■『日経ビジネス オンライン』連載の、
伊東 乾の「常識の源流探訪」から、「
イロの詐術に気をつけろ! 意識の死角とマインドコントロールの技法(CSR解体新書39)」に着目。 ■
伊東乾氏は、マルチ商法などを、裁判員制度でさばくばあい、色彩イメージを悪用した検察などによるマインドコントロールが心配される、といった警告を発しているのだが、微細な論点はともかく、ちょっとびっくりしたのが、氏の提示する、ふたつの図の印象の歴然とした差。

■しかし、この図のやじるしをイロづけすると、スゴい。

■「
エル・アンド・ジー」は、自称「
電子マネー」の
疑似通貨「円天」による詐欺疑惑などをひきおこした、
健康食品販売会社。■氏の説明を一部転載。
私が色指定したこの図では、文字ヅラでは何も言わなくても「このエル・アンド・ジーという会社は灰色〜真っ黒けで、そこに入ってゆく資金の流れも極めてダークなものだ」という言外のメッセージを、色やその効果(グラデーション)などで盛り込んでいます。
要するに、ひと目、図を見た瞬間に「こいつがクロ」という先入観を持つように、私はこの図にかなり露骨に配色設計したわけです。同様の認知誘導は、色彩以外の視覚にも、また音声など聴覚にも、メディアを通じて様々な方法で計画的に導入することが可能です。
こうした操作を総称して「(視聴覚)メディア・マインドコントロール」と呼んでいます。その中で「色彩」に関する部分を、いまご説明しているわけです。
これがどの程度、見る人に影響を与えるかを「定量化」するのは容易ではありません。しかし、すべてのヒトが影響など受けない、と強弁するのは難しいことです。 意識の死角を狙うメディア・マインドコントロール 皆さんはどうご覧になったでしょうか? 2007年10月のこの連載、本文で私は取り立てて罵詈雑言は語っておらず、淡々と事実を述べるような文体に終始しています。しかしこの図を一瞥しただけで、いかにもこの会社、悪そうに見えませんか?
……裁判員裁判のメディア利用に制限を 私はサブリミナルなマインドコントロールを念頭に、この図の形と色指定をしました。その理由は、裁判員裁判において、証拠提示等の段階でプレゼンテーションツールの利用が検討されていることを知ったからです。
ヴィジュアルコンテンツ作製に覚えがある人だったら、プレゼンテーション一つで、言葉では何一つ証拠を残さず、見る人に「これが悪者、これが正義の味方、これが被害者」という心証を、審理の始まる以前、証拠提示の段階で、ほぼ完璧に植えつけることが可能です。
裁判員裁判で、音声や動画などのマルチメディアの自由な使用を許せば、言葉に証拠を残すことなく、色彩などの効果だけで、職業裁判官を含めあらゆる裁き手が、ヒトとして不可避な認知特性によって、潜在意識レベルから簡単にメディアマインドコントロールされてしまう、それを危んでいるのです。------------------------------------------------------
■たしかに、これはヤバい。
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