石原産業:猛毒ホスゲン製造届けず
放射線産廃汚泥も搬出

放射線物質のデータ改ざんなどの不祥事が分かった
石原産業四日市工場=三重県四日市市石原町で、
2008年5月14日午後6時半ごろ、清藤天撮影
土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で問題になった大手化学メーカー「石原産業」(大阪市)は14日、同社四日市工場(三重県四日市市)で猛毒ガスのホスゲン計約170トンを届け出なしに製造していたと発表した。このほかにも、放射線量率の自主管理基準値を超えた産廃汚泥「アイアンクレー」を四日市市内の産業廃棄物処分場に搬出し、虚偽の測定結果を国や三重県に報告していたことなど、計9件の不正行為を明らかにした。フェロシルトの不法投棄では三重県警に摘発されており、同社の企業体質が問われそうだ。
織田健造社長が三重県庁で会見して明らかにした。不法投棄事件の反省から、不祥事体質を改めることを目指し、コンプライアンス(法令順守)を徹底しようと国内で勤務する全従業員約1600人を対象にした調査を行い、判明したという。
「ホスゲン」は化学兵器にも使われる毒性の強い気体。石原産業は農薬の材料として製造するための設備を04年9月に工場内に建設し、2年間で170トン余りを生産した。ホスゲンは施設を設置したり30トン以上製造する場合に、化学兵器禁止法などに基づく国や都道府県などへの届け出が必要だが、石原産業は届け出ずに製造、同法違反などに当たるという。設備は06年10月以降は稼働を停止。製造開始当時の担当者が、地元住民の理解を得にくいホスゲンの明示を避けたとみられる。
織田社長は会見でホスゲンが漏出したり、農薬以外への転用はなかったとしたうえで「地元住民に不安や心配を与え、申し訳ない」と謝罪した。【田中功一】
毎日新聞 2008年5月14日 23時31分(最終更新 5月15日 1時07分)---------------------------------------------
■ウィキペディア「
ホスゲン」によれば、
用途
化学工業分野で重要な化合物であり、一酸化炭素と塩素から多孔質の炭素を触媒として合成される。ポリカーボネート、ポリウレタンなどの合成樹脂の原料となる。
……
性質
窒息性毒ガスとして用いられた。20 ℃では気体である。沸点は 8 ℃で、純粋なホスゲンは独特の青草臭であるが、毒ガスに使われるような低純度なもの、希薄なものは木材や藁の腐敗臭がするといわれている。
水があると加水分解し、二酸化炭素と塩化水素を生じる。
COCl2 + H2O → CO2 + 2 HCl
第一次世界大戦では化学兵器として使用された。
日本国では化学兵器の禁止及び特定物質の規制等に関する法律の第二種指定物質・毒性物質であり、同法の規制をうける(化学兵器禁止条約の項に詳しい)。
1994年9月20日、オウム真理教の信者4人がジャーナリスト江川紹子の住むアパートの郵便受けからホスゲンを撒き、襲撃するという事件があった。詳しくは江川紹子ホスゲン襲撃事件を参照のこと。 毒性
高濃度のホスゲンを吸入すると早期に眼、鼻、気道などの粘膜で加水分解によって生じた塩酸によって刺激症状が生じる。
無症状の潜伏期を経て肺水腫を起こす。潜伏期は数時間から、場合によっては24時間以上持続する場合もある。
肺水腫が進んで潜伏期が過ぎると咳、息切れ、呼吸困難、胸部絞扼感、胸痛などの自覚症状が出る。肺水腫によって肺胞毛細血管への酸素運搬が阻害され、低酸素症を引き起こす。また体液が肺胞に流出することによって血液濃縮を起こし、心不全に進行する。
低濃度のホスゲンに長期曝露した場合には肺に障害を与え、繊維症、機能障害を生じることがある。また、数日が経過してから感染症による肺炎を起す場合がある。
……
治療法
解毒剤は存在しない。
治療は主に肺水腫への対処を行うことになる。
目の角膜が損傷する危険がある場合は洗浄を行う。
肺炎などの感染症への予防措置を取る。
第二次世界大戦で毒ガスとして用いられた時には、拡散して低濃度になったホスゲンに長時間曝露した兵士が20 - 80時間後に突然症状が悪化して死亡する事例が多数あった。このため、曝露した場合は低濃度であっても3日程度の経過観察を行う必要がある。---------------------------------------------
■
四日市ぜんそくなど、なうての公害企業、
石原産業。■近年、
フェロシルト大量投棄事件で、40年ちかい年月をへて、ふたたび悪名をとどろかせたが、ぜんぜん こりない体質が、これほど みじかい間隔で 再確認されるとは、あきれたものだ。
■旧ブログから、何度もふれたが、こんな不祥事がつづいても、何度も
株価が
復調するのも、不可解な現象。石原産業は、その知名度に比した企業倫理のひくさも突出しているが、株主の「愛情」も突出している。「
