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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム20

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム19」のつづき。

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     世界の環境ホットニュース[GEN] 681号 08年06月04日
          ご意見・ご投稿 → このメールに返信

           毒餃子事件報道を検証する【第20回】         

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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第20回 毒餃子事件失敗の教訓

 事件発生で、日本国内では中国製品を敬遠する動きが始まり、連日の毒餃子報道によって、国内世論は中国に対して厳しいものとなって行きました。一部のマスコミを中心に反中国キャンペーンが続く中、唐家センの来日する日が迫っていました。このままでは、唐家センはマスコミの厳しい批判に晒されていたかもしれません。犯人の目的が、福田訪中に対するいやがらせだけでなく、日中関係の発展を妨害することならば、その目的は今度こそ達せられるはずでした。

 ところが、唐家センの来日直前にあたる2月19日未明、海上自衛隊の最新鋭イージス艦「あたご」が千葉県の沖合いで漁船と衝突事故(2.19各紙夕刊)を起こし、さらに事故処理の対応を巡って、防衛省の説明が責任逃れに終始したことから、マスコミの矛先は防衛省に向かいました。マスコミ報道が一気にイージス艦衝突事故一色となり、唐家センの来日は大きな注目を集めないままに終わったのです。その意味で、犯人の目的は今度も十分達成されたとはいえない
と考えられます。

 それでも、効果がなかったわけではありません。イージス艦衝突事故の報道が一段落すると、胡錦濤国家主席の来日延期が検討され始めています。

 餃子事件の影響は「来日を遅らせるほどではない」(外務省筋)との見方が大勢だったため、胡錦濤の来日は当初の予定通り4月15~19日が有力視されていましたが、福田康夫首相と胡主席の首脳会談で「ギョーザ事件が議題の中心になる」(日中関係筋)ことも想定され、政府筋は「好転しない場合は、時期をずらすことも検討すべきだ」との意見が強くなっていました。(3.1共同通信)さらに、政府高官は 訪日が5月以降になる 見通しを示し、その可能性は「五分五分以上だ」と語っています。(3.5 時事通信)

 千葉県警は この頃から突如、それまで放置していた毒餃子中の メタミドホス濃度を発表し始めました。分析に1か月以上必要だったわけではありません。1週間もあればできたことを敢えて放置していたのか、分析できていたのに発表を見合わせていたかのどちらかです。しかもそのとき発表された数値は、それまで民間分析機関が出していた分析値よりも遥かに高く、被害者の症状の重さと比較しても、高すぎる数値でした。分析値は捏造ではないのでしょうが、高い数値が出るような分析手法がとられ、高い数値だけを発表していた可能性はあります(第14回)。胡錦濤の来日を見直していた時期に、警察が国民の恐怖心を煽る発表になっていることには注目しておかなければなりません。

 そして、毒餃子事件が解決をみないままの幕引きと交代のように起きたのが、毒飲料事件でした。花王の「ヘルシア緑茶」にグリホサートという有機リン系除草剤が含まれていたわけですが、この事件には、毒餃子事件での失敗を教訓にしたところがあります。ひとつは冷凍食品のような保存食ではなく、買ってから消費するまでの期間が短い商品が選ばれていることです。もうひとつは、数ある飲料メーカーのうち自社で化学分析の能力をもつ花王がターゲットになったという点です。

 毒餃子事件の第一の失敗は、兵庫県の事件のように年末に買った餃子が長期間冷蔵庫に放置されてしまったことです。それに対し、350ml のペットボトル飲料ならば、冷蔵庫に放置される期間はあったとしても1~2日のことで、結果はすぐに現れるはずです。すると、次の手もすぐに打てるということになります。

 さらに、化学分析が可能な企業の商品に毒物を混入すれば、たちどころに毒物を特定し、その濃度を分析してしまうでしょう。犯人は毒餃子事件で警察による情報操作が続く中、生協が依頼した民間検査機関の分析値が公表されていたことに着目したのでしょう。花王の化学分析能力を警察の情報操作への対抗策として利用しようと考えたと推測されます。警視庁が花王の記者会見の直前に介入して、毒物名とその濃度を伏せさせようとしたことからも、警視庁は犯人の狙いに気付いたのではないかと思われます。警視庁は花王に、同様の毒物混入事件が起きた場合でも自由に記者会見を開かないよう要請したことでしょう。

 犯人は「ヘルシア緑茶」で第二、第三の事件を考えていたのかもしれません。ところが突然、作戦は変更され、ターゲットに日本コカ・コーラ社の「爽健美茶」が選ばれました。犯行の手口は、人が死なない程度に濃度調整されていた「グリホサート入りヘルシア緑茶」を「爽健美茶」の容器に移し替えるという方法がとられたと推定されます。異常があった「爽健美茶」に本来含まれていないはずの糖分が検出されているからです。多分何度か使えるように、「グリホサート入りヘルシア緑茶」は多めに調合されていたのでしょう。

 なぜ、犯人はターゲットを変更したのでしょうか? 警視庁が 花王の記者会見に介入して、自社での分析結果を自由に公表できなくなったからだとは思えません。第二の毒飲料事件(最初の「爽健美茶」事件。4月4日購入)発生が、花王の記者会見(4月6日)の前だからです。ターゲット変更の理由は、3月24日にギリシャで起きた、北京オリンピックの聖火点火セレモニー妨害事件との関係が考えられます。日本コカ・コーラ社は長野市で行われた聖火リレーのスポンサーでした。

 国境なき記者団のメンバー3人が北京オリンピック組織委員長の演説を妨害しようとしたのをきっかけに、3月30日には、アテネで聖火引渡しセレモニーにも、「チベットに自由を」と叫び、旗を広げる人たちが現れたのです。その後、ロンドン、パリで聖火リレーは激しい妨害行為に遭遇、何度もトーチを消さなければならない事態になりました。なお国境なき記者団は独立性を主張していますが、フランス政府やアメリカ政府、台湾外務省から資金援助を受けているという報告があります。(Wikipedia

 長野市の聖火リレー実行委員会は17日、長野市で26日に行われる北京五輪の聖火リレーで、スポンサーの日本コカ・コーラ社とレノボ・ジャパンが、自社企業の広告を付けた車両の、リレー車列への参加を辞退していたことを明らかにしました。(4.18 読売新聞)「爽健美茶」事件は、日本コカ・コーラ社への脅迫であり、未明の対策会議(第17回)の成果が国民に知られることのないまま犯行目的は達成されたと考えられます。

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■断定はできないが、ギョーザ事件/「グリホサート入りヘルシア緑茶」「爽健美茶」事件/オリンピック聖火リレー騒動、という3者は、無関係ではなさそうだ。■すくなくとも、毒物混入に関して、警察当局は、問題の所在に充分きづいている。しかし、メディア各社は、不気味なぐらい、というか、警察当局の意向に従順に、沈黙をつづけている。■田中宇さんのいう、「ハイパー独裁」という認識は、やはり妥当性がたかい。


●ブログ内「国境なき記者団」関連記事
●ウィキペディア「ヘルシア
●ウィキペディア「爽健美茶
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タグ : ナショナリズム 安全 食品 警察 真理省 1984年

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