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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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中学校 「ひさし」をかして 夜間塾

■「公立中 夜は塾が出張」 など、「夜の公立中の夜間受験講座」問題。

■『朝日』の1面トップ記事だが、まだウェブ上にはあがっていない。『毎日』はあがっているようだ。■で、どこの公立中学かとおもったら、「リクルート出身の藤原和博氏が校長を務める東京都杉並区立和田中学校」だそうだ。■なんと、藤原氏「来年3月の退任が決まっており、後任は、教育関連会社「トップアスリート」社長の代田昭久さんが務めることになっている」そうだが、こういったかたちでの民間人登用って、公立学校が敗北宣言をしているようなものだね。 ■『毎日』は、中立をきめこんで、「識者」の見解は両論併記。

 ▽教育評論家、尾木直樹さんの話 学校の塾化が進むだけで総合的な学力向上にはつながらず、やめた方がいい。塾は教え込むやり方で知識をつけるにはいいが、安全で安心な居場所を確保し、子どもが自ら学ぶように促す学校の役割とは異なる。子どもが先生を見る目も変わり、塾の講師を学校の先生より上に見てしまうだろう。

 ▽兵庫教育大学長で中央教育審議会副会長、梶田叡一さんの話 学校にいながら安い値段で塾の授業が受けられるのは、生徒の望む学習機会を提供するという観点から評価できる。日本人の多くは抵抗があるかもしれない。だがこれまでどちらかと言えば、陰の存在だった塾を白日の下にさらすことになる。その結果、学校と塾の指導方針が違って子どもが迷うといった弊害が少なくなり、きっちりとした学力形成につながる。

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梶田さんていう先生は、なにをかんがえているんだろうね? ■いや、受験科目は全部学習塾まかせ、それ以外の教科とホームルーム運営やカウンセリング・就職指導などは教員って、分業するように、全面的に公教育をくみかえる、っていうなら、はなしは別だが。■毎度のべてきたとおり、塾は、補習塾を例外として、受験体制を前提に公教育に寄生してきた業界だ。つまり、こういった施策が、「父母・生徒の要求にそっている」とかいって全面化すれば、高校までの、いや大学や大学院もふくめて、資格試験予備校的な空間に変質する。受験指導以外、生徒のケアを放棄して、「それは教科教育(っていうか、進学・就職準備)担当者の専門外」ってことで、全部放りだされるわけだ。■しかも、外部への「進学・就職準備」しか眼中にない父母・生徒の要求が大半をしめるとなれば、「塾の講師を学校の先生より上に見てしまうだろう」という、尾木氏の残酷な指摘がたぶん的中するだろう。■それは、「教科内容の選択権」シリーズでかきつらねたとおり、 「市民的素養」などを提供する時空でなどなく、所詮「不安産業(就職予備校体系)」でしかない公教育の本質をエゲつなく露呈させるだろうが、そういった偽善を全部とっぱらったときに、どうなるのかという、おぞましい事態への想像力は全然はたらかないんだろうかね?
■ま、おそらく、梶田さんという先生、兵庫教育大は、教員ポストというイスとりゲームの勝者を養成する就職予備校の一種です、って、わりきっているんだろう。■いや、そうやって、トレーニングしかおこなわない各種学校こそ、公教育の本質だという、偽悪的ともいえる、ひらきなおりをなさっているなら、まあ、それはそれで首尾一貫はしている。■しかし、中央教育審議会とか、教育改革国民会議といった組織が、こういった御仁たちによってリードされていることは、一応監視しつづけないといけなさそうだ。

■なにしろ、人材の「教科内容の選択権2」のコメント欄などでも応酬があるとおり、「東京一極集中」は、「地方」の住民がのぞんでいることなのだから、これが全国化することは、公教育の革命になるのだし。
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コメント

