プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「主婦の友」が91年で幕(中国新聞)

■『中国新聞』の記事から。


「主婦の友」が91年で幕
 女性の生き方多様化で低迷

『中国新聞』'08/5/1

-------------------------------------------

 かつては百万部を超える隆盛を誇った老舗雑誌「主婦の友」(主婦の友社)が、一日発売の「最終刊号」(六月号)で休刊。創刊から九十一年の歴史に幕を下ろした。女性の生き方の多様化を受け、最近は部数も低迷。同誌が日本に定着させた「主婦」という言葉に対する実感が、薄れつつあることも映し出す。

 ▽庶民の女性のために

 「主婦の友」(当初は「主婦之友」)は一九一七(大正六)年創刊。発行部数一万部、定価十五銭。コンセプトは「家庭の幸福と女性の地位の向上」だった。

 婦人参政の機運が高まった明治末から大正期にかけ、「婦人画報」「婦人公論」など「婦人」雑誌が続々と出版された時代。「主婦の友」元編集長の村田耕一同社取締役によると、当時注目されたのはむしろ、女学校卒のインテリ女性など「婦人」という層だった。

 一方「主婦の友」が想定した読者は今で言う庶民層。主婦はまだ「おかみさん」と呼ばれていた。「『主婦』という言葉が定着していなかった時代に、掃除から炊事、育児まで、何もかもこなさなければならない家庭の女性のため、というのが創刊の狙いだった」と村田取締役は説明する。

 その言葉通り、創刊号には「お金を上手に遣ふ五つの秘訣」「女子供にも出來る有利な副業」など、すぐに役に立ちそうな実用情報が並んだ。本文はほとんどすべての漢字にルビが振られた。

 おしめカバーなどの誌上通販を始め、家計簿洋服の実物大の型紙を付録につけるなどの新しい試みを手掛け、三年目には十数万部の人気雑誌に。昭和に入っても部数は伸び続け、戦中の四三年に約百六十四万部のピークを迎える。

 雑誌研究者の浜崎広さんは「当初は雑誌と最も縁遠いと思われていた主婦をターゲットに、雑誌がリードして市場開拓し読者層を形づくった。日本初のクラスマガジンだった」と分析する。

 ▽専業主婦とともに

 そして戦後は、高度成長期を象徴する「専業主婦」の定着とともに、部数は安定。六四年に使い始めた「結婚したら主婦の友」というキャッチコピーも広く親しまれ、八九年新年号で、約百六十二万部と戦後最高の部数を記録する。

 だが専業主婦の割合は、その数年前から減り始める。八四年には十五歳以上の女性人口のうち、雇用されて働く女性の数が家事専従者を上回る。八六年に男女雇用機会均等法が施行され、働く女性が年々増加し、未婚率も上がる中、同誌は八○年代末からじわじわと部数を減らしていく。

 九三年には、定番だった女優のカラー写真の表紙を「スーパーのチラシ風」(村田取締役)に変えるなど、大幅にリニューアル。九五年には六十万部まで戻るが、その後再び低迷。ここ数年は七万部前後だったという。

 「最終刊号」は“終刊の辞”で、「時代の空気も、女性の意識も、91年の間に大きく変化しましたが、それぞれの時代で、みなさまの暮らしのお役に立てたのでは」と歴史を振り返り、創刊以来特集してきた「暮らしの知恵」総集編と、大正六年の創刊号ダイジェスト版を付録に付けた。

 「主婦の友」の休刊は何を意味するのだろうか。村田取締役は「自己犠牲を伴うニュアンスを持った『主婦』という言葉と、主婦向けの雑誌の内容が、今の二十―三十代の女性に受け入れがたくなったのでは」と見る。

 評論家の樋口恵子さんは「『主婦の友』休刊は、自ら形づくった主婦という存在そのものが、消えつつあることを端的に映した。高度成長期は主婦と言えばあこがれの存在だった。だが現代の既婚女性は非婚者のように行動し、シングル化している。休刊は時代の流れだろう」と話している。

