の金鍾九理事長は発言撤回と受け止め、抗議行動をやめる考えを示した。

 出張中の関谷議長に代わって対応した長秀龍副議長によると、同日午前、嶋倉教育長にこれまでの経緯の文書報告を議長名で求めた。嶋倉教育長は午後、「今回のことでは大変ご迷惑をおかけした」と記した文書を出した。元の発言については8日の教育委員会と同じく、「日朝平壌宣言の詳しい内容までは認識が不足していた」「感情的になる部分があった」と説明する内容だった。

 長副議長は金理事長らと面会して報告書の内容を説明。金理事長は同日夕の記者会見で、「教育長は長副議長に口頭で、『朝鮮学園をはじめとする当事者、在日同胞と市民に』迷惑をかけたと話したと聞いた。謝罪と撤回がなされたと受け止めた」と述べた。

 嶋倉教育長は87年に文部省に入省。文部科学省の教育財政室長などを歴任した。市の求めに応じた同省から5月に着任した。

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■はずかしいよな。「感情的になる部分があった」といったリクツが、いいわけとして とおるとおもっているらしいこと、周囲がこれで よしてしているらしいこと、このヘンで よしと、当事者たちも ほこおさめないと、収拾がつかないだろうこと、全部はずかしい。■こういった連中が、自治体の教育行政のトップにつけてしまうという体質がはずかしい。よのなかには、サルコジやらブッシュやら、失言野郎はたくさんいるが、本邦には石原都知事やら、橋元府知事やら、おびただしくいて、しかもそれら失言が致命傷にならないときているから、ホント民度がひくすぎる。なさけない。

かんがえてみれば、市長が市長なんだもんね

■ちょっとふるい記事だけど、一応はりつけておく。

「謝罪、訂正求めない」 教育長発言で下関市長 '08/6/30
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200806300232.html
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 下関市の嶋倉剛しまくら・つよし教育長(44)が、朝鮮半島に対する日本の植民地支配について「歴史的事実に反する」と発言した問題で、江島潔えじま・きよし下関市長は三十日、記者会見で「発言が報じられた後、教育長は(植民地支配と侵略を認める)政府見解を尊重すると表明しており、わたしから謝罪や訂正を求めることはしない」と述べた。

 一方で江島市長は「学校の補助金を求める際に、過去の問題を持ち出すのは筋違いだという教育長の考えには一定の理解ができる」とも語った。

 嶋倉教育長は文部科学省のキャリア官僚で、今年五月、下関市に赴任。六月二十六日、補助金増額の陳情に訪れた山口朝鮮学園の理事長らが「植民地支配により日本に渡航せざるを得なかった朝鮮人の子弟が通っていることを踏まえてほしい」と求めたところ、教育長は「植民地支配という部分は歴史的事実に反するので受け入れられない」と発言した。


■政府見解を一応みとめる(たちば上しかたなく)といいつつ、「歴史的事実に反する」ウンヌンっていったってことは、定住までの過程に帝国主義時代が無縁だった、朝鮮戦争などの半島の動乱にも無関係だったっている、歴史認識があったからだろうし、だからこそ、抗議・もうしいれに「感情的になる部分があった」とみとめるほかない態度硬化にいたったわけだよね。■でもって、そういった経緯をしりつつ、江島市長は、「謝罪や訂正を求めることはしない」だの「学校の補助金を求める際に、過去の問題を持ち出すのは筋違いだという教育長の考えには一定の理解ができる」だのといった、応援発言をしていたと。■ネット右翼あたりは、よくやったと、はしゃいでいたらしいんで、おそらく、今回謝罪したことなんぞのには、さぞや立腹しているんだろう。
■しかし、「関釜連絡船」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E9%87%9C%E9%80%A3%E7%B5%A1%E8%88%B9)などの歴史的経緯をしらない人物が、下関市の行政にかかわってはいかんだろうし、しっている人物が、こういった発言をできるとは到底おもえないんだな。「チルソクの夏」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%A4%8F)に江島市長が出演しているなんて事実も、皮肉としかおもえない。

●旧ブログ「江島潔」関連記事
http://www.google.com/search?hl=ja&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&as_sitesearch=http%3A%2F%2Ftactac.blog.drecom.jp%2Farchive%2F&q=%8D%5D%93%87%8C%89&btnG=%8C%9F%8D%F5
●Google検索「江島潔」(http://www.google.com/search?hl=ja&inlang=ja&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&q=%81g%8D%5D%93%87%8C%89%81h&btnG=%8C%9F%8D%F5&lr=

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