プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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10年連続自殺者3万人の日本列島

■各紙、おなじテーマを報じているが、とりあえず近年の動向が図解されている『読売』。

自殺、10年連続3万人
30代と60歳以上最多…昨年

 昨年1年間の全国の自殺者は一昨年より2・9%多い3万3093人で、1978年に統計を始めてから、過去最悪だった2003年に次ぎ、2番目に多かったことが警察庁のまとめでわかった。

 3万人を上回ったのは10年連続。このうち60歳以上と30歳代の自殺者は過去最多だった。お年寄りの「孤独感」を動機にした自殺のほか、働き盛りを中心にした「仕事疲れ」の自殺も目立ち、社会的・経済的に負担が増す世代が追い詰められている現状が浮き彫りになった。


自殺者数の推移(過去15年間)

写真の拡大

 昨年の自殺者を年齢別でみると、60歳以上が一昨年比8・9%増の1万2107人と最も多く、全体の36・6%に上った。50歳代は2・8%減の7046人だったが、40歳代は1・8%増の5096人、30歳代は6%増の4767人で、働き盛りの30~40歳代だけで全体の29・8%を占めた。20歳代は2・5%減の3309人、19歳以下は12%減の548人で、小学生は8人、中学生は51人、高校生は215人だった。男女別では男が2万3478人、女が9615人。

 警察庁が遺書などから動機を特定できたのは、このうち2万3209人。自殺には複数の動機が絡むケースが多く、今回からは動機の項目に「仕事疲れ」や「子育ての悩み」「いじめ」などを加えたうえで、動機が複数ある場合はすべて挙げることにした。

 その結果、動機別では〈1〉病気の悩みなどの「健康」1万4684人〈2〉借金などの「経済」7318人〈3〉家族の不和など「家庭」3751人〈4〉職場が原因の「勤務」2207人〈5〉「男女問題」949人〈6〉「学校」338人――の順だった。

 自殺者が過去最多となった60歳以上では「健康」が6735人と最も多かったが、「孤独感」が277人いた。「経済」を動機とした自殺では、「多重債務」が1973人で、「その他の負債」が1656人、「生活苦」が1137人。「勤務」では「仕事疲れ」が672人と最も多かった。「学校」のうち「いじめ」自殺は14人だった。

 自殺者は1998年に3万人を突破してから3万人を1度も割り込むことなく、過去最多の2003年は3万4427人だった。

[解説]世代ごと 細やか対応必要
 政府は昨年6月、自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)を2割以上削減することを目指して「自殺総合対策大綱」を決定した。

 その初年に自殺者が増加したことに関係者はショックを隠せない。

 特に、見逃せないのが30歳代の自殺者が過去最多に上ったことだ。この世代は就職氷河期に社会人になったため、地方を離れ、大都市で不安定な生活を送っている非正規労働者なども少なくない。昨年は一昨年より東京で382人、大阪で289人、神奈川でも206人、自殺者が増え、国の自殺予防総合対策センターの竹島正センター長は「30歳代の自殺が増えた背景を考えるうえで、いわゆるワーキングプアとの関係についても調べる必要がある」と指摘する。

 同センターでは今年度から遺族らへの聞き取り調査を始めたが、自殺の詳しい実態はまだ解明されていない。中高年や高齢者だけでなく、その下の世代にどう働きかければ自殺を抑えられるのか。実態に応じたきめ細かい対策が求められている。(増田真郷、中村勇一郎)

自殺予防策実り、秋田「最悪」返上
 自殺率が全国最悪だった秋田。昨年は前年比6・3ポイント減の37・2と、山梨の39・0を下回り、ワースト1の汚名を返上した。

 秋田県では県民の自殺を減らそうと、2000年度から市町村や秋田大医学部、民間団体などと連携して自殺予防の取り組みを進めている。先進地の藤里町では、保健師が高齢者宅を巡回して、うつ病の傾向がないか診断したり、孤立を防ぐため住民同士が気軽に話し合える場を設けたりしており、1999年に83・5だった同町の自殺率は、06年には22・3にまで下がった。

 秋田県健康推進課自殺対策班の佐藤昭主任は「地道な活動を広げていきたい」としている。

(2008年6月19日 読売新聞)

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■高齢者の健康問題などによる自殺が高率であることは、ずっとまえから かわらない。■やはり、30代の自殺者の増加傾向がとまらないといった印象。

