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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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違法なことをやっている国家が、NPOの「違法行為」をとがめる既視感

■『朝日』の記事

「逮捕は不当、告発の意義薄れぬ」
 グリーンピース代理人

2008年6月20日11時20分

 午前8時半ごろ、東京都新宿区のグリーンピース・ジャパンの事務所に、青森県警と警視庁の捜査員十数人が家宅捜索に入った。

 グリーンピース側は、午前9時から事務所で記者会見を予定していた。逮捕された海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一容疑者(31)も会見に出席することになっていたが、急きょ中止。捜索が続く中、同9時10分すぎ、代理人の只野靖弁護士がビルの前に姿を現し、取材に応じた。

 只野弁護士は「横領行為を告発するための行為で、窃盗罪は成立しない」とのこれまでのグリーンピース側の主張について、「変わりはない。告発の意義は薄れない」と説明した。

 さらに鯨肉を東京地検に、持ち出しの経緯などを説明した文書を青森県警にそれぞれ提出していることを挙げ、「任意の事情聴取にはいつでも応じると言い続けてきた。逮捕は不当で、即時の身柄釈放を求めたい」と語った。

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■グリーンピースの手法が妥当かどうかは、ここではとわない。形式的には、窃盗罪などが成立するだろうが、にげる・かくす意思がまったくなく、事実を全部あかしているだろう人物を逮捕し、家宅捜査にふみきったというのは、「不当逮捕」はともかく、「国策」の疑惑がはれない。「商業捕鯨復活は国是なので、それに反対する外国勢力と呼応するような非国民は、こらしめて、追従者を根絶しないと…」といった、野蛮な悪意をかぎとる。 ■これについて、ある著名な評論家は、つぎのとおり、自分の政治性については、全然無自覚なようだ。

グリーンピースの犯罪
2008-05-17 / Culture/Science
グリーンピース・ジャパンが、日本の調査捕鯨で船員が鯨肉を「横領」したとして東京地検に告発したが、逆に彼らの示した証拠なるものが倉庫から盗まれたものだとして、運送会社が青森県警に被害届を出し、県警は捜査を開始した。グリーンピースは盗みの事実を認め、星川淳・事務局長は「ご迷惑がかかったらおわびしたい」とコメントした。星川氏は刑事訴訟法も知らないのだろうが、違法な手段によって収集された物品には証拠能力はないので、彼らの告発は受理されない。

この事件は、エコロジストを自称する連中が常識的なモラルもわきまえていないことを示す点で、象徴的である。そもそも鯨を殺すことが非人道的なら、牛や豚を屠殺するのは人道的なのか。ジャック・デリダは、「鯨やイルカを守れ」という主張をどう考えるか、という質問に対して「そういう哺乳類と他の動物との差異は絶対的なものではありえません」と答えている。彼は「動物たちが人間たちの欲求のために畜群として大量飼育されながらも絶滅される運命にある、そのような邪悪なやり口によって科せられるジェノサイド的責め苦が存在するのです」とのべて、ベンサムの次の言葉を引用する:
The question is not: can they speak? but can they suffer?
鯨が殺されるとき苦しむとすれば、牛も豚も鼠もゴキブリも、殺されるときには苦しむ。さらに「すべての生命を尊ぶ」ことを原則にするなら、菜食主義でさえ無罪ではない。つまり人類はすべて餓死することが、もっとも人道的な生き方だ。人間というのは、そういう根本的な矛盾を抱えた存在なのである。

デリダは、「エコロジスト」のように人間(とそれに近い哺乳類)の受苦だけを特権化する発想は、動物には知性がないからどんな残虐なことをしてもいいと考えて生態系を破壊してきた、デカルト以来の西欧のロゴス中心主義の戯画だと批判している。そこから、ユダヤ人は「正しい人類」ではないから絶滅しなければならないとするジェノサイドへは、ほんの一歩だ。こうした欧米人の傲慢もさることながら、それを盲目的に輸入し、犯罪までおかして宣伝する星川氏のような偽善的エコロジストは、日本人の恥だ。