石原産が急落、過去の不祥事が続出、行政による過料適用通知を嫌気」といった記事があるけれども、そのうち また 値をもどすような予感がする(
過去10年の株価推移)。■すくなくとも、フェロシルト大量不法投棄事件は、あれほどの大騒動になったのに、結局 復調してしまったからね。投資家と市民の わすれっぽさというか、鈍感さというか、このくにに企業倫理なんて、ホントに存在するのか、って気さえしてくる。だって、違法行為による企業スキャンダルで つぶれたのって、食品会社ぐらいしか 記憶にないもんね。チッソなどもふくめて、「優秀な化学メーカー」といったブランドが一旦確立されると、「あの技術は ツブすのはおしい」という意識でもおきるのかね(笑)。
■投資家たちは、つぎのような宣伝コピー(新幹線車両の電光掲示板とかにながれる、はじしらずな企業広告の自社アピールと同質なヤツ)を、まにうけているわけじゃないよね? 冷徹に「成長性」「利殖可能性」を計算しているんだよね? ■それにしても、あまりに皮肉、たちのわるい冗談としか、きこえないじゃないか?
ひたすらチャレンジを続ける化学企業体
私たち人間は、遠い祖先たちが原始生活で火を使うことを覚え、道具を工夫したことに始まり、長い歴史の研鑚を重ねて、科学技術を生み出してきました。その歩みの中で豊かになり、快適さを増してきた私たちの生活。より健康的で美しい生活環境を求める歴史は、これからもずっと続いていくことでしょう。昨今、私たちの住む地球のよりよい環境づくりが世界的な課題となっています。それは、私たちの子孫のためにも、人知の限りを尽くして取り組むべき課題であり、それを解決することこそ、まさに科学技術に課せられた使命です。今後とも、私たちは全世界の人々と手を携えて、この崇高な使命達成に取り組んでゆかねばなりません。資源は有限ですが、人知は無限です。科学技術の世界に国境はありません。石原産業は、そんな夢の発掘と可能性の実現に向かって、ひたすらチャレンジを続ける化学企業体です。
代表取締役社長 織田 健造 ■一体、なにに「挑戦」しつづけているんていうんだ?■どんなに技術が優秀だろうと、健康被害リスクがはっきりするような不祥事をおこした以上、それは組織全体として「マッドサイエンティスト集団」ってことを意味するとおもうんだが。■すくなくとも、役員のみなさんたちは、ご自分たちが主張している「
企業理念」とやらを、写経することをおすすめする。これが、いつからものかしらんが、すくなくとも、この40年あまりの醜態とは、全然共存しえない「理念」ですよ。
基本理念
行動基準
●旧ブログ
「石原産業」関連記事●杉本裕明『
赤い土 フェロシルト なぜ企業犯罪は繰り返されたのか』風媒社 2007
●ましこ・ひでのり「
偽装リサイクル製品としてのフェロシルトと不法投棄の隠蔽工作」『地域をつくる 東海の歴史的社会的点描』勁草書房 2008
●「
杉本裕明『赤い土・フェロシルト―なぜ企業犯罪は繰り返されたのか』」
●「
ホンダ鈴鹿、エコ肥料事業が頓挫 国県市から補助金2500万円(中日)」
●Google検索「
石原産業事件」
●Google検索「
田尻宗昭」
テーマ : 環境問題 - ジャンル : ニュース
タグ : フェロシルト 石原産業 ホスゲン 企業倫理 産業廃棄物 不法投棄
『てらまち・ねっと』から
http://blog.goo.ne.jp/teramachi-t/e/5f4484f5b531f861ba80e6d9e596d22f
◆緊急に国に申入/石原産業・放射線量データ改ざんし処分のフェロシルト(アイアンクレー)問題
http://blog.goo.ne.jp/teramachi-t/e/93385f2e4d1bedfcbd2925262b4cc607
■トラックバックいただいた記事の補足記事にあたるもので、これも非常に濃縮した情報群。
『毎日』の中部版の記事
石原産業:ホスゲン無届け製造 何度目の「うみ出す…」 不正次々、明らかに
http://209.85.175.104/search?q=cache:xSyWI9MclCwJ:mainichi.jp/chubu/archive/news/2008/05/15/20080515ddq041040030000c.html+%E9%85%B8%E5%8C%96%E3%83%81%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%80%80%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A4&hl=ja&ct=clnk&cd=16&gl=jp
◇「フェロシルト」問題、最中にも続け