■だいぶ印象がちがうのだが、20年間の推移を男女比で図解した『中日』も。

自殺、10年連続3万人超
 うつ病原因、最多6000人

2008年6月19日 夕刊


 2007年中の全国の自殺者が3万3093人となり、1998年以来、10年連続で3万人を超えたことが19日、警察庁のまとめで分かった。07年は03年に次ぐ過去2番目の多さで、特に全体の3分の1以上を占める60歳以上の自殺者数が過去最多を記録した。原因・動機別では「うつ病」がトップだった。

 警察庁によると、昨年は全体で前年に比べ938人(2・9%)増加。年代別では60歳以上が前年比8・9%(987人)増の1万2107人で、50歳代の7046人、40歳代の5096人がこれに次ぎ、中高年の割合が高い傾向は変わらなかった。男性が前年同様、全体の約71%を占めた。

自殺者数の推移(20年男女別)

 警察庁は06年に自殺対策基本法が制定されたのを受け、原因・動機に関する側面を中心に「自殺統計原票」を改正。昨年発生の自殺からは、遺書や診断書、ネット掲示板への書き込みなどを基に、より詳しい原因(複数計上)を記録する方式に切り替えた。

 この結果、具体的な原因が判明。「うつ病」が原因と判断された人は約18%に当たる6060人、「身体の病気」が5240人、「その他の精神疾患」が1197人で、原因・動機が特定できた2万3209人のうち「健康問題」が過半数を占めた。

 「経済・生活問題」では、「多重債務」が1973人と最多だった。また、「借金の取り立て苦」と「自殺による保険金支給」が原因で合わせて320人が自殺した。

 職業別では、学生を除く「無職」が全体の約6割を占めた。このうち、単なる失業ではなく、病気などで職に就けない人のケースが9528人(約29%)、生活保護、年金・雇用保険生活者は4982人(約15%)に上った。


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■総数の推移の印象が全然ちがうが、タテ軸が共通しているので、ちがいはない。98年での急増が、棒グラフより おれ線グラフの方が、ハネあがった印象をあたえるらしい。■いずれにせよ、98年からの急増傾向は、男性の自殺者の急増の結果だということ。


■『朝日』は、原因・動機の分析結果を図解。


自殺者10年連続で3万人超す
  高齢者や働き盛り増加

2008年6月19日12時10分
自殺者の原因・動機(2007)

 昨年1年間に全国で自殺した人が前年比2.9%増の3万3093人で、統計が残る78年以降では03年に次いで過去2番目に多かったことが19日、警察庁のまとめでわかった。60歳以上の高齢者や、働き盛りの30歳代がいずれも過去最多だった。自殺者が3万人を上回ったのは98年以降10年連続。

 原因・動機については、自殺対策に役立てるため、今回のまとめから52分類に細分化。三つまで複数選択できるようにした。原因・動機を特定できた2万3209人では、健康問題が1万4684人で最も多く、経済・生活問題が7318人、家庭問題が3751人、勤務問題が2207人と続いた。

 健康問題の内訳では、うつ病が6060人で最多。このうち30歳代が996人、40歳代が940人で、50歳代以上だけでなく、子育て世代にも広がっている。職業別では、被雇用者・勤め人が1341人、自営業・家族従事者が371人だった。

 勤務問題の内訳=図=では、多い順に「仕事疲れ」が672人、「職場の人間関係」が514人で、いずれも30歳代が3割弱を占めて最多だった。「仕事疲れ」の8割以上がサラリーマンなど被雇用者・勤め人だった。

 都道府県別では東京3047人(前年比382人増)、大阪2241人(同289人増)、神奈川1845人(同206人増)など大都市圏での増加が目立った。10万人当たりの自殺者数では山梨(39人)が全国で最悪だった。また、いじめが動機の自殺は14人だった。

 男女別では、男性が2万3478人、女性が9615人でいずれも前年より2.9%増えた。

 年代別では、60歳以上が1万2107人(前年比8.9%増)で2年連続で増えた。前年を上回ったのは、40歳代の5096人(同1.8%増)、30歳代の4767人(同6.0%増)だった。

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■地方都市の対策は、比較的簡単だろう。監視社会になりかねないよう、過度のパターナリズムに警戒的にすすめられればね。■大都市の ひとりぐらしの わかもの世代への対応こそ、タイヘンだ。