追記:欧米メディアはグリーンピースの主張ばかり紹介しているので、英文ブログで事実を書いた。

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■コメントはたくさんついているが、玉石混交(「玉」は、ごくごくわずか)。■いや、デリダの議論自体は正論なんだが、かれのオリジナルなんかではあるまい。業界によっては、こんな議論の水準は ずっとまえから常識だとおもう。■デリダという知的ブランドをもちだす必要など皆無なのに、それをもちださずにはいられなかったこの文章は、それだけ論拠が完璧ではないことを、みずから告白しているようなものだろう。■思想史上の巨人をもちだして、文章を格調たかくみせようとしても、反捕鯨運動周辺の攻防の愚劣さを全然整理できていない以上、あらたにつけくわえられた新規情報は皆無といってよい。単に、「反捕鯨運動に対するナショナリスティックな反感を、現代思想の巨人をもちだして正当化しようとした評論家がいた」という、事実=データがひとつくわわっただけ。

■グリーンピースの運動が、あぶない側面をかかえていること、そのイデオロギー性は、ここでは おこう。■問題は、日本列島住民で、ごくごくわずかの関係者以外、捕鯨を全面的にやめても全然こまらない現状があるにもかかわらず、「捕鯨文化」などをもちだして欧米諸国に対抗しようとする政府の態度や、それに呼応するナショナリスティックな市民たちの自己批判のなさ。■欧米の反捕鯨運動が異様であるのと同時に、反捕鯨に反発する日本人たちも実に異様だ。双方とも、そのことに全然自覚がないらしい。不気味。■反捕鯨とそれへの反発の愚劣な対立関係についての私見は、「「捕鯨文化」派と、「生命至上」派」で簡潔にかいたので、あえてつけくわえる必要をみとめない。■太地町伝統捕鯨とかをもちだすんなら、アイヌ民族の「イオマンテ」とかの意義こそ、真剣にかんがえるべきだろう。

■『情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)』の捕鯨関連の一連の記事をよもう。■日本鯨類研究所という組織自体が、充分あやしい。そこに家宅捜査にはらない警視庁も、充分おかしい。はやく「ケンカ両成敗」のかたちにもちこまないかぎり、「国策逮捕」キャンペーンがわきおこるだろう。

■それにしても、国家がからんだ 不正行為を 告発しようとした人物を、ちいさな おちどをもって、きびしく とがめだて、メディアの 包囲網を総動員して、みずからの 不正を かくしとうそうといった策動は、たとえば、西山事件をおもいださせるよね。■西山事件は、単なる機密漏えい事件などではなくて、国家犯罪を国民にかくしとおそうと、告発者を犯罪者にしたてあげた二重の権力犯罪だった。■今回は、いかなる展開になるか? メディアの倫理がとわれるね。


●旧ブログ「西山事件」関連記事
●ウィキペディア「グリーンピース (NGO)
●ウィキペディア「「日本鯨類研究所
●ウィキペディア「捕鯨問題
●ウィキペディア「ベジタリアニズム
●ウィキペディア「イオマンテ

●「「人間とは、肉をたべるベジタリアンのことだ」というのは正論だとはおもうが…
●旧ブログ「捕鯨」関連記事




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タグ : ベジタリアン 肉食 捕鯨 ナショナリズム 西山事件 国策逮捕 権力犯罪 アイヌ

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コメント

鯨肉窃盗 「調査捕鯨」も問われる(『北海道新聞』06/21「社説」)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/100120.html

