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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
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発熱する東京 100年で3度上昇、世界一(朝日)

■旧ブログ「あつかったのは、熊谷や多治見よりも、大阪・東京」の関連記事。■『朝日』の3月の記事をキャッシュでリンクしつつ転載。

発熱する東京
 100年で3度上昇、世界一

2008年03月24日03時06分

 大都市が発熱を続けている。


発熱する東京1

昼夜問わず、エネルギーを消費し続ける東京。
ピーク時には、首都圏だけで英国やイタリア1国分に
相当する電力を使う=本社ヘリから
発熱する東京2


  

 東京都心では「熱帯化」が進む。自然に近いかたちで森を残してきた国立科学博物館付属自然教育園(港区)。中に入ると、ヤシ科のシュロが繁殖していた。園内1万本の樹木の2割を占めるまでになったという。実こそ結ばないがキウイも自生し、インコが飛び回る。

 萩原信介研究主幹は「シュロの若芽は冬の平均気温が4度以下になると枯れてしまう。ところが暖冬化が進み、枯れずに繁殖した」と話す。

 温暖化に都市特有のヒートアイランド効果が加わり、東京は今や地球上のどこよりも発熱が著しい場所になった。この100年間でニューヨークの気温は1.6度上がった。東京都心では、それを上回る3度の上昇が記録されている。


 夏には、謎の集中豪雨が新宿など都心西部を襲う。相模湾からの南風と鹿島灘からの東風がぶつかって上昇気流が起き、集中豪雨に見舞われる場所として以前から知られていた。しかし最近、海からの風が吹かない日にも集中豪雨が起きる。

 防衛大の小林文明准教授は「ビルなどからの人工排熱で大気が局地的に熱せられて上昇気流が起き、積乱雲が発生する」と解説する。

 発熱は、地下でも著しい。福島大の木内豪(つよし)准教授が都心13カ所で下水道の温度を調べたところ、この30年で年平均温度が4.8度、冬に限ると7度上がっていた。家庭でシャワーなど湯を使う量が増えた影響が大きく、人工的に発せられる熱の1割が下水に捨てられていると試算する。

 その結果、東京湾では冬の水温上昇も進む。東京都環境科学研究所の調査では20年間で2度上がった。プランクトンが大量発生して酸素欠乏の状態が続き、外来種の貝の異常繁殖など生態系にも影響が出ている。

 「東京ドーム0.7杯分の水を瞬時に沸騰させ、蒸発させることができる熱量です」。建築研究所(茨城県つくば市)の足永靖信上席研究員は、真夏の東京23区内で1日に排出される人工熱量を、そう見積もる。

 首都大学東京の三上岳彦教授は、25年ごろには東京都心でも最高気温が40度を超すようになり、50年以降はそれが毎年のことになると予測する。

 他の大都市でも、大阪市では昨年8月、最高気温35度以上の猛暑日が14日間もあった。熱中症患者は230人。春には、中心市街地の桜の開花が異様に早まっている。大阪府立大の青野靖之准教授の調査によると、繁華街の梅田では、3キロしか離れていない緑地の大阪城公園より4日も早くソメイヨシノが開花した年があった。

   ◇

 政府は04年にヒートアイランド対策大綱をまとめ、都市の人工排熱問題に取り組んでいる。主な対策は、省エネ、緑化、海風の利用だ。

 しかし、建築研究所の足永上席研究員は警告する。「緑化など熱を逃がす方法は対症療法にすぎない。都市に化石燃料を持ち込むのを減らすこと。太陽光など自前のエネルギーで都市を維持する仕組みを早く作らないと、大変なことになる」

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■二酸化炭素やメタンガスなど「温室効果ガス」による地球温暖化は、科学的に証明しきれていない。原発擁護派には 理論上絶対にくみしないが、地球温暖化論=真理説にもたてない。■しかし、東京・大阪・名古屋などの、異常な過熱傾向(ヒートアイランド)は ほぼ確実だ。化石燃料消費による廃熱を、大気が放熱しきれないでいると。

■いまなお夜景がくろぐろとしている旧江戸城以外が砂漠化しているなんて状況は、想像したくないが…。
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