-----------------------------------------------------
■プロ野球の「マネージャー(監督)」とか、テレビ放送局のディレクター、一見「黒子」に徹するようにみえて 政治家をあやつる官僚たちなど、指揮権をもたされたやくわりならもかく、家政一般をしきる責任だけとらされて、縁の下のちからもちは、さながら政治家秘書や、芸能人のマネージャーのようである。■要は、かせぎての男性を重役ないし政治家にみたてた 秘書役なんだね。
■家内労働力+「うむ機械」としか 位置づけられていなかった、アジアの女性たちにとって、家政だけに徹することができる(ばあいによっては、家政婦や女中さんを「下女」として指揮できる)主婦は、地主や身分ある武家・公家等の 「奥方」「おかみ」の系譜につらなる、あこがれの身分だったろう。■そして、漱石ら資産家ではなくて、それにつづく世代のサラリーマン層が大正期に急増していく時代にあっては、1960年代以降の大衆化以前の特権的な身分だったわけだ。
■しかし、自分の自由になる資金はほとんどないわ、単なる「黒子」として、ケア労働におしこめられることが宿命づけられる「主婦」という存在は、オトコのように労働市場で失業の恐怖とたたかわなくてもいいという消極的な「就職口」でしかないし、パートナーのかせぎがわるければパート労働、わるくなくても、それが失業等でうちきられれば、即戦力として はたらきにでねばならないなど、不安とせなかあわせの不安定な「身分」と化した。■格差社会が意識された現在では、育児と連続するかたちで、教育戦略の実践者になるようせまられ、そのいきつくさきは、塾・けいこごとの学費捻出のためのパート労働とか、塾の課す宿題ほかの「シャドウ・ワーク」対策要員としても位置づけられる。■「カリスマ主婦」だの「小マダム」といった幻影にまどわされないかぎり、「等身大の主婦」に、あかるい未来はみえてこない。

■それにしても、3ケタから1ケタへと、最盛期の数十分の1にまで激減した雑誌とはいえ、依然として、何万部もうれながら、しかし広告料収入等をかんがえると、精力をさくだけ負担がおもいというのは、なんと おおきな はなしであることか?■ま、後続の 別の属性の女性たち対象の「クラスマガジン」とやらが数十万部うれつづけるのなら、「時代おくれ」の雑誌など、お荷物以外のなにものでもないのだろう。
スポンサーサイト

<< イロは、先入観をもたせる強力な手段 | ホーム | 【転載】「人体の不思議展」青森展の中止を求める要望書 >>


コメント

ちょっと外してらっしゃるかと(笑)。
主婦の友社の会社案内を見ましたか?
資本金17億1108万円
ですよ。

ちなみに日本を代表する出版社である
講談社・角川グループは両者とも資本金3億円、
小学館が資本金1億4700万円
マガジンハウス1億714万円
です。
主婦友の資本金が異常に大きいことをご理解いただけると思います。

雑誌「主婦の友」の社会的役割なんてのはとっくに終わっていて、
財産あるから売れない雑誌なんかどーでもいいってのが会社側の本音ですよ。

仕事柄、主婦の友社では10年前くらいに労働争議が激しかったって話を小耳にはさんでいたもので、それっぽいwebページを探したのですが見つかりませんでした。

ちなみに、角川御家騒動の際、歴彦側メディアワークスのバックアップを引き受けたのが主婦友です。

主婦の友社の沿革に着いてはこのページがわりと詳しい。
http://uninaturr.net/z-ishikawatakemi.html

元「主婦の友会館」だったカザルスホールが日大に売却された件については
日大教職員組合のページをご覧ください。
http://union.gaea.jcn.nihon-u.ac.jp/member/unionf/kiji/01open-qu.html

わざわざ、ありがとうございます

かくたさま

■ご教示ありがとうございます。

■ただですね、「主婦の友社」が、出版社としては「超優良企業」である程度のことは、小生でもわきまえておりまして、「それにしても…」以下の段落は、かるい皮肉です(笑)。■みがるといえば みがるだけど、知名度のわりには 企業体質として ひよわなのが出版業界であり、ちょっと なにかあると すぐ ふきとぶのも、むべなるかな…、とか。

■ちなみに、もうひとつ 蛇足ながらつけくわえるなら、「主婦」概念など、市場的にも理念的にも全然不必要になっただろう企業が、それを社名にせおいつづけているというのも、ブランドというヤツの すごさだなぁ…、とか(笑)。■ま、メーカーでも、創業時の主力業務を「社名」の一部に せおいつつけている しにせは、相当おおいわけですけど、情報産業の典型である出版社が、創業時と全然ちがった方向に転換をおえてしまっても、すぐにはカンバンをはずせないというのも、なにやらコッケイですよね。

■ともあれ、ページの充実にご協力いただきまして、ありがとうございます。■拙速で かきおえてしまったために、いろいろ おとしてしまった雑感をちゃんとおもいだせて、ちかい将来、備忘録として みかえしにくる確率が ぐっとたかまりました。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。