■ともかく、企業がわが、ユトリをうしなって、それこそ社員や派遣・アルバイト層を「消耗品」として、素材のように、つかいすてているんじゃないかとおもう。外食産業・運送業とか、そんな印象がぬぐえない。


●Googleニュース検索「自殺」
●旧ブログ「自殺」関連記事
●「働きすぎの時代
●「自殺者、8年連続3万人以上をかんがえる
●「「過労死は自己管理の問題」奥谷氏発言が波紋(朝日)
●「「自殺前に相談せず」8割 対策へ分析急務 厚労省調べ(朝日)
●「<派遣労働者>労災急増 「日雇い」増え仕事不慣れ(毎日)
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テーマ : 社会問題 - ジャンル : ニュース

タグ : 統計 自殺 動機 原因 過労 うつ病

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コメント

自殺実態白書(自殺対策支援センター ライフリンク)

http://www.lifelink.or.jp/hp/whitepaper.html

 ↑ 膨大な情報がよめる。

●「自殺実態白書2008ダウンロード」
●「都道府県別資料」という情報もふくまれる。

隠れた政治

ハラナさん、みなさん、お久しぶりです。
当方のブログ、更新できなくて申し訳ありません。

さて、30代の自殺増と言いますが、どんな世代でも自殺は少ないほうがいいですよね。
それから、自殺の経済的理由は潜在的には政治的理由ですよね。
産業構造の変遷のほかにネオコン政策によって生きる道を奪われているのだから。
それから、地方都市が精神衛生上よいとは言えないと思います。
たいていの保守的な家は、非正規雇用を白眼視するものです。世間の圧力も蔑視も田舎のほうがきついです。
そりゃ大都市のほうがまだ雇用もあれば逃げ場もあります。
ただし、それも相対的に金がある条件でのこと。自殺したくてかなわなくなる社会を、そうではなくしたいと考えます。

おひさしぶりです。

ワタリさん、こんにちわ

■「スポンサーサイト」でちゃいましたね。ブログ更新 なかなかつらそうですが、おかげん いかがですか? ■ハラナの周囲にも、心理的に キツそうな ひとたちが、結構います。労働条件が「まちがっている」ケースと、労働条件そのものは相対的にまっとうな部類だけど、いろいろ不運な状況がかぶさって、つらそうなケースと、いろいろありですが。■ま、その意味では、当方も つなわたり人生ではあるんですが、性格的・能力的な自業自得系の側面が否定できないし、こうして 毎日ブログを新規記事で更新できていること自体、ユトリのあかしなんだとおもいます。これで、「キツい」などとくちばしったら、バチがあたりそうですので、自分の個人的状況について、グチいったりはしません。■が、逆にいえば、ブログが更新できなくなったときには、黄色信号をこえているかもしれまん。
■成果主義(http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-367.html)という愚劣なシステムが現場に大混乱をあたえるなど、正規職員のホワイトカラー層も「窒息するオフィス」(http://www.google.com/search?hl=ja&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS&as_sitesearch=http%3A%2F%2Ftactac.blog.drecom.jp%2Farchive%2F&q=%92%82%91%A7%82%B7%82%E9%83I%83t%83B%83X&btnG=%8C%9F%8D%F5)という包囲網がつよまって、エゲつない「イスとりゲーム」が進行中のようです。■学校も、総じて「非常勤講師」をこきつかう、あるいは大学のように任期制の「助教」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A9%E6%95%99#.E9.AB.98.E7.AD.89.E6.95.99.E8.82.B2)という身分を新設して、自分たち任期なし身分の労働条件を確保しようといった、エグい世界が展開中と。
■「ネットカフェ難民」をはじめとするワーキングプア層を搾取しつくそうとする体制は、それだけではコスト削減競争にかてないと、「ストレスによって自分の足を食べることがある」タコ(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%B3)をおもわせる自損行為を、企業群は過当競争からぬけだせずに、くりかえしていると。■ニッチ産業をおこすなり、さきへさきへと状況を展開させていく(状況変動に、あとおいするのではない)アタマのいい企業家も一部いますけど、おおくの経営者は、自分の無能をタナにあげて、よわいものイジメで、自分たちの取り分だけは確保したいと血道をあげているようですね。■以前もかきましたけど、外国人研修生制度の悪用とかしないと競争にのこれないような企業は、廃業すべきですね。労働者に、充分な賃金・休暇・充実感をあたえられるような企業家以外は、退場すべきですよ。

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