プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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早熟幻想

■「栴檀は双葉より芳し」など、早熟をとうとぶ意識は、世間にねづよいとおもわれる。■「這えば立て立てば歩めの親心(はえばたてたてばあゆめのおやごころ)」などと同様、「後進をみまもる人間にとっては、当然の人情だ」というこえもきこえてきそうだ。
■「無限に大きい四角形は四隅がなく、無限に大きい器は出来上がらない」という教育論を展開した老子の「大方無隅、大器晩成」のように、早熟であることをよろこび、じっくり大輪をひらきそうな潜在的能力を強調する議論もあるが、とても優勢とはおもえない。■その最たるものは、数理系の天才をえらぶのでもないのに、18~22歳前後で序列を決定的にしてしまう、大学入試や国家公務員選抜試験だろう。その延長線上に「イスとりゲーム」としての、中高一貫校をめざした激烈な中学入試とか、有名幼稚園・小学校の在籍をあらそいあう「お受験」がある。
■しかし、ことスポーツ選手などで大成した人物が、みな早熟だったかといえば、かなり印象がちがってくる。■たとえば、江川卓松坂大輔という、天才ピッチャーは怪物よばわりされた高校時代からすでに伝説化しはじめていたが、落合博満イチローなどの天才バッターたちは、ドラフトの目玉ではなかった。すくなくとも、このふたりのばあい、周囲の一部は、その潜在力のすごさをみとめていたが、それが世間の注目をあびることはなかった。 ■もちろん、スポーツのなかでも日本のプロ野球、しかも「投手/打者」という非常にせまい対比になっている点でも、この4人の比較でもって、後者の「大器晩成」型を重視するのは極端な一般化にうつるかもしれない。■「一流でない人材ほど、よらば大樹の陰」といった発想も、わからなくはない。■しかし、「ひろくうすくの教育資源の投下は巨視的に不採算」「保護者の経済力に応じて児童の教育環境に差がでるのは、さけられない」といった、格差拡大OKの新自由主義的姿勢を当然視するならともかく、十代前後(幼児~20代前半)で、潜在力をみかぎるとか、そこでの序列で諸資源の投下を差別化してよいといった教育理念がまかりとおっていいんだろうか?■スポーツのように、ひっぱっても40歳前後までしかプロ生活が維持できない空間でさえも、20代中盤以降に爆発的に開花する人材がいたのに、早期に才能がはっきりしてしまう数理系でもない諸分野で、早々に教育機会をかぎってしまう制度は、おかしくないか?
■ちなみに、数学のプロみたいに、はやばや才能があきらかになってしまう世界は、もともと ものすごくかぎられた才能・人口の問題でしかないし、第一、直接「カネのなる木」でなどない。

■上級学校などに進学したい層のために奨学資金を制度化することは、もっと充実させるべきだし、20代なかば以降に支給される助成金や用意される準備用ポストなどももっとあってよかろう。■しかし、保護者の不安を利用するかたちで、政財界の欲望のために、「早熟幻想」があおられるのは、まずかろう。
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