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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム18

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム17」のつづき。

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世界の環境ホットニュース[GEN] 679号 08年05月23日
          ご意見・ご投稿 → このメールに返信

           毒餃子事件報道を検証する【第18回】 
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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第18回 国内捜査終了

 4月12日、毒餃子事件は日中双方の捜査当局の見解が対立したまま、日本側の捜査を終えることが伝えられました。警察幹部は「中国側が解明しない限り動かない」としています。

 このタイミングでの日本側の「国内捜査終了宣言」は、4月5日(都内で花王「ヘルシア緑茶」)、7日(兵庫県加東市でコカコーラ社「爽健美茶」)と立て続けに有機リン系農薬混入事件が明らかになった最中ですから、不自然な結末といえます。

 しかし、これも、8日未明に行なわれた「雨中の対策会議」の結論が「国民に真実を知らせるな。」であったなら、幕引きは当然の帰結ということになりますが。「国内捜査終了」を伝える4月13日付朝日新聞には、日中双方の捜査の滑稽さが現れています。(以下引用)


 これまでの捜査の結果、流通過程で混入を疑わせる問題点は見つかっていない。(中略)問題商品のうち、千葉市の被害家族が残していた未調理のギョーザの具からは 1万9290ppm のメタミドホスを検出。ニラの残留検疫基準の約6万4千倍で、警察当局は「具に練り込まれたとしか考えられない」としている。

 一方、中国側は実際の流通する状態に近い条件で行ったとする浸透実験で、大部分の袋で、外側から同成分が中に浸透したと主張。従業員55人の事情聴取結果などからは「工場での混入の疑いはない」としていた。

 日中捜査当局は、捜査や科学鑑定の専門家による情報交換会議を4回開催。中国側は日本側の見方も否定せずに引き続き捜査をするとしているが、双方の主張は原則変わっておらず、解決の見通しはたっていない。(引用終わり)



「流通過程で混入を疑わせる問題点は見つかっていない」と断定していますが、事件発覚当初見つけていた「針穴」は「流通過程で混入を疑わせる問題点」ではなかったのでしょうか? 兵庫県警は針穴の問題をどのように説明したのか新聞報道ではお目にかかっていません。

 「未調理のギョーザの具から約2万ppm のメタミドホス」も、具に練り込まれたと考えるよりも、注射器で袋の外から注入されたと考える方が自然です。兵庫県の事件では、年末に長男が一列だけ食べたときには異常がなく、年明けに家族で食べて中毒が発生しました。「具に練り込まれた」のならば、そのときに製造された餃子の具はすべてメタミドホスで汚染されていたはずです。同じ袋の中に汚染された餃子と、正常の餃子が混在していたという事実から、流通段階で袋の外側から毒物が注入されたと考える方がより説得力をもつと考えられます。

 「具に練り込まれた」ならば、個々の餃子の具は均一に汚染されているはずです。ですから少なくとも、千葉市の女性から回収した未調理の餃子すべてから、約2万ppm のメタミドホスが検出されなければなりません。千葉県警から個々の餃子を分析したという鑑定結果は発表になっていませんが、千葉市の問題の餃子はコープネットが分析していて、そのときは 130ppm でした。それに、千葉市の女性は1個の餃子を、異常に気付きながらも、思わず呑み込んでしまっています。その結果、一晩入院することになったのですが、2万ppm の毒餃子を呑み込んでいたなら、そんな軽症では済まなかったことでしょう。

 それに、「1万9290ppm」という表現も奇妙です。パーセントで表せば 1.9%もの高濃度で、この方がわかりやすいはずです。ppm で表示するのは、コープネットの分析結果(130ppm)と比較するためでしょうか? しかし、なぜコープネットの分析結果と2桁も違うのか警察の説明はありません。

 このように、少し考えただけでも、警察当局の結論は矛盾だらけなのです。大手マスメディアがなぜそんなことにも気付かず、警察発表をそのまま垂れ流すような報道をするのか不思議で仕方ありません。
 
 そもそも、兵庫県警では、情報操作という域を超えて、データの捏造が行なわれていました。高砂市の被害者の吐物から検出された毒物がパーマ液の成分だったにも関わらず、メタミドホスを検出したと発表したり、密封容器の内側からメタミドホスが検出されたという餃子袋もどこから回収したものかわからなくなっていたりという事実がありました。

 一方、中国側の捜査もヘンです。「中国側は実際の流通する状態に近い条件で行ったとする浸透実験で、大部分の袋で、外側から同成分が中に浸透したと主張」しているとのことですが、日本側の捜査資料の開示を受けた結果の実験なのでしょうか? 日本側の分析では、餃子の皮よりも具の方が、メタミドホス濃度が高かったという鑑定結果がでています。だから「具に練り込まれた」という説がでているわけです。汚染経路が注射器による注入ではなく、包装材からの浸透であったならば、餃子の皮の方がより汚染されることになり、鑑定結果と矛盾します。それに包装材メーカーは多重構造になっている包装材から浸透するということは考えられないと言っています。

 中国側も真犯人を探す意思があるならば、浸透実験などやるでしょうか? 包装袋にあった針穴の位置と毒が混入していた餃子の位置関係を確認して、流通段階での混入の可能性を指摘できたはずです。

 「捜査や科学鑑定の専門家による情報交換会議を4回開催」したとのことですが、どうも真相追求のための会議ではなく、双方のメンツを保ったまま、犯人探しをしないということで合意をとりつけるための会議だったのではないかと思われます。そうとでも考えないと双方の捜査がお粗末すぎるのです。

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■日中双方、メンツをまもることばかりに終始して、ゴマ化し うやむやに おわらせようとしている。■そして、そういった カラクリに たぶん きづいているらしく、メディアも奇妙にタレながし・沈黙をつづけている。
■おそらく、政治スキャンダルなどとおなじく、市民がほかのあらたな関心事に めをうばわれ、ことの本質をとりそこねたまま 事件自体をわすれさってしまうことを、両政府・メディア複合体が まっている。■実に気色わるい。
■『1984年』的(オーウェリアン)な世界がここにある。データが当局のつごうで、非科学性も完全無視でデッチあげられる。メディアは、共犯的にみてみぬふりをする。市民は、タカをくくって 情報操作の対象として まるめこまれている自覚がない。■前回同様、「ハイパー独裁体制」という観点から権力分析するほかあるまい。


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