「コンプライアンス(法令順守)意識が非常に低い企業風土、体質があった」−−。猛毒のホスゲンの無届け製造を明らかにした大手化学メーカー、石原産業。織田健造社長は、14日の記者会見で深々と頭を下げ、企業体質の改善を強調したが、無届け製造は会社が把握した後も続けられるなど、ずさんな管理体制も明らかになっており、同社に対する批判が高まりそうだ。【田中功一】
ホスゲンの無届け製造については、06年8月に機器の点検をした際、必要な届け出をしていないことが分かり、本社にも報告していた。しかし同年10月までの2カ月にわたり、稼働を続けていたといい、全社的なコンプライアンス意識の欠如を露呈した。この時期は既に土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄が社会問題化しており、その中で不正行為が続けられていたことになる。
産廃汚泥「アイアンクレー」は、同社の主力製品、酸化チタンの製造過程で生じる汚泥。98年から04年にかけての測定で、放射線量率が恒常的に自主管理基準値を上回り、最大で基準値の3倍近い超過があった。その間、約33万トンのアイアンクレーを搬出したが、うち3分の1は基準値を超過していたという。
▽酸化チタンの不良品や有機物残渣(ざんさ)が敷地内に不法に埋設されている疑いがある▽排水に環境基準を上回るマンガンなどが含まれていたことが未報告▽化学物質排出管理促進法に基づき届け出が必要な化学物質「ジクロロメタン」の排出量を虚偽報告▽アンモニアガスの伊勢湾への排出▽環境基準を上回るヒ素などを敷地内の地下水から検出−−などもあった。
同社は有名な「四日市公害」の原因企業の一つとして知られる。フェロシルトの不法投棄では06年、三重県警に摘発された。その後も、有機物残渣の不法投棄が発覚するなど、長年にわたる環境汚染、法令順守の姿勢のなさに市民からも批判が集中していた。織田社長は「過去のうみを出し切り、新しくスタートしたい」と述べたが、あまりの不正の多さに表情は硬かった。
同社は9件の不正行為の発表にあわせ、土壌埋め戻し材問題などに関して織田社長や吉田和彦・常務取締役四日市工場長をはじめ計28人を減俸や停職などの処分にしたことも明らかにした。
毎日新聞 2008年5月15日 中部朝刊
癌の完治情報
またお邪魔します。
癌についての情報を集めていますので、よろしければいらしてください。
リンクありがとうございます
■日々、カラダ中の不全・不愉快と共生していますが、いまのところ大病はせずにおります。■ガンは、かなりなおる病気となりましたが、昨年・一昨年と、わかくしてガンでなくなった しりあいがいるので、人生あっけないなともおもいます。■リスク回避のための努力をはらわず、仏道に帰依しようという気迫もなく、ただ、しゃにむにかけずりまわって日々すごしているという、無思想な自分を、なさけないとはおもうのですが。
■一度、じっくりと、貴サイトで勉強する時間をとります。
石原産業の最近の株価
http://company.nikkei.co.jp/history/dprice.aspx?scode=4028&ba=1
http://company.nikkei.co.jp/history/yprice.aspx?scode=4028&ba=1
http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=4028&ba=1
■ほんの1か月ちょっとまえは、150円前後、ここ1週間だと、54~76円。■これが、フェロシルトの不法投棄やホスゲン製造等、一連の不祥事などと関連があるがない。
■はっきりいえることは、一連のスキャンダルで以前株価がさがったのは、ほんの一時期だったということ。■すくなくとも石原産業の株主にかぎっては、企業の社会的責任なんかを勘案して投資なんぞはしておらず、単に、世間のかぜあたりがつよそうだと、よわきになって、てばなして、世間がわすれてくれたらしいとみるや、かいもどすという行動をくりかえしただけということになる。■小田嶋隆御大は、2ちゃんねるの経済板の住人たちが、意外に紳士たちであると評価していたが、すくなくとも、石原産業の株主たちの大半はそうでなかったようだ。■政治家に対する選挙民同様、企業への投資家は、その品位が、はっきりでると。だれに、かたいれするかは、そのひとたちの知性・品性の指標といってさしつかえない。株主総会への出席を目的とした、企業活動の監視のために株を購入する、てらまちさんのような例外的な一部を除外すればね。
■いずれにせよ、一時は300円ちかく、ことしも250円をこえるような水準をほこった「うたれづよい」一流化学メーカーも、奔流のまえには、なすすべもないようだ。諸行無常というべきだろう。
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