藤原氏 朝ズバ出演

学業についていかれない子は土曜日に土曜寺子屋として補習授業を3時間実施
良く勉強ができ先に進みたい子には夜間塾を提案したと
校長の話は非常に説得力がありました。

「補習」が市民的素養の補強ならいいのですが

のびぃ太さま

■被差別部落地域の児童への補習授業がそうであるように、補習内容が実社会でサバイバルするための必須の知識であるというよりは、現代日本社会でイジメをうけないためのカムフラージュ用の教養教育になるほかないという構図が問題なのですね。
http://tactac.blog.drecom.jp/archive/119
http://tactac.blog.drecom.jp/archive/274

■「学業についていかれない子」の相当部分は、被差別部落をはじめとした貧困層と、学習障碍でしめられているはずです。藤原さんたちの実践が後者だけの対策とは、とうていおもえませんし、学習障碍対策なら、補習ではなくて、障碍児教育の専門家があたるべきなんですね。合同クラスを運営できる力量のある教員が配置されていないのなら、一層。

■小中学校が、10人前後の寺子屋風に改編され、その内容が一斉授業ではなく、生徒のニーズに柔軟に即応できる体制になるなら、いいことです。■しかし、一世紀以上つづけてきた一斉授業というマスプロ教育を温存したまま、その補強として補習時間を設定するというのは、教員層の労働強化をもたらすでしょう。■また、事実上託児施設である公教育の社会的機能を否定する方向に作用するおそれもあります。■貧困層でない家庭は、受験塾にかよわせるかたちにはしり、結局格差はきえないからです。かりに補習授業が社会にでるための必須の教養教育になりえても、おなじ時間に受験体制で優位にたつための技法をみにつける層が実在するかぎり、補習授業組は相対的劣位におかれるからです。■これらの実態は、被差別部落をかかえる公立小中学校地区とか、夜間中学の先生方が直面している現実のはずで、藤原さんがそういった事実をしらないとはおもえないのですが、なんで、テレビにまででて、ほこらしげに宣伝するのか、よくわかりませんね。

東京都教育委員会が「まった」をかける事態

杉並・和田中「夜間塾」、開始延期へ 都教委の指導受け 
2008年01月08日

 東京都の杉並区立和田中学校が計画している進学塾講師による「夜間塾」について、「公教育の観点から疑義がある」として都教委は7日、区教委に再考を求めた。区教委は「教育の地方自治分権が求められる今日、残念だ」と反発しつつ、都教委の指摘を再検討するため、開始を当初予定の9日から今月下旬に延期することを決めた。

 「夜スペ」と題された和田中の試みは、平日午後7時以降、大手進学塾「SAPIX中学部」の講師が2年生に指導する。保護者らでつくる「地域本部」が主催し、参加費はSAPIXの正規授業料の半額程度。リクルート出身の藤原和博校長らが教材づくりに協力する。希望した19人全員が参加する予定だ。

 都教委は、(1)希望しても受けられない場合があり、機会均等の確保に疑問がある(2)特定の塾が学校を利用して営利活動をしていると疑われかねない(3)教材づくりに教員がかかわり公務員の兼業兼職の疑いがある――と指摘。7日、区教委の井出隆安教育長らを都庁に呼び、文書で再考を求める指導をした。

 都教委は「事前の相談はなく、報道を受けて情報収集し義務教育の公立学校の取り組みとして疑義があることがわかった」としている。

 これに対し、杉並区教委は「理解不足の子には補習をするなど機会均等は確保されている。学校でなく支援団体が実費のみを支払うという点でも非営利性に反していない」、藤原校長は「見学や質問も歓迎するので、問題がないことをぜひ知ってほしい」と話している。

http://72.14.235.104/search?q=cache:c7Y8ZBCRkcEJ:www.asahi.com/edu/news/TKY200801070338.html+%E2%80%9D%E6%9D%89%E4%B8%A6%E3%83%BB%E5%92%8C%E7%94%B0%E4%B8%AD%E3%80%8C%E5%A4%9C%E9%96%93%E5%A1%BE%E3%80%8D%E2%80%9D&hl=ja&ct=clnk&cd=3&gl=jp

■先日の記事をキャッシュで。これへの杉並区教委と和田中学の反応の記事については、また後日、あたらしい記事をかく予定。

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