 環境保護団体の「グリーンピース・ジャパン」の幹部ら二人が窃盗容疑などで逮捕された。調査捕鯨船の乗組員が自宅に送った鯨肉を運送会社の配送所から盗み出した疑いだ。
 グリーンピース・ジャパンは、乗組員による鯨肉横領の証拠品を確保する目的であり、窃盗罪には当たらないと主張してきた。
 しかし、調査捕鯨の実態をあばくとして、捜査機関でもないのに配送の荷物を無断で持ち去った。
 社会常識に照らしても首をかしげる。自分たちの主張が正しく、何をやっても許されるという独善性もうかがえる。
 かといって、二人の逮捕など強制捜査まで必要だったのか、疑問が残る。今回の持ち出し行為の違法性については、刑法の専門家でも見解が分かれている。
 鯨肉入りの荷物は、すでに東京地検に提出済みだ。持ち出しの経緯などを説明した文書も青森県警に出した。逮捕された幹部らは逃亡もしておらず、事実関係も認めている。
 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を目前に、警察当局があえて市民団体への警告的な意味で強制捜査に踏み切ったとの指摘もある。
 行政や権力に対し、物申す団体を一律に萎縮(いしゅく)させる効果を狙ったとすれば問題だ。
 グリーンピースの行動は調査捕鯨船の元乗組員の内部告発が発端だ。
 ベーコンの原料となる「うねす」と呼ばれる部位を長年、乗組員たちが自ら塩漬けし、帰港時に数百キロも持ち帰っているとの内容だ。
 農水省などは乗組員が自宅に送っている鯨肉はあくまで「土産」であり、一人十キロ程度なら問題ないとする。乗組員に土産を持たせるのは商業捕鯨からの長年の慣習という。
 調査捕鯨が国からの補助金も受けて行われる中で、鯨肉の扱いがルーズになっていないだろうか。
 内部告発が真実なのか、今回に限らず、過去にさかのぼった徹底調査が必要だ。
 調査捕鯨は米国、オーストラリアなど反捕鯨国の批判の中にある。
 捕鯨への国際的な理解や支持拡大とともに、鯨肉消費が減る国内の世論喚起も課題になっている。
 そんな中で、国民からも疑惑の目を向けられるようでは、沿岸を含めた商業捕鯨の再開実現にも響いてくるだろう。
 調査捕鯨による鯨肉がどう販売され、どう価格形成されているのかもよく知られていない。
 調査捕鯨が疑惑を招かないよう、透明性を高め、国民にわかりやすく開かれた仕組みにしていく工夫が欠かせない。

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■バランス感覚にとんだ、まっとうな解説だとおもう。■政府当局は、まっとうにこたえる責務があるはず。かくしだてするために、そして批判勢力をだまらせるために、逮捕権を悪用するのは、恣意的というそしりをまぬがれない。■そして、告発するがわが、確信犯として、つかまること覚悟(違法前提)の すてみの姿勢でないかぎり証拠があがらないような権力犯罪がくりかえされるかぎり、それは野蛮のきわみだ。そんな国家体制に正統性などない。


■メディアは、この調子でちゃんと取材・批判をつづけよう。

『けんちゃんの吠えるウォッチング』から

■ま、土地がら、当然反応があるとおもったら、やっぱりでていました(笑)。■そして、期待どおり、きわめて冷静な批評。こういった批判的視座に対してこそ、グリーンピースは、応答責任があるとおもう。「とりあえず、国家権力がゆがんでいるから…」なんて動機で正義感ふりかざしても、うくだけだとおもうし、ナショナリストをいたずらに刺激するだけだとおもう。


http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_3f1c.html
調査捕鯨で捕獲した鯨の肉を乗組員が自分達が食べる量以上のものを自宅に送付していたと、環境保護団体グリーンピース・ジャパンの構成員が告発したとか。結局告発は受理されず、逆に不法侵入と窃盗容疑で逮捕されたようです。

 クジラ肉大量持ち出し、捕鯨船乗組員12人は嫌疑なし(讀賣新聞)

 なんだか当事者同士で盛り上がっているようですね。確かに今は鯨肉は貴重品。料亭では高く買うでしょう。高知は鯨料理の店が今でもありますし。捕鯨が昔は盛んで室戸市には鯨寺と呼ばれるお寺までありましたし。

 今は船から見るだけの鯨ですが、つい最近というか40年ほど前までは捕鯨が盛んでした。高知にはミロク製作所という製造機械メーカーは鯨の捕鯨銃のトップメーカーでしたし。
今は猟銃生産をしています。

 学校給食でも鯨肉はひじきと一緒に出てきていました。臭くて食べにくいという印象。自分達には脱脂粉乳のミルクと鯨肉には「臭い」という印象しかありませんね。それがこれほどの騒ぎになるとはおかしなものであると思います。

 欧米諸国もさんざん昔は鯨を追廻し、殺害していた時代もあったでしょうに。ジョン万次郎も捕鯨船に助けられたし、ペリーも江戸幕府に開港を迫った理由の1つも捕鯨船の寄港問題もあったことであると思います。

 バファローやカンガルーをさんざん殺害し、絶滅に追い込んだ欧米人が今更鯨を守れとか過激な行動をすること事態お笑いではないか。日本にもその手先がいたと言うことなのでしょうか?馬鹿馬鹿しいとしか思えない。

 この問題で感情論や原理主義的な環境論を振り回すのはおかしいと思う。まして欧米人の手先などをすべきではないと思いますね。

「窃盗口実NGOいじめ、警視庁公安部らグリーンピース・ジャパンを強制捜査・捕鯨問題で」(JANJAN)

■インターネット新聞JANJANの記事から

http://www.news.janjan.jp/living/0806/0806200117/1.php
窃盗口実NGOいじめ、警視庁公安部らグリーンピース・ジャパンを強制捜査・捕鯨問題で
荒木祥2008/06/22
グリーンピース・ジャパンが告発した横領鯨肉問題は、共同船舶などを不起訴処分とし、逆に警視庁公安部が嫌がらせのように告発した側を逮捕した。この国の官憲はあまりに非民主的で、片棒を担ぐマスコミも良くない。国民として恥ずかしい。悪い例えでも「ビルマと50歩100歩」と言わざるを得ない。

 警視庁公安部・青森県警は6月20日、グリーンピース・ジャパンのスタッフ2名を逮捕した。合同捜査本部が、グリーンピース・ジャパンの総務・経理系の書類、「そんなの関係ねぇ~(♪)」と思われるパソコンなどまで押収したのは、嫌がらせとしか思えない。

……

何らかの政治的圧力で大捜査に
 約40名もの捜査員を動員し、10時間にもおよぶ強制捜査の翌21日、星川淳(グリーンピース・ジャパン事務局長)氏、海渡雄一弁護士(東京共同法律事務所)はグリーンピース・ジャパン事務所で記者会見し、一連の経緯などを明らかにした。

 そもそも逮捕された佐藤潤一さんと鈴木徹さんは、6月5日に東京地検と青森県警に上申書を提出し、窃盗容疑について詳細を明らかにしていた。「証拠品」もすでに東京地検に提出している。船員たちの横領問題についても、担当検事は立件に前向きで熱心だった。

 ところが何らかの大きな政治的圧力がかかり、横領問題は不起訴、グリーンピースは公安による<嫌がらせ>家宅捜索を10時間にもわたって受け、2人は出頭直前に逮捕された。家宅捜査には3人のスタッフがなかば強制的に立ち合わされ、グリーンピースが20日に予定していた記者会見は中止を余儀なくされた。

 合同捜査本部は6台のパソコンと80点の書類を押収、窃盗などの容疑と直接関係しない物まで持っていった。東京地検に2人が提出した横領問題の告発状や、東京地検と青森県警に出した上申書まで持って行った。すでに出しているものを押収してどうする。

 海渡弁護士が21日に語ったように、2人の逮捕や、グリーンピース・ジャパン事務所、スタッフ自宅の家宅捜査などはその必要性が疑わしい。2人に逃亡や証拠隠滅の恐れもない。横領鯨肉<プレミアくじら>を売って儲けたわけでもなく、窃盗罪が成立するかどうかも疑わしい(将来、いわゆる不当判決は出るのかもしれないので私も気が抜けない)。

 より問題なのは横領鯨肉<プレミアくじら>の方だ。グリーンピース・ジャパンが証拠品を確保するまで、水産庁は「お土産」の慣行すら把握していなかった。問題発覚後も、水産庁、日本鯨類研究所、共同船舶の説明は2転3転する。3者の方に家宅捜索・強制捜査が必要だったと思うのは筆者だけだろうか。

 問題発覚以後、さまざまな圧力にも関わらず、グリーンピース・ジャパンへの情報提供(内部告発)はつづいている。日本の調査捕鯨は、南氷洋に鯨肉を捨て、クジラの病変をロクに調べず、クジラの解体スタッフは横領鯨肉<プレミアくじら>で御殿を建てるという。問題の幕引きを許してはならない。
……

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■検察官は、国家のポチよばわりされたくないなら、退職覚悟で、起訴状をかけ! 政府・要人あたりからの圧力でひよるぐらいなら、エラそうにふるまうな。

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